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こんばんは、森岡です(^_^)
最近、少しずつですが医学史を勉強しております。
歴史認識を深めることが実は、臨床に活きるということが少しずつ分かってきたからです。
(これに関しては以前ブログにも少し書きました。 歴史認識の重要性 )
現在、「解剖学」と言うとオランダ医学の流入とともに日本に渡ってきた、
西洋医学の最も基礎的な学問を連想する方がほとんどであると思います。
私も、鍼灸学生時代に必死で解剖学を勉強しました。
そんな中、東洋医学では解剖学みたいなのないな~なんて思ったりもしていました。
しかし、それはただの物知らず、勉強不足で、ちゃんと東洋医学においても解剖学は存在しております。
(ただし、西洋医学のソレほど医学の中心に据えられることはありませんでしたが。。。)
そして、解剖学の歴史は実は東洋医学の方がずっと古いということをご存知でしょうか?
(まぁ、医学の歴史自体が東洋医学の方がウーンと長いのだから、当たり前っちゃ当たり前か。)
西洋において解剖学が行われ出したのは、およそ14世紀の初頭以後とされております。
約600年前ですね。
対して、東洋医学では、いつ頃から解剖学が行われていたのか?
これは、前漢の時代について書かれた歴史書『漢書(かんしょ)』の中に、
「新」の時代に初めて解剖が行われたと記されております。
この「新」は前漢と後漢の間にほんの少し存在した時代で、
王莽(おうもう)という皇帝が支配した時代です。
これが約2000年前ですね。
ですから、西洋医学の1400年も前から解剖が行われていたことになります。
古代東洋における解剖は少し特殊です。
この時代からしばらくの間、解剖の被検者は「罪人」でした。
この罪人もただの罪人ではなく、”国家反逆”を企んだ重罪人たちです。
この重罪人たちを、国家反逆罪により処刑するという大義名分のもと、解剖を行っていたみたいです。
我々、鍼灸師のバイブルである『黄帝内経』にも、
解剖が行われていたであろうことを連想させる記載がいくつかあります。
『霊枢』の「骨度篇」、「腸胃篇」、「平人絶穀篇」 などがそれに当たります。
これら黄帝内経に登場する、解剖が行われていた事を示唆する内容が、
実は、この王莽が行った処刑における解剖を記録したものである。
ということを言っている学者さんもいらっしゃいます。
当時の解剖という手法が、人体を切り刻む行為が、たとえ学問と言えども、
あまり善しとされていなく、行うこと自体が貴重だったことがうかがい知れます。
この時代の解剖には今日とは少し異なった特長があります。
現在、解剖学と言えば基本的には「図解」であります。
図が載っていない解剖の参考書は今日おそらくないでしょう。
しかし、この時代の解剖には図が存在しません。
ではどの様に各部位を示していったのか?
チョット長くなったので次回に持ち越します。
つづく。
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