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2023.05.12
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2023年5月8日(月)から、新型コロナウイルス感染症は5類に変更となりました。
5類になったことで、この3年間の騒動も、ようやく一つの節目を迎えた、と言って良いでしょう。
この3年間で、職を失い、生活が全く変わってしまった人、また、感染してしまったことで、お身内や近しい方が亡くなってしまった、という方など、無数の悲しみと不幸が、世界中を襲いましたね。
コロナ以前の当たり前が、当たり前でなかった、ということを嫌というほど思い知らされた3年間だったと思いますし、現在もなお、後遺症で苦しんでいる方が多数おられることと思います。
ですので、5類になったと言っても、なーんかこう、スッキリ!という感じはないですよね。。。
またすぐに新しい感染症のパンデミックが起こる可能性だってありますし、地震などの天災も、不穏なペースで続いていますし、戦争のこともありますから、
まだまだ慎重に、様子を見つつ、徐々に元の生活に戻していこう、というフェイズに入った、というくらいの感じですね。
ところで、たまに聞かれるのでここに書いておきますが、清明院でのコロナ後遺症対応ですが、2020年の段階から、普通にやっております。
(当たり前のことと考え、特に宣伝もしてきませんでした。苦笑)
個人的には、2020年の秋に、第10回、日本中医薬学会学術大会にて「COVID-19 治癒後の諸症状の⼀症例」と題して、症例発表をさせて頂きました。
これは恐らく、日本で最初の、コロナ後遺症を鍼灸のみで扱った症例の、学会発表だったであろうと思います。
コロナ後遺症に関しては、もちろんその後もチョイチョイ、相談されては診ておりまして、いずれも非常に効果的だなあ、という印象を持っております。
・・・というわけで、いくつかの症例を、ここに簡単に紹介しておきます。
◆症例1 50代女性
主訴:全身倦怠感、嗅覚障害、味覚障害、痰
他院の鍼灸師からの紹介
コロナ感染以前からあった倦怠感が、コロナ感染で増悪し、その他の症状も出現し、改善しない。
「肝鬱腎虚」と弁証し、初回治療後、長時間睡眠。数回の治療で改善。
◆症例2 30代男性
主訴:記憶障害、集中力低下、浅眠、頭痛、抑鬱感、倦怠感、胸痛、下痢、腹痛、動悸、唇の荒れ
HPを見て来院
コロナ感染後、諸症状が出現し、無理して仕事を続けて、さらに悪化した。他院の漢方薬で少し改善するも、改善しきらない。
「湿熱中阻>肺腎陰虚」と弁証し、1回の治療で大幅に改善。
◆症例3 40代男性
主訴:関節痛、筋肉痛、下痢、脱毛
清明院患者の紹介
コロナ感染後、脱毛の症状が出る。その1か月後にワクチン接種後、それまでになかった症状が出現。
「肝脾鬱結≧心血不足」と弁証し、5回の治療で大幅に改善。
◆症例4 30代男性
主訴:集中力低下、頭痛、倦怠感、息苦しさ、胸痛、脱毛、動悸
清明院患者の紹介
コロナ感染後、多様な症状が出現。休職を余儀なくされた。
「湿困脾土≧心肝気鬱」と弁証し、6回の治療で職場復帰、15回ほどの治療でほぼ回復する。
◆症例5 30代女性
主訴:嗅覚消失
鍼灸師からの紹介
コロナ感染後、嗅覚が消失。
「肝気犯肺(魄気の異常)」と弁証し、1回で好転。10回ほどの治療でほぼ回復する。
・・・とまあこんな感じですが、挙げていったらキリがない感じです。
(因みに、当院の新規の患者さんのほとんどは、既存の患者さんか、鍼灸師や医師の先生方からの紹介です。(感謝合掌))
ここで強調しておきたいのは、当院では、「コロナ後遺症だから〇〇穴」とか、「コロナ後遺症だから〇〇証」などといった固定的、画一的な考え方は用いず、
あくまでも一例一例において、「その患者さんに」何が起こったのかを東洋医学的に分析、理解して治療に当たっている、ということです。
また最近では、コロナワクチン接種後に起こった、原因不明の体調不良がなかなか改善しない、という患者さんも多数見えており、こちらに関しても、鍼灸治療は非常に有効である、という印象を持っております。
今後も、国の方針としてワクチン接種は続けるのでしょうし、コロナに感染してしまって、後遺症に悩まれる患者さんもおられることでしょうから、これからもコロナ後遺症や、ワクチン接種後の体調不良の対応には、
「日本の医療の番外地」である路地裏の零細鍼灸院として、力を入れていきたいと思っています。笑
2023.02.02
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1.23(月)の夜は、日本東方医学会の分科会である「新・中医臨床カンファレンス」を視聴してきました!!
