東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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同業の先輩

2010.07.18

今日、ふと思いました。

「これまで、何人の同業の先輩たちと会ってきただろうか。」

・・・当然、数え切れるものではありません。

数え切れないほどたくさんの先輩たちから、その職場、その勉強会、それぞれの現場で、いつもご薫陶をいただいてきました。

それが今日の自分の血肉になっている訳です。

もちろん尊敬できる先輩もいましたし、そうでない先輩もいました。

僕は以前は、この「そうでない」先輩の方には、なるべく目を向けないようにしてきました。むしろ嫌っていました。

変な影響を受けるような気がして恐かったんですね。

今はそんなことありません。その先輩のどこが尊敬できないのか、それは何でなのか、また、そういう先輩の中から何を学ぶべきか、などと、冷静に考えることが出来ます。

そこで、以前は今よりも冷静さを欠いていたんだ、ということに気がつきました。

情熱にまかせて、あまり偏ると、今度は自分が「そうでない」先輩の側に立つ可能性が高くなっていくような気がしてなりません。

・・・陰陽論は最高ですネ。モノの見方考え方。

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「望診」の練習

2010.07.12

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僕は普段、ほとんど電車に乗りません。

 


往診にはバイクに乗って出かけるし、家に帰るのもバイクです。

 


まーあと、基本的に苦手なんですよね。

 


東京の満員電車とかって。

(田舎もんなんで・・・。)

 


しかし、月に1回、関西に勉強会に行く時や、昨日のようにイレギュラーに群馬に帰ることになった時なんかは、僕も仕方なく電車に乗ります。

 


嫌いな乗り物に乗る時間を、いかにして楽しい時間に変えるか、変えられるか、これはとっても大事なことです。

「面白き こともなき世を 面白く(by 高杉晋作)」

・・・的な考え方です!

 


そこで10年ぐらい前から、僕の生活の中では比較的貴重な「電車に乗る」という時間を、東洋医学の重要な診察法の一つである、「望診(ぼうしん)」の練習時間にあてています。

 


「望診」というのは、「望んで診る」ですから、目で見た情報のみから、その患者さんの病態を把握する、大変高度な診察法です。

 


鍼の古典に、

「望んで知るを神となす。」(『難経』61難)

という言葉があるくらいで、一瞥しただけでその患者さんの状態が分かってしまうなんてのは”神ワザ”である、と述べられています。

 


当然、僕のような凡人には、見ただけでその患者さんの状態を云々するなんてことはまだまだ出来ませんので、反復練習する必要が大いにある訳です。

 


やり方はまず、自分の車両に乗っている人の中から、最も具合の悪そうな人を見つけ出します。

(ここは直感+理論です。)

 


それで、見つけたならば、その人の立ち方、服装、顔色、誰かといるならばその声色、話し方、髪質、目つき、しぐさなどなど、あらゆる情報を意識的にキャッチします。

 


この時、あからさまに観察している、ということをその対象に気付かれないように、素早く観察するのが一つのポイントかな、と思います。

 


「ジーッと見るのではなく、ふわっと、見るとはなく見る」

・・・これも望診の基本です。

 


そしてそこから、どれぐらいの病理パターンや、その人の持つ症状を想像できるか、頭の中で考えます。

(さすがに実際に話しかけたりはしませんので、答えはもらえないんですが、これがとてもいい思考トレーニングになります。)

 


この、想起できるパターンの数が多ければ多いほど、また、説得力のあるものであればあるほど、

”「視覚情報」から紡ぎ出せる東洋医学的な意味づけ”

の幅が大きい、深い、ということになり、これは普段の臨床に非常に生きてきます。

 


そんなわけで、たまに乗る退屈で窮屈な電車が、僕にとっては「思考実験力」の上達機関へと変化しました。

 


なんかすいません変態っぽいブログで・・・。(苦笑)

 

 


でも、ホント大事だよ。こういうの。

 

 

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忙しいが嬉しい

2010.07.06

今日は何やら猛烈に忙しかったです・・・。

朝から往診患者さんの予定が若干狂い、そのついでに電話にてバタバタと予約が入り、さらに支払いだの受取りだの、次から次へと電話が・・・。

ほんの一瞬、久々に、忙しさからくる「謎のトランス状態」のようなものに入りかけました。(笑)

・・・でもまあ、この時間になって、落ち着いて考えると、こんなに嬉しいことないですね。(感謝)

