東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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信頼関係を築くには(その2)

こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話・・・

信頼関係を築くには(その1)

続き行きます!!

皆さんは、カール・ランソム・ロジャーズという方をご存知でしょうか?

彼は、1902~1987年に活躍した、アメリカの臨床心理学者であり、カウンセリングの祖と言われている人です。

アメリカで、20世紀に最も影響の大きかった心理療法家、第一位に選ばれております。

心理学を勉強したことがある方は、名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

彼は初め、キリスト教に興味があり、牧師を目指すのですが、その道に疑問を抱き、臨床心理学の道に進みます。

そして、臨床を通じて、当時のカウンセリングに疑問を抱きます。

彼の良い所は、常に実践を通じて、その答えを導き出しているところだと僕は感じています。

実践から理論、理論から実践ということを生涯繰り返していた、生粋の臨床家です。

それまでの主流は、精神分析的カウンセリングでした。

つまり、患者さんの心理を分析し、それを解釈し、暗示し、解決のため忠告(アドバイス)をするという手法です。

これを「指示的カウンセリング」といいます。

それは、カウンセラーの知識や経験や権威などが治療効果を大きく左右する

「カウンセラー中心」
の治療法でした。

しかし、ロジャーズはこれに異を唱えます。

彼は、カウンセリングの中心はあくまで「患者さん」である説きました。

この患者さんのことを”来談者”とか”依頼者”とし、

”クライアント”と呼びました。

従来、患者さんは”ペイシェント”と呼ばれ、医者-患者という上下関係(権威的関係)のもと、成立していた関係性でした。

しかし、ロジャーズは、カウンセラーと患者さんは対等な関係でなければならないと考えました。

そこで初めて”クライアント”という言葉を用い、対等な関係を強調しました。

この、ロジャーズが提唱した、クライアント中心のカウンセリング法を

「クライアント中心療法」または「非指示的カウンセリング」

と名付けました。

ロジャーズは繰り返し述べています。

カウンセラーはクライアントを、

「指示するのではなく支持するのだ

と。

この考え方が、彼のカウンセリングの根底にあります。

また、ロジャーズはクライアントには”自ら治る力”があると考えています。

ですから、「カウンセリングは治療ではない」とも言っています。

カウンセラーが治すのではなく、クライアントが自分で治っていくのを支える(支持する)、ということが、最も重要だとしています。

なんだか鍼灸と似ていません?

「治る力を活かす」

ということですよね。

自然に抗うのではなく、身を任せ謙虚でいる。

ロジャーズ凄いです!!

この治療法を実践するには、「信頼関係」がなければ成り立たないということで、彼は様々なことを提唱するのです。

長くなってしまったので、今日はここまでにします。

次回に続く。

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勉強会に行ってきました!!

こんばんは、森岡です(^_^)

再び一週間よろしくお願いします!!

本日は、朝から、当院院長も所属されている (社)北辰会 関東支部定例会に参加してきました。

というのも、当院院長は関東支部において、講師をされています。

そして今回、「神主(しんしゅ)学説」というテーマで講義をされるということだったので、楽しみにしておりました。

また、会の代表である藤本蓮風先生も、奈良から特別講演、「日本鍼灸を訪ねて」のために上京されると聞いて、またまた楽しみ!!

院長の講義、「神主学説」。

初学者にもわかりやすく、かつ、勉強が進んだ先生方には、更に上達を促すためのキーワードを随所に散りばめた、とても為になるお話となっていました。

この講義で感じたことは、院長も講義の結びとしていた、なにをもってしても

「基本が大事!!」

ということです。

「神主学説」とは、何やら聞きなれない言葉かもしれませんが、東洋医学の生理観をはずれた”特殊で、突拍子もない論”ではありません。

多少の特殊性はあるにしても、東洋医学の生理観に基いた非常に論理的な学説でした。

ですから、この学説を臨床で使おうと思ったら、東洋医学的な生理学を十分理解できていないと、ここぞという時に、効果を出すことはできないでしょう。

東洋医学は”医学”である訳ですから、その根幹にはキチッとした論理がある訳です。


だから数千年の歴史を経ても、伝わっているのです。

東洋医学は、訳分からん摩訶不思議なものではありません。

しっかりとした、根本哲学やロジックがあります。

これは、非常に重要だと思います。

そんなことを再認識させていただいた講義でありました。

藤本先生の講義も、先生の著書『弁釈鍼道秘訣集』から読み解く「日本鍼灸とは何ぞや」、という講義内容でした。

(『弁釈鍼道秘訣集』とは、御薗夢分斉が開発した”打鍼術”について記した書『鍼道秘訣集』に、藤本先生が解説を付けられた本です。)

これも、現在、日本鍼灸界が直面している、

”日本独自の鍼灸とは何か”

ということに鋭く切り込んでおられる、とても濃い講義内容で、非常に参考になりました。

そして、その後は藤本先生による公開臨床。

圧巻です。

細かい事は抜きにして、鍼をしている先生は、とても楽しそうにやられているなぁというのが印象的でした。

患者さんの体(いや、むしろ恋人とでもいうべきか)と手を介して会話しているようでした。

この真剣に楽しむ姿は、患者さんからすれば、安心感となるのではないでしょうか。

しかし、濃い一日でした。

そして、やっぱり鍼って楽しくって素晴らしいってことです!!

僕も、より多くの患者さんの笑顔をみれるために、日々勉強し、「恬澹虚無(てんたんきょむ)」の心でもって患者さんと接していきたいと思います。

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