お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
こんばんは、森岡です(^_^)
これまでのお話・・・
風邪には葛根湯!?(その1)
風邪には葛根湯!?(その2)
続き行きます!!
1.寒気が強く、汗が全く出ない風邪
このパターンの風邪は、
麻黄湯(まおうとう)
という漢方が当てはまります。
この風邪の特徴は、
ぶるぶる震えるような強い悪寒
と、
汗が全く出ない
ことです。
もし、夏場暑いときにこの風邪を引いた場合、まわりは汗をかいていても、本人は、汗をかかずに寒がります。
夏場よくありがちなのは、クーラーがガンガンにかかっていてめちゃくちゃ冷えた後なんかにこの風邪を発症しやすかったりします。
その他にも、発熱したり、身体が痛くなったり、咳がでたりなど一般的な風症状も出ます。
しかし、一般的風症状は他のものでも出ますので、特徴である
”強い悪寒”と”無汗”
を鑑別の所見とします。
その他、もう一つ特徴的なのは
脈が浅いところで打ち(浮脈)、触れると硬い(緊脈)
というものがありますが、これはちょっと一般の方には難しいですね。
ですから、風邪を引き始めたかなと思ったら、まず、
強い悪寒がないか。
その次に、皮膚を全体的に触ってみて、
汗をかいていないか。
この二つがあれば、「麻黄湯」が当てはまる風邪の可能性が高くなるということです。
次回に続く。
愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を!
こんばんは、森岡です(^_^)
「風邪の初期には葛根湯」
こんなフレーズ、一度は聞いたことありませんか?
以前、患者さんとの会話で、
患者さん 「昨日、風邪っぽかったから葛根湯飲んだんですよ~」
僕 「何で葛根湯を選んだのですか?」
患者さん 「だって風邪の初期には葛根湯って言うでしょ?
テレビでも言ってたし。副作用もないしね~。」
僕 「・・・(苦笑)」
いつから、どこから、この安易で間違った情報は発生しだしたんでしょうね・・・
まぁ、製薬会社の戦略でしょうけど・・・
確かに葛根湯は優れた漢方薬です。
しかし、あくまで正しい使い方をすればの話です!!
では、どのように正しく使えばいいのでしょうか?
細かい話は難しくなってしまうので抜きにして、一般の方にも分かるように説明すると、
ポイントは、
”発汗の有無”
と
”寒気の程度”
です。
(専門家の先生は『傷寒論』を読んでいただくとより分かると思います。)
東洋医学では風邪の初期は大きく分けて二つに分けられます。
1.寒気が強く、汗が全く出ないもの。
2.寒気はあまり強くないが、汗がジワジワ出るもの。
(だいぶ簡単に書きましたが・・・)
1のケースの強い寒気のことを、
”悪寒(おかん)”
といい、うなじ~背中にかけてゾクゾクする寒気を強く感じ、
布団をかぶったり、風呂に入ったり、衣服を何枚も着ても、寒さが和らがないというものです。
2のケースのあまり強くない寒気のことを、
”悪風(おふう)”
といい、風が当たったり、衣服がこすれたりすると、うなじ~背中にかけて、
ゾワゾワする軽い寒気を感じたり、嫌な感じがするものをいいます。
”悪風”は意識しないと感じない程度のものもあります。
では葛根湯はどちらに当てはまるのでしょうか・・・?
次回にします(笑)
愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を!
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.09.15
血の病⑲2025.09.14
プラセボとは(同一視の法則)①2025.09.12
合わせる2025.09.11
交差点の身体設計2025.09.10
問診に関して㊺(心神の問診③)2025.09.09
神昏(しんこん)とは⑤2025.09.08
血の病⑱2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯2025.09.03
問診に関して㊹(心神の問診②)2025.09.02
昏神(こんしん)とは④2025.09.01
9月突入2025.08.31
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告③2025.08.30
気象発病学説⑫2025.08.29
休息は大事2025.08.28
帯状疱疹を「ビルの管制室」からながめる2025.08.27
問診に関して㊸(心神の問診①)2025.08.26
神昏(しんこん)とは③2025.08.25
試合観戦2025.08.24
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告②2025.08.23
気象発病学説⑪2025.08.22
後期授業開始2025.08.21
靴下の穴占い2025.08.20
診療再開!!2025.08.19
2025年 夏季休診日2025.08.18
夏季休暇20252025.08.17
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告①2025.08.16
気象発病学説⑩2025.08.15
久しぶり2025.08.14
五臓と空間2025.08.13
問診に関して㊷(二便の問診⑧)2025.08.12
神昏(しんこん)とは②2025.08.11
秋突入2025.08.10
論文を見ること、出すこと(後編)2025.08.09
気象発病学説⑨2025.08.08
再試験2025.08.07
第5回《腎》根のない空間、沈む日々2025.08.06
問診に関して㊶(二便の問診⑦)2025.08.05
神昏(しんこん)とは①2025.08.04
血の病⑰2025.08.03
論文を見ること、出すこと(前編)2025.08.02
気象発病学説⑧2025.08.01
体力づくり2025.07.31
第4回《心》落ち着かない部屋、乱れるリズム2025.07.30
問診に関して㊵(二便の問診⑥)2025.07.29
畏悪風寒(いおふうかん)とは⑤2025.07.28
血の病⑯2025.07.27
線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告④