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こんばんは!樫部です。
本日も目の症状シリーズとして、「目のかすみ」について、お話ししていきたいと思います。
前回のお話はこちら!
目のかすみを東洋医学的には、目昏(眼花)といいます。
視力が減退して、事物がはっきり見えなくなることを指します。
目昏の弁証分類は、主に6つあります。
1.風痰上擾
痰が肝火から生じた内風とともに清竅を上擾すると、目昏を発症します。
内風があることから、眼瞼がピクピクとひきつります。
また、頭のふらつき、眩暈、嗜眠、悪心、嘔吐、胸苦しさ、痰が多いといった症状もみられます。
2.肝鬱気滞
内傷七情により肝気が鬱結すると、疏泄が失調してしまうことで、目昏を生じます。
目昏の他に眼球の腫れを感じたり、両脇の張りを感じたりします。
また、この場合の目昏は情緒の抑鬱により増悪します。
3.心肝血虚
肝血が虚して目竅を濡養できず、心血が不足して目睛を栄養できないと、神光が耗散して発生する。
視力の減退、目の乾燥や異物感を伴います。
この場合の目昏の増悪因子は、疲労です。
心、血が絡むことから、動悸や不眠もみられます。
4.脾虚
過度の思慮、飲食不節、大病などにより、脾胃気虚が引き起こされます。
すると、運化が不足してしまい、水穀の清微が清竅に上輸されなくなり、目昏を引き起こします。
目昏があり、注視するとすぐに疲れてしまう特徴があります。
眼瞼も無力となり、重くて開けていることが難しくなります。
その他にも、全身倦怠感、食欲低下、排便の異常が現れてきます。
5.肝腎陰虚
肝腎陰虚となると精血が不足し、精気が上栄しなくなってしまう為、目が濡養されなくなり、発生します。
目昏に加えて、視力の減退、目の乾燥感といった他の目の症状がみられます。
他にも腎の異常、陰虚をにおわせるような、腰膝酸軟、耳鳴、盗汗、咽喉や乾燥感、五心煩熱がみられます。
6.腎陽虚
老化、過労、慢性病などにより、腎陽が衰えてしまうと、目を上栄できないために発生します。
視力減退に加えて、四肢の冷え、畏寒、腰の冷えと怠さといった冷えの症状がみられます。
その他にも、夜間尿や頻尿がみられることがあります。
目昏についてのお話は以上です!
次回は、「目の痒み」についてお話ししていきたいと思います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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こんばんは!樫部です。
本日より、目の症状シリーズとして、何回かに分けて、目の症状についてお話ししていきたいと思います。
まず、初日の本日は、「目が乾燥して、疲れやすい状態」についてお話ししていきたいと思います。
目の異常は、基本的には肝の問題とされています。
目を流注する経絡も多い為、それぞれの症状に合わせて、病因病理を解析していく必要があります。
「両目の潤いが不足して乾燥し、目が疲れやすいんです…」
スマホ、パソコンの画面を長時間みる等、目が酷使されやすい環境が整ってしまっている現代では、
上記のような症状をお持ちの方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
目が乾いて、疲れることを東洋医学的には、目乾渋といいます。
コンタクトをしていないにも関わらず、ざらざらした異物感を感じることがあります。
目乾渋の弁証分類は、大きく分けて2つあります。
1.陰虚血虚
目の酷使、酒癖、房労過度で陰精が不足したり、
悲哀による流涙過度により津液を消耗したり、
思慮過度で脾虚になり、気血生化ができないことにより陰血の不足が起こってしまいます。
その結果、目を栄養することが出来ず、目乾渋が引き起こされます。
目が乾燥して潤い不足を感じ、何かを見ると目が疲れやすいといった症状がみられます。
その他にも、この場合、血虚や陰虚の所見を伴います。
2.燥熱傷津
燥熱の邪によって、津液が消耗して、目乾渋が生じます。
この場合は、目の掻痒を伴い、口鼻の乾燥、口渇がみられ、多飲となります。
この時に「水分を摂ると潤う感覚はありますか?」と追加で問診していきますと、
燥熱邪とそれに伴う津液消耗の程度を知る為の参考になります。
水分を摂ることで潤う感覚があれば軽度ですが、
水分を摂ってもすぐに渇きを覚えるようであれば、かなり程度が重いことが分かります。
目乾渋についてのお話は以上です!
次回は、「目のかすみ」について、お話ししていきたいと思います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
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