お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2021.07.08
清明院では現在、求人募集しております。
募集内容の詳細はこちら。
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
*********************************************************************************************
こんばんは!樫部です。
本日は「食後の眠気」についてお話ししていきたいと思います。
飲食後、あるいは飲食している最中に身体が怠くなって眠ってしまうことを食後困頓といいます。
食後困頓の弁証分類は主に3つあり、病因は全て内傷に分類されます。
1.脾気虚(脾虚湿盛)
毎食後眠くなる特徴があり、重篤になると食事中に入眠してしまいます。
全身倦怠感、頭がぼーっとする、食欲不振、食後の腹脹を伴います。
脈力が弱い、舌淡、胖嫩といった所見がみられます。
2.湿痰中阻(湿困脾土)
頭重して、身重もみられ、雨天時や雨天前に増悪し、運動して発汗すると眠気がとれてスッキリします。
この場合、口粘、白膩苔がみられます。
3.肝鬱気滞
甘味を欲し、少量摂るだけで眠くなります。
問診時に「甘味を摂った際に気分の変化はありますか?」と聞くと、「ほっとします」というような情報が得られたりします。
また、精神的緊張が続いている状況下での飲食後に眠くなる特徴があります。
この場合は、肝の異常がメインであり、脾の異常は二次的に生じる為、脾の異常を示す所見が少ないという特徴があります。
弁証分類のお話は以上です!
中医学では、食後困頓は脾虚湿盛(虚証)、湿困脾土(実証)というように、脾の問題であると説いています。
しかし、臨床的には脾のみの問題ではないことがあります。
例えば、仕事により精神的緊張やプレッシャーが掛かっているような肝鬱気滞の状態で、飲食をするとどうなるでしょうか?
一気に気が緩んで眠気が出ることもあります。
特に甘味は緊張を緩める作用があるので、問診をすすめてみると、「そういえばストレス時に甘味の量が増えてました!」という情報が得られるかもしれません。
そうすると、随伴的に徐々に脾の弱りを示す所見も出てきているかもしれない為、追加問診をして詳細を確認しておきます。
脾虚の場合は、虚の程度にもよりますが、毎食後必ず眠くなるのが特徴です。
どういう状況下で、どの時間帯の食後に眠くなるのか確認し、
毎食後に眠くなるのか、どのようなものをどれだけ食べると眠くなるのかを確認することで、
他の脾虚症状と合わせて、脾虚のレベルを鑑別するのに役立てることが出来ます。
食後困頓については、以上です。
次回からは、「お通じの異常」をシリーズ化し、様々な異常について、お話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯2025.09.03
問診に関して㊹(心神の問診②)2025.09.02
昏神(こんしん)とは④2025.09.01
9月突入2025.08.31
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告③2025.08.30
気象発病学説⑫2025.08.29
休息は大事2025.08.28
帯状疱疹を「ビルの管制室」からながめる2025.08.27
問診に関して㊸(心神の問診①)2025.08.26
神昏(しんこん)とは③2025.08.25
試合観戦2025.08.24
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告②2025.08.23
気象発病学説⑪2025.08.22
後期授業開始2025.08.21
靴下の穴占い2025.08.20
診療再開!!2025.08.19
2025年 夏季休診日2025.08.18
夏季休暇20252025.08.17
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告①2025.08.16
気象発病学説⑩2025.08.15
久しぶり2025.08.14
五臓と空間2025.08.13
問診に関して㊷(二便の問診⑧)2025.08.12
神昏(しんこん)とは②2025.08.11
秋突入2025.08.10
論文を見ること、出すこと(後編)2025.08.09
気象発病学説⑨2025.08.08
再試験2025.08.07
第5回《腎》根のない空間、沈む日々2025.08.06
問診に関して㊶(二便の問診⑦)2025.08.05
神昏(しんこん)とは①2025.08.04
血の病⑰2025.08.03
論文を見ること、出すこと(前編)2025.08.02
気象発病学説⑧2025.08.01
体力づくり2025.07.31
第4回《心》落ち着かない部屋、乱れるリズム2025.07.30
問診に関して㊵(二便の問診⑥)2025.07.29
畏悪風寒(いおふうかん)とは⑤2025.07.28
血の病⑯2025.07.27
線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告④2025.07.26
気象発病学説⑦2025.07.25
試験返却2025.07.24
第3回《肺》境界をまもり、境界をひらく2025.07.23
問診に関して㊴(二便の問診⑤)2025.07.22
畏悪風寒(いおふうかん)とは④2025.07.21
2025年夏 参議院選挙2025.07.20
線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告③