東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「経絡」って何ですか?(その2)

2012.04.15

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前回のお話・・・

「経絡(けいらく)」って何ですか?

 

では続きいきます!!

 

 

東洋医学をやる者にとって、「気」「陰陽」「五行」という知識、理解は必要不可欠なワケですが、特に我々鍼灸師にとっては、

この「経絡」、そして「経穴」というものに対する深い理解が求められます。

 

これは、僕らの独壇場(のハズ)です。

 


同じ東洋医学でも、気功の先生方よりも、漢方薬の先生方よりも、他の色々な東洋医学者よりも、詳しくなくちゃおかしい部分です。

 

僕ら鍼灸師は、まさにこの経絡、経穴というものを鍼灸で上手に操作することによって、あらゆる病に対応しているんですから。

 


 

・・・前回述べたように、この「経絡」というものは、まさに人体における「気の通り道」です。

 


そしてそれには、メインのルートとサブのルートがあります。

 

(幹線道路とバイパスみたいなもんか)

 

 


ザックリいうと、メインルートが12通りあって、これは絶えず輪っかのように循環しており、サブルートが8通りあります。

 


細かく言えば、この12通りのメインルートの中には、1本のルートにつきそれぞれ4パターンの細かい流れがあり、実際は4×12=48パターンの極めて複雑なパターンで、全身を縦横無尽に巡っています。

 

それでも、それだけでは不十分で、それをさらに8つの特殊な通り道(バイパス的なもの)で補強、補完している、と、東洋医学では考えております。

 


この、メインルートのことを「正経十二経(せいけいじゅうにけい)」と呼び、サブルートのことを「奇経八脈(きけいはちみゃく)」と呼びます。

 

この、サブルートである「奇経八脈」が、来週日曜日、代々木で行われる(社)北辰会関東支部、代表特別講演にて私がお話させていただく内容です。

 

このテーマは、個人的に好きなところで、このブログにも何回か出てきています。

過去記事 「奇経八脈」やります!! 参照

 

 

「経絡」って何ですか?(その3) に続く

 

 

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患者さんの声(20代女性 止まらない咳、嘔吐、精神的な不安定感、体のアンバランスなど)

2012.04.13

 

 

 

 

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久々に、「患者さまの声」をいただきましたので、紹介します!!

 

20代 女性

【症状】幼少から続く、止まらない発作性の咳、嘔吐、精神的な不安定感、体のアンバランスなど

 

清明院にお世話になり出したのは、2年前の2月でした。

症状は、何カ月も長引く、ひどい咳だったのですが、西洋薬も漢方薬も、吐いてしまうので、なかなかいい治療法に出会えず、行き着いた先が清明院でした。

一番驚いたこと。

なんと言っても、細か~いカルテと、長~い問診!

