東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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噛歯(ごうし)とは③

 

 

 

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こんばんは！樫部です。
 
 
 
本日は「食滞と蛔虫の噛歯」について、お話してきたいと思います。
 
 
 
いずれも小児によくみられるとされており、夜間に噛歯が顕著となる特徴をもちます。
 
 
 
まずは食滞の噛歯についてです。
 
 
 
腐敗した飲食物、不衛生な状態で与えられた乳食による傷食であり、飲食物が停滞して気滞を生じることで発生します。
 
 
 
この場合、食欲不振、消化不良、腹満、羸痩、大便不調がみられます。
 
 
 
治法は、消食導滞、和中を用います。
 
 
 
次に蛔虫の噛歯についてです。
 
 
 
この場合、発作性に臍周囲に疼痛が生じます。
 
 
 
また、多食、異食症、顔面黄萎、眼球結膜の藍点や藍斑、顔面の白色虫斑、口唇内側の粟状小点などの蛔虫による症候がみられる特徴をもちます。
 
 
 
治法は、駆虫をメインとして、補助として健脾化痰を用います。
 
 
 
食滞と蛔虫が併存する場合もある為、その場合は治法を併用します。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社）北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社）北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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噛歯(ごうし)とは②

 

 

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こんばんは！樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「外感風寒と心胃火熱の噛歯」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも実証ですが、表裏、寒熱が異なります。
 
 
 
まずは外感風寒の噛歯についてです。
 
 
 
風寒の邪と正気が肌表で闘争し、悪寒戦慄とともに覚醒時に発生します。
 
 
 
この場合、悪寒、無汗、発熱、頭痛、身体痛、舌質淡紅、舌苔薄白、脈浮緊などの表証をともなうことが特徴です。
 
 
 
治法は、疏風散寒、解表を用います。
 
 
 
次に心胃火熱の噛歯についてです。
 
 
 
陽明の脈が歯中に入り、口を挟み、唇をめぐる為、火熱が絡に充盛となることで発生します。
 
 
 
一般的には睡眠中にみられ、噛歯自体も強いものである特徴をもちます。
 
 
 
また、焦燥感、口臭、消穀善飢、胸やけまたは食べると嘔吐、口渇して喜冷飲、舌質紅、舌苔黄で乾燥、脈滑数などもともないます。
 
 
 
治法は、清泄胃火を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社）北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社）北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 
 

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