駆け出しの頃、だ~れも僕の鍼なんかに見向きもしてくれなかったです。

僕は学生の頃、クラスの同級生達を、もちろんお金なんてもらわずに、夜学の学校が終わった後、当時バイトで働いていた治療院のベッドを貸してもらって、鍼を打たせてもらっていました。

勉強会で教わったこと、本に書いてあること、先輩が言っていたこと、やっていたこと、その全てを実際に試してみていました。

しかしえらいもんで、「別に治りもしない、やる気だけの下手くそな鍼」というのは、”無料”でやってるにも関わらず、誰も受けに来ません。

(苦笑・・・残念ながら商品価値として0以下なんだよね。)

だから仕方なく、半ば強引に、半強制的にクラスメイト、職場の同僚やその友達に鍼を打っていました。ただ鍼が上手くなりたい一心でね。

まあ、学問も経験も浅い(というかほぼない)中でそんな無茶してる訳だから、当たり前だし、そこまで苦痛でもなかったけど、随分悔しい思いもしました。

「下手くそ!」と言われたこともあります。

「治らないじゃないか、ウソツキ!」と言われたこともあります。

・・・それが今では、僕の鍼を支持してくれる患者さんで1日の予定が埋まるぐらい、たくさんいます。これは実に感動的なことです。「努力」というのは無駄にはなりませんな。

でも、僕としてはもっともっと感動したいし、患者さんを感動させたいんで、もっともっと努力します。これは一生です。

鍼の限界は果てしない、と思っているからです。

思い

2010.07.03

今日も朝からガンガン臨床です!それが先ほど終わり、これから息つく暇もなく明日の勉強会に出席するため、大阪へと向かいます。

清明院は絶対に走るのをやめません。

・・・よく、飲み会の席などで、同業の後輩からこんな質問をされることがあります。

「竹下先生って、なんでそんなに鍼にかけてるんですか?」

僕は大体こう答えます。

「ヒマつぶしだよ。だってヒマってヤじゃん。で、どうせヒマつぶすんなら”イイコト”でつぶした方が良くない?」

・・・とね。(笑)

この問いに対してまじめに(というか細かく)答えようと思ったら、話が長くなりすぎます。クド過ぎます。アツ過ぎます。大体引かれます。なんか後味良くないです。(苦笑)

なので究極的な回答として、こう答えるのがベストかな、と思っています。

(だってある意味、人生ってヒマつぶしでしょ?なにでヒマをつぶすかがその人の価値観や成り行きによるだけであって。極論?)

僕は鍼灸学生時代、まだ鍼を初めて持ってから1、2年の時、よく飲み会なんかで、

「この地球上にいる、僕と同じか、僕よりもキャリアの少ない鍼灸師の卵の中で、僕がダントツトップでうまい鍼を打つ人でありたい。」

と、公言していました。(今にして思うとやや恥ずかしいですが。)

ここで言う”うまい鍼”というのは、本当に治る鍼、のことです。痛くないとか、気持ちいいとか、そういうことのみを指してる訳じゃありません。

今でも、その思いはあります。

何故ならそういう思いを持ち続けることと、そのための努力を実践し続けることが、僕自身と、僕と縁のあった患者さんのためには一番いいと思うからです。

僕はまだまだ上達します。鍼の究極を追い求めて生きます。

・・・こないだ地元に帰った時、古くからの友人から、よく当たる、という心理テストをされました。

結果何が分かるのか、聞いても教えてくんないので、めんどくさいな~と思いながら、しょうがなく色々書かされたりしながらやってみました。

全部終わったところで、何が分かるのか教えてくれました。

友人曰く、「自分が深層心理の中で、最終的になりたい、と思っているもの」が、一単語で分かるテスト、とのことでした。

僕の場合の一単語は「鍼」でした。(笑・・・金属かい!)

・・・まあ、そういうことです。頑張ってカチカチの銀ピカになろうと思います。(笑・・・滅菌済み使い捨てはやだな。)

何でこんな話になったのか・・・。

 

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(社)北辰会関東支部6月定例会

2010.06.28

昨日、6月27日の日曜日は、代々木オリンピックセンターにて行われた、(社)北辰会関東支部定例勉強会に行ってきました!

