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こんばんは、松木です。
最近読みました「街場のメディア論」という本に、医療と市場主義について、興味深いことが書いてありましたので紹介したいと思います。
以下、内容を要約して書かせて頂きます。
とある病院のナースセンターに、「『患者さま』と呼びましょう」というポスターが張ってあったそうです。
それは厚労省からのお達しで張ってあるとのことでした。
そして看護学部長がおっしゃるには、「患者さま」という呼称を採用するようになって起こったことは、
1、入院患者が院内規則を守らなくなった。(飲酒喫煙とか、無断外出とか)
2、患者がナースに暴言を吐くようになった。
3、入院費を払わずに退院する患者が出てきた。
だったそうです。
この本では、「患者さま」という呼称はあきらかに医療を商取引モデルで考える人間が思いついたものだろうと述べてあります。
私はこの問題は、医療とホスピタリティについて考える上で、大事なことを示しているように思います。
清明院院長ブログ
”ホスピタリティ”とは何ぞや?
次回、なぜ「患者さま」という商取引モデルによって、上記のような問題が生じたのかについて、書いていきたいと思います。
つづく
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こんばんは、森岡です(^_^)
先日、新聞で華岡青洲の記事を目にしました。
華岡青洲(はなおかせいしゅう)は、江戸時代に活躍した外科医です。
医療をやっている人なら、一度は耳にしたことがあるくらい、有名なお医者さんであると思います。
何が有名かというと、
世界で初めて、麻酔を使った手術を成功させた外科医
だからです。
それ以前にも、麻酔手術の記録はあるようですが、実例として証明されているのは彼のものが最古です。
青洲の医に対する心持は、医者の原点を見直す良い材料となります。
青洲は、
「難病に苦しむ患者を一人でも多く救いたい。そして誰も治せない病気を治せる医師になりたい。」
という強い信念のもと、麻酔薬作りにとりかかりました。
それまでは、治療前に酒を飲ませもうろうとさせたり、頭を強打することで気絶させるといったことが往々として行われていました。
青洲はそんな中、痛みに耐えかね、苦痛に顔を歪ませて死にゆく患者を目の前にし、
「何とか助けたい」との思いで、麻酔薬開発に没頭していきます。
そして、かの有名な「通仙散」、別名「麻沸散(まふつさん)」を開発するのです。
しかし、その裏には、人体実験に協力した実母の死や妻の失明という多大な犠牲を払っております。
麻酔薬開発は、その後の医学に大きな影響を与え、多くの病人を救うことになります。
この功績が認められ、青洲は殿様から「主治医になれ」と言われました。
しかし、青洲は、「病苦に悩む多くの庶民を救いたい」との思いで断るといった、彼らしいエピソードもあります。
青洲の思いはただ一つ。
「病に苦しむ患者さんを、少しでも多く助けたい。」
この考えは、医師の原点であり、東西共通であります。
医師の心持や信念は、治療に大きく影響します。
商業主義に走り、医療者としての心持のない医師の、言動や治療に、患者さんは傷付き、それを聞いた私も、同じ医療従事者として悲しくなります。
怒りを覚えることさえあります。
青洲の強い心持や信念があってこそ、麻酔手術は成功したのでしょう。
ですから、どうか利己主義的な医療が無くなり、青洲の心をして治療に当たる医療者が増えてくれることを切に願います。
自分は何をしたいのか、何ができるのか、そしてどうなりたいのか。
最大限の輝きを発揮するためには、非常に重要なテーマであります。
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