東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「柴胡桂枝湯証」という状態 その3

2014.02.05

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これまでのお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態
 
「柴胡桂枝湯証」という状態 その2
               参照

 


では続きです。

 

何やらちょっと難しい話が続いてしまいましたが、小柴胡湯という薬については、以前にもこのブログに何度か登場しております。

 


確認しましょう。
三禁湯(さんきんとう)?
病院での漢方薬の使われ方 その4   参照

 


まあ、よく話題になる薬なんですね。

 


それだけよく効くとも、応用の幅が広いとも考えられますが、どうであれ、薬というのは間違った使い方をすればただの毒です。

 


こないだも患者さんから、病院で漢方薬を出してもらっているが、全然効かない、どうすればいいか、という相談を受けました。

 


漢方薬を飲むならば、漢方薬専門で、何年も、何十年も、真剣に臨床を続けてこられた先生に処方してもらうのが一番いい、というか、その選択「しか」ないと思いますし、

 

僕は患者さんにはいつもそう伝え、場合によっては信頼できる漢方家を紹介するようにしています。

 

鍼灸にしても漢方にしても、生半可な知識や経験で扱える代物じゃない、と思っています。

 


生半可な知識、経験で扱う鍼灸、漢方を受けて、効かなかったり、悪化するという経験をしてしまった人は、大変不幸だと思います。

 


 

まあともかく、柴胡桂枝湯ですが、歴史的には漢の時代の『傷寒論』という古典に初登場します。

『傷寒論(しょうかんろん)』という本 参照

 


そこには、

「寒邪に侵襲されて5、6日経って、発熱し、少し悪寒がし、節々が痛く、少し吐き気がし、みぞおちがつかえるようなものは柴胡桂枝湯で治る!」

と記されております。

 

上記の文章のうち、発熱、悪寒、節々の痛みという症状が”太陽病”、つまり桂枝湯でカバーできる症状であり、

吐き気やみぞおちのつかえ”少陽病”、つまり小柴胡湯でカバーできる症状なのです。

 

では鍼灸ではそれをどうするか、という話も含め、「柴胡桂枝湯証」という状態 その4   に続く。

 

 

 

 

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「柴胡桂枝湯証」という状態 その2

2014.02.04

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前回のお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態
   参照

 

では続きです。

 

前回、柴胡桂枝湯は、「小柴胡湯+桂枝湯」である、というお話をしました。

 


・・・ということは、柴胡桂枝湯を理解するためには、まずは小柴胡湯と桂枝湯を理解せねばなりません。

 


まず、「小柴胡湯」という薬は、

・柴胡
・半夏
・生姜
・黄芩
・人参
・大棗
・甘草

という、七味の生薬で構成されています。

 


この薬は、東洋医学的には無数にある、カゼひきの病態パターンのうち、”少陽病”という概念でとらえられるパターンの代表格です。

 


ここで、「少陽病」というのはどういうものかというと、

 


「口が苦くて、咽が乾いて、めまいがして、暑がったり寒がったりし、脇腹から肋骨の辺が詰まった感じがし、食欲不振、

胸がモヤモヤして嘔吐したり、あるいは胸がモヤモヤするだけで嘔吐しなかったり、あるいは腹痛し、あるいは動悸し、

小便の出が悪く、あるいは咽の乾きがなく、微熱があったり、咳が出るもの」

という、長ったらしい、しかもややこしい定義の、カゼの1パターンです。

 


これは非常に幅が広い概念だといえます。

 


でまあ、これを治す代表選手が小柴胡湯、ってわけです。

 

・・・で、「桂枝湯」はどうかといえば、

・桂枝
・芍薬
・生姜
・大棗
・甘草

という五味で構成されております。

(因みにこのうちの生姜、大棗、甘草の三味は、小柴胡湯とカブっていますね。)

 


桂枝湯は、”太陽病”というパターンの中の、”太陽中風証”というカゼ引きの、代表的な薬といわれます。

 

ここで「太陽病」というものの定義は、

「脈が浮いて、頭やうなじが痛くて寒気がする状態」

であり、その中の「太陽中風証」というのは、上記の状態に加えて、

 

