お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2021.11.01
◆患者さん各位
ここ最近、2021年に入って初めて、というレベルで、新型コロナ感染者数が激減。
飲食店の営業制限も、ほぼ解除。
しかし、感染者数の急激な減少を、明確に論理的に説明できる人は皆無、という、謎の状況。苦笑
人流は日々増加するのに、感染者数は激減していきました。
諸外国の現状を鑑みるに、ワクチン接種だけでは説明できない。
ということは、また第6波が来ることもあり得るし、それが低めで食い止められる保証もない。
そんな、不安なような、諦め感もあるような、食傷気味なような、妙な空気感の中、日々は動いています。
・・・ということで、今後どうなるのかは正確には分かりませんが、今は確定している、「比較的」信頼できる情報を参考に、冷静に、出来る範囲で感染予防をしつつ、
常に心身を調整し、最適化しておくことに尽きますね。
東洋医学をやってきた僕としては、ワクチンや治療薬の話にはなるのに、自分の身体、心身を如何に調えるかの話にはあまりならないのが残念ですね。
また治療方法にしたって、いい手立てがないのであれば、鍼灸漢方、積極的に試したらいいのに、と思いますがね。。。
まあ、予防としては、自覚的な体の不調が少しでもあるなら、早め早めに対処しておくことです。
鍼灸も、大いにご活用下さい。
いずれにせよ、終息しない疫病はありませんので、しっかりと前向いていきましょう。
清明院は、いつも通り診療しております。
◆清明院、2021年11月の診療日時
臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してありますので、御予約の際は、予めご参照下さい。
◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。
◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。
(※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約や、予約時間変更のお電話は受付可能です。)
◆火曜、木曜、金曜は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は、昼休みとさせていただきます。
◆毎週水曜日は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来は①14時~、②17時半~、③18時半~の3枠のみの受付とさせていただきます。
◆11.4の木曜日は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来は①14時~、②17時半~、③18時半~の3枠のみの受付とさせていただきます。
◆11.25(木)は院長が順天堂大学医学部、東洋医学研究会に参加のため、午後は18時~の再診受付、15時半~の初診受付が最終枠となります。
以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上ます。
清明院 院長 竹下有
2021.10.30
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10.28(木)の夜は、第34回の順天堂東医研で喋ってきました!!
今回のテーマは
特別編①「鍼灸師のコロナ患者を、zoomで指示して治療してみた」
特別編②「内科専攻医を半年間鍼灸院で育ててみた」
「東洋医学のキホン 臓腑経絡学 肺・大腸-2021-」
の三本立てです!!
今回は特別編①ということで、今年の8月の、コロナ第5波の際に、実際にCOVID-19に感染してしまった鍼灸師の方(軽症、自宅療養)を、私がzoomで所見を診て、指示しながら治療した症例と、
特別編②として、今年の4月から9月まで、週1回の研修に見えていた内科専攻医の先生の研修体験記を発表して頂きました。
どちらも医学生にとって、なかなか刺激的な内容だったと思います。
僕は鍼灸学生時代から、クラスメイトが風邪をひくと、寝込んでいるのを叩き起こして、電話で状態を聴きながら、指示した経穴に鍼を打ってもらって、
反応を調べたり、そのクラスメイトの家が学校から近ければ図々しく往診に行き、実際に体を診させてもらって、自分なりに考えて治療する、
ということを、卒業後も継続的に、数限りなくやってきました。笑
ですので、今のようにzoomを使って、気色や舌を実際に診ながら治療できるなんて、やりやすいことこの上ないです。
今回の患者さんも、ほとんど臨床をやったことの無い方でしたが、無事グングン治りまして、後遺症を残さずに、今に至っています。
2020年の秋にLong COVIDの症例を日本中医薬学会で発表させて頂き、その後もコロナ後遺症の患者さんは10例ほどは診ていますが、どれも非常に効果は良いようです。
まあこの病気はまだ分からないことも多いようですが、東洋医学から見たら、やることは「調調身体」ですから、けっきょく同じですね。笑
そして最後は、東洋医学のキホンとしての「臓腑経絡学 肺・大腸-2021-」。
この講義は、2019年の初頭に順天堂東医研で講義した内容のリビルド版です。
zoomというものが使われるようになって、動画が撮れて、高画質で、半永久的に基礎講義を残せる、良い時代ですね。
この医学の勉強を進めていく上での基礎中の基礎(基礎中医学と臓腑経絡学など)は、ある意味その内容は永久不変な訳ですから、同じ講義を何回もやるよりは、
動画でもって、視たい時に学習するようにした方が合理的です。
ただ、勉強する側からすると、視たい講義が多すぎて大変かもしれませんが。。。苦笑
向学心のある人にとっては、学習を効率的に進めやすいインフラが整ってきているということです。
・・・とはいえ、順天堂もそろそろ、対面講義が再開できるといいですね。
2021.10.23
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10.20(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!
