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こんばんは、永井です。
8月最終週です。明日で8月終了です。早いです、ほんとうに。
しかし、この暑さは止まることを知らず、、ジリジリと照り付けてきます。
10月まで続くとか何とか言ってますが暑さに負けずめげず頑張りたいと思います。
それでは、前回に続き、主気による発病様式に関してです。前回記事はこちらをご参照ください。
四時の主気は春は風、夏は暑、長夏(梅雨のことです)は湿、
今回は、その全て(風、暑、湿、燥、寒)を転化いうる『火』についてです。
火は熱により生じ、その熱が極まれば火を生じます。五気は熱や火と化します。
例えば、風湿病では四肢痙攣、角弓反張は風と火が煽り合うことで生じます。
暑病の煩熱口渇、自汗顔赤は暑邪が火に化すことで引き起こり、燥気が火に化して肺を燻灼すると咳嗽吐血が出現します。
参考文献
『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 石田秀実 監訳 (東洋学術出版)
『中医学入門』編著:神戸中医学研究会 (東洋学術出版)
『内経気象学入門』 著者: 橋本浩一 (緑書房)
『四季の健康法』 主編:橋本浩一 (緑書房)
『まんが中国古代の養生法』 絵・文:周春才 訳:鈴木博 (医道の日本社)
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こんばんは、三鬼です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
最近、帯状疱疹を耳にする機会が増えました。
今夜は、からだを“ビル”にたとえて、モニターをのぞくように、そのわけを静かに追いかけます。
深夜のビルを想像してください。
管制室のモニターに、あるフロアの廊下が赤く点滅しています。
管理担当は原因を探ろうと配線図と空調ログを重ね、外壁・照明・非常電源の状態まで確認するでしょう。
からだの内側でも、よく似た出来事が起こります。
帯状疱疹という現象は、片側の皮膚に“帯”のような痛みと発疹が連なることですが、その奥では三つのレイヤー――配線図(神経)/空気と水の流れ(経絡)/ビル全体の管制(五臓)――が同時に映り合い、“どこで何が起きているのか”を物語っています。
まず、配線図です。
背骨の両脇には、皮膚の感覚や汗腺・立毛などを担当する神経の支配帯(皮節)が整然と並び、一本の神経は背骨から片側へ扇状に広がっています。
胸では肋骨のアーチに沿って半環状の帯を描き、顔では三叉神経の枝に沿ってエリアが分かれます。
左右の担当は原則として独立しているため、表示は“片側の帯”になりやすい。
一本の細い線に見えないのは、末梢で神経が細かく枝分かれし、皮膚の受容系が感作されることで幅が生まれるからです。
形(かたち)はこの配線図が決めています。
次に、空気と水の流れ――東洋医学で言う経絡の話に移ります。
からだの内には、背面を縦走する太陽経、体側を貫く少陽経、そして腰腹を水平にめぐる奇経の帯脈という、いくつもの回廊が走っています。
これらは単なる線路ではなく、空気の通り道です。
ここに流れる“空気の質”が、同じ「帯」でも手ざわりを変えます。
たとえば、風が強ければ痛みは走り(ピリピリ、チクチクと速く移る)、湿がこもればまとわり(赤みや水疱のねばり)を残し、熱が勝てば灼ける赤みとほてりが前に出る。
ビルでいえば、ドラフト(風)・リーク(湿)・オーバーヒート(熱)のログが、同じ廊下の体感をまるごと変えてしまうのと同じです。
質(てざわり)は、この回廊に流れる空気と水が与えています。
そして、ビル全体の管制にあたるのが五臓です。
肺は外壁とエアカーテンのように境界を締め、肝は風量とスケジューラのように全体の巡りを調律し、脾は排水・搬送として湿のさばきを担い、心は照明と警報の系として火の勢いと“神”の明るさを司り、腎は非常電源と貯蔵槽として底力を保持します。
どれかに偏りが生じると、回廊の一部にドラフトやリーク、ヒートが偏在し、帯が“締まる”感覚として知覚されやすくなります。
締まり・ゆるみは、この管制の巧拙が決めるのです。
帯状疱疹の“帯”がとりわけくっきり見える場所があります。
少陽経は外界と内側のはざまを走る外周ゾーン、帯脈は全身テンションを水平に束ねるリングダクト。境界×水平が重なる体側や肋間では、環境の変化や情緒の揺れ、姿勢の偏りがダイレクトに空気質を揺らし、回廊の表示が輪郭を増します。
ビルで言えば、外周に近いリングダクトのひと区画に風量と温度が集中して、監視画面に赤いテープが“ぐるり”と現れる場面です。
時間の流れも、画面の読みを変えます。
立ち上がりの緊急モードでは風と熱が先行して赤が一気に伸び、やがて減勢モードに入ると“赤”は弱まるものの湿のリークがねばりを残す。赤みや発疹がおさまっても、体の中に「流れの滞り」や「うるおい・元気の不足」が残っていると、警報灯は消えても感知器は過敏なまま。わずかな刺激でも痛みが響く――いわば“残響”の状態です。
同じ場所に出る帯でも、運転モードが変われば、読み取る意味も変わるというわけです。
こうして重ねてみると、帯状疱疹は単なる“皮膚の病名”ではなく、配線図がルートを描き、回廊の空気が手ざわりを与え、ビルの管制が締まり・ゆるみを決めるという三層の地図が、一枚の監視画面に同時に映ったものだとわかります。
赤いテープそのものを凝視するよりも、「なぜその回廊に赤が灯ったのか」を読む――それが東洋医学の役目です。
からだというビルは一夜で建ったわけではなく、日々の運転と微細な調整の蓄積で現在の状態を形づくっています。
帯が帯として現れるとき、その背後にはいつも三つのレイヤーの語り合いがあります。
形は神経の地図がつくり、質は経絡の空気が決め、締まり・ゆるみは五臓が管理する。
帯状疱疹――それは、三つの地図が重なって見える現象なのではないでしょうか。
※気になる症状がある場合は、早めに医療機関でご相談ください。
【参考文献】
日本皮膚科学会 帯状疱疹診療ガイドライン策定委員会(浅田秀夫 ほか).帯状疱疹診療ガイドライン2025(第1版).東京:日本皮膚科学会;2025.(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/Taijouhoushin2025.pdf ),最終閲覧日:2025年8月28日。
厚生労働省,国立感染症研究所.帯状疱疹ワクチン ファクトシート(第2版).2024.(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001328135.pdf),最終閲覧日:2025年8月28日。
MSDマニュアル家庭版編集部.帯状疱疹:原因・症状・診断・治療.MSDマニュアル家庭版;改訂 2023年12月.(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/16-%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87/%E5%B8%AF%E7%8A%B6%E7%96%B1%E7%96%B9),最終閲覧日:2025年8月28日。
日本ペインクリニック学会.神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版.(学会サイト掲載).(https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/kaiin_guideline06.html),最終閲覧日:2025年8月28日。
日本理療科教員連盟・公益社団法人東洋療法学校協会(編).新版 経絡経穴概論 第2版.横須賀:医道の日本社;2023.
浅川 要(編著).古典から学ぶ経絡の流れ.東京:東洋学術出版社;2017.
天津中医薬大学・学校法人衛生学園(編).針灸学[経穴篇](改訂版).東京:東洋学術出版社;2021.
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