お電話
03-6300-0763
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2015.03.24
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清明院にはよく、「原因不明の〇〇」という症状でお見えになる方がよくいる。
 どこかが痛いとか、痺れるとか、視力や聴力の異常など、色々な感覚が障害されたり、実に様々な症状があるのだが、原因が分からない。
ただ、ここで言う原因というのは”西洋医学的な”原因のことだ。
西洋医学では、血液やら細胞診やら、あらゆる検査をして、その患者さんの症状の原因を究明する。
・・・で、その検査の結果、原因が分からない、病名が付けられない、となれば、治療のしようがない。
そうなると大概、最終的には心因性の症状、ということになり、向精神薬や安定剤の類が出てくる。
・・・で、雪ダルマ式に薬が増えていく。
一向に治らないまま。
また、仮に検査の結果、病名が分かったとしても、それを根治する方法はなく、非常に強い薬で、炎症や痛みを無理やり抑えることしかできないことも、よくある。
そうすると、症状は一定程度緩解するけど、徐々に副作用で、内臓がダメージを受けたり、もともとの症状とは違う症状に悩まされたり、する。
〇
色々と検査している最中も、患者さんとしてはその症状はある訳なので、結果が出るまで我慢してろと言われても、そういう訳にもいかない。
そういう患者さんが、ご自分で判断し、治療に見える。
西洋医学的な検査の結果が出る前に、東洋医学の考え方では、原因も分かり、治療方法も分かり、それに基づいて治療をした結果、症状が取れていってしまうことがある。
で、その患者さんがようやく自分の病名を知った時、すでに症状は無かったりする。
むしろ、病名を聞いたとたんに落ち込んだり、あるいは、今後に関して、想定できる最悪のケースを医師に告げられ、その精神的ショックから、
症状が悪化することもよくある。
不快な症状が取れない不安感から、自分自身の病名を知りたい、という気持ちはよく分かるが、それでさらに悪化するようでは本末転倒だ。
たとえ、西洋医学的な病名が分からなくても、東洋医学の考え方で治療して、それで症状がとれて、元気でいられるのであれば、
それでいんじゃないか、という気もする。
(まーこんなことを言うと、反社会的ブログの烙印を押されるのでしょうがネ。。。)
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2015.03.11
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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。
40代女性 会社員
【症状】
更年期障害によるのぼせ(ホットフラッシュ)、足裏の痛み、腰痛、肩こり、右目まぶたが開きにくいなど
一年ほど前の冬、突然顔が熱く火照り出し、流れ落ちるほどの大量の汗が吹き出す症状に悩まされるようになりました。
それは、いつでもどこでもおかまいなしに起こり、そのたびにトイレなどに駆け込んで、顔を冷やし、汗を拭き取らなければならないほどでした。
もしやこれが、更年期・・・!?
婦人科の病院に通い、漢方薬を処方してもらいましたが、あまり効果が実感できなかったため、インターネットでいろいろと検索し、
ようやく辿り着いたのが清明院でした。
最初の問診はHPに書かれている通り、本当に丁寧で多岐に渡りました。
のぼせ以外にも、足裏の痛み、腰痛、肩こり、右目まぶたが開きにくい…etc.と、最近気になっているあれこれの体の不調についても、
じっくりと話を聞いていただけたことで、ここならおまかせしても大丈夫!と徐々に安心感が増していったことを覚えています。
鍼治療というと、体に何本も鍼をさすイメージでしたが、竹下先生の治療はたった一本の鍼のみ。
痛みはまったくありませんでした。
しかし、その効果は感動ものでした。
一日に何度も頻繁に現れていたのぼせが翌日には3、4回に、そして何度か通ううちにまったく出なくなっていったのです。
短期間で、しかもこんなに劇的に良くなるとは!
竹下先生の鍼の効果には本当に驚き、これで救われた・・・と、大げさではなく心底思いました。
寒くなったりムリをしたりするとのぼせが再発することもあるため、それ以降も定期的に通い、今では足裏の痛みや腰痛など、
他の様々な不調も治していただいています。
こちらが多くを語らなくても、脈に触れただけでその日の体調を言い当て、適切な処置をしてくださる竹下先生は救世主のよう。
