東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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善憂思(ぜんゆうし)とは

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「善憂思(ぜんゆうし)」について、お話をしていきたいと思います。
 
 
 
善憂思(ぜんゆうし)とは、常に思い悩み、憂うつで、クヨクヨしてしまい、気分が晴れないことをいいます。
 
 
 
弁証分類は主に2つあり、次の通りです。
 
 
 
1.心脾気結の善憂思
 
 
2.肺気不足の善憂思
 
 
 
まずは、心脾気結の善憂思についてです。
 
 
 
多くは過度の心労、精神的緊張、悩み、疑惑などにより気滞をともなうことで引き起こされます。
 
 
 
『霊枢・本神篇』に「愁憂するもの、気閉塞して行らず」、『素問・痺論』に「淫気憂思すれば、痺は聚まりて心在り」、『普済方』に「思うこと多ければ気結す」などと述べられている通りです。
 
 
 
弁証のポイントは、クヨクヨして憂うつであると同時に、胸腹が脹って苦しいという気滞の症状がみられ、
 
 
 
程度が悪化すると、空腹感が無いといった脾虚症状、さまざまな考えが頭に浮かんで眠れないなどの症状が出現することです。
 
 
 
『雑病源流犀燭』では、「思は、脾と心の病……あるいは労心思慮して、精神を損傷し、頭眩目昏を致し、心虚して気短く、驚悸し煩熱するものあり、思慮傷心して、心神不足を致し、寝ること能わざるものあり、……思労によりて心脾を傷り、健忘失事を致し、言語顚倒して癪のごときものあり……」という記載があります。
 
 
 
意訳すると、次のような内容になります。
 
 
 
「思は、脾と心の病……あるいは心に負担をかけて思慮をして精神を傷めて、頭がくらくらしたり、目のかすみを引き起こし、心虚により短気になり、精神的負荷により動悸が起こったり、煩熱するものがある、思慮により心を傷めると心神不足を引き起こして、寝ることが出来なくなります、……思により負担が掛かると心脾を傷つけて物忘れを引き起こして、言語が倒錯して癪のようなものもある……」
 
 
 
この場合は、憂うつで、一日中考え込む、胃が脹って苦しい、食欲不振、寝付きが悪いといった症状がみられ、舌質暗、舌質白、脈弦がみられます。
 
 
 
治法は補益心脾を用います。
 
 
 
次に、肺気不足の善憂思についてです。
 
 
 
虚弱体質で、気の生化が不足したり、過度の悲しみで気を消耗し、肺気不足となって発生します。
 
 
 
肺は気を主るので、肺気が不足すると宣発、粛降機能が障害されて、気滞が生じてしまいます。
 
 
 
弁証のポイントは、憂うつで元気が無く、悲嘆にくれるといった「悲」を訴えることです。
 
 
 
この場合、憂うつで喋りたくないと訴えることもあります。
 
 
 
それと同時に胸苦しい、息切れ、弱い咳嗽、疲労倦怠感、舌質淡、脈弱などの気虚症状をともなうことです。
 
 
 
治法は補益肺気を用います。
 
 
 
『雑病源流犀燭』には、「内経曰く、肺は志ありて憂をなす、また曰く憂えばすなわち気沈むと。霊枢曰く、愁憂解けざればすなわち意を傷り、意は脾の神たるなりと。また曰く、憂えばすなわち隔塞し痞滞し、気脈は断絶して、上下は通ぜざるなりと。」と記載があり、
 
 
 
過度に思い悩むことは主に肺と脾を傷めてしまい、気のめぐりを邪魔して、身体の上下の気のめぐりが悪くなってしまうことを示唆しています
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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五色帯(ごしきたい)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「五色帯(ごしきたい)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
五色帯とは、様々な色調を呈する帯下のことで、水様、米のとぎ汁様、血性、膿性などのものがみられ、強い悪臭を伴う特徴をもちます。
 
 
 
この場合、子宮体や子宮頸部などの悪性の病変の一つであるため、注意が必要な症状といえます。
 
 
 
弁証分類は主に次の4つがあります。
 
 
 
1.気鬱の五色帯
 
2.湿熱の五色帯
 
3.陰虚の五色帯
 
4.虚寒の五色帯
 
 
 
本日は「気鬱と湿熱の五色帯」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
まずは気鬱の五色帯についてです。
 
 
 
肝鬱脾虚で湿が積集して化熱し、任脈と帯脈を損傷することで発生します。
 
 
 
この場合、粘稠で腥臭のある白色帯下が、水様になったり、血液が混ざったりすることが特徴です。
 
 
 
また、憂鬱感、頭が脹る、胸苦しさ、脇痛、下腹部痛、食欲不振、舌質は青色を帯びる、舌苔白、脈が弦渋などの気鬱の症候をともないます。
 
 
 
治法は、理気活血、祛湿清熱を用います。
 
 
 
次に湿熱の五色帯についてです。
 
 
 
任脈、帯脈が虚し、湿熱が停滞することで発生します。
 
 
 
この場合、水様や米のとぎ汁様の白色帯下に血液が混ざったり、膿様を呈し、色調、性状、量は一定せず、悪臭を伴うことが特徴です。
 
 
 
その他にも、目眩、脱力感、羸痩、微熱、口粘、舌苔黄膩、脈弦滑で数などの湿熱と陰虚の症候がみられることがポイントとなります。
 
 
 
治法は、清利湿熱、養陰を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 
 

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