「汗がダラダラ、ジトジトと止まらないような状態」

 

のことです。

(かなりザックリ言うと、ですが。)

 


太陽病というのは、カゼを引いた、つまり、風邪(ふうじゃ)や寒邪(かんじゃ)を中心とした外邪に侵襲された場合、最初(初期)になりやすい状態です。

 


まあ、それを治す代表選手が桂枝湯、ってわけです。

「風」「火」について
「寒燥」について   参照

 

 

この「桂枝湯」という薬は、実は漢方薬の王様みたいな薬でして、かの後漢代に著された、漢方薬の聖典とも言われる『傷寒論』の一番初めに出てくる薬も桂枝湯ですし、

 

清代の温病学の聖典とも言われる『温病条辨』の一番最初に出てくる方剤も桂枝湯なのです。

 

 

このことは重く見る必要があると思います。

 

 



 

まあまとめると、少陽病と太陽病が同時に起こっているような場合に、それを治す薬が柴胡桂枝湯である、と言えます。

 


また、小柴胡湯と桂枝湯、この2つの薬の構成生薬を見ると、小柴胡湯に、桂枝と芍薬を加えたのが柴胡桂枝湯、とも言えます。

(それぞれの分量抜きに考えれば、ですよ。)

「柴胡桂枝湯証」という状態 その3   に続く。

 

 

◆参考文献

 

神戸中医学研究会 編著『中医臨床のための方剤学』医歯薬出版株式会社

神戸中医学研究会 編著『基礎中医学』燎原

 

 

 

 

 

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「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態

2014.02.03

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有名な漢方薬に、「柴胡桂枝湯」という薬があります。

 

この薬がよく効くような状態の患者さんを、鍼できれいに治せると、特にこの時期、大変に喜ばれます。

 

蓮風先生もたまに講義の中で、

「漢方薬の先生にかかるなら、この”柴胡”という薬を巧みに使える先生にかかりなさい。」

とおっしゃいます。

 

東洋医学の聖典である『傷寒論』という本には、実にたくさん”柴胡”と”桂枝”が出てきます。

 


この「柴胡桂枝湯」という薬、中身は

1.柴胡(さいこ)
2.半夏(はんげ)
3.桂枝(けいし)
4.黄芩(おうごん)
5.人参(にんじん)
6.芍薬(しゃくやく)
7.生姜(しょうきょう)
8.大棗(たいそう)
9.甘草(かんぞう)

と、実に9種類もの生薬が入っております。

 


漢方薬の先生は、こういうのを全て機械的に暗記しているのかというと、違うようです。

 


この薬は、もともと”小柴胡湯”という薬に、”桂枝湯”という薬を足したものであり、別名”小柴胡湯合桂枝湯”なんて言われたりします。

 


漢方の先生はこうやって、ある代表的な処方同士を組み合わせたり加減したりして、微妙に効き方を調整しているのです。

 

生薬一つ一つの効能も、もちろん大体把握はしていますが、方剤を自由自在に使い分けるためには、それ以上に、

「代表的な方剤名と、それが作用する範囲」

というものをよく理解しているのだと思います。

 


「柴胡桂枝湯証」という状態 その2    に続く。

 

 

 

 


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腎着(じんちゃく)? その3

2014.01.25

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前回のお話


腎着(じんちゃく)? 
腎着(じんちゃく)? その2
  参照

 

ここまで、”腎着証”について説明してきました。

 


もし、患者さんの病態がこの”腎着証”そのものであるならば、「苓姜朮甘湯」という薬がよく効くよ、ということが『金匱要略』に書いてあります。

 


・・・では、鍼ならどうするか。

 


それを考えるには、この苓姜朮甘湯がいかなるものか、を考えなくてはいけません。

 

この薬の中身は

・茯苓(ぶくりょう)・・・水腫・痰飲の治療および健脾に使用

・白朮(びゃくじゅつ)・・・主として補脾

・甘草(かんぞう)・・・緩和、緩解、鎮咳、鎮痛、去痰薬として

・乾姜(かんきょう)・・・陽虚あるいは寒凝による冷え、寒がり、疼痛

でございます。

 