10.20は満月であり、この日から秋の土用なんですね。
秋からいよいよ立冬に向かう18日間、何しろ養生が重要です。
今回のテーマは「咳嗽」です。
清明院のある東京も、今週からはグッと気温が下がって、咳の出ている患者さんもチラホラおります。
しかしコロナは今年最低の感染者数を更新。
人流は戻る一方です。
さて、これで第6波がどうなるか。
年内には、簡単に経口摂取できる治療薬が出るとか出ないとか。
ワクチン→治療薬→徐々にでも集団免疫の形成・・・、となって、もうそろそろ二年になるこの騒乱も、収束に向かうといいですね。
鍼灸、漢方などの東洋医学は、コロナ禍においても、予防も治療も後遺症にも、全てに役立つとは思うのですが、現状の日本では、コロナが2類感染症である以上、手は出せません。
ですので、何しろあらかじめ身体を調えて、かからない、万が一かかっても、重症化しない、後遺症も残さない、これに尽きますね。
さて、今回の内容ですが、咳のことを東洋医学でも西洋医学でも「咳嗽(がいそう)」と言いますが、咳(がい)と嗽(そう)の意味は微妙に違います。
具体的には、
咳:咳が出る時に声が出るけど痰が出にくいもの。肺が中心の病
嗽:咳が出る時に痰がでて声がない、あるいは出にくいもの。脾が中心の病。
ということです。(『雑病源流犀燭』より)
とはいえ、咳と来れば基本的には東洋医学では「肺」の異常を考えます。
今回の講義では、新風先生からも奥村先生からも、臨床家の心構えとして重要な発言が多数ありました。
『実用中医内科学』でも、よく読み飛ばしがちな歴史的な沿革を踏まえることが参考になる。
『症状鑑別診断学』で”弁症状”の分類を読んで満足していてはいけない。
例えば”表寒虚に外関補法”みたいに機械的に配穴するのではなく、病因病理と穴位効能をよく踏まえて、その患者さんの病態に合わせて工夫した配穴をすることが重要。
などなど、金言至言が飛び出すこの講座、是非チェックしてください☆
また今回は、漢方医である竹本喜典先生からもコメントがあり、厚みがありましたね。
会員の方は勿論、これを機に入会の方はぜひ!!
2021.10.14
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「患者さんの声」を頂きましたので紹介します。
下記以外の「患者さんの声」についてはHP内およびGoogleのクチコミページ 参照
〇
40代女性 会社員
【症状】
片側の腰臀部から下肢の痛み
〇
私は腰椎椎間板ヘルニアを今年の4月上旬に発症しました。
椎間板ヘルニアは保存療法で数か月様子をみることが一般的だと言われ、整形外科でリハビリと投薬(鎮痛剤)で2か月様子を見ていました。
しかし、痛みが治まらず、1日に薬を何度も飲まないと生活ができない日々が続きました。
その後、ペインクリニックでブロック注射をするようになり、痛みは緩和してきたものの、鎮痛剤がないと夜寝られず(夜中に起きる)、
薬を飲み続けることに不安な毎日を送っていたところ、インターネットで清明院を見つけました。
椎間板ヘルニアを発症してから5か月が経過していた頃でした。
最初は半信半疑でしたが、なんと鍼をうってもらった翌日から、薬を飲まないでも痛みを我慢できるようになったのです!