1時間以上も、自分の体について、人と話し合うことなど、今までなかったので、衝撃を受けました。

問診は、

「どうしてそんなことを聞くの!?」

ということも含めて、頭の先から足先まで、自分自身のことを知る時間でしたし、何より、今起きている症状(咳)が、

実は幼少期から何度も何度も繰り返し起きていて、それは、決まった季節に、決まった時間、条件で、似たような感情になっている時に起こっていると分かりました。

体について話している時間でしたが、不思議とその問診は、自分の病気を引き起こしている「心」の傾向を知るきっかけにもなり、

心と体があらためて繋がっていること、どのような症状も、体からの大事なサインなんだと気付くことが出来ました。

キモチをごまかして、慌ただしく生活していると見えなくなっていくものが、竹下院長のワイルドな質問と、どんなことを吐き出してもいいような(笑)包容力によって、

次第に、見えてくるというか、認められるようになってきました。

清明院の治療はとてもマイルドな刺激で、鍼を1、2本しか刺さないのに、まず、心がスーッと開くような状態になり、

その後、体がゆるんでくるのが分かります。

そして、咳が止まってくる、といった感じです。

もちろん、生活があまり忙しくなると、今でも若干の再発はあるのですが、初診の問診の中で、自分のくせを知ることが出来たので、

弱点の季節や環境の時には早めに清明院に行って、体の力を底上げしたりして、なんというか、今まで一人で耐えていた不調に、

二人三脚で対応できるようになった感覚があります。

早めに治療に行くようになって、今まで1カ月から半年も続いていた症状が、2、3回の治療で、通常まで回復します。

また、清明院でのミラクルの一つに、治療中に上あごが動いて、元の位置に戻っていくような感覚がありました。

咳を治療する過程で、顔や骨盤のゆがみが自然に治っていたり、嬉しい副産物がたくさんありました。

本来の自分から、かけ離れて生きていた証拠なんでしょうね。

こうやって、本来の自然な状態に戻ると、「心」が変わってきます。

私にとっての何よりの副産物はそのことだったと思います。

鍼は色んなことに効くけど、私が、人に清明院を紹介する時は、

「”心”に効くよ!」

ということを必ず伝えることにしています。

私自身が2年間通ってみて、そのことで身体が改善したと実感しているからです。

今は、不調が起きたら、まず自分と対話して、食事や生活を見直し、それでも変な時は、清明院で、先生のダジャレを聞きながら、心の回復に努めています。(笑)

 


【清明院からのコメント】

大変、嬉しいお言葉をいただきました。

これを読んで、最近の、ギャグ交じり(というかほぼギャグのみ)のやり取りから考えると、ここまで鍼の奥深い効果が正確に伝わっていたとは!と驚いております。

・・・この方の、初診予約の電話を、よく覚えています。

症状と名前を述べて、予約を入れながらも、咳がキツ過ぎて、何を言っているのか正直よく分からなかったのです。(笑)

待合室でカルテを記入している間も、何度も咳こみ、涙ぐみ、鼻もグシュグシュ、非常に辛そうでした。

・・・ですが、1時間以上キッチリと問診しました。

それは、別にイジめていたワケではなく、この患者さんからの

「本気で困っている、治りたい。治して欲しい。」

という気持ち(魂の叫び?)が伝わったからだし、この患者さんの現在の生活や、これまでの人生といった、大きな大きなバックボーンに、

この病の大きな原因があると直感したからです。

・・・で、実際にそうでした。

診察のあと、「腎虚(じんきょ)≧肝鬱気逆(かんうつきぎゃく)」と証を立て、一回の治療で咳は激減。

それ以来、すっかり鍼のトリコとなり、心も体も楽になられたようです。

初診の時と、表情が、笑顔が、全然違います。

もしあの初診の時、苦しそうだからと言ってすぐに横にならせて、鍼をし、咳のみを治めてすぐに帰していたら、上記のような「患者さまの声」はなかったでしょう。

現象としては「咳」であっても、その東洋医学的なメカニズム、その人のバックボーンをを理解してあげることが、いかに重要か。

体と心が繋がっているということに目を向けることが、いかに重要か。

あらためてそれを勉強させていただいた、貴重な症例だと思っています。

 


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『傷寒論(しょうかんろん)』という本

2012.04.10

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東洋医学をやる者なら、知らない者はいないし、通らない者はいないであろう、古典中の古典に、『傷寒論』という書物があります。

僕もまだまだ全然ですが、こないだも、とある勉強会に参加し、これを長いこと読んでおります。

何度も何度も読んで、解釈し、発見を得ながら、忘れては覚え、一生かけて読むような本だと思っています。

参考 wikipedia(傷寒論)

この書が著された年代は後漢末期の時代、書いた人物は張仲景という人物です。

張仲景については、以前このブログで紹介しました。

過去記事 「張仲景(ちょうちゅうけい)」という人物 参照

この本は、やれ伝染病の治療を論じた本だとか、やれ腸チフスの治療を論じた本だとか、色々な言われ方があるのですが、東洋医学的にいうと、

「寒邪(かんじゃ)に傷(やぶ)られてから、最終的に生命に関わるレベルまでの間に起こる、一連の病理変化の、詳細な様子とその治療法」

が書かれた本です。

「寒邪」については過去記事 「寒燥」について 参照

”傷(やぶ)られる”という表現は東洋医学独特の言い回しですが、要するに”侵入、侵襲される”というような意味です。

寒邪(冷えの邪気)に侵入、浸蝕されて、徐々に正気が弱って、最終的には死んでしまう、その一連の流れを、詳細に詳細に、説いた本です。

 