ザーッとみて気付くのは、腎の臓に対する生薬が入っていないことです。

 

ま、ここがポイントかな、と思います。

 

あくまでも水邪を動かし、散らし、結果的に脾の臓、腎の臓を活性化し、腰に憑りついた水をどかすことで、各症状を治すのです。

 

ということは、刺鍼するポイントは、寒邪、水邪、痰飲を動かす経穴、となります。

 

(全身にたくさんあります。)

 

ちなみに腎、脾、水邪については

「腎」って何ですか?(その11)
「脾」って何ですか?(その9)
カテゴリ 邪気(発病因子)   参照

 

 

・・・とまあ、こんな感じで、漢方薬の話というのは、鍼灸に翻訳して考えることができるのです。

 

東洋医学の文献には、治療の部分が、漢方薬中心に論述されている古典が多いですが、すべて鍼灸に置き換えて考えることができます。

 

そしてそこには、鍼灸治療の様々なヒントや、新たな考え方が隠されています。

 

終わり

 

 

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三禁湯(さんきんとう)?

2014.01.12

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「三禁湯」という名前の漢方薬があります。

 

この薬、実は漢方薬の世界では超有名な「小柴胡湯(しょうさいことう)」という薬の別名です。

 


また、小柴胡湯には「黄竜湯(おうりゅうとう)」という別名もあるようです。

 


・・・三禁?黄竜?? 

 


これ、どういう意味があるんでしょうか。

 


小柴胡湯という薬は、”和解剤(わげざい、わかいざい)”という言われ方もします。

(漢方薬は、その作用でもって、このように色々なグループにグループ分けされます。)

 

”和解(わげ)”というのは、汗をかかす治療も不適、わざと吐かせる治療も不適、便を下す治療も不適な病の場合に用いる手段です。

 

まあ要は病を”ほど良くマイルドにぼかして散らせる”感じでしょうか。

 

小柴胡湯による和解がどういうものかについては、漢方家の間で諸説あるところでしょう。

 

ここは詳しくは漢方の専門家に聞くべきだと思います。

 

鍼灸で和解に相当するような変化を表現するときには、僕はそんなイメージでやっています。

 

ともかく、汗や嘔吐や便を下すやり方を”汗・吐・下(かん・と・げ)”と言います。

 

これを”三法”といったりします。

 

この3つ以外の方法、という意味で、”三禁湯”と呼ぶようです。

 

また”黄竜”というのは、中国の四方(東西南北)を守る神様(玄武、白虎、朱雀、青龍)の中心にいる神様だそうで、

これも、”四方のどこにも偏らない治療”という意味で”黄竜湯”なんだそうです。

 

このように、困ったときに非常に役立つ処方が「小柴胡湯」です。

 

 

 

 

 

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西洋医学との併用

2013.11.29

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今日見えた患者さんが仰った。

「家族から、鍼よりも、専門病院にかかった方がいいと言われているんですが、私としてはこれまで、病院の治療での経過がよくないので、東洋医学がよくて。。。」

と。

こういう場合、清明院はどうするか。

答えは、ケースバイケースです。(爆)

・・・まあ、そう言ってはつまらないので、今日に関しては、

「あ、どうぞ専門病院の先生にもおかかり下さい。それで、その先生の御見解もこちらに教えてください。」

とお伝えしました。

難しい病気になればなるほど、御本人の意向も大事だけど、ご家族の意向も大事。

患者さんがやっている、あるいはやろうと思っている、あるいは家族から勧められている、鍼灸以外のすべての医療をやめさせて、鍼灸治療のみで経過を追えば、

 