体全体をトータルに診てくださる先生の存在は本当に心強く、この安心感を手に入れられたおかげでしょうか、
精神的にもずいぶんとラクに、軽く過ごせるようになりました。
もう感謝の言葉しかありません。
清明院と出会えた私は本当にラッキーだと思っています。
そしてこのラッキーはもっと多くの方に体験していただくべきだと思います。
私のように更年期で苦しんでいる方、なんだかわからない不調に悩んでいる方、鍼治療に不安を感じている方・・・、
ぜ ひ一度清明院を訪れてみることをおすすめします。
きっと体調ばかりではなく、心境の好転をも実感できると思います。
私自身、更年期とはこれからも気長に付き合っていかなければいけないのかなと感じていますが、竹下先生の鍼があればきっと乗り切っていけると信じています。
竹下先生、スタッフの皆様、今後ともお世話になります。
どうぞよろしくお願い致します。
【清明院からのコメント】
大変素敵な「患者さまの声」をいただきました。
この方の訴える”のぼせ(ホットフラッシュ)”という症状は、なった人にした分からない、非常に辛い症状です。
しかも、病院などで相談しても、
「年齢のせいでしょう。」
とか、
「更年期だからしょうがない。」
とか、冷たくあしらわれることもあり、また、この方の様に、全く的外れな漢方薬が処方されたりしていることも多く、結果的に、
この方のように泣き寝入り状態になっていることも少なくありません。
初診時、入念な問診、体表観察の後、
「腎虚>肝鬱気逆証」
と弁証し、治療を開始すると、一診目から大きく症状が改善し、週1、2回のペースで治療し、7診目には主訴であったのぼせ感は、
ほぼ消失しております。
もともとハードワーカーであったり、プライベートでも大きな環境変化を控えていたことから、その後も治療を継続し、現在に至ります。
清明院の治療によって劇的に体が良性の変化を見せたことが、この方の日々の生活の安心感に繋がっているようで、嬉しい限りです。
こういった症状でお困りの方は、更年期障害だからとか、年齢だからと諦めてしまわず、是非御相談下さい。
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2015.03.09
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最近、いわゆる「極論本」がチョイチョイ話題になる。
「癌と闘うな」
「病院にかかると死ぬ」
「健康診断は受けない方がいい」
「薬は百害あって一利なし」
といった類の論調。
・・・まあ、あまりにも、患者さんや、そのご家族の意向を無視したような、どう考えても不必要と思われるような治療を重ねた結果、
どうにもならなくなってしまい、病院から見離された患者さんを目の当たりにすると、こういう考え方になびかないでもないが、
しょせん、極論は極論。
「中庸」を忘れてもらっちゃ困る。
『中庸』の名言
『中庸(ちゅうよう)』の定義づけ
中庸の学  参照
〇
少し話が違うかもしれないが、時には、キツイ西洋薬でもって強引にその場の症状を抑えるという方法が、局面を打開する場合がある。
「その場しのぎ」が、「その場だけじゃないしのぎ」になる場合がある。
僕は、アトピーなどの皮膚疾患が、ある時期、何かをきっかけに激烈に悪化したときなんかは、皮膚科受診(ステロイドの使用)を勧める場合もあるし、
疼痛疾患などで夜も眠れないとか、七転八倒して叫びだすほどの疼痛であれば、強力な鎮痛剤の使用もやむを得ないケースがある、と考えている。
どういう場合に、対症療法を優先すべきか。
そして、どういう場合に、西洋医学による処置を優先すべきか。
こういう診断学が、もっと発展すればいいのに、と、思わなくもない。
もちろん、我々東洋医学にも、入院施設があって、24時間体制で3食管理しながらあらゆる治療をやらせてくれるのであれば、
上記のような症状にも東洋医学で十分に対応できるのかもしれないが、現状、我々に提供出来る医療体制の、
現実における限界点の問題がある。
激烈な症状そのものが、患者の不安感に繋がり、その不安感が二次的、三次的な症状を生み出してしまうとともに、
もともとの症状をも、多分に悪化させるというケースがある。
不安と焦りと病 参照
そうであれば、とにもかくにも、まずは症状そのものを何とかしないと話にならない場面があるのだ。
もちろん中庸を弁えた上でだが、ある意味「極論」を取った方がいい場面というのが、臨床現場には厳然とあるのだ。
しかし、だからと言って極論そのものを声高に叫ぶのは、僕的にはあまりいい感じがしない。
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2015.03.08

