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2010.03.11
おとといは雪が降り、半端じゃない寒さとなりました。
昨日も雪こそ降らなかったものの、かなりの寒さとなりました。
そして今日はカッと晴れて暖かい・・・。
そんな不安定な天候の中、僕は不覚にも昨日の朝、
「マズい・・・。カゼっぽい・・・。」
と思って目を覚ましました。体が全体的に重だるい、背中と頭が痛い、寒気、鼻水・・・。しかし、こういう時こそ普段の勉強がモノを言います。
即座に脈、舌、症状を確認し、鍼を一本。スーッと楽になります。しかしまだ完璧ではありません。
2時間ほど経ってから、再び所見を確認。さらに鍼を一本。今度は直後効果はそんなにありませんでしたが、脈は大きく変化。
その後忙しくて自分を治療できずに夜になるが、何とか普通に治療をこなせる。
夜、自宅にてさらにもう一本鍼。強烈に眠くなる。そのまま寝て、夜中に汗びっしょりで目を覚ます。
服を着替えて、所見を確認し、もう一本鍼。また眠気。そのまま寝る。
今朝、スッキリと無症状にて目を覚ます。
あー、東洋医学、やってて良かったと実感。いつもは忙しくて自分に鍼が出来ないような時は、漢方薬に頼ることもあるんですが、比較的症状が軽かったこともあって、あえて今回は鍼にこだわってやってみました。
そんな遊び心も、またイイ。(笑)
2010.03.07
この時期、よく問題になるのが「花粉症」です。
コレ、実は僕自身も以前、なったことがあります。
ですので、患者さんの気持ちがとてもよく分かる疾患の一つであります。
・・・しかし、ここ何年かは、症状がまったく出ていません。
コレに関しては、西洋医学の耳鼻咽喉科の先生方も手を焼いていらっしゃるようで、なかなか決め手となるようなイイ手段がない、
というのが現状ではないでしょうか。
僕自身の時がそうでした。
僕はいつも、自分が体調を崩した時には自分で自分に鍼をし、それで解決がつかなければ先輩に鍼してもらったりするんですが、
たまに”あえて”病院”(西洋医学)にかかってみて、西洋医学ではどんなことをするのか、参考にしたりします。
花粉症になった時も、行ってみました。
・・・もちろん、ここで「お手並み拝見」みたいな顔して、冷やかしのような態度でいくのではなく、素性も全て明らかにしたうえで、礼儀やマナーには最大限注意して、しっかりとかかります。
(自分が逆の立場だったら嫌ですからね。)
清明院にも、先週ぐらいからチラホラ花粉症の症状を訴えて来られる患者さんがいますが、
「薬をもらったけど、あんまり楽にならない!」
とか、
「楽にはなるけど、また来年も同じかと思うと意味がない(治っていかない)気がする。」
とか、
「薬は効くけど、眠くなるから仕事にならない!!」
といった言葉を、患者さんからよく聞きます。
この病気って、昔はほぼなかったですよね。
(wikipediaによれば、日本では1960年代からだとか、戦後の杉の大量植林が原因だとか。)
ご高齢の患者さんに聞くと、皆さん
「花粉症なんて、昔は聞いたことなかった。」
と仰る。(苦笑)
最近、花粉症以外にも、アトピーやらリウマチやら、「慢性のアレルギー疾患」というものが大変増加して、人々の健康を害し、大問題になっています。
これらをなぜ撲滅できないんでしょうか。
昔にはもう戻れないんでしょうか。
もし撲滅できないとするならば、これらに対する最高の治療とは何なんでしょうか?
現代は、報道を見ていても、やれ花粉だの、ハウスダストだの、乳製品だのと、要するに「体の外のもの」にばっかり目を向けて(向けさせて?)、
肝心の「体の中のバランス」に対する視点がおろそかになっているような気がしてなりません。
「体の中」の話になると突然「ストレスによる免疫の低下、異常」という、あいまいで漠然とした、多くは除去しようのない「原因」が提示されます。
・・・花粉も、ハウスダストも、乳製品も、ストレスも、大昔からありますよ?
戦争をやってた時代のストレスって、現代よりも軽いのか?
何で現代人だけ、こんなことになるの?
