東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 39

2016.04.06

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉 

補瀉 38     岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉    参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉 

 

 

(一社)北辰会の代表著作と言っていい、『臓腑経絡学』。

 

 

この『臓腑経絡学』は、以前このブログでも紹介した、江戸時代の名医、岡本一抱(1654-1716)の『臓腑経絡詳解』にインスパイアされた本、と言っていいと思います。

 

岡本一抱という人物 参照

 

 

その岡本先生の著作の一つに、『鍼灸抜萃大成』という本があります。

 

 

この本は元禄11年(1698年)に、岡本先生が以前出版した『鍼灸抜萃』という本の増補改訂版として出版されました。

 

 

ここに、補瀉に関する記載があります。

 

 

「補瀉迎隨の論」というところにツラツラと書かれているのですが、これまで書いてきたように、呼吸に合わせたり、

 

鍼を捻ったりして補瀉するのですが、面白いのは、補瀉する時に、なんと呪文を3回唱えなさい、と出てきます。

 

(おいおい・・・。)

 

 

そして、男女では補瀉が逆になる、と説きます。

 

 

 

 

ここから何を読み取るべきかというと、 治療における「意念」の関与の問題です。

 

 

昨今のEBMだとか、データに基づく医療を実践している人や、そういうものでないと信じない、という患者さんからしたら、まったく奇異な話にしか聞こえないと思いますが、

 

同じ術者が、同じ患者に、同じ診立てで、同じ経穴に、同じような手技を施す場合、

 

「どうせ効かねえや。」

 

と思いながら打つのと、

 

「絶対に効く!!」

 

と確信を持って打つのでは、正直、効果が違うと思います。

 

 

これは後者の方が、明らかに良く効くと思います。

 

 

これが、我々東洋医学、”気の医学”の面白いところの一つではないかな、と思います。

 

 

人間の意識による反応、違いも、気のありようの一つなのです。

 

 

岡本先生のこの記載は、それを示唆していると思います。

 

 

・・・まあ実は、岡本一抱に限らず、他の先生の本にも、刺鍼する上では、術者の心持ち、患者の心持ちが大事である、という話は、たくさん出てきます。

 

 

僕も15年ほど臨床をやってみて、実際にそういう部分はかなりある、と、経験から思います。

 

 

逆に言うと、鍼をするのにいい加減な気持ちでやると、間違いなくとんでもない目に遭います。(笑)

 

 

ただ、これを最初からあまり強調し過ぎるのは、僕的にも賛成できません。

 

 

まずはキチッと、基礎学問。

 

 

冷静に、一つ一つ基本を押さえる。

 

 

すべてそれを前提とした話です。

 

 

 

続く

 

 

 

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