東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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(一社)北辰会関東支部10月勉強会

2013.10.28

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昨日は、赤坂見附で行われた、(一社)北辰会関東支部、定例勉強会に参加してきました!!

午前中は重症患者さんの往診に行ってきましたので、今回は午後からの参加です。

その往診でも、再び貴重な経験をさせてもらいましたので、そのこともそのうち書こうと思います。

で、午後は実技訓練

「原穴診・井穴診」

でした。

僕も臨床班を一班担当させていただきました。

・・・ん~、東洋医学に興味があって、うまくなりたくて、それなりに毎日患者さんも触ってて、という先生方を担当したのですが、

正直、今回担当した先生方は、ちょっと勉強不足なところが目立ちました。

原穴診、井穴診をやるわけだから、事前にきっちり予習してくるぐらいのやる気は欲しいです。

それじゃあせっかくのいい感覚、手の使い方が台無しです。

もうちょっと頑張ってほしいな、と思いました。

そして最後は本部講師の森洋平先生による特別講義

「近代日本鍼灸史」

でした。

森先生は、このブログでも、スタッフブログでも、度々登場する好著、『日本鍼灸の診断学』の著者であり、近代日本の鍼灸の歴史に関して、

恐ろしいほど研究しておられる先生です。

 


今回の講義でも、その勉強量が炸裂しておりました。

興味深い話がいくらでも出てくるし、いくらでも聞きたいですね。

近代日本の鍼灸の歴史に関して、まとめた本を執筆中とのことですから、超楽しみです。

近代日本の鍼灸の歴史を知らないと、現代、今の鍼灸師の現状が、社会的地位、教育の諸問題も含めて、なぜこうなっているのかわかりません。

全鍼灸学校が、必修科目にするべき、重要な講義だと思いました。

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「憋気(へっき)」という病

2013.10.20

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こないだ、とある先輩から、「憋気(へっき)」という病の存在を教わりました。

「憋気(へっき)」というのはまあ、東洋医学的な病名みたいなもんです。

しかし、実は東洋医学をけっこう勉強している人でも、あまり聞きなれないこの病・・・。

日本語版の中医学書に、あまり出てないんですね。これ。

そこで、中国の詳しい本で調べてみると、現代人に意外と多い病のことを示しているようです。

『中医症状鑑別診断学 第2版』によると、「憋気(へっき)」とは、

◆胸の中が塞がったように通じず、鬱してのびやかでない。呼吸がしにくいものを指す。

とあり、似たような症状の「胸悶(きょうもん)」よりももっと重篤なものを指すようです。

原因となる臓腑の異常としては

1.肝の臓

2.心の臓

3.脾の臓と腎の臓

4.痰飲の邪気

が関与するものがあり、心、脾、腎が関与するのものでは、正気の弱りが関与する場合が多く、これらの3臓の働きは密接にかかわるので、

重層的に病んでいるケースも多いそうです。

 

要は正気の弱りが関わってくるようなものは治しにくい、ということです。

 

呼吸がしにくいのに、肺の病ではない、というのもポイントでしょう。

因みに肝、心、脾、腎、痰飲については、このブログでも触れています。

「心」って何ですか?(その7)
「肝」って何ですか?(その13)
「脾」って何ですか?(その9)
「腎」って何ですか?(その11)
「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について            参照


また、『雑病源流犀燭(ざつびょうげんりゅうさいしょく)』という本に、「胸は、肝の分」という記載があり、これも興味深いです。

・・・まっ、たまには、こういう話も。(笑)

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四国最高。

2013.07.16

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先週の土曜日から、四国の高知県、四万十市に行ってきました!

