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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
肉は熱を生みやすいと前回書きましたが、肉にも色々な種類がありますよね。
もちろん、性質も様々です。
牛肉、鶏肉、豚肉、馬肉、羊肉などなど。
今回は、その性質について書いていこうと思います。
まずは、牛肉からです。
日本人は、漁業、農耕民族で、もともとあまりお肉を口にしませんでした。
牛肉を味わうようになったのは、明治時代の「牛鍋」からと言われています。
今でいう、「すき焼き」ですね。
その後、第二次大戦後、アメリカの生活様式が流入した影響により、牛肉の消費が急増してきました。
この様な歴史のある牛肉ですが、西洋医学的には、タンパク質が豊富に含まれており、他の肉よりミネラルや亜鉛に富み、体力をつけて抵抗力を高める働きがあります。
また、消化吸収しやすいヘム鉄が豊富で、貧血の予防にも役立つそうです。
それでは、東洋医学的にみると、どうでしょうか?
牛は、五行で見ますと、五蓄の「土」に属します。
身体の気や血を補い、身体を丈夫にして、病気に対する抵抗力を高める効能があります。
牛肉の属性として、寒熱は温で作用は昇、五味は甘、臓腑は脾と胃です。
「温性」の為、身体を温める作用があり、「昇」の作用があるため、気を昇らせ発汗させ、寒気(邪気)を追い払う作用があります。
また、「甘」の為、甘い味で緊張をゆるめ、滋養する作用があり、脾の臓と、胃の腑に影響を与えます。
しかし、摂りすぎてしまうと、身体に無駄な熱や、水分が溜まりやすくなります。
また、「昇」の作用があるため、ますます気やこもった熱を上げる恐れがあります。
その為、身体の冷却水の不足により、熱が溜まってしまっている「肝陽上亢」の方や、体を冷やす機能が低下している「陰虚」の方、食べすぎで消化不良を起こしている「食積痰湿」の方も逆効果になってしまう為、注意が必要です。
身体が冷えている方や、疲れやすくなっている方にはぴったりですが、もともと牛肉は、消化しにくい食材の為、食べすぎには注意してください。
また、日本の牛肉は、霜降りにさせる為、高カロリー、高蛋白質な飼料を与えて育てています。
アメリカやヨーロッパでは、赤身が好まれており、牧草中心に育てられています。
なので、日本の牛肉はカロリーが少し高めで、湿が多く含まれていると推測されます。
牛は肉だけではなく内臓も食べますよね。
胃や、肝臓、胆嚢など色々とありますが、部位により性質や効能などが違うようです。
続く
参考文献
東方栄養新書 メディカルユーコン
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
基本的に、お肉というのは、東洋医学的には大まかに熱としてとらえられています。
その為、肉食に偏り、身体に熱が加わり続けると、喉が乾きやすくなり、冷たい物を一気にゴクゴク飲みたくなってきます。また、便秘がちになり、便や小水の色が濃くなり臭いがキツクなったり、汗の臭いが強くなったりなどの変化が起き易くなります。
そして、過食が続いてしまうと、肉は消化が悪い為、胃腸への負担が強くなります。
胃腸への負担は、湿という病理産物を生み出し、肉食の熱と結びつき、湿熱というものに変化します。
湿熱は気や血の流れを滞らせ、消化吸収能力を落とします。
身体の症状として、倦怠感や胃もたれ、下肢の浮腫、湿疹、下痢などになります。
消化吸収が悪くなる事により、気血の産生が落ち、疲れやすいなどの症状が出ます。
また、大便が便器につきやすくなったり、汗がべとつき、臭いがきつくなったりなどの変化をもたらしてきます。
肉料理はどうしても油を多量に使用するため、湿熱を助長してしまいます。
それでは、肉の種類によって、身体に与える影響はかわるのでしょうか?
続く
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