東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの声(20代女性 子宮頸がんの疑い、繰り返す流産、子宮外妊娠、肩こり、腰痛、頚痛、歯痛、つわり、めまい、発熱、だるさ、むくみ等)

2014.09.11

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。


20代女性 会社員


【症状】子宮頸がんの疑い、繰り返す流産、子宮外妊娠、肩こり、腰痛、頚痛、歯痛、つわり、めまい、発熱、だるさ、むくみ等


清明院に通い始めたきっかけは、度重なる流産や子宮外妊娠でした。

他に、子宮頸がん予備軍として診断され、病院に通うも、良くなったか進行してるか?の経過観察のみで、改善方法が無いことに、

不安と不満があったからです。

また、ずっと悩まされていた肩凝り、腰痛等もついでに一緒に治せられればなー…と言う気持ちがありました。

最初の診察は問診も含め約3時間。

問診の前に、自分自身の身体についての様々な質問事項が書かれたカルテを渡され、こたえられる範囲で回答。

その後、先生がそのカルテを見ながら詳しく問診。

身体的な事から、家族構成、初めて痛みが出た時の状況や環境、感情等。

その後、診察へと移っていく感じでした。

人によっては、何でこんなに聞かれないといけないのか?と思うかもしれませんが、私には自身の身体と感情とに向き合い、

紐解いていく時間が出来て、すごく腑に落ちました。

その最初の診察の段階で、とりあえずここに通ってみよう!と思えました。

その後、腰痛だったり、首の筋を痛めたり、肩凝り、虫歯…と色々な症状でもお世話になり、あとは子宮頸がんの症状が進行しない為に通っている感覚でした。

ところが、清明院に通い初めて約3ヶ月で妊娠反応!

先生に妊娠報告すると、そこからは妊娠で出るあらゆる不調に対応し不安を軽減させてくれました。

(先生のゆるーい対応が緊張をゆるめてくれます(笑)

つわり、めまい、貧血、発熱、だるさ、むくみ等。

しかし、そうはいっても、やっぱりまた流れてしまうのではないか?という不安がずっと拭えなかったのは確かでした。

でも、5ヶ月を過ぎた辺りからお腹の中の子の生命力、鍼治療の力、自分の前向きな気持ちを信じようという気持ちにシフトチェンジしていきました。

今までの他の症状緩和を体感してるからこその信頼感ですね。

そして、通い初めて一年未満で無事元気な赤ちゃんを授かりました♪


本当に感謝としか言いようがないです。


また落ち着いたらお世話になるつもりです。

【清明院からのコメント】

最近、忙しさにかまけて「患者さんの声」を書いていただくことを長らく怠っていましたが、やっぱり治った患者さん全員に書いてもらわなきゃな、

と思えるような内容の「声」をいただきました。(苦笑)


この方の「声」も、同じような症状、悩みを抱える患者さん達の、大いなる助けになるんじゃないでしょうか。

この方は、関西の大先輩の紹介で来院されました。


それもあって、患者さん自身が仰っておられるように、初診の段階から当院の治療スタイルを信頼していただけていたようで、

たいへん治療を進めやすかったです。


初診の診察後、

「肝鬱気滞(かんうつきたい)、肝血虚(かんけっきょ)」

と証を立てて治療を開始したところ、1診目から劇的な良性の変化が現れ、その後も順調に治療を進めることが出来ました。

現在、不妊症の患者さんは非常に多いですが、意外とこの方のように、妊娠はするけど育たない、流産を繰り返してしまうとか、

妊娠したはいいものの子宮外妊娠だったとかいう、いわゆる「不育症」の方も少なくありません。

鍼灸では当然、不妊症にも不育症にも、東洋医学の見地から対応できます。

また、妊娠中や、妊娠前の時期に伴う、様々なトラブルにも、この方のように、ことごとく鍼灸で対応していきます。

病院のように、薬を使った方法だと、初産の妊婦さんは特に、胎児への影響を考えて、たとえ症状が抑えられたとしても、

非常に不安になりますので、使いたくない、というのが本音でしょう。

事実、婦人科から薬をもらったものの、怖くて飲めていない、という患者さんは非常に多いです。

しかもその不安感が、諸症状をさらに重く、取れにくくしたりします。

しかしそうであれば、それらの症状を初めから鍼灸治療で難なく改善できれば、この方が仰っているように、妊娠時の不安解消に繋がり、

ポジティブな考え方を持つことに繋がります。

そうすると、結果的に生命力が鼓舞され、流産しにくく、正常妊娠しやすくなります。

まさに東洋医学の「心身一如」を体現された症例だと思います。

 

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(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場

2014.09.09

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9.7の日曜日は、大阪で行われた、(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場に参加してきました!!

