お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2021.03.04
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
募集内容の詳細はこちら!!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
*********************************************************************************************
こんばんは!樫部です。
本日は、鼻汁・鼻水について、お話ししていきたいと思います。
鼻汁・鼻水などの鼻孔から流出する分泌物を「鼻流涕」といいます。
鼻流涕の弁証分類は、主に7つあります。
まずは外感による鼻流涕の分類について、お話ししていきます。
1.風寒
風寒邪を感受して発症します。
この場合の鼻流涕の特徴は、無色、希薄で多量であることです。
その他に、鼻閉、くしゃみ、悪風寒、咳、頭項強痛、発熱がみられます。
2.風熱
風熱邪を感受すると発症します。
鼻流涕の特徴は、黄色っぽくて、粘調であることです。
その他に鼻孔周囲の発赤腫脹疼痛、咽痛、頭痛、発熱、微悪風がみられます。
次に内傷による鼻流涕の分類について、お話ししていきます。
3.湿熱
湿熱邪が脾胃の運化を障害し、鼻竅を阻塞して肌膜を蒸灼したために発症します。
鼻流涕の特徴は、なまぐさい臭いのある黄色~黄緑色の多量で粘調であることです。
その他、頭重、上半身にじっとりとした汗をかきやすい、胃の重苦しさ、食欲不振、口の粘り、尿が濃いといった症状を伴います。
4.燥熱
燥熱邪が鼻竅を上犯し、津液を煎灼して発生します。
黄色、粘調で量の少ない鼻流涕がみられ、時に血が混じったり、膿汁が出る場合もあります。
また、鼻腔内が乾燥し、疼痛を伴うこともあります。
その他、咽乾、口渇冷飲、鼻閉、頭痛を伴います。
5.気虚
気虚で津液の統摂が低下して起こります。
風寒・風熱といった外邪の影響をうけやすく、鼻水・鼻汁が反復して発症する特徴があります。
また、この場合は全身倦怠感、食欲不振がみられることがあります。
6.腎虚
腎虚で津液が不足し、腎気不固となるため発生します。
少量、無色の鼻汁がみられ、慢性的に持続します。
冷えや疲労によって増悪し、色が黄色に変化することがあります。
その他、腰膝酸軟、四肢の冷え、肉体的疲れやすさ、尿勢や尿切れが悪くなるといった症状がみられます。
7.気逆
尿や汗や大便で排出すべき水湿邪を排出しきれないと、水邪が気逆とともに上焦に持ち上げられ、鼻から排出されることで発症します。
風寒・風熱も上焦から侵襲してくる為、外邪に抗争するために一種の気逆が起こりますが、
ここでは内因による気逆をとりあげますと、
この場合、イライラ、のぼせやすい、冷えのぼせ、頭のふらつきが随伴してみられます。
鼻流涕についてのお話は以上です。
次回は「咳」についてお話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 上下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.10.18
婦人科⑥2025.10.17
身近なもの2025.10.16
第3回|首肩と風2025.10.15
問診に関して㊾(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査①)2025.10.14
牙歯浮動(がしふどう)とは①2025.10.13
血の病㉑2025.10.12
プラセボとは(同一視の法則)⑤2025.10.11
婦人科⑤2025.10.10
後期は実践2025.10.09
金木犀の呼吸2025.10.08
20歳2025.10.07
牙歯痠弱(がしさんじゃく)とは2025.10.06
血の病⑳2025.10.05
プラセボとは(同一視の法則)④2025.10.04
婦人科④2025.10.03
夜間部後期始まる2025.10.02
第2回|心神と睡眠2025.10.01
問診に関して㊽(正邪の度合いを図るための問診③)2025.09.30
神昏(しんこん)とは⑧2025.09.29
運転免許証更新2025.09.28
プラセボとは(同一視の法則)③2025.09.27
婦人科③2025.09.26
黒ニキビ2025.09.25
第1回|目と肝2025.09.24
問診に関して㊼(正邪の度合いを図るための問診②)2025.09.23
神昏(しんこん)とは⑦2025.09.22
明日は秋分の日2025.09.21
プラセボとは(同一視の法則)②2025.09.20
婦人科②2025.09.19
興味のばらつき2025.09.18
指先の文明と、からだの古地図2025.09.17
問診に関して㊻(正邪の度合いを図るための問診①)2025.09.16
神昏(しんこん)とは⑥2025.09.15
血の病⑲2025.09.14
プラセボとは(同一視の法則)①2025.09.12
合わせる2025.09.11
交差点の身体設計2025.09.10
問診に関して㊺(心神の問診③)2025.09.09
神昏(しんこん)とは⑤2025.09.08
血の病⑱2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯2025.09.03
問診に関して㊹(心神の問診②)2025.09.02
昏神(こんしん)とは④2025.09.01
9月突入2025.08.31
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告③2025.08.30
気象発病学説⑫2025.08.29
休息は大事