東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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東洋医学と「痛み」(その1)

2010.11.10

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昨日まで、4話連続で、「スピリチュアルペイン」について書いてきました。


スピリチュアルペイン(その1)

スピリチュアルペイン(その2)
スピリチュアルペイン(その3)
スピリチュアルペイン(その4)

 

西洋医学においても、「緩和ケア」の分野においては、このように「痛み」というものを幅広く解釈し、治療にあたっている、ということが少しお分かりになったかと思います。


・・・が、しかし!です。

 


我々がやっている東洋医学においては、こういったことも、数千年も前から、当然のように意識しながら、医学理論を構築してきております。

 


まだすべて解説した訳ではありませんが、このブログの
などの五臓六腑シリーズ、あるいは七情などなどを、よ~くお読みいただければ、

 

いかにこの医学が、

「心身一如(しんしんいちにょ)」

を旗印に、患者さんの精神面、果ては魂(たましい)、というものの存在までを意識し、それらを包括しうる形で、医学理論を構築してきたかが、

 

少しはお分かりになるかと思います。

 


これまで何度か書いていますが、東洋医学はそういうことを意識しつつも、数千年の経験と実績に裏打ちされた、明確な”理論(ロジック)”を持っています。

 


よく、東洋医学の学会や勉強会などで、西洋医学的に”原因不明”と言われた、あるいは診断名は付いたものの、服薬は無効か効果薄の、激しい痛み疾患などに、

 

鍼灸治療が劇的に効いた、という症例なんかが出てくることがよくあるんだと思います。

 


これは、鍼灸師を長いことやっていたら、必ずと言っていいほど経験することでもあろうかと思います。

 


ちなみに、私の所属している(一社)北辰会では、その理念において、患者さんの「心」と「体」と「魂」を救うのは、東洋医学思想でないと出来ない、

 

と考えている、とあります。

(一社)北辰会HP 「理念」 参照

 

なお、”魂(たましい)”と、ここで言うのは、”肝”のところで僕が説明した”肝魂(かんこん)”というものとは、重なる部分はあれども、

 

また別の概念であり、これは非常に難しいところだと思います。

 


いつか(何年、何十年後?)僕もこういうことを明瞭に書けたらイイナー、とは思っておりますが、この問題は下手に語れば、勘違いや誤解を与えやすいし、

今の僕ごときが語っていい問題だとも思いませんし、とてもうまくなんて語れませんので、今後の蓮風先生の発言に注目していきたいと思っています。

 


蓮風先生は最近、そのブログ
「鍼狂人の独り言」の中で、ちょくちょくこの”魂(たましい)”というものに触れて、発言されています。

 


・・・これは注目ですよ。

 


なんか色々書いてたら、前置きが長くなっちゃったので、続きは次回。(苦笑)

 

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小児と鍼灸(その3)

2010.10.23

本日も満員御礼でございました!!(感謝)

 


そして今日は、お子ちゃま達が何人も訪れまして、久々に「清明保育園」となりました!(笑)

 


つかの間の園長気分です。

 


小児の患者さんを診ていると、色々と気付くことがあります。

 


今日初診にみえた3歳のHちゃんは、最初、不安丸出しのお顔で、お父さんに隠れるように清明院に入ってきました。

 


そして、いざ僕が近づくと、せきを切ったように泣き出しました。

 

(苦笑・・・そろーりと近づいたんだが。。。)

 


実は、初診の時は、こういう子どもは珍しくないです。

 


今まで、小児科の病院で、たくさん怖い思いや痛い思いをしてきたんだと思います。

 

だから白衣を見ただけで、イコール痛いことや怖いことをされる、と思いこんでしまうんですね。

 


その対策のために、白衣を脱いで治療にあたることも、これまではやったりしましたが、最近はそれもしません。

 


なぜならば、鍼によって、

絶対に痛がらせない

しかも「効く」ということを体で理解させる

自信があるからです。

 


小児というのは、大人に比べて、「治る力」が非常に活発です。

 