その疾患に対して、自分の鍼灸でどれだけのことが出来るのか、ハッキリと結果が出る。

しかし、現代の医療は、難しい病気になればなるほど、病院から出た薬を飲んでいたり、鍼灸以外の何らかの治療を受けている、というのが普通。

もしそれを全て強引に止めさせるならば、鍼灸のみで確実に治すしかない。

そういう、乾坤一擲の大勝負というのは、普段の臨床ではほとんどやらない。

その患者さんに関して、よっぽど自信があって、しかもその患者さんが強硬にそれを求めて、しかもご家族の意向とも一致している場合ぐらいだ。

西洋医学とは、あくまでも「患者さんのための」協力関係。

・・・まあ、こっちが肯定、是認してんのに、頭ごなしに鍼のことを否定してくる、あるいは、肯定してても、露骨にバカにしてくる、

腹立つドクターとかも、まあ居ないことはないけどネ。(笑)

いきおい、喧嘩したくなるけど、そこは、患者さん第一であります。(゜レ゜)


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奇経八脈の謎

2013.11.23

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今日はちょっと難しいけど、楽しい話。

 

中国、宋の時代に、こんなことを述べた人がいる。

 

 「八脈は、衝脈は風府穴の下に在り、

 

督脈は臍の後に在り、

 

任脈は臍の前に在り、

 

帯脈は腰に在り、

 

陰蹻脈は尾閭(尾骶骨の意)の前、陰嚢の下に在り、

 

陽蹻脈は尾閭(尾骶骨の意)の後の二筋に在り、

 

陰維脈は頂の前一寸三分に在り、

 

陽維脈は頂の後一寸三分に在り。

 

凡そ人に此の八脈在り、供に陰神(普通の人が感じられない八脈の通路)に属し、閉じて開かず。

 

惟だ神仙は陽気を以って衝開す、故に能く道を得る。

 

八脈は先天大道の根、一気の祖なり。

 

之を采(と)るは惟だ陰蹻に在るを先と為す、此の脈纔(わずか)に動けば、諸脈皆通ず。


次いで督、任、衝の三脈は、総て経脈造化の源と為す。」

 

・・・と。

(by張紫陽(別名 張伯端 984~1082))

 

上記の文章は、中国明代、あの李時珍(1518-1593)『奇経八脈考』に引用されています。

 

 

李時珍は、張紫陽の説は医家の説と違うけども、一定の評価は出来る、と認めているようです。

 

これを述べた張紫陽という人物は、道教の内丹術の世界では、知らない人がいないような、大家中の大家なんだそうです。

 

この人が著した『悟真篇』という書物は、後漢に書かれたとされる『周易参同契』と並んで、内丹書のバイブルの一つと言われます。

 

この人の説によれば、胎児には奇経八脈が生じているが、出生後、臍帯を切られたことで任督が切れて、奇経八脈が周流しなくなる、ただし、仙人は、陰蹻脈を動かすことで、

 

奇経八脈を通じさせることが出来る、と、主張しております。

で、奇経八脈を通じさせることが出来ると、体の中に薬(内丹)を作り出すことが出来、不老長寿になる、という話です。

 

奇経八脈と不老長寿。。。

 

 

時間をコントロールできるって意味か。。。

 

内丹と奇経八脈。。。

 

 

物質と気の動きの話か。。。

 

胎児と奇経八脈。。。

 

 

腎精と脳髄海と奇経の関わり。。。

 

陰蹻脈と照海という経穴。。。

 

 

腎ー骨ー髄ー脳ー精。。。

 

「八」の神秘性。。。

 

 

森羅万象(宇宙)と「八」。。。

 

臨床と重ね合わせると、色々、興味深い。(笑)

 

スイマセン、最後は妄想ブログになってしまいました。<m(__)m>

 

因みに、張紫陽先生の奇経八脈に対する見解は、李時珍先生も言うように、一般的な東洋医学の成書から見るとかなり独創的であり、東洋医学の一般論とはかけ離れてるので、初学者の方はご注意ください。

 

 

最初は基本的な内容をきちんと押さえるべきです。

 

 

要は、道教と東洋医学では、奇経八脈のとらえ方に違いがあるわけですね。

 

 

これも、医学医療に応用可能でしょう。

 

 



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「”中医学”ってどうなんですかねえー?」(その2)