それから数回の治療で嘘のように症状が回復してきています。
今はまったく鎮痛剤は不要です。
痛みはほとんどありません。
先生に出会えたことを本当に感謝します。
椎間板ヘルニアで悩んでいる方は多くいると思います。
一度、先生の治療をうけてみたらいかがでしょうか。
※私の症状も改善してきていますが、あの辛い日々がぶり返さないように今後もお世話になりたいと思います。
【清明院からのコメント】
この患者さんは、行楽地で歩き過ぎた翌日に、腰臀部から下肢の痛みを急激に発症しました。
最初は「死にたくなるほどの痛み」を自覚され、服薬やブロック注射で、どうにか生活は出来るようになったものの、週4回の通院と、毎日複数回の服薬に、
これがいつまで続くのかと、非常に不安を感じておられました。
(因みに、マッサージによって、かえって痛みが増したという情報もありました。)
初診時、問診、体表観察の結果、「心肝気鬱、脾気気滞」と弁証し、手の経穴に一本、治療すると、初回から劇的に効果が出ました。
あまりの効果に、御主人から
「何かの間違いだろ、そんなはずはない。」
と言われたそうです。(苦笑)
症状は激しくても、東洋医学的に「気の停滞」が主要病理となるようなものは、非常に効果が高く、即効性も得やすいという印象があります。
本症例は、まさに東洋医学的な診立てと治療が奏功した症例と言えるでしょう。
これまで散々、西洋医学的に腰をいじくり回してきたのが、手に一本鍼をしただけで、劇的に痛みが取れたら、半信半疑になるのも当然だと思います。
その後、5回ほどの治療で、痛みの程度はほぼゼロまで治まっており、服薬、ブロック注射を行わずに過ごせています。
(来院頻度は週に1,2回ほどです。)
鍼に行くたびにグングン良くなるのが、傍から見ていても分かるので、御主人にも今ではすっかり信用して頂けたようで、嬉しいです。(笑)
整形外科的な疾患で、痛みやしびれが中心であり、整形外科やペインクリニックに通院してもなかなか解決しないようなものに、このように
「東洋医学的な見地に基づく、内臓の機能失調も意識した、全身のバランス調整を意識した鍼灸治療」
が奏功するということは、患者さんからすれば異次元世界の話かもしれませんが、我々は日常的に普通に経験しています。(笑)
因みに、いつも言うことなんですが、私はこの症例をもって
「鍼灸でヘルニアが治る」
という、短絡的でミスリーディングな主張がしたい訳ではないです。
西洋医学的に、一口にヘルニアといっても、東洋医学的には程度も種類も実に様々であり、患者さん個々の生活状況や体質も違いますので、
「ヘルニアと診断された痛みの中に、鍼灸でコントロールできる痛みが存在するから、試してみてはどうでしょうか?」
という提案がしたいのです。
ヘルニアについては「過去記事”ヘルニア”を含む記事」 参照
なかなか症状が取れずに、最終手段である手術に踏み切ろうか悩んでおられる患者さんも多いのでないかと思いますので、一度相談に来られては如何でしょうか。
2021.10.06
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10.3の日曜日は、朝と夜に(一社)北辰会ライブ配信を視聴しました!!
