東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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畏悪風寒(いおふうかん)とは①

2025.07.01

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「畏悪風寒(いおうふうかん)」について、お話をしていきたいと思います。
 
 
 
畏悪風寒とは、寒けを感じ、寒冷を嫌うことを指し、外傷、内傷問わずみられる症状です。
 
 
 
歴史的文献では、「悪風」、「悪寒」、「畏寒」と呼ばれています。
 
 
 
「悪風」と「悪寒」は異なるとされており、「悪風」は風に当たると寒気を感じることであり、「悪寒」は風がなくても寒気があり、密室の中にいても、または重篤になると火に当たっていても寒さを感じることであると記載がある文献もあります。
 
 
 
ただし、臨床的には悪寒には必ず悪風を伴い、悪風にも悪寒を伴うことが多い為、その他の症状や身体所見を加味して弁別していきます。
 
 
 
弁証分類は主に次の7つです。
 
 
 
1.寒風束表の畏悪風寒
 
2.寒中少陰の畏悪風寒
 
3.陽虚陰盛の畏悪風寒
 
4.陽盛格陰の畏悪風寒
 
5.痰飲内停の畏悪風寒
 
6.瘡瘍の畏悪風寒
 
7.寒瘧の畏悪風寒
 
 
 
以上です。
 
 
 
次回からはそれぞれの弁証分類について、お話していきたいと思いますので、お楽しみに!
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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