東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

絶汗(ぜっかん)とは

2025.05.13

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「絶汗(ぜっかん)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
絶汗とは、危急段階でみられる大量発汗のことを指し、油のような汗が止まらないことが特徴です。
 
 
 
弁証分類は主に次の2つです。
 
 
 
1.気陰欲絶の絶汗
 
2.陽気欲越の絶汗
 
 
 
いずれもショック状態の危急症候です。
 
 
 
重症の高熱と発汗、激しい下痢、嘔吐、大量出血、慢性病による消耗など、高度に陰液が消耗すると、陽気もよりどころを失って散越し、陽気が亡失すると陰液も化生できず枯渇するという悪循環に陥いることで気陰欲脱、陽気欲越が引き起こされます。
 
 
 
それぞれ連続的に起きますが、先後、主次の違いがあります。
 
 
 
まずは気陰欲絶の絶汗についてです。
 
 
 
『素問・挙痛論』に「戻すればすなわち腠理開き、栄衛通じ、汗は大泄し、ゆえに気泄すなり……。労すればすなわち喘息して汗出で、内外みな越し、ゆえに気は耗すなり」と記載があるように、
 
 
 
人体の陰陽(特に心の陰陽)の偏盛偏衰や栄衛失調により、腠理が開いて汗が止まらなくなることが生じます。
 
 
 
『霊枢・決起篇』にも「津脱するものは、腠理開き、汗は大泄す」と記載されています。
 
 
 
この場合、汗が止まらず、汗の質は熱くて粘稠あるいは油状、身体の熱感、手足が温い、口唇や下が紅く乾燥、脈が虚数あるいは細数で無力などを呈します。
 
 
 
治法は、益気固脱、滋陰生津を用います。
 
 
 
次に陽気欲越の絶汗についてです。
 
 
 
『霊枢・経脈編』に「六陽の気絶すれば、すなわち陰と陽は相離れ、離れればすなわち腠理発泄し、絶汗すなわち出づ」と記載があるように、久病、重病で陽気(特に心陽)が過度に消耗し、収斂できずに陰陽が離決して、陽気が外に散越して大汗が出ます。
 
 
 
危急状態の「亡陽」に相当します。
 
 
 
この場合、大量発汗、四肢の冷え、無欲状態、うずくまる、脈微弱などを呈します。
 
 
 
治法は、補陽固脱、回陽救逆を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 


清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

 

関連記事: 樫部未分類

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