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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
現代人に多い熱の発生と治療(その2)
現代人に多い熱の発生と治療(その3)
現代人に多い熱の発生と治療(その4)
現代人に多い熱の発生と治療(その5)
現代人に多い熱の発生と治療(その6)
続き行きます!!
今日は衛気営血弁証です。
が、その前に・・・
熱邪による外感病のことを、
「温病(うんびょう)」
と言います。
逆に寒邪による外感病のことを、
「傷寒病(しょうかんびょう)」
と言います。
(外感病については 現代人に多い熱の発生と治療(その4) 参照)
では、目の前の患者さんが「温病」なのか「傷寒病」なのかどのように見分けるのでしょう?
まず一つ目のポイントは・・・
”症状が急激に発症したか”
です。
まず「温病」か「傷寒病」かを分ける前に、
「外感病」か「内傷病」かを弁別する必要があります。
(「内傷病」は七情の失調が原因で起こる病のこと)
「外感病」の特徴として”急激に発症する”ということが挙げられます。
外的環境の変化により外邪が発生します。
その外邪によって体が侵襲され、「外感病」は発生するのですから、
「昨日まで何でもなかったけど、今日から急におかしくなった」
とか
「昼まで大丈夫だったが夕方から急に辛くなった」
など、
侵襲された瞬間から異常が起こってくるのです。
そして、その時の原因・状況がある程度明確なケースが多いです。
つまり、
「冷えた、寒かった」
とか
「暑かった」
とか
「雨が降っていた」
とか
「乾燥していた」
など、
患者さん本人がその時の状況を覚えている事が多いです。
ですから、例えば”咳が出る”ということで来られた患者さんに、問診をして、
「昨日まで何でもなかったのに今日から急に出た」
そして、
「昨日、寒い所で一日中仕事をしていて冷えた」
などの問診事項が出てくれば、「外感病」が一定疑えます。
ただし、これのみで、=外感病ではありません。
あくまでこれ以外にも多面的観察を行い、その結果、最終的な判断を下すことは言うまでもありません。
次回に続く。
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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
続き行きます!!
今日は「熱証」についてです。
体に”熱がある”と聞くと、東洋医学をあまり知らない方は、
「風邪を引いた時に体温計ではかると高くなってる、あれね」と、
”体温の発熱”を想像する方がほとんどなんじゃないかと思います。
鍼灸師でもそう思っている方々がたまにいらっしゃいますが・・・
しかし、東洋医学において”熱がある”というのは、それとは異なります。
”体温計で熱をはかる”という行為は、もちろん古代にはありません。
これは、西洋医学における診断行為です。
しかし、数千年前に書かれた東洋医学の古典には「熱」の記載が多くあります。
この辺を混同してしまうと訳わかんなくなっちゃうんです。
院長ブログでもそのように言っております。
湿熱について 参照
では何をもって、東洋医学的に”熱がある”と診断できるのでしょうか。
それは文頭にも書きました、「熱証」という症状があるということで診断できます。
代表的な症状・所見としては、
1.暑がる、または皮膚を触ると熱い
2.寒冷を好む
3.口や喉が渇き、ごくごく勢いよく飲む
4.冷たい飲食物を好む
5.顔が赤く紅潮し、目が充血する
6.落ち着きがなく、不安がり、動きがせわしない
7.大便が硬くなる、または便秘となる
8.小便が濃い黄色となり、少なくなる
9.大・小便の臭いがきつくなり、時に排泄時に灼熱感を伴う
10.舌の色が赤くなる(正常は明るいピンク色)
この辺が代表的な症状です。
なぜ、このような症状となるかの詳しいメカニズムは割愛しますが、簡単に言えば、
体の”余分な熱”が悪さをしているのですから、体内の正常なお水が乾かされ、減少するため、
体全体が水分不足の”乾燥状態”となる訳です。
問診や体表観察でこういった症状・所見が数個見られれば、「熱証」と判断できます。
ですから、たとえ体温計で熱をはかった時に高熱でも、本人が、
”寒がっていたり”、”悪寒があったり”、”温めた方が楽だったり”、”顔が青白かったり”、”喉が乾かなかったり”
する場合は「熱証」とはならないのです。
上の様なケースではむしろ、冷え症状がメインの「寒証」となり、治療としては”温める”という方法が中心となってきます。
この辺が陰陽論の素晴らしいところでしょう。
では「熱証」が証明されたら治療はどの様にしていくのでしょうか?
次回に続く。
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