これは、参加者の先生(主に医師・鍼灸師)が自身の症例を1例持ち寄って、それに対して、考えられる中医学的な病因病理と証に関して、中医学専門のベテランの医師の先生が解説して下さるという、初級~中級の先生方にとっては非常にありがたい内容の講座です。
講師の先生方は以下の通り。
長瀬 眞彦 吉祥寺中医クリニック 院長 ・ 日本東方医学会 理事長
髙橋 博樹 東銀座タカハシクリニック 院長 ・ 日本東方医学会 理事
菅沼 栄 えみクリニック東大前 中医師 ・ 日本東方医学会 講師
どの先生も、現場の第一線で活躍されている、大変高名な先生方です。
日本東方医学会の現会長である長瀬眞彦先生も、駆け出しの頃、この講座で非常に勉強され、成長したと仰っておりました。
今回の症例は、高橋先生による
手掌を中心とした湿疹(掌蹠膿疱症)
という、往診治療中のご高齢の女性患者さんの症例でした。
なかなか改善しなかったこの病気が、漢方と栄養療法によって改善した、という症例でした。
中医学では湿疹ときたら、基本的には
「皮膚に熱が籠ってしまった状態」
と考え、その原因を追究し、治療を進めます。
我々北辰会の流儀では、さらにそのメカニズムまで細かく絞り込んで、ごく小数穴で治療にあたりますが、一般的な中医学的な治療では、考えられるメカニズムに対して、複数の方剤や、栄養療法も合わせてアプローチすることが多いようです。
解説にあたった先生方が、本症例の問題点を絞って解説して下さり、僕はある意味出る幕がありませんでしたが、経絡に関する着眼点に関して長瀬先生が振って下さったり、
オンラインなので、佐賀県の先生が参加されていて、近くの鍼灸の先生を紹介したり、なかなか有意義な時間となりました。
今回の症例は大ベテランの高橋先生の症例でしたが、難しい病気じゃなくていいし、治せなかった症例でも良いので、若い先生にこそ、ガンガン症例を出して欲しいですね。
ここは学会でもないし、小規模だし、少々勉強不足で恥かいたって、大したことないです。笑
まあ、何にしろそうですが、自分の症例を、自分の考えだけで完結させていると、うまくいっていても、うまくいっていなくても、自分に都合よく解釈し、知らず知らず、裸の王様になっていく危険性があります。
ある程度の熟練度を得るまでは、恥を忍んでせっせと発表し、諸先輩方の御批判、御指摘を積極的に仰ぐべきでしょう。
僕自身も、学会発表や論文化した症例以外にも、ボツになってお蔵入りになった症例も合わせたら、発表を企図してまとめた症例はこれまでに数十例はあると思います。
そういう意味でも、素晴らしい企画だと思います。
この講座は、毎月第4月曜の20:00~やるようです。
お申込みはこちらから、ご興味のある、全国の医師、鍼灸師、薬剤師の方はぜひ!!
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2022.06.17
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6.5(日)の朝に行われた、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴しました!!