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 これまでのお話
 
小半夏加茯苓湯と船酔い
 小半夏加茯苓湯と船酔い 2 
 小半夏加茯苓湯と船酔い 3
 小半夏加茯苓湯と船酔い 4   
 小半夏加茯苓湯と船酔い 5     参照
 
 では続きいきます!!
 
  前回はちょっと話がそれて、キノコと漢方薬の話になりましたが(苦笑)、小半夏加茯苓湯の話に戻ろうと思います。
 
小半夏加茯苓湯というのが、もともとどういう薬であったかについては、
に書いた通りですが、現代では妊婦さんの悪阻(つわり)によく使われている、というお話をしました。
 悪阻については、私もスタッフも、以前書いています。
 スタッフブログ ”悪阻”を含む記事 参照
 
まあ、何度も何度もこのブログ上で言っているから、説教臭く、また言いたくないんだけども、こういう、病名や特定の症状イコールこの漢方、
という漢方薬の使い方は、まったく間違っています。
 間違っても、このブログを読んで、
 「あー、悪阻がきつかったら、あるいは船酔いがあったら、小半夏加茯苓湯という漢方薬を飲めばいいんだー。」
 
 なんて思わないでくださいね。
 漢方薬とは、東洋医学とは、そういうもんじゃない。
 
 それを強く強く、強調しておきたいと思います。
 
 悪阻や船酔いの東洋医学的なメカニズムは、確かに、ある程度は似通っている部分もありますが、いざ本気で治療するとなれば、その人その人の体質や病理によって微妙に加減しないと、なかなか効果が出ません。
 
 しかしその中で、小半夏加茯苓湯という、みぞおち周辺の余分な水を動かしながら、精神的にも安定させやすい薬は、「比較的」無難な処方と言えるのでしょう。
 
 だから出回っている、ということなんですね。
 
小半夏加茯苓湯と船酔い 7 に続く
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2015.03.07

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 これまでのお話
 
 小半夏加茯苓湯と船酔い
 小半夏加茯苓湯と船酔い 2  
 小半夏加茯苓湯と船酔い 3   
 小半夏加茯苓湯と船酔い 4        参照
 では続きいきます!!
 前回は生薬の説明をしました。
 
 茯苓は幻のキノコでしたね。
 
今日はついでと言っては何ですが、キノコもので有名な生薬をもう一つ紹介します。
 ◆”猪苓(ちょれい)”という生薬
これは、サルノコシカケ科、チョレイマイタケの菌核を乾燥したものです。
 別名「猪屎(ちょし)」というぐらいで、イノシシの大便のような、イヤ~な見た目をしております。(苦笑)
 
 性味は淡、甘、平で、帰経は腎、膀胱で、効果は余分な水分を飛ばすこと(利水滲湿)です。
 
 結果的に解熱したり、口渇を止めたり、利尿作用を出したりします。
 
茯苓と同じようにキノコ軍団なのですが、茯苓との違いとして、猪苓は茯苓よりも水分を飛ばす力は強いが、心の臓、脾の臓にはあまり効かないので、
鎮静作用が発現しにくいという特徴があります。
 しかし、これをあまり不用意に使うと、津液を損傷し、腎の臓のダメージになる、だから気を付けて使え、と言われております。
 (『本草衍義』や、易水学派の創始者である張元素(12世紀)がそのように述べております。)
 
 ◆キノコと薬
 
ところで、漢方薬に使われるキノコ生薬としては茯苓と猪苓が有名なんですが、他にも霊芝(れいし)や冬虫夏草(とうちゅうかそう)など、
 キノコは、薬としてみた場合、独特な働きを持つものが多いようです。
 
まあ、抗腫瘍作用だとか、制癌作用なんてのが、わりかしセンセーショナルに扱われやすいですね。
(これはちょっと問題だと思いますがネ。。。)
 キノコというのは菌類です。
かの南方熊楠も熱心に研究したという菌類、というのは、自然界では実はけっこう特殊な存在なんだそうです。
 参考wiki【菌類】↓↓
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8C%E9%A1%9E
 【キノコ】↓↓
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%82%B3
 〇
 