ここに書かれた多彩な病理変化の描写と解釈から、東洋医学固有の人体観、生命観が十二分に透けて見え、この本を、決して西洋医学のいう伝染病や腸チフスなどの、

 

特定の疾病「のみ」の治療方法を述べた本としたり、単なるカゼのステージ分類の本、と落とし込むのはもったいないと、個人的には思っています。

そしてこの本における各病態に対する処置は、湯液(いわゆる漢方薬)によるものが中心です。

鍼とお灸も出て来ますが、どちらかといえば完全に脇役です。

学生の頃、とある先生から、

「『傷寒論』は漢方薬の本だから、鍼灸師が読んでもあんまり役に立たないよ。」

と、聞いたことがあります。

 

 


その当時は僕も、へー、そんなもんかなあ・・・、と思って聞いていましたが、今ではその先生の考えは間違いだと思っています。

先ほども言うように、『傷寒論』が漢方薬の本、なんていう、浅すぎる解釈はイカンと思います。

『傷寒論』が、漢方薬を扱う先生方にとっての基本であることは確かですが、我々鍼灸師だって、『傷寒論』の内容をもし知らなかったら、

恐くて外感病の治療なんてできません。

なぜなら、『傷寒論』の内容を知らないと、患者さんの症候も、ある治療をした後の変化も、それが何を意味するか、考えようがないからです。

『傷寒論』には、人が病んでから死に至るまでの各レベルにおける詳細な様子が書かれているため、拡大解釈をすれば、どんな病にも応用が出来るし、

各レベルでの治療法を考えることが出来、予後の予測をすることが出来るのです。

だからこの本は鍼灸師にとっても、必須の書なんです。

『傷寒論』については、まだまだ書きたいことが山ほどありますので、折に触れて、あまり専門的で難しくならないように紹介していこうと思っています。

 

 

 

 


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「散木(さんぼく)」という言葉

2012.04.08

 

 

 

 

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あまり聞き慣れない、この言葉・・・。

 

意味はというと、『デジタル大辞泉 』によれば

材木として役に立たない木。また転じて、役に立たない人のたとえ。

 「尊氏、直義といふ者あり、―の陋質(ろうしつ)を恥ぢず」〈太平記・一四〉

だそうです。

(なにやらキビシイネ~。)

 

・・・とある、東洋医学に興味を持った若い医師が、漢方医学の大家に入門し、その診療を見学し始め、約1年がたった頃の、冬の日。

 


漢方薬に加えて、鍼灸治療にも興味が出てきたこの医師は、師匠に向かって、

「鍼灸の、いい先生を紹介してくれませんか。」

と聞いたそうです。

 


すると、その師匠は、寒い日なのに急に窓を開け、

「(庭にあった一本の木を指して)アレを見なさい。根元から枝分かれしているだろう。アレを散木という。”散る木”と書く。散木とは、なんでもやる医者だ。

 

しかし、どれ一つモノにならない。鍼灸もいいが、漢方で一通り治せるようになってからやれ!散木になるな!!」

と一喝したそうです。。

 

この医師は、窓から吹く風の冷たさと、師匠の厳しい一喝に、心身ともに引き締まり、思わず閉口したそうです。

 

心に、留めておきたい言葉です。

 

 

 

参考 松田邦夫「医の心」『日本東洋医学雑誌』2011 年 62 巻 2 号 p. 103-112

 

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『徒然草』にお灸の話が!!

2012.03.23

 

 

 


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現代日本において、「驚くほど」、「笑えるほど」、知名度も、正当な認知度も低い東洋医学・・・。

 

名前は知ってるけど、正直よく分からん、なんか怪しい、というぐらいが一般認識じゃないでしょうか。

 


日本の医療の主役である、医師の先生方の中でも、東洋医学に造詣の深い先生方はごくごく一部。

 

日本の医療の現場は医師の既得権が非常に多く、しかも西洋医学のほぼ独壇場(一辺倒)の現場といっていいでしょう。

 

他は何も言えない、言いにくい、というような状況になってしまっております。

 