(さらに…)

美容鍼灸さんからの紹介

2013.06.29

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こないだ、診療中に、とある電話が。。。

「こちら、美容鍼灸に特化した治療院なのですが、患者さんのご家族がリウマチなんだそうですが、そちらで治療は可能でしょうか?」

というお電話。。

 


もちろん即答で、

「対応できますよ!」

とお答えしました。


電話を切ってから、なるほどなー、今後はこういうケースもあるだろうなー、と思いました。


もともと清明院は、同業者から患者さんをご紹介いただくことはお陰様で非常に多いのですが、美容鍼灸さんから紹介が来たことは初めてです。


そもそも東洋医学、鍼灸治療というものは、蓮風先生がよくおっしゃるように、「全科者(ぜんかもの)」です。(笑)

一応、現代中医学でも、歴代の東洋医学の名医たちの書いた本でも、症状別、症候別にまとめてある場合が多いのですが、東洋医学は基本的には全身どんな症状でも、

 

老若男女、どの世代でも、対応できるセッティングになっています。

しかし現代では、ニーズが多様化、かつ細分化していることも事実です。

たとえば清明院に、美容鍼灸やってほしいから顔に鍼してくれ、と言ってこられても、対応できません。

それぞれのニーズに対して、各先生が自分なりにプロ意識をもって、徹底的に高度なものを追求していく。

中途半端なところは淘汰されていく。

東洋医学の本質とは違えど、今後はこういう風に住み分けがなされていくのかもしれませんね。。。

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「眼精疲労」について喋ってきました。

2013.06.20

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昨日は、東洋鍼灸専門学校にて、「眼精疲労」について喋ってきました!!

なぜ「眼精疲労」かというと、学生さんからリクエストがあったからです。

このように、民主主義を重んじて、学生さんからのリクエストというのも、最大限反映させようと思っています。(笑)

この眼精疲労ですが、教科書の記載は非常に消極的に思えました。

まるで、

「眼精疲労の患者さんが来たら、眼科疾患が隠れてるかも知れないから、よっぽど丈夫な人の眼精疲労以外は、鍼灸師は手を出すな!」

と書いてあるかのようです。(苦笑)

目に何らかの異常を感じた場合、西洋医学の眼科に行くのは、現代ではほぼ当たり前です。

しかしながら、東洋医学には東洋医学独特の眼科疾患に対する考え方というものがあり、”そこをこそ”教えるべきだと思います。

なぜこんなに、「自虐的」ともとれるような書き方になってるのかよく分かりませんが、とにかく東洋医学では、鍼灸でも漢方薬でも、太古の昔からあらゆる眼科疾患を扱ってきました。

中医学では、『中医眼科学』という専門分野を設けて、あらゆる眼科の病態について、分類と治療法、予後などについて、詳細に記載されております。

中国語の本ですが、欲しい人はこちらにリンクを貼っておきます。

この専門書は実に859ページにも渡る、膨大な内容です。

それと比較して、鍼灸学校の教科書『東洋医学臨床論』にはわずか3ページしか書かれておらず、しかもその内容についても、「浅薄」と言わざるをえません。

・・・そんなワケで、昨日も「本当の話」をしてきました。


今後も、し続けます。

「本当の話」を。(笑)

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あらためて鍼灸学校の教科書を読み直す。

2013.06.18

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鍼灸学校で講義をし始めて、早いもので2カ月が経ちました。。。

僕の、東洋医学に関する、あらゆる知識のベースは、「中医学」に則っています。

「中医学」とは何なのか。
東洋医学と中医学            参照

ですので、教科書に出てくる、あらゆる用語の解説をする際に、「中医学」の立場から解説します。

僕が講義を担当させていただいている、『東洋医学臨床論 はりきゅう編』という教科書は、色々な症状に関して、西洋医学的、東洋医学的な考え方と、

 

鍼灸による治療法を解説しております。

個人的に非常に気になるのは、西洋医学的な解説を”現代医学的には~”という風に書いてあることです。

・・・現代にも、東洋医学はありますけど?

現代の医学は西洋医学しかないというように読みとれるような自虐的な書き方に、じゃっかんハラ立ちます。

 

(苦笑・・・考え過ぎ?)

