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こんばんは 謝敷です^^
先週は腰痛に対する鍼灸治療のエビデンスとその評価についてご紹介致しました。
本日は「頭痛」に対する鍼灸のエビデンスについてご紹介しようと思います。
「頭痛」と言っても、緊張型頭痛や片頭痛、群発頭痛、
脳出血などにより二次性に起こる頭痛等様々な種類があります。
このブログでは、緊張型頭痛と片頭痛をご紹介しようと思います。
では、まず緊張型頭痛の鍼灸エビデンスから…。
そもそも、日本における緊張型頭痛の有病率は、疑診例も含め22.3%と言われており、
「一般的に両側性で正常は圧迫感または締めつけ感、
強さは軽度~中等度で、数十分~数時間持続する頭痛」のことを差します。
多くの人が経験するであろう緊張型頭痛ですが、
西洋医学において、その正確な病態や発症のメカニズムについてはいまだ不明で、
他に原因のない頭痛(一次性頭痛)の中では研究が進んでいない疾患の一つと言われています。
この緊張型頭痛に対する鍼灸治療はどのように評価されているのでしょうか。
Cochranライブラリーでは、
「頻繁に緊張型頭痛を起こす人に対し、
週1回の鍼治療を6回以上行うことは、価値ある選択肢となりうる」と評価しています。
Cochranで参照した論文では、
少なくとも週1回の
経穴(ツボ)や疼痛点、トリーガーポイントへの鍼治療(鍼通電含む)を
少なくとも6回以上実施した場合と、
無治療や偽鍼、薬物療法や認知療法、理学療法やマッサージ等を比較し、
鍼治療が有効であったかを検討しています。
結果については、次週ご紹介します!
ご参考:Cochranライブラリー記事概要
データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、
2016年1月までに公表された527件の論文のうち、
以下の条件を満たす12件の研究(2,349名)を抽出し効果について検討。
今回採用された文献は、ドイツ、イギリス、スウェーデン、フィンランド、イタリア、韓国のもの。
【対象者】突発的または慢性的に緊張型頭痛を持つ成人(ほとんどが罹患期間6か月以上)
【介入方法】経穴(ツボ)や痛む場所、リーガーポイントへの鍼刺激(鍼通電含む)
(頭皮鍼、耳鍼、指圧、レーザー鍼、経皮電気刺激、経穴への液体注入は除外)。
【比較対象】無治療(体系化されていない日常的ケア・急性頭痛治療のみ)、
偽鍼(刺さない・効果点以外への刺激等)、薬物療法、認知療法、理学療法マッサージ等
(漢方、漢方と鍼灸治療の組み合わせは除外)
【評価項目】主要評価(治療後の頭痛頻度が少なくとも50%以上減少したもの)
副次的評価(頭痛継続日数、頭痛の強さ、鎮痛剤使用頻度、頭痛スコア、
悪影響による脱落者数、副作用報告者数)
<参考文献>
・日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会監修.「頭痛の診療ガイドライン2021」
・Cochran Library
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD007587.pub2/full#CD007587-abs-0004
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こんばんは 謝敷です^^
本日は慢性腰痛に対する鍼灸のエビデンスについてご紹介いたします!
まずCochranライブラリーでの評価をみてみます。
ここでは「明確な病因がなく3か月以上痛みが続く腰痛」を対象に、
33 件の研究 (37 件の論文 対象者8,270 名)が参照され、
鍼治療の有効性について検討しています(2020年)。
慢性腰痛コクランライブリーはこちら
参照された論文はドイツ、中国、米国、英国、日本、
スペイン、スウェーデン、イタリア、韓国、インド、
ブラジル、レバノン、イランなどでの行われた研究結果が含まれています。
色々な国で検討されているのですね!
参照している研究では、
主に痛みの度合いや、日常生活動作(機能)、生活の質等に対し
鍼治療が偽の鍼、無治療、通常の治療(鎮痛薬や運動療法等)と比較して
有効であったかを検討しています。
治療の種類は、中国医学理論を運用したものから、
現代医学の神経や筋肉をもとに刺す鍼、電気を通す治療(通電)も含みます。
結果、
鍼治療群 と 偽鍼治療群 の治療直後の痛みの軽減度の差は-9.22、
鍼治療群 と 通常治療群 の治療直後の痛みの軽減度の差は-10.26、
鍼治療群 と 無治療群 の治療直後の痛みの軽減度の差は-20.32
であったと報告されています。
一見、お!鍼治療は効果がありそう!と思えますが、
臨床的に意味のある違いを示す差は、ここではマイナス15として統計学上評価されているため、
無治療群と比較した場合のみ、鍼治療は鎮痛効果の可能性が示されたとの結論に至っています。
今回ご紹介するのは研究結果の一部の抜粋ですが、皆様はこの結果をどう読まれますか?
またこれらの研究は「盲検化」の不十分さが課題として指摘され、
信頼度が低い結果であるとも記載されています。
結果の解釈や、「盲検化」をはじめとする鍼灸に関する臨床研究の課題については、
また別の機会に吟味していこうと思います。
次回は頭痛と鍼灸について見て参ります!
<参考資料>
・Cochran Library
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD013814/full/ja
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