東洋医学といえば近年、一部の漢方薬のエキス剤が保険適用になったせいもあってか、ほとんど東洋医学について体系的に勉強したことのない先生が、

患者さんから症状だけ聞いて漢方薬を出す、病名だけ見て漢方薬を出す、という事がまかり通っている、嘆かわしい現状です。

 

これじゃあ、東洋医学らしきことをやる施設の数が増えたのは大変喜ばしくても、その内容はというと「・・・」です。

 


鍼灸について考えてみても、患者さんによっては、

「鍼灸なんて、視覚障害者の方か、中国人しかやってないかと思ってた!」

なんていう患者さんもおります。

(・・・まあ最近はそれはさすがに少なくなりましたが。)

 


そして、やり方や考え方も各鍼灸院によってまったくバラバラ、依拠すべきガイドラインなんぞ存在しません。

 


せいぜい、肺には刺すな、衛生面に気を使え、ぐらいなもんです。

 


ほぼ野放し状態です。

 


なんで、こんなことに・・・。(苦笑)

 

とか言って、嘆いてたって始まらないので、この医学に対する正当な認識を、折に触れてこのブログで書いていこうと思っています。(笑)

 

日本への東洋医学の伝来は6世紀ごろ、仏教とともに入ってきた、ということになっております。

 

だから鍼灸も、漢方薬も、中国よりも歴史は浅いにしても、日本で約1500年もの間、脈々と続く伝統医術なのです。

 

その時間の中で、日本流にアレンジを加えられたり、日本特有の考え方も、出てきています。

 

本来なら、そういう部分は全世界に(中国に対しても)誇っていいものであるはずなのに・・・。

 

まあさておき、有名な吉田兼好(兼好法師)が鎌倉時代末期(14世紀前半)に書いた『徒然草』の中にも、

「四十以後の人、身に灸を加へて、三里を焼かざれば、上気の事あり。必ず灸すべし。」(148段)

と出て来ます。

「40歳を過ぎるとのぼせ易くなるから、足の三里というツボにお灸をして、のぼせた気をを引き下ろしておくといいよ。」

という話です。

 


鎌倉時代に、すでにこういう考え方が根づいていたということが分かります。

 


・・・やっぱ、大衆の生活、文化に深く根付く、素朴かつ日常的かつ、簡単便利で、なおかつ高度な医学は東洋医学の方ですって。

 

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勉強会&謝恩会

2012.03.21


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昨日は、とある勉強会に参加してきました。


参加者のほとんどが医師を中心とした勉強会だったのですが、やっぱり、彼らから見るとどうしても東洋医学はサブ的な位置づけであり、

基本的にはまだ「研究対象」って感じで、慢性疾患整形外科疾患にそこそこ強いのが東洋医学だから、

困った時には使ってみよう、みたいな論調が相変わらず目立ちました。

(・・・まあ、医学部における東洋医学教育はほぼ皆無、東洋医学外来を持っている病院もごく一部、当然ちゃあ当然なんですがネ。)

我々、東洋医学を専門にやっているものから見ると、近年話題の、

「代替、補完医療としての東洋医学」

だとか、

「西洋と東洋を合わせた、第3の統合医療」

という響き自体に、疑問を持ちます。

コレって、何となく「音(オト)的に」響きがいいだけで、”代替、補完”というと、要は”脇役”ということで、これまで変わらんじゃん、

と思うし、”統合”と言われても、統合するのが医師(西洋医学)ならば、別に同じ事じゃないの??と思ってしまいます。

ホントは抜本的制度改革による両医学の独立、両立、平等化、で、患者さんの選択の自由でいいと思うんですが、なかなかその動きにいきませんね・・・。(苦笑)