そしてその、”現代医学”的な考え方の方が、東洋医学的な考え方よりも先に出てくる、という構成の順番にも、イラッときます。

・・・ま、仕方ないけどネ。。。

そこら辺は、改訂版に期待します。

まあさておき、こないだ、真面目な学生さんから、

「先生の解説と、東洋医学概論の教科書に、若干違った記載があるんですけど。。。」

と、御指摘を頂きました。

・・・で、さっそく教科書を確認してみると、確かにその学生さんのおっしゃる通り。。。

現在、鍼灸学校で使用している『東洋医学概論』という、東洋医学の基礎的な内容を学習する教科書は、1993年に、公益社団法人 東洋療法学校協会の、

 

教科書執筆小委員会の先生方によって著されました。

それが、以後20年ほど、ほぼそのままの形で使用されております。

この教科書は、中医学のみに則って著されたわけではないので、執筆された先生の考え方が随所に入ってしまっており、しかも数人で書いているため、

 

それに一貫性がないので、非常に分かりにくい面があります。

まあこの教科書には、以前から学生サイド、教育サイドから

「使いにくい!」
「分かりにくい!」
「一貫性がない!!」

など、問題視する声が多々あったようで、現在、抜本的な改訂作業が進んでいるようで、近年中には新教科書が発表される見込みなんだそうです。

で、その教科書は全面的に中医学に則ったモノになるというウワサを聞いております。

確かに、僕みたいな教員のはしくれ1年目から見ても、学生の指摘を受けて確認してみると、

「なんでこんな書き方したんだろ。。。」

と思うところが多い気がします。

こういうところからしても、日本の鍼灸教育、東洋医学教育は、まだまだこれからなんだろう、と思う訳であります。

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東西医学によるSARSバトル

2013.04.23

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今、中国で再び鳥インフルエンザが騒がれ始めています。


2002年11月にも、中国でSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行し、世界中が大騒ぎになったことがありました。


わずか半年ちょっとの間である、2003年7月までに、世界中で8000人以上の感染者と、700人以上の死者を出しました。

新型伝染病の恐ろしさを印象付ける事件でした。

 

参考サイト様「メディカルノート SARS」

 

今回の鳥インフルエンザも、今後どうなっていくか、注視していなくてはいけません。

ところでこのSARSが流行した際、西洋医学では、患者を隔離すること、ステロイドを投与することくらいしか出来ず、ほぼ、なす術ナシだったようです。

だからあれだけパニックになったわけですね。

ここで、実は中医学の医師たちがスゴイ力を発揮したことは、ほとんど知られていません。

当時、広州中医薬大学の鄧鉄涛(とうてっとう)教授は、この危機をみて、

「今こそ中医学の力を発揮するチャンスだ!」

と考え、中医学の考え方で、このSARSと対峙し、「仙方活命飲(せんぽうかつめいいん)」という漢方薬を使って、見事な治療成績を上げたという事実があります。

 

『中医臨床 通巻98号』 参照


当時、広州中医薬大学付属病院に収容された、SARS患者112例のうち、高齢者であり、他の基礎疾患をもった患者7名以外の、105名の患者がすべて回復したそうです。


その後、香港でもSARSが大流行しましたが、広東省から2人の30代の女性中医師が派遣され、大活躍しました。

結果的に、広州と広東省では、SARS患者の死亡率が世界最低水準となったそうです。

このことを機会に、鄧先生は他の数人の先生方と、政府上層部に

「中国には中医という武器庫がある!」

という内容の建白書を提出、これを機に、政府主導で、中医学を見直す動きが活発化しました。


鄧先生は現在、「国医大師」という、日本でいう人間国宝のような称号を中国政府から得ています。

 

(補筆:鄧鉄涛先生は2019年1月10日、104歳で逝去されました。『中医臨床 通巻156号』参照


東洋医学は、常に未知の病との戦いの中で醸成されてきた医学です。


今回の鳥インフルエンザでも、その効果を証明することでしょう。

 

参考 『現代中医学の誕生と変遷』山本勝司

 

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東西医学による日本脳炎バトル

2013.04.22

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「日本脳炎」という病気があります。


東南アジアを中心として、ウイルス感染した蚊(コガタアカイエカ)によって媒介される感染症です。


発病すると、高熱、痙攣、意識障害などを起こし、死亡率は20%、麻痺など、重篤な後遺症が残る可能性がある、とってもコワい病気です。


日本では1960年代後半から、積極的なワクチン接種により、現在は激減し、年間数人程度まで減少していますが、アジア全体ではまだ年間1万人程度が発症しているようです。