今回も岡本一抱(1655-1716)の『万病回春病因指南』を題材に、「嘔吐・翻胃(おうと・ほんい)」というテーマでの講義でした。
これねー、意外と多いんです。
特に若い人で。
最近も、消化器内科の先生から、比較的若い患者さんの「FD(Functional dyspepsia 機能性ディスペプシア)」の患者さんを紹介して頂き、何例か診ているところです。
実は僕自身も、20代のある時期に、一過性でしたが、嘔吐癖のようなものがついてしまったことがあって、以前はお酒を飲んでも相当飲まなければ吐くことはなかったのですが、
少し飲んだだけで吐くようになり、酒を飲んでいなくても常に悪心があるような状態となり、結構苦労した思い出があります。苦笑
また、患者さんでは、もう10年以上前ですが、すい臓がんの末期の患者さんで、亡くなる寸前まで診させてもらった患者さんでしたが、最後はもう黄疸が出て、嘔吐が止まらず、
吸い飲みの水や、自分の唾液を少し飲んだだけでも真っ黄色の胆汁まで吐いてしまい、非常に可哀想だったのをよく覚えています。
(まさに今回の講義で言う”翻胃”、”上膈”の病の状況だったんでしょうね。)
このように、軽症から重症まで、非常に様々な思い出がよぎる嘔吐ですが、今回の講義では「胃の冷え」に注目しつつ、「脾胃は寒熱の偏りを嫌う」ことに着眼せよ、という内容で、非常に参考になりました。
具体的には、嘔吐を治す時に、もし胃の冷えが原因のものであれば、生薬では生姜や山椒が重要になるということです。
酒ばっか飲んで嘔吐する人に、乾姜を使うことが重要とは、湿熱や湿痰を攻下する事ばかりを考えていた、20代の頃の僕にはほとんどない視点でしたね。笑
(・・・あの当時、とある有名な漢方の先生が、僕に対して温剤を処方した意味が、少し分かりました。)
まあ、平たく言えば、吐くことによって邪気を排出する側面と、吐くことによって正気が傷られる側面があり、そのバランスをよく考え、かつ、吐くことの原因を慎重に追及しないと、なかなか治らないよ、ってことですね。
あとは、酒飲んだら、基本的には運動と利尿が重要で、むやみに下したらいけないよ、とか、奥村先生が以前から盛んに研究されている「膜原」に対する理解、というのも、重要な指摘ですね。
やはり膈膜ライン、帯脈ライン、その中心にある胃土エリアは重要だ、というところに行き着きますね。
また、今回も奥村先生の古典研究の精緻さが光っており、日本の江戸期の古典の中に引用されている、中国の古典にさらに当たって、その文章の内容の違いから、
各時代、各国の先生方の考えを類推するという、ベーシックだけど非常に重要な研究方法で、いつもながら、頭が下がる思いがしました。
こうやって、臨床上よくある症状でも、歴史を掘り下げると、非常に奥が深いことがよく分かりますね。
なお、本ライブ配信は北辰会会員限定企画です。
これを機に入会の方はこちらからぜひ!!
2022.02.01
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1.27(木)の夜は、第36回の順天堂東医研に参加してきました!!
今回の講師も、いつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック院長の長瀬眞彦先生。
講義の内容は
「六淫:内邪について 自分の内面をみてみると… 」
という内容。
以前このブログにも書きましたが、東洋医学には、西洋医学のように細菌やウイルス、細胞などという考え方はなく、独特な病因論があります。
それが「邪気」と呼ばれるものですね。
カテゴリ 邪気(発病因子) 参照
これは、主に自然界の極端な環境変化によって、外界から侵襲して来ると考えられる「外邪」と、様々な原因によって体内から発生する「内邪」とに分けられます。
外邪は中医学ではよく「六淫(りくいん)の外邪」と呼ばれて「風・寒・暑・湿・相・火」の6種類に分類され、それぞれに症状や病理、治療法が深く検討されています。
今話題のコロナウイルスなんかも、こういった考え方を応用して対処し、高い効果を得たという報告があったことは、すでに伝えた通りです。
