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こんばんは!樫部です。
GW期間中はお休みをいただき、ありがとうございました。
長期休みしか出来ないようなやりたいことに、じっくり時間を掛けることができましたので、有意義な時間となりました。
しっかりとお休みをいただきましたので、少しでも患者さんのお身体が楽になって、笑顔になっていただけるよう、日々精進して参ります!
では!休み明け一発目は、「眩暈:めまい」について、お話ししていきたいと思います。
眩暈は、頭暈、暝眩ともいいます。
「眩」は、目がかすむこと、「暈」は頭がふらついて、物が揺れ動いて見えることで、乗り物に乗っているような感覚を指します。
目の前が暗くなって、頭がくらくらして、激しいときは目を開けると周囲が回転して立っていられなかったり、悪心、嘔吐して倒れることもあります。
臨床では、虚証が多く、実証は少ない傾向があります。
頭暈・眩暈の弁証分類は、主に7つあります。
1.痰濁中阻
暴飲暴食などにより脾胃が損傷し、脾の運化が失調すると、水湿が停滞して痰が生じます。
その痰湿が中焦を阻滞したために清陽が昇らず、濁陰も下らず、眩暈が起きます。
この場合の眩暈は、回転性で頭が重い特徴があります。
雨天や高湿度で眩暈が増悪します。
その他に、腹脹による苦しさ、嘔吐、悪心、食欲不振、体のだるさといった症状がみられます。
2.肝火上炎
肝鬱化火から肝火上炎となって気が上へ突き上げ過ぎると、引き起こされます。
この場合、易怒がみられ、怒りで眩暈が増悪します。
その他にも、頭痛や顔面紅潮、目の充血、口苦、口渇、心煩不眠がみられます。
3.瘀血阻絡
頭部外傷などで瘀血が経絡を阻害し、清陽が昇らなかったり、気逆が起こって眩暈が起きます。
この場合は、頭痛を随伴します。
その他にも、健忘、不眠、心悸、精神的にスッキリしないといった症状がみられます。
4.肝陽化風(陰虚陽亢)
腎陰虚の体質をもともと持っていたり、慢性病、熱病などで陰液が消耗したことで、
腎陰が滋潤できず、肝陽上亢を引き起こしたために眩暈が起きます。
虚風が起こると症状はさらに激しくなります。
この場合、肉体疲労や怒りで増悪し、ふらつき、脹るような頭痛、易怒、浅眠多夢が随伴します。
5.脾気虚
過労による元気の消耗や脾胃虚弱の体質があると、中気不足となって眩暈が起きます。
横臥したくなり、肉体負荷がかかったり、起き上がると眩暈が増悪します。
その他に、全身倦怠感、食欲不振がみられます。
6.心脾両虚
過度の心労、思考などで心脾が損傷して気血が消耗していたり、大病や大出血によって気血が不足して眩暈が起こります。
頭のふらつき、目のかすみ、漠たる不安感、動悸、全身倦怠感、食欲不振、不眠を伴いやすく、
心身の疲労で増悪する特徴があります。
7.腎精不足
先天不足、老化による腎気の衰弱、房事過度などにより、腎陰が消耗して、髄が不足することで発生します。
頭のふらつき、眩暈感が慢性的にみられる特徴があります。
その他に、疲労感、健忘、耳鳴、目のかすみ、腰膝酸軟、遺精、陽痿がみられます。
これらの他に、半表半裏証(少陽証)でも眩暈がみられ、
足少陽胆経に左右差が生じても回転性の眩暈がみられます。
眩暈についてのお話は以上です。
次回からは、目の症状シリーズについて、お話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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こんばんは!樫部です。
本日は前回の続きで、「少気」について、お話ししていきたいと思います。
前回のお話はこちら!
少気は、短気と同じ「息切れ」というカテゴリーでありながら、
呼吸が短く静かな呼吸をして、「ハァハァ」大きな音が出ない特徴があり、虚証でみられる特徴があります。
この場合、息をしても吸い足りない感覚があります。
そして、少気の弁証分類は、主に5つあります。
1.肺気虚
肺気が虚すことで、息切れが引き起こされます。
気虚の程度によっても変化しますが、入浴や運動などの肉体的負荷が掛かると、息切れが増悪する特徴があります。
その他にも声に力が無かったり、呼吸が弱かったり、風邪を引きやすいといった症状がみられます。
2.心気虚
虚弱体質、久病、思慮過度、心労により、心気が不足すると、心気の機能を保つために肺気が補助しようと活発になり、息切れが起こります。
その他に、心悸、眠りが浅い、中途覚醒といった不眠の症状がみられます。
3.脾気虚
虚弱体質、久病などで脾気が虚し、運化が低下すると、水穀の精微を化生出来ないため、気の産生が不足すると息切れが引き起こされます。
この場合、息が切れて喋ることが億劫になり、空腹感なく、少食となります。
便は泥状で、倦怠感もみられるようになります。
4.腎不納気
肺気虚から進展して腎気虚が悪化すると、納気出来なくなります。
この場合の息切れは、身体を動かすことが増悪因子となります。
また、話すのが億劫となったり、腰や膝に力が入りにくくなったり、自汗がみられます。
5.熱傷気陰
この場合はパターンが2つあります。
1つ目のパターンは、外感熱病の後期の息切れです。
邪熱が肺胃に侵入し、気や津液を消耗した場合に引き起こされます。
この場合、倦怠無力感、るい痩、舌苔が薄く乾燥、口乾を随伴します。
2つ目のパターンは、暑邪によるものです。
「暑は気を食む」徒いわれる通り、暑邪によって気・津液をひどく消耗した場合に、息切れがみられます。
この場合、倦怠感、身熱、多汗、口渇多冷飲がみられます。
少気についてのお話は以上になります。
次回は「眩暈」についてお話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
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