東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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線維筋痛症と鍼灸⑤

 

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こんばんは 謝敷です。

 

 

前回は、線維筋痛症と鍼治療についてのCochranレビューで参照された日本の論文の概要をご紹介しました(前回投稿は→こちら)。

今日は、この論文で検証した鍼治療の結果をご紹介します!

 

 

 

【効果の評価方法】

鍼治療の効果の検討は主に、痛みの強さで、

ビジュアルアナログスケール(VAS)と呼ばれるもので測定されました。

VASとは10㎝の線が書いてある紙を渡し、

一番強い痛みを10、無痛を0とした場合、現在の痛みの度合いに印をつけてもらうものです。

その他FIQという質問票を用いて、睡眠、疲労、こわばり、不安、うつに関する状態を評価しています。

 

 

これらの結果を用いて、2つの群のスコアの中央値(データを大きい順に並べた時の中央の値)を比較して、

「最初の5週間は鍼をしなかった後、5週間のみ鍼を受けるグループA」と

「最初から最後まで、計10週間、鍼を受けたグループB」について、

線維筋痛症の症状(痛みやQOL等)に違い(差)が生じるか、を見ています。

 

 

 

【結果】

最初の5週間では、

グループAとグループBの痛みのスコアに統計的な差*がありましたが、

10週目では、グループAとBの痛みの強さには差が見られませんでした。

*グループAでは26.5しか痛みが減少しなかったが、グループBでは、52.6減少!

 

 

 

QOLについても、グループBは最初の5週間で改善しましたが、

その後10週目までに大きなスコアの変化は見られませんでした。

グループAでも鍼治療を受けた後の5週で、スコアが改善し、

10週目時点ではグループAとBの間には差は認められませんでした。

(グループAとBは10週目には同程度のQOLの改善だった)。

 

 

 

この研究では、東洋医学的な理論に基づく鍼ではなく、

電気鍼と、筋肉へのアプローチの鍼によって、線維筋痛症を施術した結果、

5週間程度の施術継続で、痛みとQOLが改善したことが観察できた、ということですね。

 

 

 

対象者が16名(実際はそのうち3名が途中で研究から離れ対象外となっています)と、

人数が少ないため、今後はより多くの患者さんでも同様の結果となるかを検討する必要性が提示されています。

 

 

 

実際はこのように具体的な研究結果が論文として沢山報告されています!

システマティック・レビューでは、これらの研究の計画や実施が妥当であるかを検討し、

参照する論文を選別したうえで、結果の統合・評価を行っています。

 

 

 

<参考文献>

・Itoh K, Kitakoji H. Effects of acupuncture to treat fibromyalgia: a preliminary randomised controlled trial. Chin Med. 2010 Mar 23;5:11.

 
 
 
 
 

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線維筋痛症と鍼灸④

 

 

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こんばんは 謝敷です^^

 

 

 

 

今回はCochranレビューにて参照された線維筋痛症に対する日本の研究結果をご紹介したいと思います。

具体的な論文についてみたことはありませんでしたね!

 

 

 

システマティック・レビューは、こうした1件1件の論文を集積して検討したものです。

具体的な論文を見た方が、研究内容のイメージはつきやすいと思います!

 

 

 

ご紹介する論文は明治国際医療大学 伊藤和憲先生の

「Effects of acupuncture to treat fibromyalgia: A preliminary randomised controlled trial」です。

 

 

 

【目的】

この論文では、線維筋痛症の痛みとQOLに対する鍼治療の効果を検討しています。

 

 

 

【研究の方法】

対象:

25~63歳の女性13名、男性3名(計16名)で、

以下の条件を満たしている線維筋痛症患者さんが研究の対象となりました。

  ・線維筋痛症の診断基準を最低1年以上満たしている

  ・6か月以上、広範囲に痛みを生じている

  ・神経学的検査が正常

  ・線維筋痛症のための処方薬が効果をなさない

以前に鍼治療を受けたことがある者や、出血性因子がある者、

自己免疫疾患や炎症性疾患を有する者、他の治験参加者、妊娠・授乳中の者、

障碍者給付を受けている者、線維筋痛症に関し訴訟中の者は対象に含まれていません。

 

 

 

鍼治療の概要:

刺した鍼に電気を通す電気鍼治療を15分、

その後、トリガーポイントと呼ばれる体表のポイントに鍼を刺し15分置く

という治療が行われました。

 

 

 

電気鍼では、鍼を刺す場所は前腕と下肢で、5~20㎜ほどの深さまで刺入し、

通電は4Hz、強度は筋収縮する程度で、痛みを感じない強さで行われました。

 

 

 

トリガーポイントへの鍼は、患者の症状や痛みの状態に従い、最大10か所に鍼をしています。

深さは10~20㎜で、雀啄(じゃくたく)といって、鍼に振動を加え、

局所的な筋肉の収縮反応を誘発して行われ、その後、10分置鍼されています。

(鍼を刺した筋肉は主に次の7か所です。

 胸鎖乳突筋、僧帽筋、大胸筋、腰方形筋、脊柱起立筋、中殿筋、ハムストリング他)

鍼は、4年間の鍼灸研修と、3年または10年の臨床経験を積んだ鍼灸師が行ったようです。

 

 

 

介入(鍼治療)のスケジュール(概要図はこちら):

この16人をランダムにグループAとBの2つのグループに分け、

グループAは、最初の5週間は鍼を受けず、5週後に週に1回・計5回の鍼治療を受けました。

グループBは、Aグループが鍼を受けていない5週間にも

週に1回鍼治療を受け、結果、合計10回の鍼治療を受けました。

しかし参加者は、この治療手順やどのような治療が行われたかは知らされず、鍼治療が実施されています。

 

 

 

 

さて、この研究の結果はどうなったのでしょうか!

次回、結果をご紹介します。

 

 

 

<参考文献>

・Itoh K, Kitakoji H. Effects of acupuncture to treat fibromyalgia: a preliminary randomised controlled trial. Chin Med. 2010 Mar 23;5:11.

 

 

 
 
 

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