新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン試行第8版(中華人民共和国国家衛生健康委員会弁公庁)日本語訳版
内邪については「内生五邪(ないせいごじゃ)」と呼ばれて「風・寒・熱・湿・燥」の5種類に分類されて、それぞれに症状や病理、治療法が検討されています。
(ここで、外邪も内邪も、性質はほとんど一緒であることは注目に値しますね。)
今回は上記のうちの「内生五邪」に関するお話。
暴飲暴食などの飲食の不摂生や、過度のストレス、睡眠不足などなど、日常生活における様々な要因によって、体内に「内邪」が発生すると、それに応じた症状、病変が起こってきます。
例えば、暴飲暴食から体内に「湿邪」が発生したとなると、湿邪性の症状や病変が起こることは勿論、外邪としての「湿邪」をも、感受しやすくなります。
それまでは大丈夫だったのに、曇りなどの湿気の多い日や、雨の日などには、鈍重感や鈍痛や痺れなどの「湿邪」による病変を起こしやすくなります。
雨天前にこういった症状が強くなったという御経験のある方も多いでしょう。
中医学ではこれを、内と外の邪気が合わさってしまっている、という意味で「内外合邪(ないがいごうじゃ)」と言います。
これは場合によってはかなり危険で、急性の脳卒中や心筋梗塞などは、東洋医学的にはこういうメカニズムで発症することが少なくないです。
だから、その人に起こりうる病理を予測しておき、予め生活養生をし、内邪を作らないことが、あらゆる病気を予防することになる訳ですね。
今回も非常に分かり易い解説で、全国津々浦々の医大生の皆さんから、鋭い質問が乱れ飛んでいたのが印象的でした。
さて、次回は先日告知したように、2.24(木)19:00~21:00に行われる、
第三回 特別公開シンポジウム「東洋医学の学び方~伝統医学とどう向き合っていくか~」
です!!
今回は千葉大の和漢診療科の教授である並木隆雄先生をゲストにお招きして、いつもながら大変豪華な特別回となっております。
お申込みされた方には、事後のアーカイブ配信もありますので、当日視聴できない方もぜひご参加ください!!
お申し込みはこちらから、お早めにどうぞ!!
2021.07.23
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7.21 (月)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!
第三回のテーマも
「古典に学ぶ病因病機 ~万病回春病因指南を題材として~」
であり、今回は
「中暑」「中湿」
にフォーカスした内容でした!
奥村学術部長の圧倒的知識量と、新風代表のサクッとしたまとめ、というコンビネーションで語られるこの講義ですが、今回はタイムリーな内容であったこともあり、
臨床的な話が随所に入っていたのが素晴らしかったです。
(一社)北辰会はもちろん鍼灸学術研究団体ですが、研究者や学者の集まりではなく、あくまでも「実践から理論へ」を旨とする、鍼灸臨床家集団です。
今回、途中でカメラのトラブルもありましたが、回を重ねるごとに、スライドの見やすさ、段取りのスムーズさがパワーアップしていますね。(^^)
今回、暑邪に侵襲される「中暑」、湿邪に侵される「中湿」を中心に解説して下さいましたが、印象的だったのは、湿邪にも深さがある、というお話。
また、脈診所見において、弦と緩が混在するパターンの話もあり、これもなかなか注意すべき話だと思いました。
臨床をやってて思うことの一つとして、「湿邪=脾の臓にこたえる」という短絡的発想は、非常にマズいということです。
肺なのか腎なのか、あるいは肝なのか、日本ではほぼ1年中問題になる、「湿邪」というものを、どれだけ多面的に評価し、対応できるかどうか、
という問題は、東洋医学の臨床家の腕の見せ所でしょう。
改めて、よくよく肝に銘じるべきだと思いましたね。
・・・とまあこのように、非常に学びのあるこの講座、会員の先生方限定の講座ですが、これを機に入会の方はぜひ☆
「なんちゃって」じゃない、本気の東洋医学の素晴らしい世界が、待っていますよ☆
〇
2020.06.16
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております!
