東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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肩こりと東洋医学 3

2014.11.03

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これまでのお話・・・

肩こりと東洋医学
肩こりと東洋医学 2

では、続きいきます!!

 

◆肩こりは日本人のみ!?

前回、英語では肩こりに相当する訳語はなく、中医学の分類においても、イマイチ的確な概念がない感じがする、というお話をしました。

実はフランス語や、ドイツ語にも、なかなかいい訳語、概念はないようです。

ではいよいよ、この「肩こり」という、実にありふれた症状は、日本人のみのものなのか!?という思いがよぎります。

これに関して、栗山茂久という先生が、『歴史の中の病と医学』という書籍の中で、「肩こり考」という論考を述べており、非常に参考になるので紹介します。

もともと、「肩がこる」という言葉(動詞)は、夏目漱石の『門』が初出だったそうで、他には5000円札の樋口一葉の作品の中にも

「肩がはる」

と出て来るそうですが、明治以前の文献にはこの表現はみられないそうです。

しかし、「肩がこる」ということを示しているのであろうと思われる言葉であれば、江戸時代の諸文献にもみられるようです。

江戸時代の文献では、「肩凝り」のことを「痃癖(けんぺき)」と呼んでいたようですが、この「痃癖」という病名は、もともと中国では、

「脇腹が弓の弦のように突っ張って痛むもの」

という意味だったようで、我々が言う”肩こり”とは、全く異質のものでした。

これに関して、なぜこのような誤用がなされていったのか、というところで、栗山氏は、当時の社会状況を挙げています。

徳川幕府は100年以上戦乱のない平和が続き、安逸な状態が続いていたこと、また、士農工商という身分制度がキッチリと分類され、経済的にも

”スムーズな循環”

が重要視される社会構造だったことから、

”そのスムーズな循環が滞る”

ことを非常に「悪」と意識する土壌があったのではないか、と考えておられます。

安逸も、結局は気の滞りを助長しますしね。

江戸時代に『養生訓』というたいへん有名な本を書いた貝原益軒(1630-1714)も、病の主たる原因として、

「虚」と「滞り」

を挙げております。

また、江戸時代のたいへん有名な医師である後藤艮山(1659-1733)も、「一気留滞説」を掲げ、その門人である香川修庵(1683-1755)も、

その主著である『一本堂行余医言(いっぽんどうこうよいげん)』の中で、一巻で総論を述べた後に、二巻では滞りの病である「癥(ちょう)」について述べています。

貝原益軒、後藤艮山、香川修庵についても、そのうち紹介しましょう。)


当時の医者たちが、いかにこの「滞り」
注目していたかがよく分かりますね。

 

 

人体における万病の元としての「気の滞り」に着眼すると、その身体表現としての「肩こり」に自ずと注目するのは、イメージとしてよく分かります。

 

(まるで現代ですよね)

 

当時の日本人にとっては、そういう社会的な状況が背景にあり、「痃癖」の、”弓の弦のように張った”という表現が、身体感覚としてしっくりくるのは、

 

いわゆる日常的な「肩こり」だったのかもしれませんね。

続く

 

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デング熱、解熱剤で重症化

2014.09.22

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なかなか収束に向かわない、デング熱ニュース。

(さらに…)

代々木公園封鎖!!

2014.09.04

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こないだ、代々木公園の蚊でデング熱!?という記事を書きました。

(さらに…)

「鼻閉・鼻汁」について喋ってきました!!

2014.09.03

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短かった夏休みも終わり、今日から東洋鍼灸専門学校での講義が再開しております。。。

今日は

「鼻閉・鼻汁」

について喋ってきました。

清明院では結構多い、”鼻”関係の症状の御相談。

一番多いのは花粉症等のアレルギー性の鼻炎ですが、他にも蓄膿症など、色々な相談を受ける場合があります。

こういった慢性の鼻症状に対して、鍼灸治療は症状緩和に大変有効であるけれども、これの完治を目指すとなれば、実はなかなか大変なのです。

頭面部には、7つの穴があります。

即ち2つの目、2つの耳、2つの鼻、1つの口です。

これを東洋医学では”七竅(しちきょう)”と呼んだりします。

(因みに、この七竅にさらに肛門と尿道を加えて”九竅(きゅうきょう)”という場合もあります。)


これらはどれも非常に特殊な器官でして、それぞれ非常に特殊かつ重要な機能が与えられております。

これらが病んだ場合、非常に繊細な器官であるせいか、局所に十分に気血を巡らせても、関連する臓腑の不調和を正しても、なかなか動きが鈍い場合が多いように思います。

一度悪い状態で安定してしまうと、戻すのに非常に手間がかかる組織、という印象ですね。

だから早めに手を打つことが重要です。

まあ、時間が経ってしまった場合でも、症状の除去だけでなく、腰を据えて一定期間キチッと治療すると、いい結果が得られることが多いと思います。


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大暑!!