そう言うと今度は大概、やれ環境ホルモンがどうしたとか、加工食品がどうしたとか、大気汚染がどうしたとか言われますが、
それって要は「治療できません」て言ってるのと同じじゃないんですか??と、思ってしまいます。
誤解を招くといけないので、付け加えておきますが、別に西洋医学のやり方に疑問がある訳ではなく、
単純に治りの悪い疾患であるだけに、その考え方、治療法がとても気になるのです。
そこで、例えば東洋医学では「花粉症」をどう考え、どう対応するかというと・・・。
続く(笑)
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2010.03.02
再び、「患者さんの声」をいただきましたので、載せさせていただきます。
20代 女性
症状:頭痛、肩こり、冷え症、手に汗をかく、お腹が張る
私は、子供の頃から頭痛持ちで、1日に2~3回は鎮痛薬を飲みながら生活していました。
これまでも頭痛に良いということは色々とやってきたのですが、あまり効果を実感することが出来ず、
「元々の体質だからしょうがない、頭痛薬は効いているんだから、ごまかしながら付き合っていこう。」
と思っていました。
そんな折に偶然清明院を知ったことがきっかけで、HPを拝見し、院長先生のアツいブログを拝読し、
「もしかしたらこの先生なら治して下さるのでは・・・。」
と思うところがあり、思わず予約を入れました。
丹念な問診と触診の末に手首に鍼を1本。
目で確認しないとどこに打たれているのか分からないくらいの感覚です。
鍼治療を受けるのは初めてでしたが、痛い、怖いといったイメージからは程遠く、むしろ心地いいとさえ感じられたことが驚きでした。
私の場合は治療翌日から劇的に治療の効果を感じました。
頭痛薬を飲まずに過ごせた何年かぶりの1日でしたので、ちょっとその感激は忘れられません。
それから時々は薬を飲む日もありますが、それでも1日1回で、あとはスッキリ治まっています。
頭痛がないことの方が私にとっては非日常といった感じですので、今も毎日嬉しく、新鮮な感動を感じています。
まだ初診から1カ月ですが、頭痛以外の体調も治療に通うたびに段々良くなっていることが実感でき、竹下先生に診ていただいて本当に良かったと思っています。
20年来の頭痛も治ってしまったすごい鍼です。
私のように慢性的な症状に悩んでおられる方も、諦めずに相談してみて下さい。お勧めです。
【清明院からのコメント】
この方のご職業は薬剤師であります。
この方のように、薬剤師でありながら、薬に頼って生活することに疑問を感じる方は少なくありません。(苦笑)
現在、長年の頭痛を、「心肝火旺(しんかんかおう)>湿困脾土(しつこんひど)」と考え、治療を進めております。
経過は順調であり、このまま上手くいけば、幼少の頃から手放せなかった痛み止めから、卒業できるかもしれません。
近年は医療費高騰で、保険の患者負担割合を増やすとか、診療報酬を引き下げるとか、色々と問題になっておりますが、
東洋医学を効果的に使うことで、こういった社会問題にも寄与出来るのではないかと、清明院では考えております。
またこの方のように、清明院には医師、看護師その他、医療従事者の患者さんが多数おられますが、同じ業種の方から支持していただけるということは、
僕にとって大変嬉しいことであります。
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2010.02.28
今日は、中医学の基本としてよく語られる「弁証論治」とは何か、について書きたいと思います。
僕もコレ、二十歳の頃、最初に本で読んだ時は、何やら難しそうな熟語だな~・・ワケ分かんなそうだな~・・と思いました。
そいで、辞書で「弁証」と調べてみたら・・・
「弁証法とは、哲学用語であり、世界の事物の変化や発展の過程を本質的に理解するための方法、法則であり・・・」
な~んて出てきて、ますます難しそ~・・!タスケテ~!もう無理~!!ってなっちゃいました。(苦笑)
・・・でも、あとからよくよく冷静に考えたら、実は「弁証論治」という言葉を理解すること自体は、意外と簡単なことでした。
まず、上に挙げたような、いわゆる哲学用語の「弁証」という言葉と、中医学の言う「弁証」という言葉は、意味が違います。
全く無関係でもない、という話もあるんだけど、まずは別物、と考えた方が圧倒的に理解しやすいと思います。