今回の内容は午前中は基礎コースは後藤りゅう先生による「北辰会カルテ解説」、臨床コースはベテランである金子行雄先生による疾患各論シリーズ「風邪(かぜ)について」

僕は午後に自分が講義するクラスでもあったので、基礎コースで後藤先生の講義を拝聴していました。

とても初学者に配慮した、いい講義でしたねー。

午後は基礎、臨床コースともに実技講座:テーマ「背候診」の後、土田丈先生による症例レポート「幼少の頃からの便秘」でした。

僕は基礎コースの実技指導と、初めに30分ほどの概論講義を担当させていただきました。

今回の参加者の先生方も皆さん非常にヤル気があり、僕もいい刺激をいただきました。

北辰会関東支部の定例会も、最近にわかに参加者数が増えてきていて、若い先生、女性の先生の参加も増えてきて、非常に活気のある会になってきたナー、

 

という印象があります。

いかに東洋医学、北辰会が提唱している鍼灸医学に対する注目度がうなぎのぼりに上がってきているかが、壇上からよく分かります。

 

喜ばしいことです。

最後の症例レポートでは、土田先生の発表、細かな情報をしっかりととっていて、初診者の方には情報過多だったかも知れませんが、それをスッキリとまとめる論理力、

 

それが弁証論治の長所の一つであります。

最後のまとめの時の、本部、副学術部長である堀内斉毉龍(さいりゅう)先生のスッキリとしたまとめは圧巻でしたネ。

堀内先生は現在、弁証論治のために必要な論理的思考についてまとめ上げ、『弁証論治論理学入門』という著書を編纂中です。

東洋医学というと、主観的で客観性がないとか、感覚的で数値化できないとか、科学的でないとか、色々なことを言う人がいますが、本来の東洋医学というのは大変科学的でロジカルな世界なんです。

まだまだ北辰会からは書籍が出ます。

 

次から次に出ます。

 

どれも大変、東洋医学の歴史的に、意義深い本だと思います。

そして終了後はいつものように飲み会・・・。

 

今回は本部から島内薫先生もお見えになって、なかなか盛り上がりました。(笑)

まあとにかく、ガンバろっと。

 

 

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クーラーで冷えると・・・

2010.06.26

今日は朝一から猛烈に忙しかったです!(感謝)

 

狭い清明院の中を、1日中かけずり回っておりました(笑)

 

さて、今日の患者さん達を診ていて気がついたのですが、やはりこの時期、

「クーラーをつけっぱなしにして寝ちゃってから調子が悪いです。」

という訴えの多いこと多いこと!

 

・・・これ、単純になぜでしょうか?

 

 

なんで、クーラーつけっぱなしにして寝ると調子悪くなるんでしょうか?

 

 

そりゃ冷えるからに決まってんじゃん!・・・という声が聞こえてきそうですが、じゃあ患者さんの訴えが人によってバラバラなのはどうしてでしょう?

 

必ずしもカゼみたいな症状が出る人ばかりじゃなくて、神経痛が出る人、頭痛が出る人、痒みが出る人、怒りっぽくなる人などなど、

 

「クーラーによる冷え」

 

の後から出てくる症状は、メチャメチャ多岐にわたります。

 

・・・今日は、これがどうしてか、考えてみたいと思います。

 

本日は6月26日、この時期は24節気で言うと「夏至(げし)」に入って5日目であります。

 

この「夏至」とは、1年で一番日が長く、とても暑い時期、ということになっています。

 

 

ただ日本ではこの時期は梅雨であり、あまりこのことが実感されることは少ないようですが、いずれにしても自然界の”陽”の気が非常に高まる時期であります。

 

我々人間も動物ですので、自然界が陽に傾けば、人体も陽に傾きながらバランスを取るのが自然な、本来の姿です。

 

ですから、この時期は体の中には陽気が盛んになって、活動的で元気になってきます。

 

 

そしてたくさん汗もかきます。

 

 

陽気が盛んになる、ということは、ある意味「生理的に」「生理的な」熱を持つ、と言ってもいいと思います。

 

 

だから、たくさん汗を出して、その熱が体に籠らないように発散しようとしている訳です。

 

 

これを、クーラーで体の表面を冷やし、玄府(げんぷ=汗腺)の動きを鈍らせ、皮毛を閉じ、生理的な発汗を無理に止めてしまうと、マズイことが起こります。

 

 

要は、体に「余分な熱」が籠るのです。

 

 

具体的な症状としては、咽が異常に渇いたり、食欲が極端に亢進したり、便秘したりします。

 

 

そして、口渇や食欲など、その欲求にまかせてどんどん暴飲暴食してしまうと、もっとひどくなって、しまいには便秘したりします。

 