2014.07.27

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23日から、24節気では「大暑」であります。

大暑とは・・・、

「一年中で最も暑さが厳しい時期」

という事になっています。

確かにそうですね。(笑)

いやー毎日毎日、暑い暑い!!

しかし、僕は暑いの大好きです。

僕の地元は、日本一暑い地域、群馬県前橋市。

都内の暑さも、どうってことない。

むしろテンション上がります。(笑)

・・・まあ、暑い暑いと文句や不平不満ばかり言っている人は、もし涼しいところに住んでも、今度は違うことで不平不満を言うんではないでしょうかねえ。(苦笑)


こういう暑い時期に流行る病気というのは、大体決まってますね。

今週も関東を中心に”ヘルパンギーナ”なんていう病気が流行っているというニュースがありました。

まあいわゆる「夏カゼ」ってやつですね。

他にも、熱中症もそう、クーラー病もそう、下痢など、消化器症状もそう。

「熱中症」について(その6) 参照

どうなるか分かってれば、前もってどうすれば予防できるか、考える事が出来ます。

もし発症しても軽く済むし、粛々と治療に移ることができます。


イヤー鍼はホントによく効く。

毎日実感します。

 

世界中全員やるべきだ。

 

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クーラー病

2014.06.05

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明日から24節気では「芒種(ぼうしゅ)」ですねえ。

芒種とは・・・、

「6月6日頃 芒種とは稲や麦など”穂が出る穀物の種を蒔く”という意味で、この頃は種まきを始め農家の忙しくなる時期で、

ちょうど梅雨に入る頃で、少し蒸し暑くじめじめする時期。」

だそうです。 

 

参考サイト 暦生活

・・・で、今日は東京も大雨。

今日から関東甲信越が梅雨入り。

恐るべし、24節気。

最近気になっているのが、数日前から真夏日が続き、患者さんの職場でも、清明院でも、いよいよ、やだけど観念して、

クーラーを入れました。

クーラーがついてから、体調を崩す人がチラホラ。

いわゆる「クーラー病」ってやつです。

あれを治療するときにうるさいのが、「湿邪」の存在。

「湿邪」を含む記事 参照

クーラーの冷たい風で外から冷やされて、体の中には「湿邪」とか、「湿熱」が発散できずに籠っている場合が多く、

色々な症状に”重だるさ”を伴うのが特徴です。

これは治療しても、”その場で劇的にスッキリ”とはなかなかいかず、治療後、少し時間が経ってから、排便、排尿、発汗等の、

”湿邪が排出された”

というイベントを経て、治っていくケースが多いようです。

患者さんによって出方が違うので、なかなか興味深い。

・・・まあでも、気をつけましょうね、クーラー病。(笑)

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患者さんとのお別れ

2014.03.13

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今日、ある患者さんとお別れしました。

去年の夏から診ていた患者さん。

この仕事をしていて、辛い瞬間の一つです。

最後は大変安らかだったそうです。

最後まで東洋医学の医者の端くれとして、診させてもらえたことがありがたいです。

この患者さんも、初診の時点ですでに末期状態でしたが、西洋医学の処置にはあまりいい印象を持っておらず、

藁をもすがる気持ちで、鍼を受けた方でした。

治療を初めて一か月ほどした時、初診時と比べてずいぶん元気になった頃、

「こんな風に元気になれたのは、鍼のおかげだと思っています。」

と言われたことが、嬉しかったです。

・・・んー、まあ、こういう、僕に色々なことを教えてくれて、旅立っていった、何人もの患者さん達の魂が、

僕の鍼には力強く宿っていると思って、明日も明後日も、僕も最後まで、鍼をやります。

 


合掌

 

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海が呼んでいる!