今回のテーマは「症例解説 動悸、胸痛」でした。
解説者は関東支部のエースである坂井祐太先生、本部の重鎮である油谷真空先生という良いコンビです。
本部の若手である高繁先生が、動悸、胸痛というなかなか怖い症状に、果敢に挑んだ症例でした。
僕も20代の頃、こういう、循環器の薬を使ってもなかなか症状が改善しない、精密検査をしてもなかなかはっきりしないようなものを、東洋医学の論理と手法で治せるようになりたくて、
一例一例チャレンジし、掘り下げて勉強、考察しては、よく失敗していました。苦笑
その中でも、このような胸部の症状というのはある意味怖い症状であり、ちょっと対応をミスすれば悪化したり、深刻な結果を招く可能性も考えられるものです。
高繁先生の果敢なチャレンジと、その中でのまだ甘い部分を鋭く解説した、良い症例検討会だったと思います。
やっぱり我々は鍼灸臨床家集団ですから、鍼灸の実際の症例を通じて、それを掘り下げて、自分に置き換えて、自分ならそこでどう考え、どう行動するか、と考えながら学ぶのが一番いいと思います。
(もちろんそれを主軸にしつつ、各時代の文献学や、この医学の歴史的経緯を学ぶことも重要なのは言うまでもないですが)
そして夜は緊急講義として、再び坂井祐太先生による「B試験解説」という講義。
(関東支部のホープ、大活躍です☆)
これは、数年前から北辰会では講師希望や、講師候補以上の会員の先生方を対象にした、試験制度がありまして、この医学の基礎的な知識を問う「A試験」と、
実際の症例を通じて、より臨床的な推論能力を要求される「B試験」があるのですが、今回は先日行われた「B試験」の解説講義でした。
この解説講義は私も過去にやったことがあるのですが、今回の坂井先生の解説も、素晴らしく分かり易い解説だったと思います。
まあ、あのように、理路整然とした解説を聞くと
「なんだーそうかーそういうことかー(*´Д`)」
となるのですが、要はそういう思考を、実際の臨床現場では常に頭フル回転で使いながら治療にあたっているのです。
我々臨床家は、その場で患者さんの愁訴を楽にしてあげることはもちろん大事ですが、同時に、長いスパンで考えて、その患者さんの経過をいい方向に導いていかないといけません。
これを実現するには、毎回の弁証と同時に、東洋医学的な患者さんの病のメカニズム(病因病理)を考えることが重要です。
ここがなかなか難しく、初学者にとっては伝わりにくいところでもあろうかと思いますが、臨床をやっていると、その重要性がよく分かります。
朝と夜、両方参加された会員の先生方にとっては、非常に濃い1日になったのではないでしょうか。(^^)
次回は10.20(水)21:00~、藤本新風先生と奥村裕一先生による会員限定有料配信の「古典ライブ」です!!
会員の方はお見逃しなく!
また、これを機に入会の方もぜひ!!
2021.10.01
◆患者さん各位
案の定延長とはなったものの、9月いっぱいでとりあえず緊急事態宣言が終了。
感染者数も急激に減少し、色々な見方はありましょうが、とりあえず増加傾向や横ばいよりは全然良い状況。
・・・まあしかし、今回の第5波で、あの規模の波が来れば、部分的に医療が崩壊することが明らかになりました。
入院出来ず、十分な処置が受けられず、自宅で亡くなる、という人が出てしまいました。
もし今年も、去年のように、秋から年末にかけて、今のワクチンが無効とか、効果薄の変異株による第6波が、第5波よりも大きな波で来たら、また大変なことになるのは目に見えてます。
残念ながら、専門家の先生方の予測はことごとくハズレているようにも見えますので、今後どうなるのかは正確には分かりませんが、今は確定している、
「比較的」信頼できる情報を参考に、冷静に、出来る範囲で感染予防をしつつ、常に心身を調整し、最適化しておくことに尽きますね。
東洋医学をやってきた僕としては、ワクチンや治療薬の話にはなるのに、自分の身体、心身を如何に調えるかの話にはあまりならないのが残念ですね。
また治療方法にしたって、いい手立てがないのであれば、鍼灸漢方、積極的に試したらいいのに、と思いますがね。。。
まあ、予防としては、自覚的な体の不調が少しでもあるなら、早め早めに対処しておくことです。
鍼灸も、大いにご活用下さい。
いずれにせよ、終息しない疫病はありませんので、しっかりと前向いていきましょう。
清明院は、いつも通り診療しております。
◆清明院、2021年10月の診療日時
臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してありますので、御予約の際は、予めご参照下さい。
◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。
◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。
(※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約や、予約時間変更のお電話は受付可能です。)
◆火曜、木曜、金曜は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は、昼休みとさせていただきます。
◆毎週水曜日は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来は①14時~、②17時半~、③18時半~の3枠のみの受付とさせていただきます。
◆10.28(木)は院長が順天堂大学医学部、東洋医学研究会にて講義のため、午後は18時~の再診受付、15時半~の初診受付が最終枠となります。
以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上ます。
清明院 院長 竹下有
2021.09.17
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9.15(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!