僕の出身は群馬です。
 小さい頃、身の回りのオジサンには山菜取り、キノコ狩りを趣味にしている人が何人かおりまして、毒キノコの怖さをよく聞かされていました。
 毒と薬は表裏一体なわけですね。
 医者が、毒にも薬にもならないようなことはやったらイカンですな。(笑)
 小半夏加茯苓湯と船酔い 6   に続く
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2015.03.01

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 これまでのお話
 
小半夏加茯苓湯と船酔い
 小半夏加茯苓湯と船酔い 2  
 小半夏加茯苓湯と船酔い 3     参照
 では続きいきます!!
ここまでで、和歌山の加太の船の上で、油谷真空先生から何気なく渡された「小半夏加茯苓湯」にインスピレーションを得て、ツラツラと書いてきました。(笑)
 
 今日は「小半夏加茯苓湯」を構成する3つの生薬(半夏・生姜・茯苓)に関して、解説しておこうと思います。
 
サトイモ科、カラスビシャクの根茎であり、医歯薬出版株式会社の『中医臨床のための中薬学』によれば性は温、味は辛、帰経は脾胃、とのことですが、
まあ簡単に言うと、脾の臓、胃の腑、肺の臓あたりに作用し、温め、余分な水分を飛ばしてくれる生薬です。
 
これは生で食べると軽い毒性がありまして、かつて蓮風先生が若い頃に生で試しに食べてみたら、ノドがカラカラになった感じがして、
呼吸するのもきつく、エライ目にあったという話をされておりました。(笑)
 (因みに生で使う場合は外用薬として使い、皮膚の化膿に効果があるようです。)
 
 そして、その半夏の毒性を消してくれるのが生姜なのです。
 
◆生姜(しょうきょう)
家庭に良くある、ショウガ科ショウガの根茎。
 皆さんよくご存じの、しょうが焼きの生姜であります。
 
 
 性は微温、味は辛、帰経は肺、脾、胃、とのことで、半夏とほぼ同じなんですが、半夏は水分を飛ばす作用が強く、生姜は胃を温める作用が相対的に強い、と見ていいと思います。
つまり半夏と生姜のコンビネーションで余分な水を飛ばしながら胃を温める、ということでしょう。
田畑隆一郎先生の『傷寒論の謎 二味の薬徴』では、半夏と生姜のコンビネーションについて
「嘔、嘔吐を治す主薬にして、停水、宿飲を除き嘔、嘔吐、喘欬、噦(えつ:しゃっくり)、噫(い:げっぷ)を治す」
とまとめて下さっています。
 ◆茯苓(ぶくりょう)
 これはサルノコシカケ科マツホドの菌核を輪切りにしたもの。
 
 主に松の根に寄生する茯苓は、利水作用に優れた生薬として知られています。
 
性は平、味は甘淡、帰経は心・脾・胃・肺・腎とあり、簡単に言うと、心の臓、脾の臓、胃の腑、肺の臓、腎の臓に作用して、停滞した水を動かし、
結果的に利尿作用だったり、鎮静作用を発揮する生薬です。
 これは、分かりやすく言えば松の木の根っこに生えるキノコです。
 キノコなんですが、地表に顔を出しているわけではなく、地下に生えているジメッとしたやつで、見つけにくいことから、
 ”幻のキノコ”
 
 とも言われるそうです。(笑)
 
 この幻のキノコが、みぞおちのところの深い部分に入り込んで停滞してしまった、余分な水分を動かすのです。
 
地面に埋まっているキノコ(菌類)が、人体の深い部分の水を動かす。
 面白いですね~。(*‘∀‘)
 
 そしてこの3つの生薬はどれも植物の”根っこ”、あるいは”根っこに寄生するもの”です。
 
陰陽で言うと、明らかに”陰の場”である地面の下にある”根っこ”と、そこにくっつくキノコを使って、深い部分に支えた水を動かし、結果的に全体としての気を下げる・・・。
 古代中国人、面白い発想しますねー☆
 