日本て、アンフェアが好きなのか嫌いなのかよく分からん・・・。

行政には、根本治療も応急処置も出来ないのか。

薬が売れて、経済が回れば、それでいいのか。

まあ、それ以外のトピックスでも、漢方薬の副作用の原因物質を化学的に追究してみたりとか、文献学的に古典に出てくる単語の意味を深く調べてみたりと、

確かに膨大な学問と労力は必要とするだろうけど、臨床的にどうだこうだ、という話が少なかったのが印象的でした。

かつて問題になった小柴胡湯の副作用問題や、甘草含有製剤による偽アルドステロン症の問題なんていうのも、

結局は病名漢方、症状漢方からいつまでたっても脱却しないから起こる問題で、原因物質を突き止めることよりも、

考え方を改めるところから始めるべきのように思えてなりません。

また、ドクターから見て、近年鍼灸業界に対する関心が高まってはきているが、みんなやり方がバラバラで、医師としても、

どうやって勉強したらいいか、誰の話を聞いたらいいのか分からない、という話を聞き、

「あー、それは確かにそうだろうなー。(苦笑)」

と思ってしまいました。

まさにそれが、日本の鍼灸学校、鍼灸教育そのものの問題点でもあろうかと思います。

・・・しかし、総じて、徐々にではありますが、ドクターの間で「鍼灸や漢方」というものが広まりつつある、という雰囲気は感じました。

今後、まだまだいい方向に動いていくことと思いますので、今後の動きに期待したいな、という感じです。

そして終了後は、新宿で行われた、東洋鍼灸専門学校の謝恩会に出席してきました。

僕は去年、初めて学校教員として講義させていただいたので、こういう場に呼ばれたのは初めてでしたが、卒業生の方や、

普段なかなかお会いできない色々な先生方から貴重な話を聞くことが出来、大変有意義な時間でした。

この業界の歴史や現状についても、まだまだ全然モノを知らないナー・・・、と痛感しました。

僕の世界、見識は、まだ全然狭い。

もっともっと見聞を広め、精進せねば・・・。

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「眼の病気」と鍼灸

2012.03.17


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最近、ほぼ同じ内容の問合せが、違う人から続きました。

「緑内障は、鍼で治りますか??」

「白内障は、鍼で治りますか??」

「疲労性網膜剥離なんですけど・・・」

「眼科で治らないって言われたんですけど・・・」

等々、いわゆる「眼科疾患」で悩まれている患者さんからの問い合わせ(というかSOS)です。

このように、同じ内容の問い合わせが、違う人からバラバラと来た時、その分野についてもう一度勉強し直す、いいチャンスです。

いつも言うように、「西洋医学的病名」のついた眼科疾患といえども、”程度””症状の出方”も千差万別、人それぞれ、バランバランです。

ですので、清明院としては、電話の段階で無責任に「治りますよ!」とか、「治りません!」とか、そういう返答は出来かねますし、しないことにしております。

ただ、僕自身が今までに扱った経験のある病名の場合で、うまくいったケースもある場合は、よくなる可能性があるから、一度診察に来られてはどうでしょうかと、

 

ご提案させていただく場合もあります。

この辺の話は、過去記事 

 

〇〇って治りますか? 参照

眼科疾患に関しては、『中医眼科学』という書物や分野が存在するほど、古くから今日まで盛んに研究されてきた分野です。

中国には、鍼と漢方薬のみによる、眼科専門病院もあるようです。

(社)北辰会にも、眼科学について専門的に深く研究されている先生もいらっしゃいます。

・・・まー本来はこうやって、各科の疾患ごとに、東洋医学的な治療を徹底的にやる施設があってもいいと思いますが、

日本ではそうもいかず、我々、いわば「在野の」鍼灸院や漢方相談薬局で、個別に対応するしかないのが現状です。

しかしそれでも、眼科も含めたあらゆる疾患に対する、東洋医学的アプローチでの有効例、著効例があることは事実だし、積極的に取り組むべきだと思っています。

西洋医学で解決しない眼科疾患でお困りの方は、まずは一度診せに来られてはどうでしょうか。

ゆっくりお話を伺い、かつお体(全身)を診た上で、心身両面含めた全身のバランスを診て、鍼に対する反応の善し悪しもみた上で、清明院に出来うる処置をし、

 

予後を推定させていただきます。

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気合いと根性とTPP

2012.03.15

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気合いと根性・・・。

何をするにも、これが大事だと思います。

仕事も勉強も、プライベートも。

こういう考え方をすること自体、古いんでしょうか。

また精神論かよ、でしょうか。(笑)

いや、こんなん、精神論どうのこうの以前にキホンでしょ、と「僕は」思います。(笑)