水曜日は毎週、東洋鍼灸専門学校での講義なので、21:10まで講義なんですが、学校を出て、21:15くらいからスマホで講義を聴きながら、
チャリこいで家に帰り、家で片付けと明日の準備をしながら、講義を聴けるという素晴らしさ。
もう、オンライン講義なしでは生きていけない。。。笑
しかも、分かりにくかったところを翌日にOD配信で確認できるというお得さ。。。
北辰会会員に限らず、対面実技指導が受けられないコロナ禍のうちに、しっかりと学術のレベル、特に「学」のレベルは、最高まで高めましょう。
臨床家にとって、学と術は両輪の輪です。
今回の第5回古典ライブのテーマも
「古典に学ぶ病因病機 ~万病回春病因指南を題材として~」
であり、今回は
「内傷(脾胃)」
にフォーカスした内容でした!
奥村学術部長の圧倒的知識量と、新風代表のサクッとしたまとめ、というコンビネーションで語られるこの講義ですが、回を重ねるごとに分かり易さが増している感じがあります。
今回は、今の晩夏~初秋の時期にタイムリーな「内傷」で、主に金元の4大医家の一人である李東垣(1180-1251)の説を引きながら、
内傷のほとんどは中気(中焦の気≒脾胃の働き)が関係している、従って脾胃に着眼した治療は重要、という内容でした。
(なかなかの極論ではありますが。。。)
食欲の秋であり、また、夏の間にした暴飲暴食の影響が悪い面で出てきやすい時期でもありますので、このことについて知っておく、意識するのはとても重要です。
今回は、なぜか僕だけ(苦笑)画面がフリーズしましたが、どうにかリカバリーできました。(^^;
まあこういう不具合とか操作上の問題なんかも、今後の5Gの時代ではどんどん改善されてくるのでしょう。
こうやって何回もやっていくうちに、講師の方も、視聴者の方も、オンライン講義に慣れて、コロナもまだまだ長引きますから、今後は座学はこれが間違いなく主流になることと思います。
こんな便利なことに慣れたら、もはや以前に戻れるわけないですな。(*‘∀‘)
今回、印象的だったのは、「補中益気湯の中に柴胡と升麻が入っていることの重要性」というお話。
金元の4大医家の中でも、特に脾胃の働きを重視し、”補土派”と言われる李東垣(1180-1251)が創方した薬として有名で、現代の臨床でも非常によく使われる「補中益気湯」という薬(補気剤)があります。
これの中身(構成生薬)は、各古典によって多少の違いはありましょうが、基本的には
人参・白朮・黄耆・当帰・柴胡・陳皮・炙甘草・升麻(by『中医臨床のための方剤学』)
なのですが、この薬の中に入っている柴胡と升麻は、表証の薬(辛凉解表薬)でありながら、補気剤に配合すると升陽作用を発揮します。
これを鍼で表現しようとすれば、脾胃を補う配穴に、臨泣などの木気を巡らせる配穴を足すと、補中益気湯のそういう側面が表現できたりします。
臨床上、上實下虚や上熱下寒、いわゆる冷えのぼせや、人体の上下のアンバランスが起こった状態の患者さんに接する機会は多いですが、
意外と中焦脾胃に注目して「補気昇提」という考え方で治療するとうまくいくケースがあります。
何でも清熱や降気を考えりゃいいってもんじゃない。
中焦を補気し、清陽を押し上げることで、かえって邪気が降りる、足が温もる。
ここもなかなか、東洋医学の臨床家の腕の見せ所でしょう。
改めて、よくよく考えておくべきだと思いましたね。
また、以前から奥村先生が深く研究されている腹診論に関して、先天易と後天易と境界と、木土の五行の相生相剋の話、また、味岡三伯門下で岡本一抱(1655-1716)の同期で、
弟子の中の四傑といわれる浅井周伯(1643-1705)の子孫が記したと言われる「五蔵決用圖」の話など、今回もなかなか含蓄のあるお話を頂きました。
まあ簡単にいうと、江戸期の医家は腹部に宇宙を見て、治療をやっていた、ということですね。
これを壮大で、スケールが違う!美しい!!と取るか、Primitiveととるか、非科学的でとるに足らない、思弁的であり、観念論では病気は治らない、と斬るか。
・・・とまあこのように、2000円では安すぎる、非常に学びのあるこの講座、会員の先生方限定の講座ですが、これを機に入会の方はぜひ☆
「なんちゃって」じゃない、本気の東洋医学の素晴らしい世界が、待っていますよ☆
〇
2021.08.31
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8.29の日曜日は、(一社)北辰会ツイキャスライブ配信を視聴しました!!
