お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2017.11.06
読者の皆様、 こちらのバナーのクリックにご協力下さい!
こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
今回は、きんぴらごぼうのメインである、ごぼうを西洋医学的にどのような効能があるのかを書いていきます。
まずは、歴史から。
ユーラシア大陸が原産と言われており、日本に野生種は存在しておらず、渡来したものとかんがえられています。
古いものでは、縄文時代の貝塚から牛蒡の種子が発見されており、渡来時期には諸説ありますが、奈良~平安時代頃に、改めて「牛蒡」として中国から伝えられたとされております。
中国では、主に薬用として使用されており、食用としてはほとんど使用されておらず、日本では中国から伝来した当初より、主に食用として使用されているとのことです。
世界的にも、牛蒡を食べる人種は少なく、大東亜戦争中にアメリカ人の捕虜に対して、捕虜施設責任者が食事としてごぼうを食べさせたところ、戦後の裁判で「捕虜に木の根を食べさせた」と罪に問われてしまうくらい、海外では食用としては、あまり認知されていない様です。
ちなみに、きんぴらごぼうは江戸時代に流行した、「日々徳用倹約料理角力取組」(相撲番付の倹約おかず版)では、精進料理部門の小結として、記載されている位、食用としてなじみのある食材でした。
こんなにも、海外との認識の差があるのは驚きですね。
よく牛蒡は、食物繊維が豊富といわれておりますが、他の食材(人参や大根など)に比べても、圧倒的に豊富に含まれております。
その食物繊維が豊富に含まれていることで、食べたものがゆっくりと胃腸を通過し、血糖値の上昇を抑える効果や、腸の中で水分を吸収して膨らみ、かさを増すことで腸管を刺激し、便通を良くするなどの働きがわかっています。
そして、ごぼうにはポリフェノールのクロロゲン酸やタンニンという成分も含まれており、これらは抗酸化作用があるため、老化の予防効果も期待できます。
また、アンチエイジング効果のある抗老化成分で注目が集まっているレスベラトロールも含まれています。
他にも、生理不順の改善や、抗菌、抗真菌作用などがあります。
便秘を解消してくれて、老化の予防までしてくれる素敵な食材牛蒡。
今後も、この食材を食べる数少ない人種として、しっかりと後世に伝えて行きましょう!
続く
関連ブログ
読者の皆様、こちらのバナーのクリックにご協力下さい!
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.05.07
GW開けました2025.05.06
本日まで休診日となります2025.05.05
黄金週間20252025.05.04
CONSORT2025声明①2025.05.03
5月2025.05.02
今年のGW2025.05.01
矢車菊が伝える季節の移ろい2025.04.30
問診について㉘2025.04.29
自汗(じかん)とは④2025.04.28
血の病⑩2025.04.27
テロ被害者に対する中医学治療のエピソード⑤2025.04.26
花粉症の季節⑤2025.04.25
変わらぬ思い2025.04.24
矢車菊が奏でる青2025.04.23
問診について㉗2025.04.22
自汗(じかん)とは③2025.04.21
血の病⑨2025.04.20
テロ被害者に対する中医学治療のエピソード④2025.04.19
節気2025.04.18
体験は大事2025.04.17
ランドセル2025.04.16
問診について㉖2025.04.15
自汗(じかん)とは②2025.04.14
そろそろ穀雨2025.04.13
テロ被害者に対する中医学治療のエピソード③2025.04.12
重曹2025.04.11
十人十色2025.04.10
はじめまして2025.04.09
問診について㉕2025.04.08
自汗(じかん)とは①2025.04.07
血の病⑧2025.04.06
テロ被害者に対する中医学治療のエピソード②2025.04.05
春爛漫2025.04.04
2025年度始まる2025.04.03
頭汗(ずかん)とは2025.04.02
問診について㉔2025.04.01
心胸汗出(しんきょうかんしゅつ)とは2025.03.31
血の病⑦2025.03.30
テロ被害者に対する中医学治療のエピソード①2025.03.29
花粉症の季節④2025.03.28
ほっと一息2025.03.27
手足汗出(しゅそくかんしゅつ)とは②2025.03.26
問診について㉓2025.03.25
手足汗出(しゅそくかんしゅつ)とは①2025.03.24
桜の開花と時の流れ2025.03.23
1時間の論文探しの末の…2025.03.22
春分2025.03.21
感動する2025.03.20
腋汗(えきかん)とは2025.03.19
5年ぶり!!東京の3月に雪舞う