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今年の夏は、少し涼しい気がしています。
8月も下旬。心なしか、風の中にちゃんと秋の気配を感じます。
この”気配”、なんとも言葉にしづらいですが、
日本語にはその絶妙な機微を捉えた言葉があることに癒されます。
さて、ホスピタリストについて見ています。
入院患者の診療を専門とするホスピタリストが爆発的な発展を遂げた背景には
・医療の質や効率の向上
・医学教育における存在意義
・電子カルテを活用したシステム改善
があったことを見てきました。
今回は上記に加えて「COVID-19」の対応による影響を見ていきたいと思います。
COVID-19という未曽有のパンデミックが拡大する中、
ホスピタリストは、救急医や集中治療医とともに、
元々の業務である、入院患者の診療を担う中心的な存在として活躍します。
病院内の診療の流れや、多職種で患者を診る体制に習熟していたことから、
未知の感染症によって入院患者が急増するという非常事態の中でも、
病院内の診療システムに習熟していたことから、患者が急増する非常事態にも対応し、
診療体制の構築にも力を発揮したようです。
・COVID-19患者の入院診療ガイドラインの作成
・臨床研究
・病床や人員配置を含めた緊急時の診療体制づくり
などにも関わりました。
また、COVID-19の確定患者や疑い患者を一つの区域に集めて診療する、
呼吸器隔離ユニット(Respiratory Isolation Unit:RIU)の整備にも携わりました。
これにより、、医療チームが効率的に診察できるだけでなく、
医療従事者や、COVID-19以外の疾患で入院している患者への感染拡大を防ぐことにも繋がり、
病院内の仕組みそのものを変える役割も担ったようです。
さらに、
・COVID-19患者と、それ以外の患者を担当する医療者を分ける
・必要に応じて、病院内でもビデオ診療を活用する
といった方法も取り入れたようです。
患者数が急増した際には、普段は外来診療を中心に行っている医師が、入院診療を手伝うこともあり、
入院診療の方法を短期間で伝え、病棟で診療できるよう支援する役割も担いました。
結果、COVID19の対応を通して、ホスピタリストは、
単に多くの入院患者の対応を行っただけではなく、
どこに患者を配置し、誰が診療を担当し、
不足人員をどう補い、どのように感染を防ぎ、
変化する状況に合わせて、診療体制をどう組み替えるか
といった、病院全体の運営に関わったことが報告されています。
日々患者を診る臨床医でありながら、病院という組織全体を見渡し、その時々の課題に合わせて仕組みを変えていく。
これまで、培われてきたホスピタリストの役割や柔軟性が、
パンデミックという非常事態の中で、大きく生かされたということでしょうか。
ここまででも、ホスピタリストがなぜこれほど発展したのか、その背景がかなり見えてきました。
しかし、これだけではないようです。
来週は遠隔診療におけるホスピタリストの役割を見ていきます。
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