今回のテーマは
「起きられない子供たち」。
講師は奈良のタケモトクリニック院長である竹本喜典先生です。
最近増加傾向といわれる、朝起きられない子供たち。
かつてこれを、「フクロウ型」体質と名付け、苓桂朮甘湯という漢方薬を中心に使って治療した、山本巌先生(故人)という漢方家がおりました。
(因みに朝から元気バリバリで強い体質に見えるけど、中年以降高血圧や糖尿病になるようなタイプの人のことは”ヒバリ型”と名付けました。)
現代においても、この「フクロウ型」を専門に治療する漢方外来が福岡県の久留米にあります。
今回は、山本巌先生が残した『東医雑録』という書籍を参考にしつつ、このいわゆる「フクロウ型」と思われるような体質の子供たちの症例から、
北辰会方式を漢方の臨床にどのように運用するのか、という興味深いテーマでご講義いただきました。
話は肝の臓の病理、脾の臓の病理、痰飲の取り方に及び、北辰会ではあまり強調されることの無い「肝気虚」という病理に関して、考え方や配穴に関して、
藤本新風先生からも補足講義して頂きました。
後日聞いたら、新風先生の補足は、さらにブログ等でして下さるそうなので、専門家の方は是非ご注目下さい。
また、少し専門的で上級編の話にはなりますが、いわゆる日本漢方の漢方医の先生方が取っている腹診所見というのも、北辰会なら上手に臨床(弁証論治)に取り込めるのではないかな、
という雰囲気も感じることが出来ました。
今後、東洋医学を実践している鍼灸家が、漢方家と連携するシーンも増えてくると思いますので、漢方に関する知識を習得しておくことは重要ですね。
〇
2021.08.11
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2021年の第71回、日本東洋医学会学術総会は、8.13(金)~8.15(日)の3日間、オンラインで行われますが、8.6(金)から、開会に先行して
「次世代に継ぐ卒前卒後漢方医学教育」
というテーマ講義が配信されています。
これは今後、全国で行われるようになる予定の東洋医学の講義の模擬講義なんだそうです。
私も現在、順天堂東医研にて講師を務めさせて頂いている以上、これはきちんと押さえておきたいということで、全講義、しっかりと視聴いたしました!!
医学部において、全国共通の内容で、東洋医学の教育をやろう、という流れは、2013年に医学部のモデルコアカリキュラムに
「漢方医学の特徴や、主な和漢薬(漢方薬)の適応、薬理作用を概説できる。」
という一文が入ったことに端を発し、全国の82大学の医学部から、専門医、非専門医の先生を含む、東洋医学の教育に関する代表者が出て、顧問の先生も合わせると実に144名の医師の先生方によって、
「日本漢方医学教育協議会」
というものが組織され、以降、”歴史”や”臨床”や”鍼灸”など、テーマ別に6つのワーキンググループに分かれて、徐々に全国共通の教育内容をまとめ、2020年にはついに
という教科書が出版されました!!