しかもたまにいる大人のように、

「科学で完全に解明されてない、まったく不可思議な、この鍼灸という治療が、最新の科学に基づく西洋医学の専門病院によって、〇〇病と診断された、この私に果たして効くのだろうか・・・。」

などという雑念もございません。(苦笑)

 

言い方は悪いけども、小児というのはまだ動物に近い部分があって、非常に素直に、迅速に反応を示すし、それを理屈抜きで理解することが出来ます。

 

ですから、体に出ている反応をよーく診ておいて、大きくバランスの崩れている部分を「ちょこっと」いじってやるだけで、たいがい、よい方向に向かいます。

しかし一方で、大人よりも内臓も骨も筋肉も脆弱であり、ひとたび病気になると、悪化していくのも早い、という特徴があります。

 


なので場合によっては、詰めて治療に通ってもらわなくてはならない場合もあります。

 


清明院でも場合によっては、朝治療して、夜もう一度来てもらったり、毎日来てもらわなければいけないケースもあります。

 


まだまだ、小児と鍼灸については色々と書きたいこともあるんですが、今日は北辰会関東支部前日勉強会のお時間となってしまいましたので、この辺で終わりにします。

「小児と鍼灸」については、今後も折に触れて書いていきたいと思います。

鍼灸というのは、小児のあらゆる病に大変、有用性の高い医療だと思います。

 

 

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鍼で人は悪化するのか

2010.10.15

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このテーマを題名にすること自体、実は勇気がいることです。

 


なぜならばコレは実際に、厳然と「ある」からです。

 


僕はこれまで、自分自身の臨床経験を通じて、まざまざとこのことを思い知ってきました。

 


薬は毒にもなりますよね。

 


同様に鍼灸も、扱い方を間違えればとんでもないことが起こります。

 


だから「正しい鍼灸」を勉強する必要があるんです。

 


・・・コレは、考えてみれば当然の話で、その患者さんがなぜこのような症状を持つにいたったか、ということを、我々はいつも「東洋医学的に」理解し、

 

治療している訳ですから、当然、治す方向性と反対のことをやれば、「悪化」することもある訳です。

 


しかし、人間は基本的には常に”陰陽バランス”を取ろう取ろうとしていますから、それを強引に崩す、ということは並大抵の力では無理です。

 


きちんと病的反応の出ているツボに、「きちんと」治療とは逆のことをしなければ、そうそう悪化するものではありません。

 


つまり、治療するにしても、悪化させるにしても、「気」を動かす、相当な「ウデ」が必要だ、ということです。

 


巷には、

「鍼やお灸をして、〇〇病がよくなった!」

という話はよくありますが、悪くなったという話はあまり表には出てきません。

 


まあこれは当然と言えば当然ですが、そういうことは実際に起こり得るんです。

 


今日の蓮風先生のブログに、先日行われた
「(一社)北辰会夏季研修会」での1コマが動画でアップされています。

(夏季研修会については、以前このブログでも報告しました。)

 


患者さん達は、普段我々の行っている勉強会の様子を知ることは少ないでしょうから、これは大変興味深い映像だと思います。

「鍼狂人の独り言」10月15日公開映像

 

この映像には映ってないけど、このベッドの真横に僕は居ました。

 


一部始終を見ておりました。

 


相当な技術と自信と信念がなければ、これを実演してみせることは出来ません。

 


まーなかなか、素人の方がこの映像を見ても、何をしたかはよく分からないとは思いますが、これはサスガの超絶テクニックです。

 


武術に「活殺一体(かっさついったい)」という言葉がありますが、鍼もまさにそういうことなんですね。

 


活かすことと殺すことは表裏一体だと。

 


鍼を持つ者の一人として、身が引き締まる映像です。

 

 

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新幹線から更新!

2010.10.03

今日は、勉強会で大阪におりました!

そして今帰りの新幹線でございます!

いやー、今日の講義はなかなか興味深かったです・・・。

この報告はまた明日するとして、 やっぱ現代に生きる鍼灸師は、せめてつい最近(江戸期以降)の鍼灸の歴史ぐらいは、キチッと踏まえる必要がありますな。

今日は携帯からの更新ですので、短いですがこの辺で・・・。(苦笑)

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(社)北辰会関東支部9月定例会

2010.09.27

昨日、9月27日(日)は、代々木青少年オリンピックセンターで行われた、(社)北辰会関東支部定例勉強会に行ってきました!

