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こんばんは 謝敷です
今日はこどもの日ですね!
連休、いかがお過ごしでしょうか。
前回は、非がん性呼吸疾患 緩和指針のガイドラインの概要をご紹介しました。
今回は、その中で参照されていた1つのシステマティックレビューの内容をご紹介致します。
「Acupuncture for Breathlessness in Advanced Diseases: A Systematic Review and Meta-analysis」
この検討では12 件、597人の患者さん
(うち、347 人が COPD、190 人が進行がん)を対象としています。
12の研究のうち、9つは鍼を、
3つは指圧を用いて、呼吸困難の重症度について検討しています。
比較対象となったのは、無治療や通常の治療(呼吸リハビリテーションや、モルヒネ)、
または非侵襲的な偽鍼、治療箇所でない部位への鍼刺激でした。
研究期間のうち、鍼治療を行った期間の中央値は25日で、
鍼治療の効果が有意となったのは、2週間以上であり、
それより短い介入(治療期間)では有意な効果は認められなかったようです。
鍼治療の内容は、参照した論文内でも異なっており、
2つの研究では中医学的な鍼による治療が行われていました。
他大部分は症状に応じた治療で、標準化された治療はありませんが、
多く使用されていたツボは、肺の経絡上にある「中府」や「魚際」
胃の経絡上にある「足三里」、大腸の経絡上にある「合谷」でした。
評価はVASやBorg Scaleという主観的運動強度を用いていましたが、
6分間歩行試験という、6分間平地を歩くことによって、
労作による肺や心臓への障害度合いを調べる試験が、
最も標準化されたツールであるとして推奨されていました。
ガイドラインにもあるとおり、
呼吸リハビリテーションや、モルヒネを使用した群と比較して、
鍼治療では、重症度が有意に減少し、
偽鍼治療と比較しても有意な改善が見られたと報告されています。
また6分間歩行試験においても、鍼治療群で有意な効果があったと報告されています。
他にも不安や、生活の質、運動能力において有意な効果があったと報告している論文もありますが、
エビデンスレベルや、結果のバラつきが課題となり、
今後さらなる研究による検討が求められています。
COPDの患者さんでは、筋萎縮や悪液質、
虚血性心疾患や心不全、骨粗鬆症、正球性貧血、肺がん、うつ病、糖尿病など
複数の疾患を患っていることが知られています。
今回のレビューでも参照された論文のうちの2つは、併存する疾患について記載していましたが、
多くが記載していないため、不明であると記載されています。
中医学に基づく治療では、こうした併存する疾患や、それに伴う症状にも変化が見られそうでね。
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こんばんは、謝敷です
前回は「非がん性呼吸疾患 緩和ケア指針」のガイドラインに記載のあった
呼吸器疾患などの患者における、呼吸困難の持続悪化原因としての3つの悪循環をご紹介しました。
鍼灸はその中で「呼吸の悪循環」に有用なのではないかと紹介されていましたね
今回はその詳細をご紹介します。
ガイドラインでは、非がん性呼吸器疾患の呼吸困難の軽減に対して、
「近年、鍼治療がCOPD患者などの呼吸困難を有意に軽減することが示されており、
今後、広く臨床応用されることが期待される」 と紹介してます。
こんなに積極的な記載をしているガイドラインもあまり見ないですね。
そして、「これまでに分かっていること」として、
「呼吸困難は努力性呼吸を引き起こすために、
呼吸(補助)筋疲労を生じて呼吸困難を増悪させるが、
鍼治療は脊髄販社により効率的に筋緊張を緩和し、
また、筋血流を増加させることにより筋疲労の回復を促進すると考えられている」 と書かれています。
COPDの患者さんに鍼治療と偽鍼治療を3週間以上実施し、
6分間の歩行試験等での呼吸困難の度合いを計測した研究や
日常での呼吸困難度を計測した研究では、
その多くが鍼治療によって有意に呼吸困難の度合いが軽減されたと報告していること
その他、鍼治療で、
運動耐容能やQOLの向上、抗炎症効果や栄養の改善効果が記されていることも紹介しています。
鍼治療を呼吸困難患者さんに臨床応用されるためには、
COPD患者以外での研究実績の蓄積や
施術方法の統一や標準化が必要として課題を示しています。
<参考文献>
非がん性呼吸器疾患 緩和ケア指針2021
https://www.jrs.or.jp/publication/file/np2021.pdf
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
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