小半夏加茯苓湯と船酔い 5 に続く
◆参考文献
神戸中医学研究会編著『中医臨床のための中薬学』医歯薬出版株式会社
田畑隆一郎『傷寒論の謎 二味の薬徴』源草社
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2015.02.28

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これまでのお話
では続きいきます!
前回までは、「小半夏加茯苓湯」の元になった「小半夏湯」について、簡単に紹介しました。
本日はいよいよ本題である「小半夏加茯苓湯」についてです。
これも、「小半夏湯」と同じく、『金匱要略』の中に出てきます。
一つ目は「痰飲欬嗽病脉証治」という章の中であり、小半夏湯の”支飲”という病の、言わば親戚のような関係である、”水気”という病証を治療するパターンの一つです。
急に嘔吐して、しかもみぞおちが詰まった感じがして、横隔膜の部分(東洋医学の言う”膈”)に余分な水分が停滞し、めまいと動悸を伴うものに使いなさい、と出てきます。
因みに東洋医学の言う”膈”と、西洋医学の言う”横隔膜”の違いはこちら↓↓
〇
そしてもう一箇所、『金匱要略』の同じ部分の後半に出てきます。
ここでは、まず喉が渇き、それによってたくさん飲み、みぞおちに水が痞え、後で吐くものに使いなさい、という指示で出てきます。
こういう人のことを金匱要略では
「飲家(いんか)・・・常に余分な水分を持っている病人」
と呼んでおります。
このように、みぞおちや横隔膜周辺あたりに水が痞えたものに、「小半夏加茯苓湯」は使える、という考え方のようです。
次回、さらに深く、半夏、生姜、茯苓という3つの構成生薬について、考えてみたいと思います。
小半夏加茯苓湯と船酔い 4 に続く
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2015.02.27

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前回のお話
小半夏加茯苓湯と船酔い                参照
では、続きいきます!
前回、「小半夏加茯苓湯」は、漢の時代の、東洋医学を代表する古典の一つである『金匱要略』に記載されている方剤で、現代では妊娠悪阻(つわり)に応用されているお薬である、というお話をしました。
では今日は、この方剤の元になった「小半夏湯」という薬について、ちょっと専門的に考えてみたいと思います。
「小半夏湯」が『金匱要略』に登場するのは「痰飲欬嗽病脉証治」という章の”支飲”という病証の項に出てくるのが一点目で、ここでは、
嘔吐しても、まだノドの渇き感が出ず、嘔吐が止まらないものを治療する薬として紹介されております。
(嘔吐してもまだ余分な水分が出し切れておらず、みぞおちに支(つか)えている、という判断です。)
次は、「黄疸病脉証治」という章の”黄疸の治法”が紹介されているところに出て来るのが二点目なんですが、ここでは、黄疸そのものの治療というよりも、
黄疸の治療をミスして、結果的に脾胃が冷えてしまって、しゃっくりが止まらなくなった時に使うように、という形で紹介されております。
最後は、「嘔吐穢下痢病脉証治」という章の”嘔吐の治療法”が紹介されているところに出てきます。
ここでは、単に中焦(脾胃)に水分が停滞している場合の嘔吐の治療に用いるように、との指示で出てきます。
このように、「小半夏湯」は総じて
嘔吐や、脾の臓、胃の腑の異常、中焦の水分の停滞
に、用いられております。
これは、この方剤の中の構成生薬である”半夏”に、水分の停滞を取り除く効果があること、また”生姜”には、胃を温め、結果的に気を下げて吐き気を止める効果があることから、
上記のような症状に使われるのですね。
ではこれ(小半夏湯)に”茯苓”を加えた「小半夏加茯苓湯」はというと・・・?
小半夏加茯苓湯と船酔い 3 に続く。
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2015.02.26