東洋医学では、「治療する、その時点における病理状態(病態)そのものや、病態の本質」のことを「証(しょう)」と言います。
まずこの「証」を判断してから、それに基づき、「論理的に」治療を進めることを「弁証論治」と言います。
まさに、
「証を弁(べん)じて治を論ずる」
訳ですネ。
東洋医学、中医学の言う「弁証論治」というのは、そういう意味であります。
ちょっと難しく(というか詳しく)言えば、
「様々な東洋医学独特の診察法(四診法)のような、具体的な分析方法に基づき、様々な東洋医学独特の手法(鍼灸、漢方薬など)によって、
性質の異なる病変を、論理的に解決する方法、過程」
のことです。
〇
大事なことなので、ここでさらに説明を加えます。
患者さんは、鍼灸院に訪れた時に、その時その場で突然、「今まさに」症状を発症した訳ではありません。
鍼灸院にかかるまでの間には、まず、これこれこういう体質を持って生まれ、これこれこういう条件がそこに加わったことがきっかけとなって、今回の症状を発症してから、
次にこうなって、次にこうなって、そして最後にこうなったから、今の状態に至った、だから診てもらいたいのだ~!という、言わば「病の歴史」というものがあります。
これを「病歴(既往歴・現病歴)」と言います。
この「病の歴史(病歴)」を、発症以前のそもそもの体質も含めて、まずは細かくお伺いし、それがなぜそうなったのか、「東洋医学的に」分析し、
その結果として、今、この瞬間が、「東洋医学的に」どのような状態なのか、それを表わすのが「証」です。
例えるなら、治療するその時点での「病気の断面図」のことが「証」です。
「証」を明らかにすることを「弁証(べんしょう)」と言います。
そして、「論治」ということは、それを「論理的に治療する」訳ですから、先ほど言った「病の歴史」がキッチリと東洋医学の理論でもって、ピシッと分析出来てなければなりません。
なのでよく、中医学の成書では
「弁証は論治の根拠であり、論治は弁証の目的である」
なんて言われます。
まあ、それがより正確に、的確に、シャープに出来るようになるために、わざわざ日曜日の度に勉強会に行ったり、飽きもせずに何冊も本を読んだりしてるんです。
僕らは毎日毎日、こういうことをやっている訳です。
決して超能力者なんかじゃないし、鍼が効くということは、何にも不思議現象、超常現象ではないんです。(笑)
もちろん、この医学の大前提としての「気」や「陰陽」という、東洋の偉大な自然哲学を「あるものと考えて」こそ、の話ですけどネ。(苦笑)
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2010.02.26
新たに「患者さんの声」が届きましたのでお伝えしたいと思います。
90代 女性
症状:高血圧、動悸、大腿骨骨折後の後遺症による歩行困難
若い時から血圧が高くて悩んでいました。50歳の頃からは血圧が上が190~160の間でした。
頭は痛くなるし、眩暈はするし、胸がドキドキしていました。
薬を飲んでも胸はドキドキ、どうにもなりません。
マッサージにも病院にも随分通いました。
70歳の頃、旅行中に鼻血を出して救急車を呼ぶ始末でした。
その後、少しして、今度は雨の日に転んで大腿骨を骨折しました。
それ以来歩くのが不自由になり、杖をつく始末。
少しの庭仕事も不便を感じていました。
大分経った頃、主治医の先生に竹下先生を紹介していただきました。
90歳にもなって、どうかと思いましたが、「ワラ」をつかむ思いでした。
早速いらしていただき、診ていただきましたら、
「大丈夫です。何とか歩けるようになる様、努力してみましょう。」
と言われ、その力強い言葉に嬉しくなって早速お願いしました。
それから3年、雨の日も風の日も一生懸命に治療をしていただき、先生を見る度に、先生の手が「神の手」か「魔法の手」に見えると喜んでいます。
今では足も大分良くなり、体も楽になりました。これも先生のお蔭と感謝しております。
春になればまた少し良くなるだろうと楽しみにしております。
ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
【清明院からのコメント】
この方は、以前私が勤めていた治療院の時からの、古い患者さんです。
初診の時、年齢の割にとても大きな声と、ハッキリとした発音で、しっかりと受け答えなさる方だなあ、という印象を受けました。
足に関しては多少の筋肉の委縮はありましたが、年齢の割に筋力があり、「これならいける!」と直感したのを覚えています。
