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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
世界最古の解剖
世界最古の解剖 (その2)
『存真環中図』~世界最古の解剖(その3)~
『頓医抄』~世界最古の解剖(その4)~
僧医・梶原性全~世界最古の解剖(その5)~
『頓医抄』とその特長~世界最古の解剖(その6)~
『頓医抄』とその特長Ⅱ~世界最古の解剖(その7)~
続き行きます!!
前回は、『頓医抄』に貫かれている「慈悲の心」についていくつか触れました。
今回は、医療をする者にとって重要な医師の心持ちを説いた、
「医師の要心」という項目について少し触れたいと思います。
(ちょっと解剖学とは話が逸れてきておりますが、気にせず行きましょう(笑))
「医師の要心」、読んで字の如くですが、簡単に言うと、
”医師における倫理観”
みたいなものが書かれております。
そして、イイ事を言っております。
当時だけでなく、現在でも合点のいくことばかりです。
では、いくつか抜粋してみます。
「夫諸々ノ医方、広ク深クシテ本ヨリ委セガタシ。・・・・・・方ヲ読ム事三年シテ則チ天下ニ病ノ治スベキヤウ無シト思ヘリ。病ヲ治スル事三年ニ及ビテ則チ天下ニ病ノ治スベキヤウ無シト思ヘリ。病ヲ治スル事三年ニ及ビテ則チ天下ニ方ノ用ユベキヤウ無シト云ウ。是義ノマチマチナリトイヘドモ、此文ノ心ヲ案ズルニ三年。医ヲ習ヒヌレバ、諸病ヲ治スベク覚ユルナリ。其ノ後三年、病ニ向ヒ治サントスレバ、習フ所ノ方皆効ナシ。故ニ方ノ用ユベキヤウナシト云リ。故ニ、医者ハ必ズ須ラク広ク医ノ源ヲ究メ精勤シテ怠ルベカラズ」
この文章から性全が臨床家であることが分かると思います。
簡単に意訳(by森岡)しますと、
「本を読んだだけではダメだ、そこに実践が加わらないと生きた学問とはなってこないのだ。
それも、諦めずに何年も何年もかけて。
怠けちゃならんぞ。」
医学を究める事が一朝一夕にはいかないことを物語っておりますね。
すぐに諦めないで頑張りましょう(笑)
そして、もう一つ。
これは「医師の要心」の締めくくりの文です。
「慈悲ノ心ヲ以テ行ハバ、縦ヒ其ノ薬拙シトモ皆効アルベシ。欲心不仁ニシテ学バセバ、千書万方ヲ明メ無尽ノ妙薬ヲ施ストモ、其ノ効シアルベカラズ。天其ノ術ヲ惜ム故也。縦ヘ一旦効アリト云ウトモ、ヒソカニ天ノ罰ヲ蒙ムルベシ。何ニ況ヤ賤キ薬ヲ合セテ珍シキ名ヲ付ケ易ヘテ、人ヲ誑カシ与ウ。誠ニイマシムル所ナリ。況ヤ出離生死ヲ心ニカケ後生ヲ思ワントセン人、能々正心に住シテ是ヲ成スベシ。モッテ渡世ノ経略ニアテント思ハンユユシキ罪業ナリ。恥ベシ恥ベシ。恐ルベシ恐ルベシ。」
簡単に意訳(by森岡)すると、
「慈悲の心で治療に当たれば、たとえイイ薬じゃなかったとしても効果があるのです。
逆に私利私欲にまみれた心で医を学べば、それを究めたと言って、高い薬や珍しい(新しい)薬を調合して処方したって効果なんて出ませんよ。
むしろ天罰が下るでしょう。
そういったニワカ医師がいるというのは、あぁ、なんと恥ずかしく恐ろしいことなんでしょう・・・。」
なんか今の医学界を揶揄しているような文章ですね・・・(苦笑)
まぁ、非常に痛烈ですが間違いないことを言っていると私は思います。
他にも『頓医抄』は歯科領域の事や性関連のことが詳述してあったりとなかなか面白い記載が多いのですが、取り敢えずこの辺でやめておきます。
次回、まとめです。
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第5回《腎》根のない空間、沈む日々2025.08.06
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