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前回のコロナ対策記事から三週間、今度は東京アラートも解除されたので、ここらで再び更新しておきましょう。
東京では、5月末の緊急事態宣言解除以降、街に人流がかなり戻ってきています。
まあ街を歩くと、夜はまだ少ないかな、という感じですが、日中はほぼ元通りな感じがします。
夜も、19日の休業要請の完全解除で、さらに戻ってくることでしょう。
清明院の患者さんで、来院を控えておられた患者さんも、5月の後半くらいから、日に日に戻って来ております。
大変、ありがたいことです。(感謝合掌)
・・・しかし、市中からウイルスが無くなったわけではもちろんないので、まだ安心は出来ません。
東京でも、昨日、一昨日と、1日40人台の感染者がまだ出ています。
(まあしかしこれは、夜の街で働く人を任意で検査した結果、無症状者がほとんどでありながらも、ということらしいですが)
前回、このまま人流が増えてくれば、二、三週間後にはまた増加してくることもあり得る、という風に書きましたが、三週間経った現状、そこまで感染者数は増加していません。
ということで、このまま終息してくれればありがたいが、世界情勢を見たら、なかなかそうもいかなそうであり、まあ、どのタイミングか分からないが、
第二波も間違いなく来る、と思って対策しておいた方が良いでしょう。
最近になって、自粛に果たしてそこまで意味があったのか、という意見が出てきていたり、外気温や湿度の影響は実際のところどうなのか、という議論など、このウイルスは、まだまだ分からないことも多いです。
・・・という訳で、清明院としては、以下の対策は継続して、様子を見ることにします。
1.スタッフ全員、マスク着用
2.1日3回(朝昼晩)、全治療室の窓を全開にして院内を換気。トイレは常に換気。診療中も換気扇は常時稼働。
(清明院はビルの6階フロアに1部屋のみであり、隣接した障害物は無く、風通しは最強です。(苦笑))
3.来院時、院の玄関にて全患者さんにエタノールで手指消毒していただく
(付き添いの方も含めて全員。エタノールに過敏な方は手洗いいただく。)
4.咳が出ている患者さんには、マスクを着用していただく
(出ていなくても、なるべく着用していただく)
5.院内のものをなるべく触らないようにご配慮いただく
6.往診事業部は、上着を患者さん宅の玄関前で脱ぎ、患者さん宅に着て入らない。
(それでも念のためにと、往診を一時中断している患者さんも多いですし、ほとんどの高齢者施設は現状、外部業者出入り禁止となっています。)
7.次亜塩素酸ナトリウム希釈液、エタノールにて、トイレ、患者さんの動線、手に触れるものをこまめに拭いて消毒
(もちろんながら、次亜塩素酸ナトリウムの取り扱いに関しては、重々注意しております。素手で触ったら皮膚が溶けますし、空間に噴霧なんてしたら、逆に喉や目の粘膜を傷めますので。)
8.受付に、万が一の飛沫感染対策の衝立を設置
(今後も疫病騒ぎはあるでしょうし、これを機に、もっとキチッとしたものを施工する予定です。)
9.スタッフ間のデスクの距離を2mほど空ける(ソーシャルディスタンス)
10.キャッシュレス決済を導入
(↑↑まあこれは、ウイルス対策ってほどでもないんですが、現金を触るのが不安、という患者さんは多いです。)
11.治療時、フェイスガード着用
12.院長以外の院内スタッフは全員衛生手袋を着用し、郵便物の梱包材は院内に持ち込ず、外で開梱する。
(院長も施術ごとに手指消毒を徹底)
13.院内三密を避けるため、スタッフの時短勤務。
(清明院の施術スペースは全室完全個室ですし、全患者さん、完全予約制ですので、待合室も、患者さん同士の三密状況はあり得ません。)
〇
因みに、
「もし自分が無症状だけど感染していて、先生にうつしたら申し訳ないし、他の患者さんにもうつしたら申し訳ないから、来院、治療を控えている。」
と仰る患者さんがいらっしゃいましたので、ここに付記しておきますが、清明院では上記の13項目の対策に加え、治療中、私はマスクとフェイスガードをしており、
患者さんもマスクをした状態で、再診時の問診時間は長くても3分程度、対面状態、接近状態でもないですから、NIIDの声明からしても、
濃厚接触にはあたらない可能性が極めて高いと、渋谷区保健所に電話確認済みです。
NIID国立感染症研究所「積極的疫学調査実施要項2020.5.29暫定版」参照
初診時の問診についても、問診スタッフはマスクとフェイスガードを着用し、患者さんにもマスクを着用していただき、2メートル以上離れた状態で、