 

参考 メディカルノート「日本脳炎」

 

 


この日本脳炎、1954年、中国の石家荘(せっかそう・・・北京の南西に位置する都市)で大流行したことがあります。

 


この時、西洋医学はなすすべがなかったそうです。

そこで大活躍したのが中医学の医師たち。

 

「白虎湯(びゃっことう)」「安宮牛黄丸(あんぐうごおうがん)」などの漢方薬を巧みに使って、見事に日本脳炎を制圧したそうです。

 

しかし1957年、今度は北京で再び日本脳炎が流行りました。

 

この時も西洋医学はなすすべなし。

 

再び中医学の医師たちによって、前回の石家荘の時とは全く違う処方で、大成功を収めました。

 

このように、中医学は自らの価値を”ウデで示した”のです。

 

参考 『現代中医学の誕生と変遷』 

 


このことを受けて、当時中国の建国の父である毛沢東が

「中医薬は偉大な宝庫だ!」

と考えるようになり、中医学の復権、復興に繋がっていくのです。

「毛沢東」という人物(その2) 参照

 


地球環境が時々刻々と変化していくので、ウイルスも、それに感染する人間も、姿を変えていきます。

 

(特にウイルスは、ですね)

 

ですから、今現在有効なワクチンがあるから今後も平気、という考え方は、極めて危うい。

 

今後も、環境、人間がなんぼ変化しても、変化しないもの、永久不変の真理を明らかに認識している医学が、力を発揮し続けるのではないでしょうか。

 

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「胆」って何ですか?(その8)

2013.02.10

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これまでのお話・・・

 

「肝」って何ですか?(その13)
「胆(たん)」って何ですか??(その1) 
「胆」って何ですか?(その2)        
「胆」って何ですか?(その3)

「胆」って何ですか?(その4)
「胆」って何ですか?(その5)
「胆」って何ですか?(その6)
「胆」って何ですか?(その7)

 

 

では、続きいきます!!

 

 

◆「胆汁」ってナニ??(その2)

 

では今日は、東洋医学の言う「精汁(胆汁)」というものがいかなるものなのか、もう少し僕なりに愚考してみたいと思います。

 

確かに、現代の一般的な中医学の教科書なんかによく書いてあるように、胆汁は「肝の臓」の気血(余気)が変化して出来た、黄色くて苦い液体であり、

 

胆から「小腸の腑」に出ていって、脾胃の消化吸収を助けるモノである、という考えは、別に否定はしません。

 

それも確かなことだと思います。

(ちなみに、そもそも”中医学”がなんだか分からない方は過去記事 東洋医学と中医学 参照)

 

また、なぜ胆汁のことを、”精汁”と呼ぶのかについては、「肝の臓」の精気が濃縮された汁、という意味だと思います。

 

また、これが清らかであるのは、「胆の腑」が飲食物を通さない、しかも肝の精気を濃縮して溜めている、極めて清潔な腑だから、とも言えるでしょう。

 

因みに、面白いことに、「肝の臓」の働きが亢進している人は、妙に潔癖症になったりすると、東洋医学では考えたりします。

 

『難経』16難「・・假令得肝脉.其外證.善潔.面青善怒.・・」参照)

 

 


こういった考え方と、もう一点、これは前回チラッと書いた私見なんですが、やはり胆汁は全身の「枢(とぼそ、くるる)」に関わるのだと思います。

 


門扉の蝶つがいの中心軸を滑らかに動かすには、潤滑油が必要ですよね?