 

あるいは徐々に徐々に食欲が落ちてきて、ヤル気がない、元気がない、本来活動的になるべき陽気の盛んな時期なのに、いわゆる「夏バテ」状態になります。

 

 

また、局所的に冷やされた部位の血行が極端に悪くなり、そこに痛みやしびれが出たりします。

 

・・・ここまで書いたところで、支部役員前日勉強会のお時間になってしまいましたので(笑)、続きは次回に・・・。

 

参考 Wikipedia 二十四節気

 

 

 

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実は・・・

2010.06.06

症例発表、勉強会の感想、ご報告は次回に書こうと思います。

・・・なぜならば、この間このブログにてお伝えした、群馬の祖母なんですが、金曜日の夜に、亡くなりました。

実は、今日が葬儀だったんですが、症例発表に穴をあけて、北辰会に迷惑をかける訳にはいかないし、この状況で、もし祖母なら天国から、

「行っといでよ。」

と言うだろう、と勝手に思ったので、行ってきました。

明日、月曜日の告別式には出ますので、明日の月曜日は臨時休診とさせていただきます。

あしからずご了承ください。

・・・祖母が脳出血で倒れたのが29日の土曜日、それから約1週間で、あっけなく逝ってしまいました。

多くの患者さんからご心配の声をいただきましたが、往診に行った結果等、このブログ上でのご報告を控えていたのは、正直、このまま安定するかどうか、ちょっと微妙だな、と思っていたからです。

いやな予感が当たってしまいました。

お見舞い兼往診に行った時、ほとんど意識はなかったんですが、鍼をすると若干は良性の反応を示したものの、僕が思うほどの反応はなく、正直、

「んー、ちょっと手ごたえに欠けるなー・・・。」

と思っていました。

また、それ以外の東洋医学的な所見も、決して「いい」とは言えない状態だったので、ちょっと心配していましたが、やっぱりかー、といったところです。

祖母は、優しい、でもキッチリとした人でした。

僕が上京したてでお金がまったくない時、ひそかに送金してくれたり、僕が”東洋医学の医者”を目指すと言い放った時、

「まあ、色んなこと言う人がいるだろうけど、私は東洋医学の言う”気”とかなんだとかっていうものは、”ある”と思うよ!」

と、先先を見越した言葉で励ましてくれたりしました。

「死にざま」即「生きざま」と言われますが、倒れて1週間、遠方の家族達みんなと顔を合わせてから、サッと亡くなるという、

非常に段取りがうまく、頭のいい女性であった、祖母らしい最後だったのかな、と思います。

ご心配いただいた患者さま方、ありがとうございました。

合掌

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鍼灸には保険が効かない!?(その1)

2010.03.21

この間、いいコメントをいただきましたので、「鍼灸と保険」というテーマで何回かに分けて書こうかな、と思います。

(そういうことにも目を向けていかないとね。現実は大事です。目をそらさずに行きましょう!)

 


まず初めに、今現在、日本は言うまでもなく「国民皆保険制度」というものを採用しています。

 

これのお蔭で、前年の収入に応じて1~3割の負担金で国民誰でもが低額で医療を受けることが出来ます。

(皆さん持ってますよね?保険証。)

 


仮に収入がなくても、生活保護制度、後期高齢者医療制度等によって、その権利は守られますし、病気によっては全額公費負担になる制度もあります。

 

とても弱者思いの、いい制度ですよね。

 


しかしこれは、「保険医療機関」での治療がメイン(というかほとんど)です。

 


つまり、国家資格である「医師免許」「歯科医師免許」を持った医師が営業している、病院、医院、診療所、クリニック、歯科医院での治療に関して、

 

保険者(国や保険組合等)から治療費の大部分(7~9割)が支払われるわけです。

 


あと一部、柔道整復師がやっている接骨院、整骨院でも保険が使える、という認識があります。

 


しかしこれは正確に言うと、接骨院の場合は原則として、一度窓口で治療費を全額(10割分全額)払って、
自分の保険負担割合との差額分を、

 

患者さん自身が、自分で保険者(例えば国保なら区役所)に請求する、という方法をとるものです。


(あくまで「原則」としてね。)

 


しかしそれだと、一時的にでも患者さんの負担が大きくなりますので、多くの(というかほとんど全ての)接骨院では、「受領委任」といって、

 

保険者への差額の請求手続きを接骨院が代行するため、窓口では一部負担金のみをいただく、という形をとっています。

 


