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2010.11.20
こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
漢字から考察する陰陽(その1)
漢字から考察する陰陽(その2)
漢字から考察する陰陽(その3)
漢字から考察する陰陽(その4)
漢字から考察する陰陽(その5)
漢字から考察する陰陽(その6)
今回は『常用字解』における陰陽の解釈です。
では行きます!
『陽』
「昜」
台上に霊の力を持つ玉(日)を置き、その玉光が下方に放射する形。
玉光には、人の精気を盛んにし、豊かにする魂振り(たまふり)の働きがあるものとされた。
「阝(こざとへん)」
神が天に昇り降りする時に使う神の梯(はしご)の形。
つまり、
「陽」は、その神梯の前に玉を置き、神の威光を示す字である。
「陽」はのちに、「ひ、太陽」の意味となり、陽光(太陽の光)の及ぶところから「あたたかい、山のみなみ、みなみ、川のきた、きた」の意となった。
『陰』
「侌(今+云)」
「侌(今+云)」は「云(雲の形で、雲気)」に、今(栓のある蓋で、おおうの意味がある)を加えて、気をおおい、閉じこめるの意味をあらわす。
「阝(こざとへん)」
「陽」に同じ。
つまり、
「陰」は玉光の光を閉ざし、神気を閉じこめるの意味。
それより、
「とざす、おおう、かげ、くもる」または、とざすことから「ひそか、かくれる」の意となった。
ちなみに「魂振り」とは、
弱った「魂」(ご幣を恐れず言うと、この場合は生命力とでもいいましょうか・・・)を再生し、奮い立たせるための儀式・呪術のことを言います。
古代日本人の生命観(霊魂観)において、
人は肉体と霊魂からなり、この霊魂を「タマ(魂・玉)」と言いました。
生命の維持は、タマの働きによるもので、死はタマの永久的な離脱と考えられてきました。
(この考えにおいても、肉体=形=陰、霊魂=機能=陽となっていますね。)
ですからタマ(魂・玉)は、生命力の根源だとされてきました。
この「魂振り」と「禊祓(みそぎばらい)」は、神道の重要な行法とされています。
神社に行くと、皆さん柏手を叩いたり、鈴を鳴らしたりしますよね?
これは、空気を震わすことで神様の力を鼓舞させようとする、「魂振り」の変形バージョンです。
玉、光、精、神、魂・・・
白川先生、非常に的を得ているんじゃないかなぁと思います。
まとめは次週!!
皆さんも、陰陽について考えてみてください!!
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おじゃまします、
日本人って、猫になぜ「たま」という名前を付けたくなるんですかね?9つ命を持っているから?丸くなるから?森岡先生のお話から楽しい想像が広がります~
ぷららさん
コメントありがとうございます(*^_^*)
> 日本人って、猫になぜ「たま」という名前を付けたくなるんですかね?9つ命を持っているから?丸くなるから?森岡先生のお話から楽しい想像が広がります~
サザエさんの影響ですかね(笑)
丸くなって寝るから、玉=たま、と言う説も確かにありますね。
ちなみに2010年、アニコムという会社が行った猫の名前ランキング一位は「ソラ」で、「たま」は二年ほど前からTOP10から外れているみたいです。
ただ、言葉や文字には一種の「念」みたいなものがこもっていますから、興味深いところです。
ソラにタマ…プラネットですにゃ~
> ソラにタマ…プラネットですにゃ~
そうですね~(笑)