私用により、今回は午後からの参加となりましたが、午後は藤本蓮風先生と、内科医の村井和先生による症例発表

「末期癌の疼痛、腹水の症例」

でした。

この症例は、北辰会の講師で、内科医である村井先生が、蓮風先生の指示を仰ぎながら末期がんの患者さんに鍼治療を中心に行い、

見事腹水や疼痛を好転させ、最後は麻薬系の鎮痛剤や輸液、輸血など、西洋医学的な治療をすることなく、安らかに亡くなった、

という症例です。

本来の鍼灸医学は、患者さんの最後の、こういう場面に、大いに積極的に関わることが出来るのです。

それも、単に気休め的にではなく、治療として、です。

この事実を、全鍼灸師はもっとよく認識するべき、と思います。

ただ、蓮風先生も繰り返し強調しておられたように、これをやるには、術者自身に相当の覚悟と勉強量と技量、

また、患者さんとの緊密な信頼関係が、当然必要になります。

これをなしに、カッコだけ真似をすれば、それこそ訴訟問題です。

このことを、厳密に、また正確に、理解せねばなりません。

そして、常にこういう症例を鍼灸業界、医療業界に突き付けてくる、蓮風先生の刺激的な姿勢、見習いたいと思います。

その後は藤本彰宣副代表による刺鍼実技デモ、関健二先生による講義「望診、脈診の基礎知識」

非常に重厚なスタンダードコースだったと思います。

今回は学生の皆さんが多かったようですが、リアクションはどうだったんでしょうね。

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物理的に厳しい

2014.07.15

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こないだ、初診に見えた患者さん。

(さらに…)

いい刺激を与え続ける

2014.06.21

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今日見えた新患さん。

かなり遠方、神奈川の奥の方から見えた。

激痛。

御主人の車で何とか来院。

治療後、良性の変化を診たが、次回来れるのが来週(1週間後)だという。

う~ん。。。

それだとおそらく「イタチゴッコ」になる。

こっちとしては、激痛を脱するまではガンガン詰めて治療したい。

そこで、帰りがけに漢方薬の先生を紹介して、漢方をもらって帰ってもらうことにした。

鍼灸であれ漢方であれ、病気になった時は、

”体にいい刺激”

を与え続けることは大事。

・・・ま、こういうケースもある。

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お腹と手足、どっちに鍼するか。

2014.04.04

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長いこと疑問に思っていた。

今でも迷う時はある。

でもどうにか、少しは明確になってきたように思う。

結局は陰陽ね。

全身の気血津液のバランスを整えるのに、鍼灸するのはお腹か背中か、手足か体幹部か、とか、左右を整えるのに、右に刺すか左に刺すか、とかね。

人間の体って、診れば診るほど、教科書通りになってない。

まあ、西洋薬の長期服用の影響なんかもあるんだろうけども。

しかし今日のあの症例は勉強になったなー。。。

あのパターンでああいう脈の変化をするかー。。。

鍼の神様、あざーす。(*‘∀‘)

(意味不明なブログですんません、でも毎日、臨床中の心の声はこんな感じです。(笑))


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オカルトと東洋医学

2014.03.26

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たまに、バカにした感じで、

「東洋医学はオカルトだ!」

と仰る人がいる。

別にそういう人は、好んで東洋医学の治療なんて受けないだろうから、別にムキになって反応する必要もないと思うけど、

今日はちょっとこの問題について考えてみたい。

(ふと、気分的に考えてみたくなった。)


ことさらに、

「東洋医学なんてものはオカルトだ!」

とか、

「東洋医学なんてものは宗教だ!」

とか、

「東洋医学なんてものは非科学だ!」

とか言いたがる人に限って、残念ながら、ろくな「オカルト観」「宗教観」「科学観」も持ってなかったりして、

 

