東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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気象発病学説④

2025.06.14

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 
関東も梅雨入りを迎えました。
カラっと晴れたり雨模様だったりと不安定なこの時期を乗り切りたいですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、本日も気象発病学説の続きです。
前回記事はこちらより。
 
 
 
 
 
 
今回は病因論と発病の理論についてです。
これらは、内因(不内外因)・外因、虚・実により説明されます。
 
 
 
 
 
 
「内因」「不内外因」は陰(裏・内)に生ずる邪であり、「外因」は陽(表・外)に生ずる邪です。
 
 
 
 
 
「内因」は七情不和、「不内外因」は、「労倦不適、飲食不節、房事不節、虫傷、外傷など」、「外因」は六淫、疫厲(伝染病)、などの因子が相当します。
 
 
 
 
 
 
次に虚・実です。
 
 
 
 
 
 
虚実は『黄帝内経』の中で、様々な意味で扱われていますが、病因に関しては『黄帝内経素問 第二十八篇 通評虚実論』で病症とその原因について説かれています。
この篇は、四時、五蔵、経絡、気血、などが虚実で説かれています。
 
 
 
 
 
 
『黄帝内経』とは、伝説上の医家、黄帝(こうてい)とその師の歧伯(ぎはく)の問答形式の古典名書ですが、ここに歧伯の「邪気盛んなれば則ち実し、精気奪わるれば則ち虚す」という一文があります。
 
 
 
 
 
 
この一文について、のちに二人の医家が次のように説いています。
 
 
 
 
 
 
張志聡は「邪気とは風寒暑湿の邪、精気とは営衛の気である。」
 
 
 
 
 
 
張景岳は「邪気には微かなものと甚だしいものがある。邪が盛んであれば実し、正気には強いときと弱いときとがある。精が奪われると虚してしまう。奪われるとは失われることである。」
 
 
 
 
 
 
つまり、虚実の実は邪気が旺盛な状態。=邪気実。虚は精気(正気)が衰弱した状態ですね。=正気虚。
『中医学入門』では、不必要有害なものの存在と病理的反応が「実」。人体にとって必要な物質や機能の不足が「虚」。と考えて良い。機能面にかぎると、実は機能の停滞あるいは過亢進を意味し、虚は機能の低下を意味する。とあります。
 
 
 
 
 
 
続いて、発病の理論ですが、これは『黄帝内経素問 第六十六篇 評熱病論』、『黄帝内経霊枢 第六十六篇 百病始生』で説かれています。
 
 
 
 
 
 
 「邪の湊(あつま)る所、其の気必ず虚す。」という一文があります。
 
 
 
 
 
 
これは、邪気が集まり集中している場所は、必ず正気が虚弱であるということを意味しています。
 
 
 
 
 
 
つまり、邪気が侵入するところには、必ず、虚の状態が存在している。正気の虚がなければ、邪気は侵入できない。体内に、正気の虚になりうる、引き起こす内因(七情不和、労倦不適、飲食不節、房事不節、虫傷、外傷など)があり、その状態のところに外因(六淫、疫厲(伝染病))となる邪気が侵入することで、病が生じる。ということですね。
 
 
 
 
 
 
次回へ続きます。
 
 
 
 
 
 
 
 

参考文献

『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 石田秀実 監訳 (東洋学術出版)

『中医学入門』編著:神戸中医学研究会 (東洋学術出版)

『内経気象学入門』 著者: 橋本浩一 (緑書房)

『四季の健康法』 主編:橋本浩一 (緑書房)

 

 
 

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