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こんばんは 謝敷です
暑いですね@@
でも室内に入ると冷房が強くて、肌の表面は冷たい…でも内側にはまだ熱がこもっている、そんな日本らしい夏を体感しています。
とはいえまだ6月!!来週にはまた梅雨前線が戻ってくるのでしょうか…
ランダム化比較試験のガイドラインともいえるCONSORT声明を見ています。
今日からは考察(Discussion)の部分を見ていきます。
考察では3つのことを記載します。
1つは、この研究の限界点です。
例えば、研究対象者の人数が少なかった可能性があったり、
追跡する期間が短かったり、 盲検化が難しくて行えていなかった、
または評価項目がアンケート等の主観的なデータしか得られていないなど、
実行可能な研究を行うためには、被験者の負担や費用、人手等様々な要因によって
最善のデザインを組めないことがあります。
例えば、鍼の介入研究では、薬物よりも2重盲検が難しい、という特性もあります。
このようにどんな研究にも一定に欠点(限界)は生じるため、研究者自身がその限界を記載します。
2つ目は、結果の一般化可能性についてです。
「一般化可能性」とは、今回の研究結果が、
どの集団においても同様に言えるか、当てはまるかということです。
例えば、研究参加者が地域の健診に来た健康な集団からボランティアで募った場合、
健康意識の高い人や運動習慣のある人等、疾患リスクの低い生活習慣をしている可能性があります。
結果、同じ介入でも、病院の患者さんや、こういった研究に関心のない集団と比べた際、
同様の結果が得られない可能性を秘めています。
研究者自身が、実施した研究の特性を踏まえて一般化可能性について検討します。
最後に、結果についての解釈を記載します。
今回の結果は、どのような意味を持つのか、何を示しているのか。
先行研究との比較や、生理、病理学等を踏まえて、結果の意味、意義を記載します。
ここに研究者としての思いやメッセージを感じます!
次回はやっと最後!
その他事項について記載します。
(参考文献)
Hopewell S, Chan AW, Collins GS, Hróbjartsson A, Moher D, Schulz KF, Tunn R, Aggarwal R, Berkwits M, Berlin JA, Bhandari N, Butcher NJ, Campbell MK, Chidebe RCW, Elbourne D, Farmer A, Fergusson DA, Golub RM, Goodman SN, Hoffmann TC, Ioannidis JPA, Kahan BC, Knowles RL, Lamb SE, Lewis S, Loder E, Offringa M, Ravaud P, Richards DP, Rockhold FW, Schriger DL, Siegfried NL, Staniszewska S, Taylor RS, Thabane L, Torgerson D, Vohra S, White IR, Boutron I. CONSORT 2025 statement: updated guideline for reporting randomized trials. Nat Med. 2025 Apr 15. doi: 10.1038/s41591-025-03635-5. Epub ahead of print. PMID: 40229553.
https://www.nature.com/articles/s41591-025-03635-5
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こんばんは、三鬼です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今年、我が家の庭でひとつの不思議な出来事がありました。
春の光に照らされて、さくらんぼの木は見事な実りを迎えました。赤く艶めく果実が枝をたわませ、鳥たちと競うように甘い季節を分かち合った豊作の年。
ところが、そのすぐ隣に立つ杏の木は、花こそ咲かせたものの、実をつけることなく、静かに季節を終えていきました。
同じ庭、同じ土、同じ陽射しの中で、なぜこのような差が生まれたのでしょうか。
東洋医学の視点から眺めてみると、そこには自然のリズムと心身の調和を映す、穏やかなメッセージが浮かび上がってきます。
東洋医学では、世界のすべては「陰」と「陽」という二つのエネルギーの絶え間ない循環と調和によって成り立っていると考えられています。
陰は静けさや滋養、潤いを。
陽は活動や熱、乾きを司ります。
このバランスが保たれてこそ、自然も人も健やかに生きてゆけるのです。
植物もまた、この陰陽の流れの中で生きています。
さくらんぼは、陽の気を豊かに受け取り、外へと伸びる力を持つ果樹。
一方の杏は、より内に向かう繊細な気を帯び、静かな滋養を必要とする果樹です。
今年の春は、雨が少なく、朝夕の寒暖差がとても大きい季節でした。
東洋医学では、このような気候は「肺」の働きを弱めるとされます。肺は、外界との境をつかさどり、全身に気を巡らせる重要な役割を担っています。
杏は、ちょうどこの「肺」の気と深くつながる果樹とされています。
気候の乾きと温度の乱れによって、杏は十分な気を蓄えることができず、結実する前にその力を手放さざるをえなかったのかもしれません。
一方、さくらんぼは、陽気を喜び、勢いのある気候にこそ力を発揮します。
今年の気候は、まさにその性質にぴたりと合い、見事な実りをもたらしたのでしょう。
この小さな庭の対比は、私たちの身体や心にも重なります。
同じ環境にいても、心身の状態や体質によって、受け取る影響は異なります。
体調を崩す人もいれば、むしろ元気を増す人もいる。
植物と同じように、人もそれぞれの「気」を抱えて生きているのです。
果実が実らなかったという事実は、決して「失敗」ではありません。
それは、その年の自然の流れに正直に反応した、ひとつの誠実な姿なのです。
さくらんぼの実りは、陽の気を力強く受け取った喜びのかたち。
杏の静けさは、揺れる気候の中で、自らを守った慎み深さのかたち。
どちらもまた、自然の中で生きる正しい在りようです。
陽の光があるからこそ影が生まれ、
実りがあるからこそ、実らない静けさにも意味が宿ります。
今年、さくらんぼは華やかに実を結び、杏は静かに身を休めました。
そのどちらが正しく、どちらが間違いということはありません。
自然は、結果ではなく「そのときの応答」を大切にしています。
私たちもまた、常に前に進む必要はなく、
立ち止まることや、空白の時間もまた、命の深い営みの一部です。
実らないことは、空っぽではなく、
土の奥で静かに力をたくわえている、もうひとつの豊かさ。
そう思えば、何も咲かせていない日々にも、
光と影が寄り添うように、確かな意味が息づいているのです。
【参考文献】
伊藤剛『東洋医学のしくみ』池田書店
『素問』『霊枢』中国医学古典(東洋学術出版社 訳注)
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