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こんばんは!樫部です。
本日は前回の続きで「排尿状況とその意味」について、お話していきたいと思います。
前回のお話はこちら!
お小水の回数が周囲と比べて多い、少ない場合、即病的なものとは判断出来ません。
水分摂取量、大便の性状、発汗量を確認し、津液の出入りの具合を総合的に考え、お小水の状態が生理的なものなのか、病的なものなのかを判断しなければなりません。
下痢して陰分を失っているはずなのに頻尿であったり、頻尿になってから便秘になっていたり、水分摂取量が増加してから頻尿になっていたり、水分をとっていない割に頻尿であったり…
様々なケースがあり、必ずしも「頻尿=病理」とは限らないため、丁寧にお話をお聞きしていきます。
頻尿に伴い尿量が減少して、かつ尿の色が濃く、尿意切迫や排尿痛がある場合は、下焦湿熱。
頻尿だが色が透明、夜間尿がある場合は、下焦虚寒。
頻尿かつ大便が乾燥して硬くなる場合は、脾約の可能性が高くなります。
(※「約」とは、斂約、拘束、束縛といった意味があります。
脾が弱って運化機能が低下することで、津を化すことが出来なくなり、腸内で津液が不足し、大便が乾燥して硬くなり出にくくなる病のことを指します。)
お小水の回数が、尿量に関係なく、昼夜問わず1日に十〜数十回に及ぶものを「小便頻数」といいます。
西洋医学でいう膀胱炎になると、小便の回数が頻回になりますが、膀胱湿熱や腎陰虚、腎気不固により引き起こされるため、その他の情報も問診して明らかにしていきます。
また、尿量についてお話を聞くことで、寒熱の偏りや水湿代謝の異常の程度を知ることが出来るため、こちらも丁寧にお聞きしていきます。
尿量が多く、色が透明な場合は寒証、
透明な尿が多量に出て、冷える環境下や夜中に排尿が多くなる場合は虚寒証、
口渇、多飲、多尿に加えて体重が減少する場合は、消渇病(糖尿病)が考えられます。
嘔吐、下痢、発汗等お小水以外で津液の排出が過剰となったり、
内熱によって津液が消耗して津液不足となったりした場合や、津液代謝が滞って排出されない(水腫病)場合には、お小水量は少なくなります。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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