2013.11.19

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ちょっと前に、

「”中医学”ってどうなんですかねえー?」

という記事を書いた。

鍼灸学校教育では、中医学というものに対して、何やらトンチンカンな批判をする教員がいまだに跋扈しているのが現状と聞きます。

 

(ろくに勉強したこともないだろうにねえ。。。)

ですので、学生さんに対しては、まず中医学に対する誤解や偏見を解くところから始めなければいけないのが、なかなかのジレンマだったりします。。。


まあ、こういう

”まだまだ受け入れられていない学問である”

という事実、現実を通じて、僕らが基本に置いていて、しかも今や世界中の東洋医学教育のベースラインとして定着しつつある

「中医学」

というものを、批判的に眺めてみるというのも、引きの視点で見れば、面白い。

 


自分が医学のベースに置いているものが、ありとあらゆる批判に、果たして耐えうるものなのか、ここを疑ってみるのも、正しい姿勢だと思う。

 


それこそ、極端な懐疑主義者やヒステリックな意見も含めて、だ。

 


”本気”であればこそ、そういうものにも向き合っていきましょう。

 

・・・ほどほどに。(笑)

 


 

かなり前、前回の話とはまた違う先生に、絡まれたことがある。

(笑・・・なんか、よく絡まれるでしょ?まあ僕が生意気そうなんでしょうネ。小さい頃から、慣れてます。)

 


いきなり、

「中医学を鍼灸の分野で使うのは間違ってる!」

というご意見。(苦笑)

 


いつものように、僕が、

「ほう、それは何故ですか?」

と問うと、

「あれは漢方薬を中心にまとめられた理論でしょ?だから鍼灸には使えない。」

と仰る。

 

 

そこでさらに僕が、

「でも、本によっては鍼灸の配穴についても言及されていますよね?」

と言うと、

「確かに。しかしその配穴がおかしい。あれのベースはほとんどが元代以降の歌賦(※)がもとになっている!要は特効穴の羅列みたいなもの。あれでは無理がある、医学と言えない。」

 

と仰る。


※歌賦(かふ)というのは、元代以降盛んに著された、鍼灸の有名古典に出てくる、いわゆる”このツボはこれに効く”ということを歌のようにしてリズムよく並べたもの

・・・この先生の仰ることは、一理あるようで、やはり事実誤認に基づいている。

 

そもそも、漢方薬を中心にまとめられた医学、と仰るが、理論の大本になったのは

『黄帝内経』

つまり”鍼灸の”聖典だ。

 

そして、大前提として、中医学の基本原則は「整体観」と「弁証論治」だ。

「弁証論治」って何ですか? 
「整体観」って何ですか?
     参照

 

ある症状と、ある経穴を直接的、短絡的に結びつけている記載よりも、

「まずは整体観に立脚し、証を弁えて、論理的に治療しましょう」

という記載の方が大前提であり、「証」や「東洋医学的な生理観」についての詳述が中心です。

 

だからまずは、「証」に合致した配穴が先であり、「症状」に対する特定の配穴の指示なんてのは、枝葉末節の話。

 


だから、この先生のような批判は全く当たらない。

 

部分的に当たってるとしても、全然本質的な批判でない。

 


膨大な中医学の「ある部分、枝葉」のみを見て、”木を見て森を見ず”の見地から、揚げ足取り的に一生懸命批判している姿。

 

 

枝葉末節への批判をもって、全部がダメだ、みたいな考え方、物言いは、バカがよくやるやつ。

 

・・・まあ、上記以外にも、この業界にはまだまだ、そういう誤解や偏見、批判のための批判みたいなのが多々あります。

 

鍼灸治療そのものすら、国民に大きく誤解されている現状がある中で、その業界の中に、身内同士で、さらにこういう偏見や誤解が渦巻いていたりします。。。

 


こりゃーなかなかの難事業ですな。(苦笑)

 


でも、鍼はスゴイです。

 


そこはハッキリしてます。

 

毎日、実感してます。

 

その一点が、いつもブチキレかける僕を救ってくれます。(苦笑)

 

 

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さてとー。

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本日は、ようやっと北辰会への提出物を発送できました。。。

(さらに…)

希望

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(さらに…)

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