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こんばんは、森岡です(^_^)
先日、知り合いの方から頼まれて、その方のワンちゃんを治療してきました。
以前にも一度、そのワンちゃんを診たことがあり、効果があったため、続けて治療しようということになっていたのですが、
その方の諸事情もありまして継続することができないでいました。
その間も色々お話を伺っていたのですが、最近状態が芳しくないとのことで依頼されました。
症状としては、
生まれながらの下半身不随、重度の心臓肥大(この時点で、心臓は身体の半分以上まで肥大しているとのこと)による呼吸困難と夜中のひきつれ。
以前診たときより格段に弱ってました・・・。
(内心、継続的に治療を続けていれば、ここまでならなかったんじゃないかなぁって思っちゃいました。)
そして僕が伺う少し前に、余命一カ月宣告を獣医さんの方からされたとのことでした。
診た時はかなり呼吸が乱れ、苦しそうでした。
しかし、やることは人間と同じです。
問診(飲食の状態、睡眠状態、排便・排尿・発汗の状態、増悪・緩解因子などなど)、舌診、体表観察などできうることを丁寧にして、証を立て、治療するのみです。
治療後、呼吸が落ち着き、僕の横に来て、お腹を見せて眠ってしまいました。
(普段は慣れている人以外、お腹を見せて寝るようなことはあまりないとのこと。)
人間も良い治療ができた時は、患者さんは気持ちよくなって眠ってしまわれる方がかなりいらっしゃいます。
その後、メールにて経過が良いとのことで、継続して治療が行えればとのこと。
このワンちゃんに関しては完治というよりも、
”いかに少しでも楽に逝かせてあげるか”
ということが治療の目的となるでしょう。
(この旨も、飼い主さんにお伝えして治療をスタート)
その中で、ワンちゃんが辛くなく延命できれば、飼い主さんも少しは救われるんじゃないでしょうか。
現在は、ペットをモチーフにしたドラマが高視聴率を取ったり、ペット自慢みたいなテレビ番組も人気です。
そんな中、可愛さを追求するあまり、異種交配を繰り返し、
生まれつき、非常に体の弱い犬種が多く生まれてしまうという現状もあります。
ペットを家族のように溺愛する一方、人間のエゴによりペットは苦しめられている
という事をよくよく考えなければなりません。
また、動物に治療を行えるのは獣医師のみという法の制限があるため、
職業として、鍼灸師による動物鍼灸が成り立たないという現状もあります。
高額な医療費がかかる動物の治療において、鍼灸という選択は治療効果の面からみても
有効なものになるんじゃないかなぁと、僕個人では思うのですが。
最近では、鍼灸治療をする獣医さんもちらほら出てきているようですが、
鍼灸の勉強を本格的にされている方は少ないと思います。
また、エビデンスの問題など動物鍼灸に関する問題は山積みでしょう。
ただ、一つ言えることは、
”人間にも動物にも鍼灸は正しく効く”
ということです。
今や、ペットも心と体を病む時代です。
様々な医療場面に鍼灸が進出し、その発展に寄与できればなぁと思います。
(※現在、動物への鍼灸治療は獣医師のみ許可された業務となっています。今回の記事内容は、ごく身近な知人から依頼され、許可を得た中で無償で治療をしております。)
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こんばんは、森岡です(^_^)
以前、熱についてのお話をしました。
動物治療から考察する「臭い」と「熱」
マイコプラズマ肺炎急増(その1~8)
この熱ですが、全てが悪い訳ではなく、ある程度の熱は体にとって必要です。
体を温め、護り、五臓六腑の活動を円滑にします。
しかし、これが過剰になると体にとって有害な「邪」となり、様々な悪影響を与えるようになります。
有害な邪となったものを「熱邪」とか「火邪(かじゃ)」と呼びます。
現代人は、この「熱邪」・「火邪」による病気が非常に多いです。
では、この二つの邪はどのようにして発生するのでしょう?
原因は大まかに分けて、以下のものがあると考えられます。
1.ストレスや感情の起伏などによる精神的疲労
2.暴飲暴食
(特に味の濃いもの・甘いもの・脂っぽいもの・辛いもの・酒など)
3.睡眠不足やオーバーワークなどによる肉体的疲労
4.ある種の風邪
5.季節・天候(暑さや乾燥など)
ストレス社会、食生活の欧米化、過労、環境破壊による異常気象etcetc・・・
現代に「熱邪」による病気が増えるのは必然的であると思います。
また、これらがいくつか絡み合うことによって、更に「熱邪」を発生させやすくなります。
そして、「熱邪」によって引き起こされた症状を、
「熱証(ねつしょう)」
と言い、特徴的な症状を呈します。
次回に続く。
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2013.11.14
2016.07.20
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