接骨院に治療に行ったことのある方は、申請書にサインを求められた経験があると思います。

 


これは、上記の手続きを接骨院さんの方に任せますよ、という確認なんです。

 


これにより、接骨院、整骨院では保険が使える、という認識が国民に浸透しています。

 


もう一つ言うと、接骨院で保険が使えるのは「骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷の5つの外傷(ケガ)のみ」についてです。

 


最近、慢性の腰痛や肩こり、単なる疲労感などに対する不正な保険請求が問題になっていますね・・・。

 

(逮捕者も全国に出ています)

 


ではいよいよ、鍼灸の場合はどうかというと、一応、保険は使えます。

 


・・・が、なぜかほとんど全然、使っている鍼灸院ありませんよね?

 


これはなぜかというと、保険を使って鍼灸を受けるためには、「医師による同意書」というものが必要になることと、保険制度においては、

 

一回の治療費がかなり低く設定されていること(総額でなんと1500円程度!)が理由になると思います。

 

しかも、保険適用になる症状として、「腰痛、頸肩腕症候群、リウマチ、五十肩、神経痛、頸椎捻挫後遺症」という、たった6つの疾病に限定(!)されており、

 

なおかつ、ひと月の治療回数、治療開始から終了の期間に至るまで、全て同意書を書いた医師が決定します。

 


さらには、上記6つの疾病を、病院と鍼灸院で併療(同時に治療)することは認められていません。

 


これまでに、患者さんがそのことを知らずに、同じ疾病で医院と鍼灸院に同時にかかってしまって、鍼灸院に「だけ」保険者から治療費が支払われなかった、

 

なんていう恐ろしい事例もあったようです。

 


しかも、今では撤廃されましたが、つい最近までは、鍼灸の治療回数には、なぜか法的に制限(ひと月10回までだったかな?)があり、

とてもまともに商売できるような仕組みではございませんでした。

 


そのため、保険専門の鍼灸院というものはほとんどなく、積極的に保険を使っている鍼灸院は、単純にすぐ隣にある医院と業務提携していたり、

単純にそこの鍼灸院の院長の親や親戚が医師であったり、という特殊な場合以外は、なかなか導入しにくいのが現状です。


「・・・あのさー、これ、なんか不公平じゃない?」

と思います。

 

さも日本という国に、保険制度に、鍼灸なんて効かない、嫌いじゃ、滅びよ!と言われているような気ィすらします。(苦笑)

 


しかも前回のブログにも書いたように、患者さんからは怪しい、痛そう、熱そう、恐いなんて言われます。(苦笑)

 


なんで、こんなことになるんでしょう。僕ら一生懸命やってるつもりなんだけどなー・・・。

 


毎日毎日、睡眠時間、遊ぶ時間を削って、鍼の本を読み、休日は勉強会にいき、知識、技術を少しでも高め、
患者さんの健康に少しでも寄与しようと頑張っているのは、

 

鍼灸の学術を最大化するためであって、こんな扱いを受けるためじゃない!

 


・・・とかって、卑屈になったこともあります。でも冷静に考えれば、こうなるには、それなりの理由、いきさつがあったはずです。


(次回に続く)

 

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3月(社)北辰会役員講師研修会

2010.03.20

今日、3月20日の土曜日は、診療終了後に、(社)北辰会 役員講師研修会に参加するため、奈良に旅立ちます。

今回は患者さんには大変申し訳ないのですが、こないだ告知した通り、22日の月曜日までお休みをいただきます。

今回の研修会は役員のみの勉強会なので、内容は普段よりも高度です。

 

勉強会、終了後の懇親会で、必ず貪欲に、イイ知識、イイ技術、イイ情報を手に入れてきます。

パワーアップして帰ってきますよ~!

また、今日の診療は、いつになくたくさんの患者さんが来院されまして、本当に感謝です。

また今日は赤ちゃんも治療に見えまして、清明保育園となりました。正直、園長気分を満喫させていただきました(笑)

清明院はまだまだ頑張ります。

 

ドンドン行きます。

 

高みを目指して、いけるとこまで行きます。

すべては患者さんのために・・・です。

 

 

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『東洋医学の宇宙』

2010.03.15

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この間、(社)北辰会代表理事、藤本蓮風先生の新刊書籍が発刊されました。

タイトルは『東洋医学の宇宙 太極陰陽論で知る人体と世界』です!

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