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こんばんは。齋藤です。
今回は、東洋医学的、西洋医学的にみた鶏肉を比べてみたいと思います。
まずは西洋医学的な見解からです。
鶏肉の栄養素の中でも、特に注目したいのがタンパク質です。
タンパク質はみなさんご存知の通り、体に必要な三大栄養素の一つで、筋肉や皮膚、髪、爪、内臓など、体のあらゆる組織をつくるのに欠かせません。
その他にも、ホルモンや酵素、免疫力を高める抗体を作る役割も持っております。
また、タンパク質を構成するアミノ酸の中には、体内では作られない必須アミノ酸があり、鶏肉には多くの必須アミノ酸がバランスよく含まれています。
鶏肉には、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンKなど、数種類のビタミンも豊富に含まれています。
ビタミンとアミノ酸を同時に摂取することで、ビタミンがアミノ酸の働きを助ける効果があるため、アミノ酸の効果・効能もより期待できると言われています。
その他の代表的な効能として、脂肪肝の予防や、美肌効果、疲労回復、悪玉コレステロールの減退などに効能があると言われています。
女性が喜びそうな効能がたくさんありますね。鶏肉はほかの肉と比べると、ヘルシーなイメージがありますからね。
続いて、東洋医学的な見解です。
鶏は、五行でみますと、五畜の「木」に属します。
効能として、人間のエネルギーとなる、気や血を補う「益気養血」や、胃腸を温め胃腸を丈夫にして機能回復をする「温中補脾」、腎の機能を回復して生殖機能を高める「補腎益精」などがあります。
基本的に、消化吸収をよくして、エネルギーの回復を行うという感じです。
病後の衰弱あるいは、疲労が募り、胃腸の働きが鈍って食欲がないとき、気力がなく痩せてしまうような時などは、いいかもしれません。
鶏肉の属性として、寒熱は温性で作用は潤、昇、五味は甘、臓腑は脾と肺です。
「温性」の為、体を温める作用があり、「潤」の作用があるため、体の水分を潤す作用があり、「昇」の作用があるため、発汗させ寒気(邪気)を追い払うことに役立ちます。
また、「甘」の為、甘い味で緊張をゆるめ、滋養する作用があります。
しかし、「温性」の為、体に余分な熱を籠らせやすい性質があります。
なので、身体の冷却水の不足により、熱が溜まってしまっている「肝陽上亢」の方は控えめに。
体に熱が籠りすぎてしまっている時に「昇」の作用のある食材を取りすぎると、籠った熱を上へ上げる恐れがあるため、体に悪影響を与える可能性があります。
また「潤性」であるため、余分な水分を生じやすく、病理産物である痰を形成しやすくないます。
その為、食べすぎで消化不良を起こし、体内に老廃物の溜まってしまっている「食積痰湿」の方は控えめにした方がいいかもしれません。
内臓は豚肉、牛肉と同様、部位により性質や効能などが違います。
続く
参考文献
東方栄養新書 メディカルユーコン
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
牛肉、豚肉ときましたので、今回は鶏肉について書いていこうと思います。
まずは歴史から。
鶏は約4000年前、東南アジアで家畜化されたといわれ、鶏の原種は赤色野鶏をはじめとした種々の野鶏といわれています。
インダス文明を経て、約3500年前には海洋貿易を通じてエジプトに鶏が伝わったといわれ、約2000年前にはメソポタミアと小アジアに伝播、約1300年前にペルシア帝国を経てヨーロッパへ伝わったとされています。
一方中国へも約2700年前に養鶏が伝えられ、肉用の他、食用・薬用として卵が利用され、また闘鶏、吉凶占い、時報代わりとしても用いられていたそうです。
そして、日本へ大陸から鶏が伝えられたのは紀元前3世紀のことです。
その後平安時代から江戸初期にかけて、中国や東南アジアから次々と新種の鶏が入り改良が重ねられ、日本独特の鶏、日本鶏がつくられたようです。
深いですね。。。。。日本に来るまでにこれだけの歴史があるんですね。
やっぱり、朝の早い時間に一斉に泣き出すのを、昔の人は時報として利用していたんですね。笑
しかし、現在の様に生産性は高くなく、食用というよりも、時報、占い、愛玩、闘鶏用など様々な形で、人間の生活に浸透していたそうです。
そもそも、食用として出始めたのが明治時代頃からで、この頃より焼き鳥の文化が始まったそうです。
しかし、その当時、鶏肉はかなり高価な食材だったらしく、簡単に食べられるものではなかったようです。
そんな鶏肉が庶民に行き渡り始めたのが、第二次世界大戦後からです。
米軍の駐留により、ブロイラーが一気に浸透し、家庭に一気に広まっていったそうです。
続く。
参考文献
東方栄養新書 メディカルユーコン
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