ところで最近、TPP(Trans-Pacific Partnership・・・環太平洋経済連携協定)の問題が盛んに話題になっています。

これは、

太平洋周辺の国々の間で、ヒト、モノ、サービス、カネの移動をほぼ完全に自由にしようという国際協定で、

シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、アメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアが参加国で、

他にカナダ、メキシコ、中国、韓国も参加を検討しており、TPPが最終的に太平洋を囲む主要国間の自由経済圏に発展する可能性がある。

ちなみに日本はまだ曖昧な立場であり、国内の農業や医療に与える影響から、世論の反対意見が多い。

・・・だそうです。

(なんかこういうの書くと、急にカタイネ(笑))

僕も詳しくは正直よく分かんないけど、農業にのみ矮小化した報道とか、色々言われてるけど、今聞いてる情報から考えると、総合的にみて、

 

とてもじゃないけど僕は反対ですねえ・・・。

まぁこの辺は、読者のみなさんの方がよっぽど詳しいだろうから、逆に僕が教えて欲しいぐらいですがネ・・・。

僕も最初、このニュースを見て、自分が医療をやっているという自負心から、

「ナニ!?日本の医療に多大な影響!??」

な~んて思いましたが、この部分について、我々のような鍼灸医療業界にとっては、さしあたってほとんど関係ない、といったところでしょうね。(苦笑)

もし報道されているように、海外の富裕層が日本人よりも優先的に日本の最新医療を自費で受けるようになり、国民皆保険も崩壊し、アメリカの民間の保険会社や製薬会社が大量に参入してきて、

 

高額な保険料をとり、お金持ちは色々な医療を自由に受けれるけど、低所得者は受けられない、なんていう、マイケルムーアの映画『SICKO』みたいな、

 

ウソみたいな話も、僕ら鍼灸師のような、もともと不平等な制度の中でやっている立場から見れば、もし民間の保険会社が、鍼灸治療もカバーしてくれるんであれば、

他の医療と条件的にフェアになるという点では、ちょっとイイ話にすら思えます。(苦笑)

日本の医療行政(国民皆保険制度)の中で、鍼灸はほぼカヤの外です。

保険で鍼灸にかかろうと思ったら、医師の同意書が必要であり、しかも鍼灸が保険適用になる疾患は、わずか6つ、その内訳のほとんどが、

「首・肩・腰の慢性疾患」

です。(苦笑)

WHO(世界保健機構)は、実に幅広い疾患に対して、鍼の効果を認めているにも関わらず・・・。

しかも、もし保険でやったとしても治療費は超低額(総額で1500円以下)、国民の東洋医学、鍼灸医学に対する認識の低さ、需要と供給とのバランスから考えて、

 

とても鍼灸師が生活するに足りるレベルではありません。

この辺の話は、かなり前にこのブログで書きました。

カテゴリ 鍼灸と保険 参照

・・・という訳なので、みんなウデを磨いて、色々なものを治せるようになり、自費診療でヒーコラ言いながら、患者さんになんとか選んでいただく、という、

清明院の外来診療のようなカタチをとらざるをえないんですが、これをやるのにも、けっこうな

「気合いと根性」

が必要だと思います。

(あとは、もちろんこの医学が好きになれるかどうかネ。)

・・・まあ、ガラにもなく政治の問題なんかに触れてみたけど、要は気合と根性が大事だということです。(爆)

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「不妊症」について

2012.03.07

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最近、非常に多いです。

 

 

「不妊症」を訴えておみえになる患者さん・・・。

 

おそらく、今後も増え続けるでしょう。

近年では、「不妊専門鍼灸院」や、「小児、女性専門鍼灸院」なる治療院も、大変増えてきました。

 

そういう治療院の患者さんの多くは不妊症や、その他女性特有の疾患です。

 

私の知り合いにも、そのようにうたって開業しておられる先生が何人かおります。

 

不妊に悩む多くの女性を、高い専門性を持ってサポートする機関が増えることは、非常にいいことだと思います。

 

 

ところで、東洋医学では、昨今話題のこの「不妊症」というものを、どのように考えるんでしょうか。

 

