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手足のほてり

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は前回の続きで、手足のほてりについて、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

前回までのお話はこちら!

手足の痛み

手足のだるさ

 

 

 

手のひら、足底、胸内の不快感や熱感を自覚することを五心煩熱といいます。

 

 

 

問診では、ほてりが一日の中で、いつ強く感じられるのかを確認していきます。

 

 

 

夜間にほてるのは、陰虚の特徴ですが、陰虚ではないはずなのに一日中ほてるという場合もあります。

 

 

 

これは、内熱が強い体質である可能性が考えられます。

 

 

 

五心煩熱の弁証分類は、主に4つあります。

 

 

 

病因は、4つともに内傷によるものです。

 

 

 

まず一つ目です。

 

 

 

先ほど出てきた、1.陰虚によるものです。

 

 

 

陰分が虚すことで、相対的に身体が陽に傾いて虚熱となり、手足にほてりが起きます。

 

 

 

特徴としては、午後に強くなる五心煩熱です。

 

 

 

冷たいものを握ると心地よく感じたり、布団から手足を出したくなったり、盗汗がみられると疑われます。

 

 

 

2.血虚になると、相対的に陰分不足となり、陰虚のときのように内熱を生じて手足にほてりを感じます。

 

 

 

これも午後になると手のひらや足底のほてりといった自覚症状が出ますが、心身の疲労によって増悪する特徴があります。

 

 

 

3.邪伏陰分

 

 

 

外感病に対する治療が不適当であったり、誤治してしまうと、余邪が営陰に留伏して、五心煩熱を生じさせます。

 

 

 

手のひら、足底にほてりに加えて、焦燥感、睡眠不良、夕方から夜間に微熱が出て、朝に解熱するといった症状がみられます。

 

 

 

4.火鬱

 

 

 

肝鬱により陽気が鬱して条達しない状態が続いたり、

 

 

 

外邪に対して寒涼剤を服用して邪が体内に伏する、飲食物の過度の摂取により熱がこもると五心煩熱が生じます。

 

 

 

手足のほてり、胸苦しさの他に、憂鬱感、抑鬱感、口苦といった症状がみられる特徴があります。

 

 

 

実際に問診していても、手足がほてっている期間が長すぎたり、あまり意識せずに生活されている方が少なくない為、

 

 

 

「手足、ほてりますか?」とお聞きしても、「いいえ、ありません。」と話が終了してしまうことがあります。

 

 

 

が、同じ方に「布団から手足出したくなりませんか?」と状況を設定してお聞きしてみると「そう!あるある」ということになったりします。

 

 

 

また、弁証分類にあったように、発症には、それ以前の治療経過も関与してくることがある為、

 

 

 

今の状態だけでなく、これまでの治療と生活状況についても確認することが大切になってくることが分かります。

 

 

 

手足のほてりについては、以上です。

 

 

 

次回は、手足のしびれについて、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

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つづく

 

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

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こんばんは。齋藤です。
 
 
 
 
 
前回の続きです。
 
 
 
 
 
前回の話はコチラです。
 
 
 
 
 
霊枢「本輸編」に記載されています内容を紹介したいと思います。
 
 
 
 
 
霊枢「本輸編」には、膝肘関節以下にある五臓五輸(井榮輸経合)、六腑六輸(井榮輸原経合)などの重要な経穴について述べおり、その中で、各経絡における、五輸穴を説明しています。
 
 
 
 
 
十二経絡全て書いていくと大変ですので、手の太陰肺経を書いていこうと思います。
 
 
 
 
 
「肺出於少商。少商者、手大指端内側也。為井木。溜干魚際。魚際者、手魚也。為榮、注干太淵。太淵、魚後一寸、陥者中也。為腧。行干経渠。経渠、寸亢中也。動而不居。為経。入干尺沢。尺沢、肘中之動脈也。為合。手太陰肺経也。」
 
 
 
 
 
現代語訳では以下の通りです。
 
 
 
 
 
「肺臓の所属する経脈の血気は少商穴より出ます。少商穴は、手の第一指の端の内側(解剖学用語上は外側となる)にあり、井穴で木に属しています。流れて魚際穴に行ります。魚際穴は手の魚のきわにあり、榮穴です。太淵穴に注ぎ込みます。太淵穴は手の魚(母指球)の後ろ一寸のへこみの中にあり、輸穴です。経渠穴を経ます。経渠穴は、腕後(手根骨)の寸口部の中の、脈が打ち続けているところにあり、経穴です。集まって尺沢穴に入ります。尺沢穴は、肘中の脈打つ部分にあって、合穴です。これが手の太陰肺経の五輸穴です。」
 
 
 
 
 
色々と書いてありますが、井穴は少商穴で、榮穴は魚際穴、輸穴は太淵穴で、経穴は経渠穴で、尺沢が合穴という事です。
 
 
 
 
 
それでは、これら五輸穴のそれぞれの主治に関して書いていこうと思います。
 
 
 
 
 
主治に関しては、難経「六十八難」に記載されています。
 
 
 
 
 
以下訳文になります。
 
 
 
 
 
「六十八難曰、五臓六腑、各の井榮兪経合有り。皆な何を主る所や。然るに、経に言う、出ずる所を井と為し、流する所を榮と為し、注する所を兪と為し、行す所を経と為し、入する所を合と為す。井は心下満を主り、榮は身熱を主り、兪は體重節痛を主り、経は喘咳寒熱を主り、合は逆気而泄を主る。此れ井榮兪経合の主る所の病也。」
 
 
 
 
 
簡単にまとめると、井穴は心下満に効果があり、榮穴は身熱に効果があり、兪穴は體重節痛に効果があり、経穴は喘咳寒熱に効果があり、合穴は逆気而泄に効果がありますよっていう事が書いてあります。
 
 
 
 
 
喘咳寒熱や體重節痛、身熱は想像がつきますけど、心下満や逆気而泄はちょっと想像しづらいですよね。
 
 
 
 
 
心下満とは、胸部と腹部の境目である、みぞおちの部分が、苦しくなったり、詰まった感じがする症状と想像してもらえればいいと思います。
 
 
 
 
 
逆気而泄は、下に行かなければいけない気が下に行かず、上に昇ってしまっている状態で、頭は逆上せて、足は冷えているといった状態です。
 
 
 
 
 
そういった症状に対して、この五輸穴を使用することにより、治すことができますと説明しています。
 
 
 
 
 
続く 
 
 
 
 
参考文献 

『現代語訳 黄帝内経霊枢 上巻』 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)

『意釈黄帝内經霊枢』 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)

『ハイブリット難経』 著:割石 務文 (六然社)
 
 
 
 

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