「腎陰虚(じんいんきょ)、少陽経(しょうようけい)の経気不利(左右差)」と証を立て、現在は副院長である松木先生に治療を任せ、今日に至ります。
経過も順調であり、血圧の方も安定しているようで、安心しております。
大腿骨の頚部骨折と言えば、高齢者の四大骨折(手首、肩、腰、大腿骨)の一つに数えられる、そのまま寝たきりになってしまうこともある、
大変重大な骨折ですが、この患者さんの場合は運良く何とか歩行できるまでに回復されていたので、筋力の低下が軽かったことが、経過が良かった原因の一つだと思います。
まだ現在も、どうしても歩行時の体の傾斜があるので、左右のアンバランスを整えながら、転倒にだけは細心の注意を払っていただき、治療を行っております。
たとえ95歳と高齢であっても、東洋医学ではその時点での「陰陽」バランスがいかほど取れていて、いかほど「治る力」があるかどうかを意識して治療します。
ですので、高齢だから、骨折の後遺症だからと言って、あきらめる必要は全くないと思っています。
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2010.02.23
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前回に続いて、今日は「寒熱(かんねつ)」についてです。
人間はみんな、体に
「冷やす力」
と
「温める力」
が同時に備わっています。
だから、少々の気候変動では、健康状態が左右されることはない訳です。
暑ければ薄着をして、それでもダメなら汗をかいて、体内の余分な熱を漏らし、寒ければ厚着をして、それでもダメなら鳥肌を立ててガタガタ震えて、小便を出して、体を温めようとします。
しかし、これら二つの力のうちの、どちらかが弱ったり、元々持っているその力を超えた、激しい気候変動にさらされたりすると、病変が出現します。
要は体が「熱側に」「冷え側に」傾いてしまうのです。
治療にあたっては、これらがどうなっているかを考えて、崩れた寒熱のバランスがうまく調うように治療します。
上記の二つのうち、人体が元々持つ「温める力」が弱ったり(陽虚)、自然界の「寒さ」があまりにも強い(寒邪の邪気実)ことによって病気になったものを
「寒証(かんしょう)の病」
なんて言います。
この場合、温める治療が主になります。
「温める治療」と言うと、お灸が思い浮かぶと思います。
基本的にはそうですが、これは鍼でも出来ます。
逆に、人体の「冷やす力」が弱ったり(陰虚)、自然界の「暑さ」があまりにも強くて起こる病気(熱邪の邪気実)を
「熱証(ねっしょう)の病」
と言います。
この場合は冷やす治療が主になります。
では「冷やす治療」はどうかというと、これは東洋医学では主に鍼で行います。
お灸でも出来ないことはないけれど、ちょっとやりにくいのであえて初手では使いにくい、と個人的には思います。
もちろん上記の両方とも、漢方薬でも治療は可能です。
この考え方も、治療する上では外せない考え方です。
”寒熱”という相反する概念を使って、病の”性質”を考えるわけですから「病性」と言ったりします。
この「寒熱」(病性)に、前回書いた「虚実」(病勢)を重ねて、さらには「表裏」(病位)も重ねます。
こうすることで、その患者さんの
「どこが」
「どのように」
「どの程度」
悪くなっているかが、徐々に明らかになってくる訳です。
・・・次回は「表裏(ひょうり)」について書きます!
ドンドン行きますよ~!!
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2010.02.22
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今日から、東洋医学独特のいくつかの考え方について、簡単に述べてみようと思います。
まずは「虚実(きょじつ)」についてです。
古代中国の自然哲学では、何もかも全てのもの(森羅万象)を「気」から出来ていると考え、それを「陰陽」の二つに分けて考え、その運動で持ってすべての事象を説明する、という話は、以前にしました。
・・・東洋医学では、この考え方を当然、人体においても用いている訳ですが、「病気」というものを考えた場合、問題になるのは、
その陰陽のバランスがどう崩れているか、
どうすれば元通りに出来るか、
というところですよね?
