東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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目が乾いて、疲れる

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日より、目の症状シリーズとして、何回かに分けて、目の症状についてお話ししていきたいと思います。

 

 

 

まず、初日の本日は、「目が乾燥して、疲れやすい状態」についてお話ししていきたいと思います。

 

 

 

目の異常は、基本的には肝の問題とされています。

 

 

 

目を流注する経絡も多い為、それぞれの症状に合わせて、病因病理を解析していく必要があります。

 

 

 

「両目の潤いが不足して乾燥し、目が疲れやすいんです…」

 

 

 

スマホ、パソコンの画面を長時間みる等、目が酷使されやすい環境が整ってしまっている現代では、

 

 

 

上記のような症状をお持ちの方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

目が乾いて、疲れることを東洋医学的には、目乾渋といいます。

 

 

 

コンタクトをしていないにも関わらず、ざらざらした異物感を感じることがあります。

 

 

 

目乾渋の弁証分類は、大きく分けて2つあります。

 

 

 

1.陰虚血虚

 

 

 

目の酷使、酒癖、房労過度で陰精が不足したり、

 

 

 

悲哀による流涙過度により津液を消耗したり、

 

 

 

思慮過度で脾虚になり、気血生化ができないことにより陰血の不足が起こってしまいます。

 

 

 

その結果、目を栄養することが出来ず、目乾渋が引き起こされます。

 

 

 

目が乾燥して潤い不足を感じ、何かを見ると目が疲れやすいといった症状がみられます。

 

 

 

その他にも、この場合、血虚や陰虚の所見を伴います。

 

 

 

2.燥熱傷津

 

 

 

燥熱の邪によって、津液が消耗して、目乾渋が生じます。

 

 

 

この場合は、目の掻痒を伴い、口鼻の乾燥、口渇がみられ、多飲となります。

 

 

 

この時に「水分を摂ると潤う感覚はありますか?」と追加で問診していきますと、

 

 

 

燥熱邪とそれに伴う津液消耗の程度を知る為の参考になります。

 

 

 

水分を摂ることで潤う感覚があれば軽度ですが、

 

 

 

水分を摂ってもすぐに渇きを覚えるようであれば、かなり程度が重いことが分かります。

 

 

 

目乾渋についてのお話は以上です!

 

 

 

次回は、「目のかすみ」について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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鼻づまり

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は、「鼻づまり」についてお話ししていきたいと思います。

 

 

 

鼻孔が閉塞して鼻呼吸ができないことを東洋医学的には鼻塞といい、鼻堵、鼻不通気ともいいます。

 

 

 

これらは鼻閉鼻づまりに相当します。

 

 

 

病因病理の違いにより、発作性、交替性、持続性、間欠性などの特徴が異なります。

 

 

 

鼻開竅している肺の水道通整機能の失調により鼻塞は起きますが、その他にもいくつかの要因があるため、問診により明らかにしていきます。

 

 

 

鼻塞の弁証分類は、主に7つあり、まずは外感により引き起こされる鼻塞について、お話ししていきます。

 

 

 

1.風寒

 

 

 

風寒の邪が侵入して肺気の宣発が障害されると、鼻づまりが引き起こされます。

 

 

 

この場合、鼻水の性状は薄くサラサラとしており、風寒表証の所見がみられます。

 

 

 

2.風熱

 

 

 

風熱の邪が鼻竅を上擾(ジョウジョウ)することにより、鼻づまりが引き起こされます。

 

 

 

これは急性の鼻炎に相当します。

 

 

 

鼻水・鼻汁の性状は、黄色を帯びることが多く、鼻粘膜が紅色を呈し、

 

 

 

その他の風熱所見がみられます。

 

 

 

3.肺経鬱熱

 

 

 

風熱の邪が肺経に停留すると、肺気の宣発粛降を阻害して鼻づまりを引き起こします。

 

 

 

慢性的に経過し、慢性鼻炎や副鼻腔炎に相当します。

 

 

 

鼻汁は粘調な黄色で、頭が張ったり、嗅覚障害がみられます。

 

 

 

次に内傷による鼻塞の弁証分類についてお話ししていきます。

 

 

 

4.肝胆湿熱

 

 

 

肝胆の湿熱が鼻で薀積すると、鼻づまりを引き起こします。

 

 

 

これも慢性的に経過しやすく、慢性鼻炎や副鼻腔炎に相当します。

 

 

 

悪臭のある多量の粘調かつ黄色の鼻汁がみられ、口苦や頭暈が随伴します。

 

 

 

その他に肝胆湿熱の所見がみられます。

 

 

 

5.肺脾気虚

 

 

 

脾の運化失調により気血が生成されず、肺気が虚して鼻が栄養されないと、鼻づまりが引き起こされます。

 

 

 

この場合は、鼻のなかが腫れてスッキリしない感覚のある鼻づまりで、

 

 

 

左右交互に起きて固定せず、増悪緩解を繰り返します。

 

 

 

寒冷下や風が当たると増悪する特徴があり、鼻水・鼻汁を伴います。

 

 

 

その他に脾虚や肺気虚の所見がみられます。

 

 

 

6.肺腎陰虚

 

 

 

腎陰が虚して津液が上昇できず、肺陰も虚してくると、虚燥生風し肌膜が乾燥して、鼻づまりが発生します。

 

 

 

これは萎縮性鼻炎に相当します。

 

 

 

鼻腔が拡大して乾燥した痂皮が付着し、痒みがでることがあります。

 

 

 

随伴症状は、難聴、耳鳴、咽乾、頭暈を伴います。

 

 

 

鼻腔の粘膜は肥厚していても、色は赤くない特徴があります。

 

 

 

その他、肺腎陰虚の所見がみられます。

 

 

 

7.気滞血瘀

 

 

 

鼻自体で気血の鬱滞が長引き、気滞血瘀となって鼻づまりを引き起こします。

 

 

 

慢性的かつ持続性に鼻がつまり、徐々に増悪して、嗅覚が鈍くなっていきます。

 

 

 

鼻汁は粘って、量は少ない特徴があります。

 

 

 

その他、気滞血瘀の体表所見もみられます。

 

 

 

鼻塞のお話は以上になります。

 

 

 

次回は「くしゃみ」についてお話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 上下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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