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先日の和歌山、加太港への遠征タイ釣り・・・。
大爆釣!! 参照
実はこの日の前日に関西入りし、迂闊にも、新風先生と遅くまでお酒を飲んでしまいました。。。
(しかも、何故か僕だけがけっこう呑んでいたような気がします。しかも最初からずっと日本酒で。)
翌朝は、早朝に起きて港まで行ったわけですが、港に着いた時点で、すでに若干気持ち悪かったです。。。
(船酔いする前に二日酔い!!)
この時点で内心、
「あーこれ、ヤバいなー・・・。」
と思いながらの釣り開始、となりましたが、幸い海が荒れなかったので、眠いこともあって、しばらくは大丈夫でしたが、だんだんタイが釣れ出して、
目が覚めてくると、時間的にも、体内の陽気が盛んに動き出してきて、悪心が強まるのです。
(苦笑・・・この経験、分かる人には分かるでしょう。)
そしてついに嘔吐。。。
(まったく荒れてない海で。)
これは船酔いではなく、二日酔いです。(笑)
それだけに、一回吐いたら、やたらスッキリしました。
(本格的な船酔いの場合は、一回吐いてもそれほどスッキリせず、また吐きたくなります。そして吐いているうちに、徐々に立っているのもしんどくなってきます。(笑))
すると、隣に座っていた油谷真空先生が
「これ飲んでみたら?」
と、胸ポケットから
「小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)」
を取り出しました。
これは、このブログでも何度か紹介している、東洋医学の超有名な古典である、『金匱要略』という書物に記載されている漢方薬であり、
現代ではよく”悪阻(つわり)”に応用される薬です。
『金匱要略(きんきようりゃく)』という書物 
「張仲景(ちょうちゅうけい)」という人物    参照
これは半夏(はんげ)と生姜(しょうきょう)という生薬からなる
「小半夏湯(しょうはんげとう)」
という薬に、茯苓(ぶくりょう)という生薬を加えたものでして、小半夏湯というのは、ちょっと難しくなりますが、
『金匱要略』の中の痰飲欬嗽病脉証治という章の中の”支飲”に関する項に出てくる薬でして、いわゆる
「嘔家(おうか)・・・もともと嘔吐しやすい人」
に対する薬なのであります。
小半夏加茯苓湯と船酔い 2   に続く。
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2015.02.20
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今日、とある人の紹介で、
「東洋医学(鍼灸・漢方)を世に大々的にプロデュースしたい人達」
に、お会いしてきました!!
まあ、このブログに何度も何度も書いているように、東洋医学、鍼灸医学に対する、世間一般の認識は、ほぼほぼ間違っています。
「東洋医学って、迷信みたいなもんでしょ?」
「鍼灸って、肩こり腰痛だけでしょ?」
「漢方薬って、即効性ないですよね?」
などなど、世間の認識の、おかしいことおかしいこと。(苦笑)
嘆かわしい嘆かわしい。
なぜ、こうなってしまったのかについては、これまで色々とこのブログにも書いてきたとおりなんですが、最近ではポツポツと、東洋医学というものの
”良さ”
に本気で気付き、これを大々的に世にプロデュースしていこう、という志を持った人たちが出始めているようです。
彼らは社会的、業界的に力のある医師や政治家、社会に与える影響の大きい大手メディアなんかを味方につけて、あの手この手で東洋医学の有用性を世に訴えていきたいようです。
その目的は金儲けではなく、
「国民のため」
「患者のため」
なんだそうです。
〇
・・・素晴らしいじゃないですか。
いいと思いますよ。
我々、東洋医学をやっている鍼灸院の院長や、漢方薬局の店長が、いくらブログ等々で東洋医学の有用性を訴えても、正直言って
「草の根運動感」
がハンパじゃないです。(爆)
彼らのような仕事に、それ専門で時間と労力とお金を割ける人達が、今後もどんどん増えていって欲しいと思います。
僕も何かできることがあれば、ぜひ協力しますよ、とお伝えしました。
ただ僕は、あくまでも在野の臨床家。
一生、一鍼師で生きると決めています。
死ぬ瞬間まで、あの症例は、こう考えて、あそこに鍼した方がもっと効くかもしれない、とか言ってたいです。(笑)
それだけに、業界とか力関係とか、難しいことはよく分からんのだけども、彼らが世に伝えたい、東洋医学の良さというのは、まさに我々の日々の臨床の中にこそある筈。
であるからして、我々が協力できることはある筈です。
誰が何と言おうと、東洋医学はいいものです。
だからキチッと、国民の認識の間違いはこちらから修正して、的確な内容を国民に周知徹底してもらい、今よりももっともっと、東洋医学が国民の健康に寄与するべきだと思っています。
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                    2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!