まあ何となくそういう、どっかの有識者から聞いたような言葉を使って、要するに東洋医学のことを大したものじゃない、と言いたい、(論評したい、侮蔑したい)だけのような、

”ただ単に、何となく、人のことを上から目線で評価したい”

というだけの、とるに足らない姿勢(生き方?)が、そういう人からは往々にして見え隠れする場合があり、そういうものには、

一抹の不快感(というか小賢しさ)を、感じないでもない。(苦笑)


僕や、僕の先輩たち、後輩たちがどんなに、うまくいった症例(事実)を発表しても、研究成果を発表しても、今後も、残念ながらこの意見は後を絶たないような気がしています。

 


 

そもそも、「オカルト」とは、どういう意味なんだろう。

 


辞書によれば、


1 超自然の現象。神秘的現象。

2 目に見えないこと。隠れて見えないこと。

とあり(『デジタル大辞泉』より引用)、wikipediaによれば、

[形容詞] 神秘的な・密教的な・魔術の・目に見えない。

[名詞] 秘学・神秘(的なこと)・超自然的なもの。

とある。


・・・ん?


あれ? 部分的には、さっきの論評、当たっているような。。。(笑

まあ、一般にいわれる「東洋医学」というものの定義を簡単に言えば、


「鍼灸、漢方薬などを”正しく”施すことによって、人体の「気」が”正しく”動き、結果的に「治る力」が賦活化され、あらゆる病気が治るということの根拠となる、

経験的事実と、それを普遍的に、一定の再現性が担保された形で説明しうる、人体、及び疾病に対する体系的な理論の、東アジアにおける数千年分の集積」


これが東洋医学ではないでしょうか。(竹下私見)

 

鍼灸、漢方薬によって、気が正しく動くということは、東洋医学の立場からすれば

「ごく自然的な、人間にもともと備わった”治る力”」

をフォローしただけのことであります。

 


ですから”ごく自然的”な話であって、”超自然的”という表現は当たらないように思います。

 

ですが、「気」というものの存在が、現時点で機械的に測定したり、数値化したりできないものである以上、現代の世界は、現代物理科学が現象理解の一般的なものさしですから、”神秘的”とは言えるでしょう。


また、東洋医学には、人体を流れる気の中でも、人体の表面から、少し離れた部分にも流れると理解できる

「衛気(えき)」

なんてものが解釈できますが、これはまったく目に見えません。

ですから、目に見えないものを、あるものとして相手にしてるからオカルトだ!と言われれば、当たらずとも遠からずなんですが、

患者さんそのものや、患者さんに対する治療効果そのものは目に見えるわけなので、その意味ではオカルトじゃないでしょう。

 


また、何か秘密になっている内容があったり、気の神秘性そのものを探求していく学問ではないので、”密教的”とか、”秘学”という表現も当らないでしょう。

 


 

・・・あとは”魔術”か。

 

次回に続く。(笑)

 

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『皇漢鍼灸醫学雑誌』

2014.03.06

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最近、縁あって、この『皇漢鍼灸醫学雑誌』という書物に出会った。

この雑誌が書かれていた時代は明治。

書いていたのは「皇漢鍼灸醫学会」という学会の面々。

この明治時代は、維新があり、開国し、欧米列強に対する富国強兵政策の流れの中で、ついに、

”西洋医学を修めたもの「のみ」を医師とする”

と決まった時代。

 

(明治7年(1872年)「医制」の制定)


この、東洋医学としては不遇(というか受難)の時代に、浅田宗伯、山田業広、和田啓十郎、湯本求真など、アツいアツい東洋医学の医者がいたことは知っていたが、

どちらかというと漢方薬の話が多く、鍼灸の医者の話はあまり聞かなかった。

・・・でも、やっぱりいたのね。(笑)

