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こんばんは!樫部です。
本日は、前回の続きで、裏証における発熱の弁証分類について、お話ししていきたいと思います。
前回までのお話はこちら!
1.食滞
飲食不節により、脾胃の機能が追いつかなくなると食滞になります。
胃の腑で湿痰や湿熱が停滞することで化熱し、その熱が発熱として表れます。
このような病理は、脾胃の機能が未熟な小児に多くみられます。
この場合の発熱は、飲食不節後に起こります。
特に小児は夜に発熱することが多く、夜にうなされたり、苦しがって眠れない症状がみられます。
随伴症状としては、高熱、顔面紅潮、脘腹脹痛拒按、腹部灼熱、呑酸、曖気、嘔悪、臭いのきつい失気、手掌や足底が熱いまたは厥冷、額の冷え等があります。
2.気鬱化火
イライラや抑鬱など不満や怒りを溜め込み、発散不足となるような七情不和により、肝や心の気が鬱し、化火して発熱を引き起こします。
随伴症状は、身熱心煩、イライラ、易怒、情緒の変動による熱の変動、胸脇満悶、太息、口苦がみられます。
女性の場合、月経不順、痛経、乳房の脹痛が顕著にみられたり、
月経前~前半に微熱が出て、月経終了とともに消失します。
(このような発熱を経行発熱といいます。)
この場合の経血の質としては、色が濃くなり、多量であることが多いです。
3.痰熱
飲食不節により脾胃の運化が失調すると、痰濁が内溜します。
これが貯痰の器である肺と生痰の器である脾(脾胃)に滞ってしまい、鬱火してしまうことで発熱を引き起こします。
発熱の特徴は、日中低く、夜に高くなるが、朝には治まることです。
白または黄色い粘調性の痰、胸膈の満悶、痰絡みのきつい喘息、のぼせやすさという随伴症状を伴い、口渇がないという特徴があります。
4.湿熱内薀
外邪としての湿熱が侵襲し、肺肝胆脾胃に影響を与えると、気機が失調し、気が鬱して化火して発熱します。
外邪の侵襲がなく、飲食不節や精神因子の問題によっても肺肝胆脾胃の機能失調が起き、湿邪や湿熱邪が内生して鬱火し、発熱してしまいます。
発熱してもさほど上がらないものの、午後に上がりやすい特徴があります。
汗がじっとりわずかに出る肌膚湿潤、全身の重だるさがみられ、雨天前に悪化しやすい特徴があります。
その他、胸悶、納呆、口粘、口乾、口苦もみられます。
5.瘀血
何らかの要因で瘀血を形成し、気血の鬱滞が助長され、熱化することで発熱します。
発熱の特徴としては、午後から夜間にかけて熱が上がり、高熱になることです。
また、口乾咽燥あるも多飲せず、身体に固定性の刺痛や腫塊、肌膚甲錯や細絡といった症状を伴います。
女性の場合、経行発熱、経血の色が濃くなり、血塊が混ざる、小腹・少腹に固定性の疼痛、拒按を伴うことが多いです。
あと5つの弁証分類がありますが、長くなってしまいますので、
次回、続きのお話をしていきたいと思います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 上下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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