東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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問診について③

 

 

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こんばんわ。吉澤です。

 

 

前回の続き、問診をテーマにブログを書いていきたいと思います。

 

 

 

前回は西洋医学と東洋医学(伝統医学)の問診の違いについて少し詳しく書かせていただきました。

 

 

 

今回は問診の歴史に関して、簡単にご説明いたします。

 

 

東洋医学の問診は人間全体を把握するために行うとお伝えしました
 
 
 
 
東洋医学の問診の仕方も様々ありますが、明代の張景岳 (1560くらい-1638くらい)は、『景岳全書』の侍忠録(上)で、「十問篇」として、以下の 10項目を挙げています。
 
 
 
 
 
ーに寒熱
 
二に汗
 
三に頭身 【頭痛、身体痛】
 
四に便【大便、小便】
 
五に飲食 
 
六に胸 【胸脇腹部のつかえや痛み】
 
七、八に耳聾 [聴力障害】、口渇
 
九に久病【長患い】
 
十に病因
 
 
 
 
さらに、服用した後、変化があるならこれを問い、
 
 
 
 
女性なら月経や遅速閉崩 【月経後期、先期(月経周期の異常)、閉経、崩漏(異常出血)]を確認し、
 
 
 
 
小児なら麻疹、天花【天然痘】も、忘れず問いなさいと記しました。
 
 
 
 
上記の10の問診項目が“十問歌”として500年ほど前からの問診の骨組みとなっております。
 
 
 
 
 
東洋医学には様々な流派がありますが、北辰会方式の治療は中医学を基にしており、問診にも活用しております。
 
 
 
 
 
中医学は、「証」をいかに的確に把握するかに重点を置いています。
 
 
 
 
 
「証」 とは、病の本質部分が何であるかを示すもので、証さえ把握できれば、治療指針が立ち、的確な治療が可能となり、患者を救うことができます(救えるかどうかの指針も立ちます)。
 
 
 
 
 
 
この「証」を「弁えること」を 「弁証」といい、いかに、証を弁えるのかが重要となります。 
 
 
 
 
 
東洋医学は、的確に証を弁えるために、さまざまな“解析フィルター”を編み出してきました。解析フィルターを弁証フィルターと呼ばせていただきます。
 
 
 
 
弁証フィルターを通して解析することの出来る情報を得るために 、東洋医学的問診とその術が工夫されてきました。
 
 
 
東洋医学の歴史は「実践から理論」により培われてきた学問であり、そこには東洋医学の生命観、疾病観に基づき、八綱陰陽 ・臓腑経絡 ・気血の変調を通して病人を診ていくフィルター(弁証)が存在するのです。
 
 

 

次回へつづく

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「頭傾(とうけい)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
頭傾とは、頚に力が無く、頭が前方に傾いて挙上することが難しい状態で、頭が下垂した状態を指します。
 
 
 
『傷寒論・陰陽易篇』に「頭重して、挙するを欲せず」と記載がありますが、頭傾と頭重はしばしば同時にみられます。
 
 
 
頭重の病因は多種多様で比較的軽症であるのに対し、頭傾は臓腑の気が虚衰した重篤な症候である為、両者を区別することが重要になります。
 
 
 
頭傾の弁証分類は、主に次の2つです。
 
 
 
1.中気虚衰の頭傾
 
2.髄海不足の頭傾
 
 
 
まずは中気虚衰の頭傾についてです。
 
 
 
飲食不節、過労、慢性病、重症疾患などにより、中気が傷害されて清陽が上達出来なくなることで、頚が坐らず、頭が前方に傾いてしまい、挙上することができなくなります。
 
 
 
弁証のポイントは、顔色萎黄、息切れ、懶言、疲労感、食欲不振、泥状〜水様便、舌質淡胖で歯痕あり、脈細無力など気虚の症候がみられることです。
 
 
 
治法は、補中益気、昇拳清陽を用います。
 
 
 
次に髄海不足の頭傾についてです。
 
 
 
房事過多、老化などで腎精が虚し、髄海を充養することができなくなったために、頭傾と難聴が生じます。
 
 
 
弁証のポイントは、腰膝酸軟、長く立っていられない、歩行困難、舌質淡、舌苔少、脈沈微などの腎精虚の症候を伴うことです。
 
 
 
治法は、補腎益精を用います。
 
 
 
いずれも虚損により生じる為、治法は「虚すればすなわちこれを補す」の原則により、中気不足であれば脾胃を補益して生化の源を補充し、髄海不足では補腎益精によって髄海を補充する処置を行います。
 
 
 
頭がグラグラして傾垂し、目が陥凹して意識が不明瞭になってきたものは、予後不良であるものが多いとされています。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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