アツい鍼灸医☆

雑誌の内容を読むと、それでもやっぱり西洋医学の話が多いが、随所に散りばめられた当時の先生たちの態度は、今の僕らと通じるところもある。

時代に迎合するではなく、この医学の本質をこそ訴えよう、この医学にはその力がある、という立場。

文章の端々から、鍼灸医学にかける真剣さが伝わってくる。

まだザッとしか目を通してないけど、面白かったのは、この皇漢鍼灸医学会の主幹である辰井文隆先生の言葉。

「湯液は内を治し、鍼灸は外を治す、という考え方は、間違って理解されている!」

という指摘。

湯液は湯液、鍼灸は鍼灸だ。

もっと言えば、鍼は鍼、灸は灸。

どれも独立した立派な医術だ。


この時代の真剣さと危機感が、うらやましく思う時もある。

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「柴胡桂枝湯証」という状態 その6

2014.02.25

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これまでのお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態
 
「柴胡桂枝湯証」という状態 その2
            
「柴胡桂枝湯証」という状態 その3
                
「柴胡桂枝湯証」という状態 その4
     
 「柴胡桂枝湯証」という状態 その5
                   参照

 


では続きです。

 

というか、そろそろいったん終わります。(*‘∀‘)

 


僕のような、しがない鍼灸師ごときが、この、非常に、専門的知識と経験なくしては語れない、漢方薬というものについて、あれこれエラそーに語ってると、

 

漢方家の先生方から怒られちゃいますんでね。(笑)

 


まあ今回、

「柴胡桂枝湯」

という、非常に有名な漢方薬の紹介を通じて、

「小柴胡湯」と「桂枝湯」

とか、それを考える上でバックボーンになる考え方としての

「六経弁証」

や、

「合病」「併病」「壊病」

という、いわゆる”カゼ”に対する東洋医学的な考え方の基本中の基本を紹介しました。

 

僕ら鍼灸師も、漢方薬と手法は違えど、いわゆる”カゼ”を治療するときは、こういう考え方の素養がないと、無理だと思います。

 


カゼだからどこそこのツボに鍼だとか灸だとか、そんなもんじゃないんです、東洋医学は。

 


だから、例えば「柴胡桂枝湯」を飲むことで起こるような変化を、鍼でやろうとすれば、参考として挙げられるツボはいくつかあるけど、

実際は無数のパターンが存在するし、手法(刺し方)も含めて無限にある、と思います。

 

大事なのは、その患者さんの病態が、今まさに「柴胡桂枝湯証」の状態に相当するかどうかが、その術者に分かっているかどうか、ということなんです。

 

そうであれば、ツボがどこであれ、手法がどうであれ、治療した後の変化から、その治療が間違っているか間違っていないか、あるいはもっといい方法はないか、という検討が出来るのです。

 

東洋医学的に。

 

「柴胡桂枝湯証」という状態 その7    に続く

 

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「柴胡桂枝湯証」という状態 その5

2014.02.18

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これまでのお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態
 
「柴胡桂枝湯証」という状態 その2
            
「柴胡桂枝湯証」という状態 その3
                
「柴胡桂枝湯証」という状態 その4
                         参照

 


では続きです。

 

前回、東洋医学において、いわゆる”カゼひきさん”を考えるうえでの基本となる、6パターンの分類を紹介しました。

 


そういう風にカゼひきさんを6パターンに分けて考えることを「六経弁証(りっけいべんしょう)」なんて言ったりします。

 


その六経弁証の六通り、一つ一つのパターンが、場合によっては「同時に」出てくる場合がある、というお話もしました。

 


この話のテーマである「柴胡桂枝湯」は、その6パターンの中の”太陽病”と”少陽病”が同時に起こった場合だ、という話もしました。

 

そうやって、同時に出てくる場合にも、実はその出方によって、分類があります。

 


それを「合病(ごうびょう)」とか、「併病(へいびょう)」と言います。

 


「合病」の場合は、上記の6パターンのうち、2,3のパターンが同時に、先後の別なく同時に発生するものをいい、

 


「併病」の場合は、あるパターンが治らないうちに次のパターンが生じたもので、先後の区別があるものを言います。

 


因みにちょっと話は逸れますが、「壊病(えびょう)」という考え方もあります。

 


これは6パターンのうち、あるパターンを呈していたものに対して、間違った治療をして、悪化させてしまい、違うパターンに移行(悪化)してしまったモノを言います。

 


・・・まあさておき、たとえ、太陽病と少陽病が同時に存在するケースであっても、「合病」と「併病」では、治療方法が違います。

 