なおかつ部屋を換気しながら問診しますので、これも同様、とのことでした。
従って、清明院来院後に万が一患者さんに発熱等の症状が出て、コロナ感染が判明したとしても、即座に清明院が濃厚接触者として、
診療を休まざるを得ない状況になる可能性は極めて低い(というか、まずない)ので、その点はご安心ください。
・・・しかし、どこまでやっても、感染リスクを完全にゼロにすることは不可能だと思いますので、どうしても来院が怖い、という患者さんは是非お電話ください。
出来る範囲で、サポートいたします。
・・・いつも言いますが、現状分からないことや、不確定なことをネガティブに考えて、不安がってばかりいても始まりませんので、
何しろ確定している情報をもとに、冷静に、出来ることを、ですね。
終息しない疫病はありません。
(以下参考サイト)
【一般の方向け】
厚生労働省 「新型コロナウイルスに関するQ&A」(随時更新)
新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(各都道府県)
【専門家の方向け】
市中病院で経験した、 人工呼吸器装着が必要であった重症 COVID-19 肺炎の感染対策、治療について(症例報告)
自衛隊中央病院 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から搬送された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)104症例のまとめ
COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方 改訂第二版(金沢大学 小川恵子先生)
【緊急寄稿】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方の役割(渡辺賢治ほか)
新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン第7版(中華人民共和国国家衛生健康委員会弁公庁)日本語訳版
新型コロナウイルス感染症の舌診について(医道の日本社 随時更新)
中国鍼灸学会「COVID-19のための鍼灸介入ガイドライン(第2版)」日本語訳版
広東省「肺炎1号方」に関して(広東省薬品監督管理局:中国語サイト)
2020.01.11
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ドライヤーやファンヒーターから出てくる熱風や、クーラーから出てくる冷風は、外邪たりうるか。
答えは「たりうる」。
(と思っています。)
しかしそれはあくまでも、外邪として感受すれば、の話だ。
こういった空調機器、冷暖房すべてが人体に害になる訳では無い。
むしろ益になることが多いから、これだけ普及している訳で。
今の時期、風呂上りに脱衣所が寒いところで、濡れ髪のままにしていたら、その方が外邪としての寒邪、寒湿邪を受ける。
ドライヤーでしっかりと乾かすこと、湯冷めしないように気を付けることで、外邪としての侵襲をかなり回避できる。
この場合は、ドライヤーの熱風は「生理的陽気」を扶助する役割を果たす。
また、ドライヤーを当てたら悪化した、イコール風熱邪を感受した、と即断するのも違う。
体表面(経絡経筋、皮毛レベル)の急激な温度変化から、気(主に衛気)の停滞を起こした、というケースもある。
もともと上熱下寒傾向のある人であれば、ドライヤーを使うと逆上せると仰る人もいる。
何でも
「どういう体質素因の人に」
「どういう刺激(条件)が加わり」
「結果的に何が起こったのか」
をしっかりと聴取し、考えうる可能性を絞り込み、なおかつ現時点での体表情報と合わせて、動かぬ証拠をつかまえた上で、臨機応変に考えるのが、弁証論治の世界。
杓子定規的にやったら、必ず間違う。
2020.01.10
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最近、「痰」が主要病理になっているものをよく診る。
癌、喘息、無呼吸、梅核気なんかはもちろん、頭痛や肩こり、坐骨神経痛などなど。。。
まあやはり、難病(というかしつこい病)に多いように思う。
西洋医学では「痰」と言えば呼吸器系の炎症性の病気の時に気道に出てくるあの分泌液のことを指すけど、東洋医学では全身どこにでも起こる、
生理的水分の停滞を指しますので、全身どこにでも「痰」という邪気は存在しえます。
しかも、「有形の痰」「無形の痰」なんていう言い方があって、水分が停滞して、粘稠性のある有形の邪気の塊となったものを「有形の痰」と呼称し、
