東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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遅脈、数脈②

2020.12.20

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回の続き

 

 

 

浮脈

浮脈②

沈脈

沈脈②

遅脈、数脈

 

 

 

参照

 

 

 

 

前回は、平人の脈拍の速さについて書きました。

 

 

 

平人の脈は一息4~5至ということを前提に、遅脈と数脈について解説していきます。

 

 

 

◆遅脈

 

 

 

遅脈.呼吸三至.去来極遅.(『脈経』)

 

 

 

遅脈とは、一息の間に拍動が3回以下のもので、極めてゆっくりした脈を言います。

 

 

 

一息4~5至を正常としたら、3至は非常に遅いですね。

 

 

 

『景岳全書』には、

 

 

 

不及四至者皆是也.

 

 

 

と書いてあり、

 

 

 

一息4至以下のものは全て遅脈である

 

 

 

と述べられています。

 

 

 

◆数脈

 

 

 

数脈.呼吸六至.(『脈経』)

 

 

 

数脈とは、一呼吸の間に拍動が6回以上もあり、どんどん進むような脈です。

 

 

 

『景岳全書』では、5~6至以上は数脈であると述べられています。

 

 

 

遅脈、数脈がどんな脈かと言われたら、速いか遅いかだけで、浮いているか、沈んでいるかなどは関係ありません。

 

 

 

術者の一呼吸の間で、患者の脈拍が何回あるかで決まるのです。

 

 

 

次回は遅脈が示す病理についてです。

 

 

 

続く

 

 

 

◆参考文献

『脈経』たにぐち書店

『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店

『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部

『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店

『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社

『基礎中医学』燎原

『難経鉄鑑』たにぐち書店

『東洋医学の宇宙』緑書房

『現代語訳素問』東洋学術出版社

 

 

 

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