今回、午前中は臨床コースにて、川田浩之学術副部長による「腰痛」講義。

基礎コースはベテラン講師である、小黒郁夫先生による臓腑経絡学「肺・大腸」

どちらも絶対にはずせない、大変重要な内容です。

午後は1時から基礎コースと臨床コースに分かれて実技「望診(ぼうしん)」の後、

3時から全員合同で、神野英明先生による特別講義「医易学(いえきがく)」と、盛りだくさんの内容でした。

・・・実技では、僕もひと班、指導を担当させていただきましたが、東洋医学の診察法(四診:望聞問切(ぼうぶんもんせつ))の中で、

この「望診(ぼうしん)」という診察法は、相当難しい診察法の一つです。

古典にも、

”望んで知るを神となす”

という言葉があるぐらいで、”見ただけで”患者さんの状態がすべて分かるのは神業である、と位置付けているぐらい、習得するのが難儀な診察法です。

僕が担当したのは臨床コースの中級班の先生方でしたが、実際に現場で治療をやられている先生でも、なかなか感覚がつかめない、あるいはこれまでずっと勘違いをしてきた、

 

という先生がいらっしゃいました。

・・・しかし、これは「毎日」「正しい」練習を繰り返さなければ絶対に上達しません。

僕も全然まだまだですが、もっともっと精進して、”神業”を体現できるようになりたい、と思っています。

神野先生による「医易学」講義では、時間も少なかったため、概論的な内容の講義となりましたが、この「医易学」というテーマは、とても1時間半とか2時間で説明しきれる様な内容ではありません。

シリーズ化が必要な科目だと思います。

(北辰会には、そういう科目が山ほどあります。今後、どうなっていくのやら・・・。楽しみですな♪)

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はるばる・・・(その12)神野英明先生

2010.09.26

昨日、9月25日の土曜日は、いつものように、診療終了後は(社)北辰会関東支部定例会前日勉強会がありました!

今回の特別ゲストは、北辰会の「医易学(いえきがく)」の研究の第一人者であり、つい先日、

国内では大変希少な「医易学」の本を出版された、神野英明(じんのひであき)先生です!


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(・・・やたらいい笑顔しております。これも医易学のお蔭なんでしょう。(笑))

神野先生は土曜日の夜に清明院にみえて前日勉強会に参加し、その後の飲み会にも行き、

翌日(日曜日の定例会)は午前中に浅草で雷門とスカイツリーを観光し、

さらに午後の実技指導と「医易学」講義をこなし、その後の飲み会にも参加し、新幹線で大阪まで帰り、

明日はまた普通に診療をこなす、という、無尽蔵の体力を持っております。

(笑・・・北辰会はそういう先生ばかりなんです。なんでだろね?)

神野先生が先日出版された本は『鍼灸・漢方の名医になるための秘訣』という本です。

この本はスゴイ本です。

(・・・しかしすごいタイトルね。ちなみに専門書ですので、患者さんには難しいと思いますが、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。)

(画像をクリックで購入ページにいけます。)

・・・「易」というと、細木和子さんとか、占い??という考えが浮かぶ方も多いかと思いますが、

それはあくまでも「易」の一面に過ぎず、本来の「易」というのは、古代中国の思想、哲学に基づいた、

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「自然の法則」

を説いたもの(というかそのもの)なんです。

つまり我々東洋医学の臨床家が、普段当たり前に用いる、「陰陽」とか「虚実」とかっていう考え方の根本が、「易」の中に説かれている、ということです。

今日の講義で神野先生が強調していたように、

「根本原理を理解して治療している医者と、根本原理が分からずに治療している医者、あなたならどちらにかかりたいですか?」

といった場合に、患者さんから見たら、当然、明らかに前者であるはずです。

・・・まあ、何をやるんでも、

「根本を理解する、おさえる。」

これは極めて大事なことです。

・・・大変厳しい表現ですが、枝葉が貧弱なのは、根本がしっかりしてないからだ、ということなんですね。

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はるばる・・・(その11)三上創先生

2010.09.22

今日の昼休みは、現在奈良の藤本漢祥院(藤本蓮風先生の鍼灸院)で内弟子修業中の、

三上創(はじめ)先生が、清明院に見学にやってきました!!