まだ、いわば”モワッとしたミスト状”であり、粘滞性はあるけど塊をなしていないものを「無形の痰」なんて言ったりします。
当然、「有形の痰」の方が停滞のレベルがきつく、崩すのに時間も手間もかかりやすいと言えます。
しかしながら、「無形の痰」も、有形よりもつかみどころがない、得にくい、という意味では除去が難しいとも言えます。
このように、程度や特徴で分けているのであって、両者には連続性があり、有形の痰だから固形なんだから、必ず大便や月経血で排出されるとか、
無形の痰だから呼吸や不感蒸泄で発散されるとも限りません。
ただ、治療後の二便や発汗の変化は患者さんに十分に意識させますし、聴取します。
瘀血であれ湿痰であれ、病理産物を弁えたら、それが「どこに」「どの程度」あるか、「中心はどこか」を、見極めることが重要です。
これを考えながら、無駄のない手を打っていくのが「弁証論治」のやり方であります。
因みに、肺の臓の気機を塞いでくる痰に関しては、切れる(喀出できるかどうか)が大事です。
今日も診ましたが、置鍼中に急に患者さんが咳込んで、
「・・・あれ?」
と思って診ていると、暫く咳込んでから、ゴロッとした痰を吐き出して、声が綺麗になる。
気色が明るくなる。
たとえばこんな感じ。(゚∀゚)
2019.12.26
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今日、患者さんが仰った。
「朝、錠剤が飲みにくくて。。。」
と。
私が、
「あれ、錠剤なんて飲んでましたっけ??」
と問うと、
「いやあ、若い頃からたまに陀羅尼助(だらにすけ)を。。。」
と仰る。
まあ当たり前だが、こういう民間薬は、バカにならない。
歴史の風雪に耐えてきた意味、民間伝承の重みがある。
陀羅尼助丸をググると、主に奈良に伝わる伝統的民間薬だそうです。
1300年前、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が疫病のために作ったとされる薬だとか。(゜o゜)
主成分は黄蘗(おうばく:ミカン科キハダの樹皮)。
他にゲンノショウコ、センブリ、ゲンチアナ、エンメイソウなどが含まれるという。
黄蘗は清熱の効が強く、有名な梔子蘗皮湯や黄連解毒湯に含まれ、湿熱によく使いますので、暴飲暴食、二日酔いによく使われる傾向があるという印象を持っています。
陀羅尼助丸は一般的には穏やかな胃腸薬として知られています。
おそらく、今日の治療で、明日の朝の陀羅尼助丸は飲み込みやすくなり、排便後、舌の暗紅と白厚膩苔は取れると思います。
伝統民間薬とコラボ。(^^)
〇
2019.11.13
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現在の鍼灸学校で使われている『新版 東洋医学概論』の教科書において、「病因」は「古典的病因」と「(現在の)病因」と分けられており、
「古典的病因」として「内因・外因・不内外因」というものが書かれている。
基本として重要ながら、これまで書いていなかったようなので、ここに書いておきましょ。(笑)
「病因」というのは言うまでもなく「東洋医学的な病気の原因」という意味です。
「古典的病因(内因・外因・不内外因)」というのは、中国宋代の陳無択(別名:陳言(1131-1189))が撰した『三因極一病証方論(別名:三因方)』に書いてある分類です。
それに対して「(現在の)病因」というのは、現代中医学における分類法、と考えていいでしょう。
「古典的病因」の内訳は、
外因:六淫(風・寒・暑・湿・燥・火の6つの邪気のこと)、疫癘(えきれい:強力な伝染病、流行性の病のこと)
内因:七情(怒・喜・思・悲・憂・恐・驚)の過不足
不内外因:飲食不節、労逸、房事過多、外傷、鳥獣傷など
と言われます。
で、「(現在の)病因」として、
外感病因:六淫、疫癘
内傷病因:七情、飲食不節、労逸、房事過多
病理産物その他の病因:痰湿、瘀血、内生五邪(風・寒・熱・湿・燥)、外傷
と分類されています。
(「中医学的分類」と書けばいいのに、なぜ書かないんだろうか。。。)
いずれにせよ、これらの病因によって、気血津液の流れが悪くなったのが「病気」であるわけです。
臨床では、これらの病因が、「どこをどのように」侵し、結果的に今現在どのような不調が起こっているのかを明確にして、よーく的を絞り込んで治療すると、
いい結果が得られます☆
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
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