東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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痰飲病機㉘

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

前回の続きです。

 

 

前回の話はコチラ

 

 

これまで飲病に関して書いてきましたが、『金匱要略』に、飲病に関して記載されていますので、簡単に紹介したいと思います。

 

 

まずは、『金匱要略』の簡単なご説明から。

 

 

『金匱要略』は、中国医薬学文献中の古典医籍の1つで、『金匱要略方論』ともいい、後漢時代に活躍した張仲景の著作です。

 

 

三国志の時代ですね。

 

 

張仲景というと『傷寒雑病論』が有名ですが、この原書は早い時期に亡失してしまったようです。

 

 

晋代に入り、王叔和が整理再編し、『傷寒論』をまとめたようです。

 

 

晋は、三国時代の戦が終焉し中国が統一され、出来た国家ですね。

 

 

この『傷寒論』は、『傷寒雑病論』の「傷寒」の部分にあたり、急性熱病を中心に記載されています。

 

 

当時は『雑病』の部分は、発見されていなかったようです。

 

 

宋代に入り、林億らが『傷寒論雑病論』を校正し、『傷寒論』と『金匱要略』を編成しました。

 

 

この『金匱要略』が、『傷寒雑病論』の「雑病」の部分になります。

 

 

『金匱要略』は、中国医学の内科雑病の書物で、22編に分類し、各編を独立させて注解していることが特徴です。

 

 

また、臓腑経絡学説を基本論点として、証候はすべて臓腑病理変化の反応であるとしており、この基本論点は本書の脈法中にも現れています。

 

 

疾病治療の方面では、人体内臓間の総合性をもとにして、未病の臓腑を治療して、病勢の発展を予防することや、治病の根本として、人体の正気を重視し、同時に祛邪(邪気を取り払うこと)もおろそかにしないことなどが、非常に重要な問題であるとしています。

 

 

色々と難しく書きましたが、分類が簡明で、弁証が適切で、治療法が厳格で、方薬の組成が精密で、理論にかなった本で、現在も中医学を学習している人達にとって、参考書になっている、素晴らしい書籍という事です。

 

 

 

参考文献

『金匱要略解説』何 任(浙江中医学院教授)著 勝田 正泰 監訳 内山恵子・勝田正泰・庄司良文・菅沼伸・吉田美保・兵頭明 共訳(東洋学術出版)

 

 

 

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面部疼痛(めんぶとうつう)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「面部疼痛(めんぶとうつう)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
面部疼痛とは、顔面の一部または全体の皮膚、骨格やその他の組織の疼痛で、臨床の中では片側の疼痛が多いとされています。
 
 
 
別名では「面痛」と呼ばれています。
 
 
 
流行性耳下腺炎、歯槽膿漏、歯痛、眼疾患、鼻疾患なども面部疼痛をともないますが、局所に腫脹、発赤があり、単なる疼痛ではないため、別ものとして扱います。
 
 
 
弁証分類は、主に次の4つあります。
 
 
 
1.風熱挟痰阻絡の面痛
 
2.風寒挟痰阻絡の面痛
 
3.肝鬱化火の面痛
 
4.気虚血瘀の面痛
 
 
 
本日は、「風熱挟痰阻絡と風寒挟痰阻絡の面痛」について、お話ししていきたいと思います。
 
 
 
いずれも、風邪に痰をともなって発症しますが、寒熱の違いがあります。
 
 
 
頭面部は、全身の陽経が会するところで、足の三陽経筋は両顴部で会し、手の三陽経筋は側頭部で会する。
 
 
 
脾虚の体質で痰湿を生じ、風熱あるいは風寒の邪に侵襲されると、風邪が痰とともに経絡を阻滞するため、「通ぜざればすなわち痛む」ことになります。
 
 
 
風邪は、「よく行り、しばしば変ず」で、風邪が痰と結びついて集まったり、散ったりすることとリンクして、疼痛も急に起こったり、止んだりする特徴を持ちます。
 
 
 
風熱挟痰阻絡の面痛では、発作性で灼熱感あるいは切られるような激しい疼痛を訴えます。
 
 
 
鼻傍や唇傍に引痛をともない、触れることで疼痛発作が起こることがあります。
 
 
 
その他にも、顔面紅潮、目の充血がみられ、温めると疼痛が悪化し、冷やすと軽減する特徴を持ちます。
 
 
 
また、舌質紅、舌苔黄、脈数などを呈し、発熱、口乾、尿濃、微悪風寒などの表熱の症候をともなうこともあります。
 
 
 
痰火阻絡では、頭のふらつきに、胸苦しい、四肢の痺れ、舌質紅、舌苔黄膩、脈滑数などの症候が加わってきます。
 
 
 
治法は、疏風散熱、滌痰活絡
 
 
 
風寒挟痰阻絡の面痛では、発作性の引き攣れるような激しい疼痛を訴えます。
 
 
 
その他にも、顔面蒼白、冷やすと疼痛が悪化し、温めると軽減する特徴をもちます。
 
 
 
また、舌質淡、舌苔薄白で潤、脈緊などを呈して、発熱、強い悪風寒などの表寒の症候をともないます。
 
 
 
寒短縮阻絡では、顔面の浮腫、頭が締めつけられるような感じ、舌質淡で胖、舌苔白厚膩、脈濡滑などが加わってきます。
 
 
 
治法は、疏風散寒、滌痰活絡を用います。
 
 
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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