(しまった~!写真撮り忘れた~!!)

藤本先生は中国との学術交流のため、昨日まで中国の医大で特別講演に行かれていましたので、

その間、つかの間の夏休みで東京に帰ってきたそうです。

・・・実は、彼は漢祥院に修行に行く前の約半年間、僕が以前副院長を務めていた鍼灸院で働いていたことがあります。

(なつかしい・・・。)

一通り清明院を見学した後、久々に2人でメシを食べに行きました。

色々と彼の普段の生活の話を聞きましたが、大変だけれども、とても充実しているようでした。

彼が以前、僕が勤めていた鍼灸院にいた時は、まだまだ社会経験も浅く、言わば”青い”部分が目立ちましたが(笑)、

最近は、顔つきも引き締まり、

「あー、ずいぶん鍛えられているなあー。」

という印象を受けました。

(まあ、関西の勉強会でしょっちゅう会っているんだけどネ。)

・・・鍼灸師の修行、と言えば、昔は徒弟制度が一般的でした。

師匠の家や治療院に泊まり込み、掃除から何から、雑用をすべてこなし、最低限の給料で生活しながら、

師匠の技術を見て盗む、というスタイルです。

今ではそういうスタイルはほとんどないし、むしろ敬遠されがちですが、きっとその生活でこそ得られる充実感、

その生活「でしか」得られない充実感というのがあるんだと思います。

「徒弟制度」・・・僕は経験したことないけど、アリかナシかで言ったら、「アリ」だな、と、思いました。

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つながりの大切さ

2010.09.21

今日、関西の(社)北辰会の役員の先生から、患者さんをご紹介いただきました。

これで何人目だろうか・・・。

(感謝合掌)

清明院では、これまで何人もの患者さんを、関西の先生方からご紹介いただいています。

もともと関西で鍼灸治療を受けていたが、東京に転勤になった、結婚して東京住まいになった、息子や娘が東京にいる、

・・・などなど、様々な理由で、清明院を紹介して下さいます。

これは大変ありがたいことです。

また、清明院から見ても、関西にたくさん知り合いの先生がいて下さる、ということは、例えば患者さんから、

「親戚が関西に住んでるんだけど、いい鍼の先生いませんか?」

とか聞かれた時に、大変心強いです。

僕は毎月1~2回、勉強会のために関西まで足を運んでいます。

その目的は当然、鍼灸の学術の研鑽な訳ですが、それ以外にも、せっせと通っていると、自然と、こういうことがあります。

”つながり”

・・・これはとても大切ですね~。

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(社)北辰会夏季研修会

2010.08.30

昨日、8月29日の日曜日は、大阪、森ノ宮医療学園で行われた、(社)北辰会夏季研修会に参加してきました!

朝一、僕もちょこっとだけ、関東支部の年末年始のイベントを宣伝するために喋りましたが、いや~、壇上から見ると、スゴイ人!!

(200名ぐらいいたらしいです。)