ちなみに東洋医学的な病名は”孕(はら)まず”と書いて「不孕(ふよう)」と言います。

不妊症(不孕)の弁証のパターンなどの細かい専門的な話は、ネット上に掃いて捨てるほど氾濫していますので、ここでは詳しくは述べません。

(いずれ述べることがあるかもしれませんが、今は時間がない、あしからず・・・。<m(__)m>)

 

・・・一口に不妊症と言っても、東洋医学では色々な病態があります。

東洋医学というのは、鍼や漢方薬を使って、人体に流れる「気」を上手に動かし、精神面も含めた全身のバランス調整をし、

健康な体を手に入れよう、そして究極的には、病気にならない、あるいはなりにくい体になろう、というのが眼目です。

不妊症の治療といえども、東洋医学の場合は西洋医学のように、子宮や卵巣のホルモン等々の治療をするのではなく、結局は全身のアンバランスの調整、全身治療なのです。

ですから、清明院で不妊症の治療をしている患者さんが、治療をしていく過程で、肩こりが治ったとか、冷え症が治ったとか、

花粉症が治ったとか、そういう嬉しい「副産物」「副効果」が生まれてくれることがよくあります。

全身状態が向上するワケですネ。

 

全身調整をするからこその、「副作用」ではなく「副効果」、これも、西洋医学と東洋医学を比較した場合の、東洋医学の重要なアドバンテージだと思います。

 

まあ逆に言えば、そうなってくれないとなかなか難しいと思います。

また、不妊症の患者さんというのは、最初はどうしても妊娠したい、なんとしても妊娠したいという思いと、年齢からくる焦りや、周囲からのプレッシャーなどからか、

非常にキツイ、険しい顔つきだったり、なんだか投げやりな、あきらめ調子な、フテ腐れたようなお顔をされている患者さんが多いのですが、

体が楽になっていくとともに、気持ちに余裕が出るのか、徐々に柔和な顔つきに変わり、笑顔が増えてくることが多いように思います。

そうしていくうちに、自然と妊娠することが多いように思います。

 

まあ、その患者さんが置かれている状況によっては、非常に難しいケースもありますが、今後もこの病と、僕なりに真摯に向き合っていこうと思います。

 

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板藍根茶

2012.02.26

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患者さんから、最近、妙に院長室から香ばしい臭いが漂ってくるといわれました。(苦笑)

それもそのはず、最近ワタクシ、「板藍根茶(ばんらんこんちゃ)」というお茶をよく飲んでおります。(笑)

一般の方はあまり、聞き慣れないであろうこのお茶・・・。

実は中国では、「インフルエンザ予防のお茶」として、非常に有名なのです。

こんなことを僕が言うと、

「おいおいどうした竹下、How toモノじゃんかよ!!」

と言われそうですが、いやいや、そういうことが言いたいんじゃない。

単純に、

 

「わりかしウマイヨ!」

 

ということが伝えたいだけなのです。(笑)


このお茶の主成分である「板藍根」というのは、インフルエンザなどの外感熱病の際の頭痛、ノド痛、高熱、顔面紅潮などに使われる漢方薬である、

「普済消毒飲(ふさいしょうどくいん)」という漢方薬に含まれる、黄芩、黄連、連翹とともに「気分の熱をとる」主成分であります。

 

参考論文


アブラナ科の植物、菘藍(ショウバン・ホソバタイセイ)の根っこの部分を使うそうです。

中国では、一般庶民が、インフルエンザが流行る時期になると、このお茶を飲んだり、板藍根の入ったノド飴をなめたり、

 

板藍根を煎じた液体でうがいをしたりと、非常にポピュラーな予防法なのだそうです。

中国では、どこの家庭にも常備してあるぐらいなんだそうです。

ただしコレ、熱をとる力がけっこう強いので、余分な熱がカラダに籠っているタイプの人はいいだろうけど、もともと体を温める力の弱いタイプの冷え症の人があまり飲んだら、

かえってよくないこともあるので、ちゃんと東洋医学的な診断の出来る先生に診てもらってから、継続して飲むかどうかは慎重に考えましょうね。


なんでも、すぐ単純に飛びつくのはダメですぞ!

 

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