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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
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続き行きます!!
「衛気営血弁証」
この弁証法は清代の名医である、
葉天士(ようてんし:1667~1746年)
によって提唱されました。
彼は若い頃から医学を学び、豊富な臨床経験を積んでいき、その名を広めました。
そして約10年間で17人もの師匠についたと言われています。
(すごい!!普通の人ならダメになるパターン!!(笑))
時には自分の本性を偽ってでも気になる医家に弟子入りし、
その医家から、
「君の学は大変素晴らしいものになった。それはまるでかの名医、葉天士のようだ!!」といわれ、
「実は、その葉天士が僕なんです」なんてことも(笑)
こんな勤勉家の葉天士ですから、後世に多大な影響を与えたのは言うまでもありません。
特に彼は「絡脈(らくみゃく)」に独自の見解を示し、『病久入絡』(病が長期化すると絡に入る)という有名な言葉を残したり、
奇経八脈についても多くの見解を残しました。
簡単に言うと病の
”経過”と”深浅”
というものに興味を持っていたのではないでしょうか。
そんな葉天士が熱邪における侵入過程を、
”深浅”という視点で考えだしたのが「衛気営血弁証」です。
熱邪が口鼻から侵入し、体の最も浅い所の衛分(えぶん)を侵し、
次いで気分(きぶん)→営分(えいぶん)→血分(けつぶん)と深い所を侵していくため、
「衛気営血弁証」と言います。
”深浅”という深さがある訳ですから、体を”立体的な空間”ととらえていたのも興味深いですねぇ・・・
次回は「衛気営血弁証」をさらっとおさらいしてみようと思います。
次回に続く。
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前回は「衛気営血弁証」と「三焦弁証」は外感病における熱邪の進行過程と治療法が記載されているというお話しでした。
今日は侵入経路についてです。
外邪としての熱邪の侵入経路は特定の場所が定められています。
何度も言いますが、熱邪の性質を陰陽で分けると陽に当たります。
上下を陰陽で分けると”上”が「陽」です。
ということは、熱邪は陽の性質上、外界の上の方にたくさん存在することになります。
ですから、熱邪が人体に侵入する時は、
”体の上”
から入ってきます。
また、体の前後を陰陽で分けると、
”前”が「陰」で”後”が「陽」です。
では体の後ろから侵入してくるのかというとこれは違います。
陽邪である熱邪は体の陰(水分や血など)を損耗しながら体深くへと侵入していきます。
ですから、陰の場である
”体の前面”
から陰を損耗しながら侵入します。
つまり、熱邪は、
”体の上の前”
から襲ってくるのです。
では上の前の中でもどこから入ってくるのでしょう?
それは「口」と「鼻」です。
”口鼻の気は、天気に通ず”と言い、口鼻を通じて外界とつながっているとされています。
そして、外邪は”呼吸”を通じて、体内に侵入してきます。
また外邪の侵入を体の最も表面で防いでいるのは
「皮毛(ざっくり言うところの皮膚)」
です。
つまり、この皮毛の防御作用が正常に働かなければ、ここからも侵入してきます。
そしてこの皮毛は、五臓六腑の「肺の臓」と関係が深いんです。
院長ブログ 「肺」って何ですか?(その7)
「肺」って何ですか?(その8) 参照
ですから、熱邪が侵入した初期は口鼻の異常や肺の臓の異常というものが多く見られます。
この「衛気営血弁証」や「三焦弁証」は非常に論理的に構成されていて良くできているなぁって思います。
臨床と照らし合わせてものっすごい研究したんでしょうね。
これだけのものを残していただいた僕らとしては、感謝感謝でございます(笑)
次回に続く。
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