関東支部の年末年始のイベント内容については、いずれこのブログにも書こうと思います。

午前中はいくつかの告知のあと、蓮風先生による特別講義「不動心」

その後、森洋平先生による「体表観察学」講義。

どちらも日々、臨床をやる上で欠かせない、大切な内容です。

動揺しない方法
「体表観察」について 参照

「動揺しない方法」にはあえて書いていませんでしたが、当然ながらフラフラと迷わないためには、「論理」に加えて「確かな技術」、「経験」が重要ですよね。

蓮風先生の講義では、それを再確認しました。

午後は初級~上級まで、各班に分かれて実技研鑽。

僕は上級班に参加しまして、以前このブログでも紹介した、奥村裕一学術部長の班でした。

奥村先生は一見ひょうひょうとした、ふんわりソフトな雰囲気の先生ですが、いつもながら随所に、

「うおお!サスガ!!その視点はなかった!!」

と、ズバッと大きな”気付き”を与えて下さいます。

・・・長く臨床をやっていると、つい、

「荒い部分」「分かった気になっている部分」

が出てしまうものですが、より細かく確かな「学」と「術」を身につけていくと、まだまだ見えていない世界に気付かされることがあります。

それにパッと気づかせて下さる先輩の存在と言うのは、大変ありがたいものです。

また上級班では、蓮風先生による、「体表観察デモンストレーション」もありました。

・・・これはまあ、いつもながらの超絶テクニックの数々、恐るべし・・・、という感じでしたネ。

あと、今回の研修会で注目に値すると思ったのは、ドクター(医師)の先生方が多く参加されていたことです。

コレは大変良いことだと思います。

何度かこのブログにも書いているように、明治以来(というか蘭学が日本に伝来して以来)、東洋医学と西洋医学の間には、簡単には埋めがたい、

 

ワケの分からん”溝”が出来てしまいました。

この”溝”は、患者さんにとっては不利益極まりないものであり、医療を実践する側にとっても、これまた不利益極まりないものであります。

鍼灸師が主催する鍼灸の勉強会に、西洋医学のドクターが多く参加し始めた、という事実をみると、こういう無慈悲な”壁”のようなものが、

 

長い長い年月は経ましたが、いよいよガラガラと崩れさるような予感がしてきます。

なんかこれからの流れは、とても楽しみであります!

僕も再びパワーアップしましたので、今日からまた清明院、気合入れていきます!!

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(社)北辰会役員講師研修会

2010.08.02

昨日、8月1日の日曜日は、大阪、上本町にて行われた、(社)北辰会役員講師研修会に行ってきました!!

この研修会は、実はかなり以前から行われていて、目的は要するに北辰会の講師や運営役員の先生方が、

多くの一般会員や受講生の先生方によりよい技術、知識を「正確に」伝えるために、

また、普段の定例会よりもさらに高度な学術を研鑽する目的で、年に2回、非公式(おおやけに参加者を募集したりはしない)で開催されている、

 

大変「濃ゆい」勉強会です。

今回からは新たに、、以前はなかった、「教育技法」の講義も加わり、よりよい講義をするために、大変勉強になりました。

僕も一応、大森にある東京衛生学園の臨床教育専攻科(要するに鍼灸学校の教員養成科)を出ておりますので、教育技法については、それなりに色々な思いがあります。

(ペーパー教員のくせに、ですがね。(笑))

・・・やっぱり、どんなにいい内容をしゃべっていても、それが伝わらなかったら意味ない(というか薄い)です。

逆に既に理解しているような、何度も聞いているような内容でも、伝え方によっては、すごく印象に残ったり、新たな視点に気付かされたりすることが、実際にあります。

だから、もし「自分が本当に価値の高いことをやっている」と主張したいのであれば、その”伝え方”を大いに工夫する必要が、当然あります。

その方が、あらゆる意味で講師も受講者も「有意義」な時間を共有出来るはずです。

ただ、我々はあくまでも「臨床家」であって「講義屋さん」ではないので、別に「教育技法オタク」になる必要はないとは思うけど、参考になる部分はしっかりと参考にして、

 

自分の血肉にするべきだと思います。

(最低限の技法は身につけ、それを最大限に生かす、という心持が大事じゃないかな、と思います。)

そんでまた、こういうことが、普段の臨床に生きてきたりするんです。

(患者さんに一生懸命説明しても、それが伝わんなかったら・・・、ねえ?)

午後はラストまでビッチリ、シリーズ講義「傷寒雑病論」が大人気の、愛媛の水本淳先生による、気合の入った実技指導でした。

水本先生班は小人数だったので、きめ細やかに基本を押さえつつ、かつ時折マニアックなご指導で、これまた色々な気付きをいただきました。

そして終わった後は飲み会・・・。

そして最終の新幹線で新宿に・・・。

そして今朝から鍼しまくり・・・。

これなかなか、イイ感じであります!!

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