今後は、この教科書の内容が全国の医学部で講義され、それをもとに、医師国家試験で東洋医学の問題が出題されるようになる日も近いのではないでしょうか。
各大学で講義するうえでも、今やモデルスライドやモデル講義がこのように全国に簡単に配信することが出来るので、各講師による内容のブレは最小化できるでしょう。
膨大で深遠な東洋医学の世界を、非常にシンプルに、コンパクトに纏めたと言っていい、約200ページのこの教科書の内容については、ザッとすべて読ませて頂きましたが、
色々な先生方の考え方、思いを汲んだような内容になっており、まずは第一歩、叩き台としての性格は十分に備えたものだと感じました。
全体としては、いわゆる「日本漢方」の内容で纏めつつ、巻末には私がこれまでやってきた「鍼灸」「中医学」の内容も入っており、今後の発展、充実化が期待できる内容だと思います。
医学生の皆様は、この教科書に加えて、いくつかの参考書をもって掘り下げて勉強したら、在学中に相当のレベルまで東洋医学を理解することが出来るだろうと思います。
明治維新の激動によって、結果的に東洋医学が医療の主役を座を引きずり下ろされて以来、150年経って、ついに医学部で公的に東洋医学の教育が行われる流れになりました。
このことは、普通に喜ばしいことであり、辛酸を嘗めた幕末や明治の漢方医、鍼灸医達も、空の上できっと喜んでいることと思います。
・・・また、これとは別に、社会全体のDX化も叫ばれる中、社会インフラの重要な一翼として、今後の日本の医療がどう変わっていくか。
ま、難癖つける人間は常に一定数いるから、現時点でも色々な批判の声はあるでしょうけど、今回のこの講義は、日本の東洋医学の未来が、多くの先生方の御努力によって、
少しはポジティブな方向に進んでいるように見えて、僕としては嬉しかったです。
・・・あとはまあ、一言蕪辞を述べるとすれば、鍼灸に関しては、鍼灸専門で毎日患者さんをやっている鍼灸師が、鍼灸に理解のある医師の先生方と協力しながら、教えにいくべきでしょうね。
(これは色々な障壁があって難しいのかな。。。よく知らんけど。(∩´∀`)∩)
いずれにせよ、実際に二年半、医学部の学生に真剣に東洋医学を説いてきた(つもりの)私としては、彼らの優秀さを見るにつけ、こういう医学部教育業界自体の大きな流れを見るにつけ、
日本の東洋医学の未来は(今よりは)明るいと思えます。笑
・・・まあー、これから色々、楽しみだ―!!(*‘∀‘)
〇
2021.07.13
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7.10(土)の夜は、日本東方医学会の第16回中医学研修講座(臨床の部)に参加してきました!!
今回のテーマは「皮膚科・泌尿器科」。
講師の先生は菅沼栄先生。
菅沼先生については、私の手持ちの御著書『いかに弁証論治するか』シリーズと、『東洋医学が教える食養生』を通じてと、お名前のみしか存じ上げなかったので、
どんな先生か知らなかったので、楽しみにしていました。
菅沼先生は1954年に北京にお生まれになり、1970年代後半から北京中医薬大学で講師を務め、1980年代には来日され、その後帰化され、
日本における中医学啓蒙の旗振り役を長年やってこられた先生です。
今回、皮膚科と泌尿器科の病の中医学的な考え方を基礎から臨床的な話も含めて分かり易くお話ししてくださいました。
皮膚科において、有名な黄連解毒湯という漢方薬を迂闊に使うと、かえって血虚や津液の不足を助長してしまって悪化させる場合があるというお話は、訳も分からずに
「皮膚科=皮膚の熱=黄連解毒湯」
みたいに、短絡的な発想からこの薬を使って悪化させてしまった経験のある人にとっては耳が痛い話ではないかと思いますし、皮膚疾患において、
邪気の種類や、皮膚は皮膚でも、病変が起こる深さの微妙な違いの問題はやはり非常に重要で、先生の臨床上の工夫が随所に盛り込まれた内容でした。
こういう、非常にストレートでスクエアな中医学の話を、実は久しぶりに聞いたんですが、やはりこういう基本が、完璧に頭に入っているかどうかというのは、
臨床上非常に重要なことだと思いました。
臨床では、必ず行き詰まる場面に出くわすことがある訳ですが、一つ一つの方剤、一つ一つの生薬に対する理解が的確であれば、乗り越えていくことが出来る筈ですね。
泌尿器科においても、同じ利水でも、ゆっくりと利水するのか、激しく利水するのか、場面場面に応じて使い分けることが必要ですね。
これは鍼灸も同じですので、非常に初心に帰ることが出来ました。
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