東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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矢車菊が伝える季節の移ろい

 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

 

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

気持ちのよい青空が広がる日が続いていますね。

 

陽ざしに照らされた大地からは、初夏の気配がほんのりと感じられるようになりました。

 

 

 

さて、今宵も前回に続いて、澄みわたる空に映える矢車菊のお話をお届けします。

 

 

 

矢車菊は青だけでなく、様々な色彩の衣をまとって咲き誇ります。

 

それぞれの色には、五行の視点から見ると深遠な意味が織り込まれています。

 

 

紫の矢車菊:季節の橋渡し役 

 

紫色は青(木・春)と赤(火・夏)の融合から生まれる色。

初夏に佇む紫の矢車菊は、肝臓(木の臓器)から心臓(火の臓器)へとエネルギーがスムーズに移行するのを導く役割を担っているかのようです。

東洋医学では季節の変わり目は体調を崩しやすい「不定期」とされますが、紫の矢車菊はそのような時期に必要な「調和」と「適応」の知恵を静かに伝えています。

 

 

ピンクの矢車菊:夏の息吹を運ぶ 

 

ピンク系の矢車菊には「火」の気が色濃く表れています。

夏の喜び、活力、情熱を映し出すこの色は、心臓と小腸の働きと密接に関連する夏のエネルギーを象徴しています。

梅雨の終わりから本格的な夏へと移り変わる時期に、私たちの心と体を夏の流れに優しく寄り添わせるための自然からのサインといえるでしょう。

 

 

白い矢車菊:秋の清澄さを予感させる 

 

清らかな白の矢車菊には、「金」の気が静かに宿っています。

秋に対応する金は、収穫と整理、浄化の時期を表します。

肺と大腸に関わるこのエネルギーは、不要なものを手放し、本質を見極める力を秘めています。

白い矢車菊は、夏の熱が過ぎ去った先にある秋の澄んだ空気を先取りし、季節の環を完成させる役割を果たしているのです。

 

 

 

矢車菊が主に咲き誇るのは春から初夏にかけて。

 

この時期は五行思想では「木」から「火」へとエネルギーの流れが移り変わる季節の転換点です。

興味深いことに、私たちの体内でも、この時期には特有の変化が静かに進行しています。

 

 

– 春に活発だった「肝」の働きから、「心」の機能が徐々に前面に出始めます。

– 体内のエネルギーの流れが地から天へ、内から外へと上昇し、発散していきます。

– 体温調節機能や代謝のリズムが微妙に変化し、夏の熱に備える準備が始まります。

 

 

矢車菊の多様な色彩は、こうした私たちの体内の変化と呼応し、季節の移ろいを映し出す自然の鏡となっているのではないでしょうか。

 

青い矢車菊が肝の働きを整え、紫やピンクの矢車菊が心の機能への移行を助ける。

 

植物は色彩を通して、季節に合わせた体内のバランス調整を静かにサポートしているのかもしれません。

 

 

 

「矢車菊」という名前の由来となった車輪のような形もまた、深い象徴性を帯びています。

 

この「回転」「循環」のイメージは「木」の気の本質的特質と見事に呼応します。

 

木は成長、拡張、そして循環を意味します。

 

風に揺られながら次々と花を咲かせる姿は、絶え間なく続く生命の循環そのものを体現しているのです。

 

風に揺れる矢車菊の姿を見つめていると、そこには季節の移ろいを映す小宇宙が広がっています。

 

青から紫へ、そして時に白や赤へと変奏する花々は、私たちの身体に刻まれた古の記憶を呼び覚まし、静かな対話を始めるのです。

 

 

 

夏至に向かう光の中で、ひと際鮮やかに輝く矢車菊の青い星。

 

そこには春から夏へと移りゆく自然の調べと、それに呼応する身体の叡智が織りなす壮大な詩が秘められています

 

風にそよぐ花びらの間から聞こえてくるのは、古来より東洋の智慧が見出した「五行」の息吹。

 

私たちもまた、その永遠の循環の中に在ることを、矢車菊は優しく教えてくれているのかもしれません。

 

 

 

 

【参考文献】

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 

 

 

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矢車菊が奏でる青

 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

 

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

季節の移り変わりを告げる散歩道には、青紫の矢車菊が織りなす星図が広がっています。

 

 

 

春から初夏にかけて、野の草原に星々のように散りばめられる矢車菊。

 

 

 

その青紫の花は、空の深みを映すかのように静かに咲き誇り、私たちの目と心を優しく癒してくれます。

 

 

 

しかし、その美しさの奥には、自然と人間を結ぶ深遠な叡智が秘められているのかもしれません。

 

 

 

東洋医学と五行思想を手がかりに、一輪の矢車菊に映し出された自然と身体の調和について、探究していきます。

 

 

 

今週は、五行における色彩と季節の関係性、そしてそれらが私たちの心身にもたらす繊細な影響について紐解いていきましょう。

 

 

 

東洋の古代思想では、自然界のあらゆる現象は「木・火・土・金・水」という五つの要素が織りなす循環によって成り立つと考えられてきました。

 

 

 

この五行思想においては、それぞれの要素に対応する季節・臓腑・感情・色彩があり、自然界と人体の繊細な関係性を表しています。

 

 

 

・春には「木」の気が満ち、青や緑の色彩が生命力の躍動を表現します。

 

・夏には「火」の気が高まり、赤が情熱と活力を象徴します。

 

・季節の変わり目には「土」の気が安定をもたらし、黄色がその調和を映し出します。

 

・秋には「金」の気が澄み、白が清らかさと実りの豊かさを示します。

 

・冬には「水」の気が静まり、黒や紺が内なる英知の蓄積を意味します。

 

 

 

これらの色彩は単なる視覚的な違いを超えて、季節とともに変化する自然のエネルギーを映し出す鏡のようなものです。

 

 

 

そして私たちの身体もまた、こうした季節の変化に呼応して微妙にリズムを変え、内なる調和を求めていきます。

 

 

 

矢車菊の特徴的な青色は、五行では「木」の気に属し、春の生命力を表しています。

 

 

 

この青は「目覚め」「成長」「柔軟性」といった春のエネルギーそのものです。

 

 

 

よく観察すると、矢車菊の青は均一ではなく、深い藍色から淡い紫へと微妙に変化しています。

 

 

 

この紫がかった色合いは「火」の気、つまり夏の気配を含んでいるのです。

 

 

 

一輪の花の中に、春から夏への季節の転換が静かに描かれているのを見ることができます。

 

 

 

次回は、この矢車菊の放つ色彩が私たちの心身にもたらす微細な変化について、さらに深く探究していきましょう。

 

 

 

【参考文献】

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 

 

 

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