東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

漢字から考察する陰陽(その7)

2010.11.20

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話・・・

漢字から考察する陰陽(その1)

漢字から考察する陰陽(その2)

漢字から考察する陰陽(その3)

漢字から考察する陰陽(その4)

漢字から考察する陰陽(その5)

漢字から考察する陰陽(その6)

今回は『常用字解』における陰陽の解釈です。

では行きます!

『陽』

「昜」

台上に霊の力を持つ玉(日)を置き、その玉光が下方に放射する形。

玉光には、人の精気を盛んにし、豊かにする魂振り(たまふり)の働きがあるものとされた。

「阝(こざとへん)」

神が天に昇り降りする時に使う神の梯(はしご)の形。

つまり、

「陽」は、その神梯の前に玉を置き、神の威光を示す字である。

「陽」はのちに、「ひ、太陽」の意味となり、陽光(太陽の光)の及ぶところから「あたたかい、山のみなみ、みなみ、川のきた、きた」の意となった。


『陰』

「侌(今+云)」

「侌(今+云)」は「云(雲の形で、雲気)」に、今(栓のある蓋で、おおうの意味がある)を加えて、気をおおい、閉じこめるの意味をあらわす。

「阝(こざとへん)」

「陽」に同じ。

つまり、

「陰」は玉光の光を閉ざし、神気を閉じこめるの意味。

それより、

「とざす、おおう、かげ、くもる」または、とざすことから「ひそか、かくれる」の意となった。

ちなみに「魂振り」とは、

弱った「魂」(ご幣を恐れず言うと、この場合は生命力とでもいいましょうか・・・)を再生し、奮い立たせるための儀式・呪術のことを言います。

古代日本人の生命観(霊魂観)において、

人は肉体と霊魂からなり、この霊魂を「タマ(魂・玉)」と言いました。

生命の維持は、タマの働きによるもので、死はタマの永久的な離脱と考えられてきました。

(この考えにおいても、肉体=形=陰霊魂=機能=陽となっていますね。)

ですからタマ(魂・玉)は、生命力の根源だとされてきました。

この「魂振り」と「禊祓(みそぎばらい)」は、神道の重要な行法とされています。

神社に行くと、皆さん柏手を叩いたり、鈴を鳴らしたりしますよね?

これは、空気を震わすことで神様の力を鼓舞させようとする、「魂振り」の変形バージョンです。

玉、光、精、神、魂・・・

白川先生、非常に的を得ているんじゃないかなぁと思います。

まとめは次週!!

皆さんも、陰陽について考えてみてください!!


愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を!

↓↓清き1票を!   ↓↓清き1票を!
人気ブログランキングへ にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ


清明院オフィシャルホームページ(PC)

清明院オフィシャルホームページ(携帯)

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

関連記事: 森岡漢字

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

“漢字から考察する陰陽(その7)” への4件のフィードバック

  1. ぷらら より:

    おじゃまします、
    日本人って、猫になぜ「たま」という名前を付けたくなるんですかね?9つ命を持っているから?丸くなるから?森岡先生のお話から楽しい想像が広がります~

  2. すったふ より:

    ぷららさん 
    コメントありがとうございます(*^_^*)
    > 日本人って、猫になぜ「たま」という名前を付けたくなるんですかね?9つ命を持っているから?丸くなるから?森岡先生のお話から楽しい想像が広がります~
    サザエさんの影響ですかね(笑)
    丸くなって寝るから、玉=たま、と言う説も確かにありますね。
    ちなみに2010年、アニコムという会社が行った猫の名前ランキング一位は「ソラ」で、「たま」は二年ほど前からTOP10から外れているみたいです。
    ただ、言葉や文字には一種の「念」みたいなものがこもっていますから、興味深いところです。

  3. ぷらら より:

    ソラにタマ…プラネットですにゃ~

  4. すたっふ より:

    > ソラにタマ…プラネットですにゃ~
    そうですね~(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