東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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経行吐衄(けいこうとじく)とは②

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「経行吐衄(けいこうとじく)」の続きで、「肝鬱化火と胃火血熱の経行吐衄」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
 
『霊枢・百病始生篇』に「陽絡傷るればすなはち血は外溢し、血外溢すればすなはち衄血す」と記載があります。
 
 
 
肝鬱化火と胃火血熱の経行吐衄は、ともに火熱が上衝して陽絡を損傷し、血が外溢した「実証」「熱証」であり、
 
 
 
血海が充実する月経前、月経期に鼻や口から多量の紅色粘稠な出血が生じるという特徴を持ちますが、病因病理は異なります。
 
 
 
まずは、肝鬱化火の経行吐衄についてです。
 
 
 
この場合は、怒りなどにより肝気が鬱結して化火し、肝火が陰血を擾動することで生じます。
 
 
 
弁別のポイントは、頭のふらつき、めまい感、顔面紅潮、目の充血、イライラ、易怒、口苦、咽渇、胸脇苦満がみられ、尿が濃い、舌質紅、舌苔黄、脈弦数がみられることです。
 
 
 
女性生理に関しては、月経周期が不安定、経血の排出が円滑でない、月経期に下腹部や乳房の脹痛がみられ、経血は紅色であるがポイントとなります。
 
 
 
治法は、清肝解鬱、降逆止血を用います。
 
 
 
次に、胃火血熱の経行吐衄についてです。
 
 
 
辛いもの、熱いもの、味の濃いものなどを嗜好して、胃に積熱し、胃火が上衝することで発生します。
 
 
 
この場合は、寒冷を好み湿熱を嫌う、歯痛、歯肉の腫れ、口臭、口渇、便秘、尿が濃い、舌質紅、舌苔黄、脈洪数といった症状を伴う特徴があります。
 
 
 
女性生理に関しては、月経周期が短縮し、経血は紅〜紫色かつ粘稠で量が多いことが特徴となります。
 
 
 
治法は、清胃瀉火、涼血止血を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

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口苦(こうく)とは

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「口苦(こうく)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
口苦とは、口腔内に苦味を自覚することをいいます。
 
 
 
『黄帝内経』では、「胆瘅(たんたん)」と呼ばれており、『素問・奇病論』に「病ありて口苦きは、……病名は胆瘅という。……これは人は、数(しばしば)謀慮して決せず、ゆえに胆の虚気は上溢して口はこれがために苦し」と述べられています。
 
 
 
ただし、厳密には口苦は症状であり、「胆瘅」は病名であるため、イコール同じものという訳ではなく、「胆瘅」の主要症状として口苦があげられます。
 
 
 
弁証分類は、主に2つです。
 
 
 
1.邪在少陽の口苦
 
2.肝胆鬱熱の口苦
 
 
 
いずれも、口苦に加えて、咽の乾燥、イライラ、目がくらむなどの症状がみられますが、病因病理は異なります。
 
 
 
まず、邪在少陽の口苦についてです。
 
 
 
傷寒太陽病が治癒せず、邪が少陽に伝入し、胆は少陽の腑であることから、胆熱が上蒸して口苦が発生します。
 
 
 
『針灸甲乙経・巻九』に「それ胆は、中精の腑。五臓は胆より取決し、咽はこの使たり。……胆気上溢して、口はこれがために苦し」と記載されている通りです。
 
 
 
この場合、口苦に加えて、寒熱往来、食欲不振、悪心、胸脇部が脹って苦しいなどの半表半裏証がみられることが特徴です
 
 
 
その他にも、尿は黄色で、舌苔薄白あるいは薄黄、脈浮弦で有力といった所見を呈します。
 
 
 
治法は、和解少陽を用います。
 
 
 
次に、肝胆鬱熱の口苦についてです。
 
 
 
情緒の抑うつ、五志過極などで化火して、肝胆の鬱火が生じて疏泄が失調してしまい、胆気が上溢して口苦が引き起こされます。
 
 
 
『雑病源流瘅燭・口歯唇舌病源流』には、「肝は胆に熱を移せばまた口苦く、内経の言う胆瘅これなり。注にいう、肝は謀を主り、胆は決を主る、あるいは謀りて決せず、これがために急怒すれば、すなわち気は上逆し、胆汁は上溢するゆえなり」と述べられています。
 
 
 
この場合、頭痛、目眩感、両脇の脹痛、顔面紅潮、目の充血、イライラ、易怒、舌質尖辺紅、舌苔薄黄あるいは黄膩、脈弦数などの肝火の症候がみられることが特徴です。
 
 
 
その他にも、口渇して水分を欲する特徴をもち、太息、尿が濃い、便が硬いといった症状もみられます。
 
 
 
治法は、清熱疏肝、解鬱を用います。
 
 
 
苦いという味は、胆の味であり、『黄帝内経 素問・四時気篇』に「胆液泄すればすなはち口苦し」、『黄帝内経 素問・邪気臓腑病形篇』には「胆病めば、善太息し、口苦く、宿汁嘔し、……」と記載があります。
 
 
 
胆汁の分泌は、肝の疏泄にも関連がありまして、『黄帝内経 素問・痿論』に「肝気熱すれば、すなわち胆泄し口苦く筋膜乾く、……」と述べられています。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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