そこで使う考え方が
「虚実(きょじつ)」や、
「寒熱(かんねつ)」や、
「表裏(ひょうり)」
という概念です。
このうち、まず「虚実」ですが、
「虚(きょ)」というのは、字のまんまですが、「うつろ」とか「足りない」ということを意味します。
「実(じつ)」はその反対で、「充実している」「過剰である」という意味があります。
この考え方から、何かが足らなくなった病気を
「虚証(きょしょう)の病」
と言い、何かが過剰になった病気を
「実証(じっしょう)の病」
と言います。
「虚証の病」であれば、病気を試合や戦に例えれば、防戦一方、という感じになりますし、「実証の病」であれば、バチバチの殴り合い、激しい交戦状態を示します。
そこからして、この”虚実”のことを「病勢」と呼んだりします。
そして、さらに細かく具体的に、「どこの」「何が」足らないのか、「どこの」「何が」過剰なのかを考えて、それがいち早くもとに戻るように考えて、戦略的に治療します。
因みに、邪気と戦う「正気(せいき)」が過剰(実)で、「邪気(じゃき)」が足らない状態(虚)なんであれば、それは健康体ということですから、治療対象にはなりません。(笑)
「病体」というのは、必ず正気が虚、あるいは邪気が実、またはその両方が混在している、という状態になっている、と考えます。
我々が普段行っている診察(四診:望聞問切)というのは、ここからさらに
「虚」の中心(根本原因)
や、
「実」の中心(根本原因)
を突きとめ、明らかにするために行います。
そしてそれを突きとめたならば、うつろなところが充実するよう、あるいは過剰な部分が散って落ち着く(平均化する)よう、鍼灸を施したり、漢方薬を飲んでいただいたりする訳ですね。
故に、「虚実」は、鍼をする上で、絶対に外せない考え方の一つなのであります。
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2010.02.19
明日から暖かくなるようですね。
ようやく、というところでしょうか。(苦笑)
・・・しかし、ここのところの寒さは異常ですね~。
そんなわけでかぜひきさんをよく診るんですが、よく患者さんから、
「「かぜ」って鍼で治療できますか?」
と聞かれることがあります。この質問に対して、僕はいつも
「もちろんできます。ただ、摂生が一番ですがネ。。」
と答えています。
東洋医学では古くから、現代医学で言うウイルスや細菌による急性の病気のことを指して、
「外感病(がいかんびょう)」
と呼んで、様々な治療法を考案し、成果をあげています。
(漢方薬はもちろん、鍼灸でも、です。)
この理論に従って治療をすれば、直後にその場でのどの痛みがとれたり、発汗して熱が下がったり、寒気や関節痛がとれたりすることはよく経験します。
(ちなみに今日もありました(笑))
・・・しかし、どんなに無理していようとも、鍼していればオールオーケーかと言うと、残念ながらそうではありません。
やはり基本は十分な睡眠、胃腸への負担の軽い食事、安静(無理に動かない)です。
それをやった上で、鍼で「病気と闘う力」、「治る力」を高めてやれば、より効果的で、早く治るよ、ということです。
「鍼」があまりにも高い効果を示して、それに慣れると、一にも二にも「養生」が大事だ、ということを忘れがちになります。
しかしこれは逆に言うと、まずはしっかり養生して、鍼灸で体のバランスを整えていれば、あらゆる病を予防できるよ、ということでもあります。
・・・あと少しで暖かくなります。
鍼と養生で、なんとか乗り切りましょう!
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2010.02.15
昨日は、(社)日本東洋医学会、関東甲信越支部、東京都部会に行ってきました。
(会場は蒲田にある東邦医大)
(社)日本東洋医学会HP
http://www.jsom.or.jp/html/index.htm
午前中は「清代宮廷の漢方治療」というテーマの講義と「漢方薬の効果の経路」、午後は「中医学と盗汗(寝汗)」、「鍼灸治療の可能性」というテーマで、
医師の先生方による講義でした。
(社)日本東洋医学会は医師が中心となっている学術団体です。
その歴史は古く、60年も前からあります。
(社)北辰会とも友好的であり、代表理事である藤本蓮風先生も、これまでに大きな学会に何度か座長やシンポジストとして参加しています。
この日の講義もいい内容でした。
詳しい内容は難しくなるので書きませんが、感想としては、医師たちの中にこのように東洋医学を学び、活動する人たちが増えてきていることをとても嬉しく感じました。
若い先生もちらほらいて、今後ももっともっと東洋医学を学ぶ若い医師の先生が増えて来ることを期待したいな~、と思いましたね~。
そうなった時に共に頑張れるように、僕ももっと頑張らねば・・・。
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2010.02.14
(しかも、「あらゆる病に効く」という認識です。)
(もちろん、一部の先生方は一生懸命活動されておりますが。)
「人の数だけ病気と治療法が存在する」
ということになり、
「~病には~という薬がよく効く」
「~病には~というツボに鍼すればOK」
とかいう話には、どこまでいってもならないんです。
「〇〇病の患者10万人に鍼したら9万人に有効だったから鍼は有効だ。」
と言ったとしても、最終的には結局、それって
「それは今やっているところです…。」
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