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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回の話はコチラ。
前回は、経絡に痰が流れ込んだ場合を書いていきました。
今回は、筋骨に潜伏した場合を書いていきます。
筋や骨に痰がある場合、筋骨が腐敗し、死骨や瘻孔症状を引き起こします。
これらの症状は、流痰症(骨関節結核)によくみられ、小児に多発します。
小児が先天不足で、骨格が軟らかく、脆弱なため気血が損傷され、風寒の冷気が凝集すれば、流痰が発生します。
また、他の疾患や外傷、疲労などが原因でも発生させることもあります。
それは、骨と腎は関係性が深いですし、寒邪の凝結作用や、外傷などで循環障害が発生して、痰が蓄積されてしまうということです。
例えば、発熱などで身体の中の熱が強くなり、その熱が腎に入り込み、骨髓まで焼いた場合にも、流痰が発生します。
このような状況は脊柱に発生し、督脈を損傷した場合、亀背(背中が曲がる)になることが多く、「亀背流痰」は、最も多く見られます。
骨は腎、髄も腎に深く関係しており、腎は下焦にあたりますし、少陰腎経も陽経の経絡に比べ深い部分にあります。
その深い臓や経絡に熱が入り込んでしまい、津液を焼灼し痰を形成してしまいます。
先人達も、流痰に関して分析し、記載が書物に残っており、「亀背痰」「骨癆(コツロウ)」「穿骨流注」「穿粉毒」などの名称がみられます。
それくらい、悩ましい病気だったのだと思います。
総合すると、正気不足や気血両虚、陰寒濁痰が筋骨に凝結するなどの要素が色々と重なり合い、発生するということになります。
先天的な問題もあるので、そういった部分も含め、しっかりと問診する必要があります。
参考文献
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
『鍼灸・漢方の名医になるための 気血弁証論治学』 編者:神野英明
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
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