漢方薬が違います。

 

ということは、鍼灸で言えば、ツボが違ったり、同じツボでも刺し方が全然違ったりするわけです。

 


こういう風に考えていくと、単なるカゼひきと言っても、東洋医学ではめちゃめちゃ多彩なパターン分けを想定している、ということです。

 

西洋医学では、鼻水やせきやくしゃみ、のどの痛みや節々の痛みなどがあった時、単なるカゼか、インフルエンザか、アレルギーか、ということを非常に重要視しますが、

 

東洋医学では、たとえば上記のような分類方法を使って、カテゴリー分けして治療します。

 

(もちろん、いわゆる”カゼひきさん”を考える上での物差しは、六経弁証だけではありません。)

 


「柴胡桂枝湯証」という状態 その6    続く

 

 

 

 

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「柴胡桂枝湯証」という状態 その4

2014.02.09

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これまでのお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態
 
「柴胡桂枝湯証」という状態 その2
            
「柴胡桂枝湯証」という状態 その3
                      参照

 

 


では続きです。

 

 

ここまでで、柴胡桂枝湯という薬は、小柴胡湯と桂枝湯を合体させた薬であり、東洋医学的なカゼひきのパターン分類である、

「”太陽病”と、”少陽病”が同時に存在する場合」

に治療する薬である、というお話をしてきました。

 


今日はこの、

1.東洋医学的なカゼ引きのパターン

と、

2.そのパターン分類が、同時に存在する場合

について簡単に触れておきます。

 

1.については、張仲景が書いた、東洋医学の大古典である『傷寒論』の中に、詳しく述べられております。

「張仲景(ちょうちゅうけい)」という人物
『傷寒論(しょうかんろん)』という本    参照

 


カゼを引いた経験なんてのは、ない人はいないだろうと思います。

 


軽いものでは、寒気が中心だったり、ノド痛が中心だったり、鼻水や咳、くしゃみや痰が中心だったり、熱が出たり、頭痛や節々の痛みがしたりします。

 


中等度のものでは、場合によっては下痢になったり便秘になったり、食欲不振になったり吐き気がしたり、めまいがしたります。

 


重症例では肺炎を起こしたり、内臓の機能不全が起こって、命を落とす場合もあります。

 

『傷寒論』にはこういう、いわゆるカゼ引きの各レベルの状況とその治療法が、詳細に述べられております。

 

これが約1800年前の話です。

 

1800年前も、人間はもちろんカゼをひいていたし、医者はそれに真剣に対峙していたんです。

 

『傷寒論』は、著されて以降、約1800年もの間、中国、朝鮮半島、日本で歴代の有名な医師達によって踏襲されつつ批判され、現代でもその価値を失っていないという、怪物のような書物です。

 

 

因みに、単純なカゼにとどまらず、西洋医学的には「腸チフス」や「インフルエンザ」、「マラリヤ」など、重篤な感染症の治療法も含む書物、という解釈もあります。

 

『傷寒論』では、浅いレベルのものから、深いレベルのものまで、

 


太陽病(たいようびょう)     浅い
  ↓               ↓
陽明病(ようめいびょう)    
  ↓               ↓
少陽病(しょうようびょう)
  ↓               ↓
太陰病(たいいんびょう)
  ↓               ↓
厥陰病(けついんびょう)
  ↓               ↓
少陰病(しょういんびょう)    深い

 


という名称を付けて分類し、論じています。

 

(この順番については、諸説ありますがネ。)

 


それぞれのレベルにおいて、

”どういう症状を呈し”、

”どういう所見を呈し”、

”どういう治療をすればよくなり”、

”それはどうしてか”

までが、キッチリと、理路整然と、説いてあります。

 


このパターン分けが前提となり、例えば太陽病と少陽病が同時に現れたり、太陽病と陽明病が同時に現れたりする場合についても論じられております。

 


今回のテーマである柴胡桂枝湯は、要するにこの中の太陽病と少陽病が同時に存在する場合に使う薬なんですね。

 

ちょっと話題が広がってきたので、調子に乗って「柴胡桂枝湯証」という状態 その5 に続く(笑)


(この話題、いいね少ないけど、お構いなし!(爆)・・・決して読者に阿らないアティテュード。)

 

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