 


その潤滑油になるのが、「胆の腑」に貯蔵されている「精汁」なんじゃないか、と愚考しています。

 

つまり、「胆の腑」が大事に貯蔵する「精汁(胆汁)」というのは、一つにはそのまま「小腸の腑」にドロリと出てきて、

飲食物の消化吸収を助ける面と、もう一つには霧のように自由に全身を伸び伸びと巡り、全身の「枢」部分に行きわたり、

各所で”開閉”を調整し、発汗、排尿、排便などのスムーズな働きを助けているんじゃないか、と思っています。

 


そう考えると、臨床的につじつまが合うことが多い、と思うからです。

 

ちょっと難しくなるけど、「胆の腑」は、その気が流れる経絡である「足少陽胆経」と、この「胆汁」を介して、全身の「枢」の働きにコミットしている、

大変重要な腑である、と「僕は」考えています。

(違うよ、と思われる方は、是非ご意見聞かせて下さいネ☆)

 

また、このシリーズの(その1)で、『淮南子(えなんじ)』という書物に、面白い言説が載っている、という話をしました。

 

 

長くなりそうなんで、それは次回。

 

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「胆」って何ですか?(その7)

2013.02.08

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これまでのお話・・・

 


「肝」って何ですか?(その13)

「胆(たん)」って何ですか??(その1) 
「胆」って何ですか?(その2)        
「胆」って何ですか?(その3)

「胆」って何ですか?(その4)
「胆」って何ですか?(その5)
「胆」って何ですか?(その6)

 

 

では、続きいきます!!

 

 

◆「胆汁」ってナニ??(その1)

 


これまで、

・「胆の腑」は人間の精神の働きと関連する

・「胆の腑」は「肝の臓」の働きを助ける

・「胆の腑」は「”精汁”という清い汁(胆汁)」を貯蔵している

・「胆の腑」は全身各所の開閉を調整するのに大きく関わる

・「胆の腑」は六腑の中では仲間ハズレ

・「胆の腑」は個性派グループである”奇恒の腑”の中でも仲間ハズレ

ということを書いてきました。

 


・・・だいたい「胆の腑」の特殊性がお分かりになってきたんじゃないかと思います。

 

なぜそうなのかを考える前に、胆の腑が貯蔵してるこの「精汁(胆汁)」って、一体何なんでしょ?

 


いわゆる、現代医学的な解剖生理学における「胆汁(bile)」というのは、「肝臓(Liver)」で生成される、消化を助ける液体であり、肝臓で生成された後、

 

「胆嚢(gallbladder)」に貯蔵されて濃縮され、食事の度に「十二指腸(duodenum)」に出てきて、未消化物とごちゃ混ぜになることで、消化吸収を助けます。

 

(学生時代、生理学の先生が”胆汁は大便に色を付けます”と説明してましたね)

 


よく、お酒を飲み過ぎたりして嘔吐し、これ以上吐くものがないぐらい吐き続けると、そのうち黄色くて苦い、ナゾの液体が出て来ることがありますね?

 

あれがまさに「胆汁(bile)」なのです。

 

しかし、東洋医学における「精汁(胆汁)」の役割というのは、西洋医学のそれとは概念が異なります。

 

現代の中医学の本には、大体の本には


”「胆汁」は、「肝の臓」の余った気(余気)から生成され、「小腸の腑」に分泌され、脾胃の運化(消化)を助ける”


とあり、西洋医学そのまんまな感じがしますが、谷口書店の『基礎中医学』P98に、
『医原』という書物からの引用で、

 

「飲食物が入ってくると、小腸が満ちて、胆の腑を上に押し上げて、胆汁が絞り出される」

 

という面白い記載があります。

 

 

脾の臓と胃の腑を説明した時に、飲食した後に手足を動かすことで、脾の臓が活性化し、馬蹄形に胃の腑に巻き付いて、胃の腑をグリグリと揉むことで、

 

蠕動運動が起こる、という説明を紹介しましたが、それに似てますね。(笑)

 

 

また、重篤な病の際に現れる「黄疸」という病変がありますが、これも東洋医学では「胆汁」が常道を外れて皮下に溢れた結果、と考えます。

 

 

つまり、胆汁は普段は消化管に出てきて、脾の臓や小腸の腑、大腸の腑の働きを助けると言われますが、東洋医学的には全身各所に関わって(特に”開閉”に)、

 

五臓六腑のバランス調整の潤滑油として働いている、と考えた方が東洋医学的には正確だと思います。(私見)

 

続きは次回。(笑)

 

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