お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
募集内容の詳細はこちら!!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
*********************************************************************************************
こんばんは!樫部です。
本日は、「鼻づまり」についてお話ししていきたいと思います。
鼻孔が閉塞して鼻呼吸ができないことを東洋医学的には鼻塞といい、鼻堵、鼻不通気ともいいます。
これらは鼻閉、鼻づまりに相当します。
病因病理の違いにより、発作性、交替性、持続性、間欠性などの特徴が異なります。
鼻開竅している肺の水道通整機能の失調により鼻塞は起きますが、その他にもいくつかの要因があるため、問診により明らかにしていきます。
鼻塞の弁証分類は、主に7つあり、まずは外感により引き起こされる鼻塞について、お話ししていきます。
1.風寒
風寒の邪が侵入して肺気の宣発が障害されると、鼻づまりが引き起こされます。
この場合、鼻水の性状は薄くサラサラとしており、風寒表証の所見がみられます。
2.風熱
風熱の邪が鼻竅を上擾(ジョウジョウ)することにより、鼻づまりが引き起こされます。
これは急性の鼻炎に相当します。
鼻水・鼻汁の性状は、黄色を帯びることが多く、鼻粘膜が紅色を呈し、
その他の風熱所見がみられます。
3.肺経鬱熱
風熱の邪が肺経に停留すると、肺気の宣発粛降を阻害して鼻づまりを引き起こします。
慢性的に経過し、慢性鼻炎や副鼻腔炎に相当します。
鼻汁は粘調な黄色で、頭が張ったり、嗅覚障害がみられます。
次に内傷による鼻塞の弁証分類についてお話ししていきます。
4.肝胆湿熱
肝胆の湿熱が鼻で薀積すると、鼻づまりを引き起こします。
これも慢性的に経過しやすく、慢性鼻炎や副鼻腔炎に相当します。
悪臭のある多量の粘調かつ黄色の鼻汁がみられ、口苦や頭暈が随伴します。
その他に肝胆湿熱の所見がみられます。
5.肺脾気虚
脾の運化失調により気血が生成されず、肺気が虚して鼻が栄養されないと、鼻づまりが引き起こされます。
この場合は、鼻のなかが腫れてスッキリしない感覚のある鼻づまりで、
左右交互に起きて固定せず、増悪緩解を繰り返します。
寒冷下や風が当たると増悪する特徴があり、鼻水・鼻汁を伴います。
その他に脾虚や肺気虚の所見がみられます。
6.肺腎陰虚
腎陰が虚して津液が上昇できず、肺陰も虚してくると、虚燥生風し肌膜が乾燥して、鼻づまりが発生します。
これは萎縮性鼻炎に相当します。
鼻腔が拡大して乾燥した痂皮が付着し、痒みがでることがあります。
随伴症状は、難聴、耳鳴、咽乾、頭暈を伴います。
鼻腔の粘膜は肥厚していても、色は赤くない特徴があります。
その他、肺腎陰虚の所見がみられます。
7.気滞血瘀
鼻自体で気血の鬱滞が長引き、気滞血瘀となって鼻づまりを引き起こします。
慢性的かつ持続性に鼻がつまり、徐々に増悪して、嗅覚が鈍くなっていきます。
鼻汁は粘って、量は少ない特徴があります。
その他、気滞血瘀の体表所見もみられます。
鼻塞のお話は以上になります。
次回は「くしゃみ」についてお話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 上下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
募集内容の詳細はこちら!!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
こんばんは!樫部です。
本日は、前回の続きで、裏証における発熱の弁証分類について、お話ししていきたいと思います。
前回までのお話はこちら!