2014.03.10

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今日なんか超寒いですが、風や空気、日差しから、徐々に春が来るのを感じます。

(さらに…)

「柴胡桂枝湯証」という状態 その2

2014.02.04

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前回のお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態
   参照

 

では続きです。

 

前回、柴胡桂枝湯は、「小柴胡湯+桂枝湯」である、というお話をしました。

 


・・・ということは、柴胡桂枝湯を理解するためには、まずは小柴胡湯と桂枝湯を理解せねばなりません。

 


まず、「小柴胡湯」という薬は、

・柴胡
・半夏
・生姜
・黄芩
・人参
・大棗
・甘草

という、七味の生薬で構成されています。

 


この薬は、東洋医学的には無数にある、カゼひきの病態パターンのうち、”少陽病”という概念でとらえられるパターンの代表格です。

 


ここで、「少陽病」というのはどういうものかというと、

 


「口が苦くて、咽が乾いて、めまいがして、暑がったり寒がったりし、脇腹から肋骨の辺が詰まった感じがし、食欲不振、

胸がモヤモヤして嘔吐したり、あるいは胸がモヤモヤするだけで嘔吐しなかったり、あるいは腹痛し、あるいは動悸し、

小便の出が悪く、あるいは咽の乾きがなく、微熱があったり、咳が出るもの」

という、長ったらしい、しかもややこしい定義の、カゼの1パターンです。

 


これは非常に幅が広い概念だといえます。

 


でまあ、これを治す代表選手が小柴胡湯、ってわけです。

 

・・・で、「桂枝湯」はどうかといえば、

・桂枝
・芍薬
・生姜
・大棗
・甘草

という五味で構成されております。

(因みにこのうちの生姜、大棗、甘草の三味は、小柴胡湯とカブっていますね。)

 


桂枝湯は、”太陽病”というパターンの中の、”太陽中風証”というカゼ引きの、代表的な薬といわれます。

 

ここで「太陽病」というものの定義は、

「脈が浮いて、頭やうなじが痛くて寒気がする状態」

であり、その中の「太陽中風証」というのは、上記の状態に加えて、

 

「汗がダラダラ、ジトジトと止まらないような状態」

 

のことです。

(かなりザックリ言うと、ですが。)

 


太陽病というのは、カゼを引いた、つまり、風邪(ふうじゃ)や寒邪(かんじゃ)を中心とした外邪に侵襲された場合、最初(初期)になりやすい状態です。

 


まあ、それを治す代表選手が桂枝湯、ってわけです。

「風」「火」について
「寒燥」について   参照

 

 

この「桂枝湯」という薬は、実は漢方薬の王様みたいな薬でして、かの後漢代に著された、漢方薬の聖典とも言われる『傷寒論』の一番初めに出てくる薬も桂枝湯ですし、

 

清代の温病学の聖典とも言われる『温病条辨』の一番最初に出てくる方剤も桂枝湯なのです。

 

 

このことは重く見る必要があると思います。

 

 



 

まあまとめると、少陽病と太陽病が同時に起こっているような場合に、それを治す薬が柴胡桂枝湯である、と言えます。

 


また、小柴胡湯と桂枝湯、この2つの薬の構成生薬を見ると、小柴胡湯に、桂枝と芍薬を加えたのが柴胡桂枝湯、とも言えます。

(それぞれの分量抜きに考えれば、ですよ。)

「柴胡桂枝湯証」という状態 その3   に続く。

 

 

◆参考文献

 

神戸中医学研究会 編著『中医臨床のための方剤学』医歯薬出版株式会社

神戸中医学研究会 編著『基礎中医学』燎原

 

 

 

 

 

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「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態

2014.02.03

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有名な漢方薬に、「柴胡桂枝湯」という薬があります。

 

この薬がよく効くような状態の患者さんを、鍼できれいに治せると、特にこの時期、大変に喜ばれます。

 

蓮風先生もたまに講義の中で、

「漢方薬の先生にかかるなら、この”柴胡”という薬を巧みに使える先生にかかりなさい。」

とおっしゃいます。

 

東洋医学の聖典である『傷寒論』という本には、実にたくさん”柴胡”と”桂枝”が出てきます。

 


この「柴胡桂枝湯」という薬、中身は

1.柴胡(さいこ)
2.半夏(はんげ)
3.桂枝(けいし)
4.黄芩(おうごん)
5.人参(にんじん)
6.芍薬(しゃくやく)
7.生姜(しょうきょう)
8.大棗(たいそう)
9.甘草(かんぞう)

と、実に9種類もの生薬が入っております。

 


漢方薬の先生は、こういうのを全て機械的に暗記しているのかというと、違うようです。

 


この薬は、もともと”小柴胡湯”という薬に、”桂枝湯”という薬を足したものであり、別名”小柴胡湯合桂枝湯”なんて言われたりします。

 


漢方の先生はこうやって、ある代表的な処方同士を組み合わせたり加減したりして、微妙に効き方を調整しているのです。

 

生薬一つ一つの効能も、もちろん大体把握はしていますが、方剤を自由自在に使い分けるためには、それ以上に、

「代表的な方剤名と、それが作用する範囲」

というものをよく理解しているのだと思います。

 


「柴胡桂枝湯証」という状態 その2    に続く。

 

 

 

 


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