1.食滞
飲食不節により、脾胃の機能が追いつかなくなると食滞になります。
胃の腑で湿痰や湿熱が停滞することで化熱し、その熱が発熱として表れます。
このような病理は、脾胃の機能が未熟な小児に多くみられます。
この場合の発熱は、飲食不節後に起こります。
特に小児は夜に発熱することが多く、夜にうなされたり、苦しがって眠れない症状がみられます。
随伴症状としては、高熱、顔面紅潮、脘腹脹痛拒按、腹部灼熱、呑酸、曖気、嘔悪、臭いのきつい失気、手掌や足底が熱いまたは厥冷、額の冷え等があります。
2.気鬱化火
イライラや抑鬱など不満や怒りを溜め込み、発散不足となるような七情不和により、肝や心の気が鬱し、化火して発熱を引き起こします。
随伴症状は、身熱心煩、イライラ、易怒、情緒の変動による熱の変動、胸脇満悶、太息、口苦がみられます。
女性の場合、月経不順、痛経、乳房の脹痛が顕著にみられたり、
月経前~前半に微熱が出て、月経終了とともに消失します。
(このような発熱を経行発熱といいます。)
この場合の経血の質としては、色が濃くなり、多量であることが多いです。
3.痰熱
飲食不節により脾胃の運化が失調すると、痰濁が内溜します。
これが貯痰の器である肺と生痰の器である脾(脾胃)に滞ってしまい、鬱火してしまうことで発熱を引き起こします。
発熱の特徴は、日中低く、夜に高くなるが、朝には治まることです。
白または黄色い粘調性の痰、胸膈の満悶、痰絡みのきつい喘息、のぼせやすさという随伴症状を伴い、口渇がないという特徴があります。
4.湿熱内薀
外邪としての湿熱が侵襲し、肺肝胆脾胃に影響を与えると、気機が失調し、気が鬱して化火して発熱します。
外邪の侵襲がなく、飲食不節や精神因子の問題によっても肺肝胆脾胃の機能失調が起き、湿邪や湿熱邪が内生して鬱火し、発熱してしまいます。
発熱してもさほど上がらないものの、午後に上がりやすい特徴があります。
汗がじっとりわずかに出る肌膚湿潤、全身の重だるさがみられ、雨天前に悪化しやすい特徴があります。
その他、胸悶、納呆、口粘、口乾、口苦もみられます。
5.瘀血
何らかの要因で瘀血を形成し、気血の鬱滞が助長され、熱化することで発熱します。
発熱の特徴としては、午後から夜間にかけて熱が上がり、高熱になることです。
また、口乾咽燥あるも多飲せず、身体に固定性の刺痛や腫塊、肌膚甲錯や細絡といった症状を伴います。
女性の場合、経行発熱、経血の色が濃くなり、血塊が混ざる、小腹・少腹に固定性の疼痛、拒按を伴うことが多いです。
あと5つの弁証分類がありますが、長くなってしまいますので、
次回、続きのお話をしていきたいと思います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 上下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.09.12
合わせる2025.09.11
交差点の身体設計2025.09.10
問診に関して㊺(心神の問診③)2025.09.09
神昏(しんこん)とは⑤2025.09.08
血の病⑱2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯2025.09.03
問診に関して㊹(心神の問診②)2025.09.02
昏神(こんしん)とは④2025.09.01
9月突入2025.08.31
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告③2025.08.30
気象発病学説⑫2025.08.29
休息は大事2025.08.28
帯状疱疹を「ビルの管制室」からながめる2025.08.27
問診に関して㊸(心神の問診①)2025.08.26
神昏(しんこん)とは③2025.08.25
試合観戦2025.08.24
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告②2025.08.23
気象発病学説⑪2025.08.22
後期授業開始2025.08.21
靴下の穴占い2025.08.20
診療再開!!2025.08.19
2025年 夏季休診日2025.08.18
夏季休暇20252025.08.17
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告①2025.08.16
気象発病学説⑩2025.08.15
久しぶり2025.08.14
五臓と空間2025.08.13
問診に関して㊷(二便の問診⑧)2025.08.12
神昏(しんこん)とは②2025.08.11
秋突入2025.08.10
論文を見ること、出すこと(後編)2025.08.09
気象発病学説⑨2025.08.08
再試験2025.08.07
第5回《腎》根のない空間、沈む日々2025.08.06
問診に関して㊶(二便の問診⑦)2025.08.05
神昏(しんこん)とは①2025.08.04
血の病⑰2025.08.03
論文を見ること、出すこと(前編)2025.08.02
気象発病学説⑧2025.08.01
体力づくり2025.07.31
第4回《心》落ち着かない部屋、乱れるリズム2025.07.30
問診に関して㊵(二便の問診⑥)2025.07.29
畏悪風寒(いおふうかん)とは⑤2025.07.28
血の病⑯2025.07.27
線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告④2025.07.26
気象発病学説⑦2025.07.25
試験返却